今回ご紹介するのは、9月に全国商工会議所女性連合会が主催する女性起業家大賞の最優秀賞を受賞された、リリーアンドデイジーの麻生満美子さん。
麻生さんは、柔らかい雰囲気を持ち合わせた美しい女性。彼女のふわっとした雰囲気と優しい笑顔が、オフィスを心地よい場所に変えてくれるので、これまで上司として多くの部下に慕われてきたのも納得です。
多忙な毎日の中でも、家庭を大切にしながら仕事も頑張り、さらにはボランティアにも積極的に参加されていらっしゃる彼女の姿は本当に素敵です。
実は、麻生さんは来年1月21日(水)に開催予定の「第一回パワーママモーニング@関西」のゲストスピーカーとして参加されます。お楽しみに!
プロフィール
・氏名 麻生 満美子
・会社名 リリーアンドデイジー株式会社 http://www.rakuten.co.jp/lilyanddaisy/
・職種 代表取締役
・簡単な経歴: 大学卒業後、日産自動車ショールームにて販売促進にて2年勤務した後、ツーカーホン関西(後のKDDI)にて12年間、マネジメントや企画・料金管理などを担当。37歳で結婚後、妊活のため同社を退職。その翌月には妊娠し、出産。子どもが1歳の時に海外インポート直輸入のベビー服&靴のお店を始め、2010年5月、リリーアンドデイジー株式会社を設立し、代表取締役として就任。その他、ボランティア団体「メイク・ア・ウィッシュオブジャパン」や小学校PTA役員などの地域活動にも積極的に参加している。
・居住地 大阪
・ご自身の年齢 46歳
・お子様の年齢 7歳(小学2年生)
現在のお仕事の内容を簡単に教えてください。
他にはない可愛くておしゃれで、子どもの足に優しい靴を販売しています。また、メッセージカードやラッピングを無料とし、包装にもこだわり、買って良かったと思われるお店になれるよう心掛けています。
また、足育(そくいく)の一環として厳しい審査基準を満たした靴を販売するだけでなく、子どもの足にフィットした靴を買ってもらうため、計測用のサイジングチャートもダウンロードできるようにしています。
平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。
4:00 起床
7:00 子ども起床
7:45 子どもの見送り
7:50 朝のエクササイズ(モムちゃんダイエット)
8:10 家事
8:30 メールチェック&返信
10:00 取材対応
12:00 スタッフ出勤
13:00 昼食
14:00 お客様対応、HP作成など
15:30 子ども帰宅(宿題を済ませたら友人と遊びに出掛ける)
16:00 スタッフ退勤
17:00 出荷、その後18時までHP作成など行う
18:00 夕食作り
18:30 整体へ(2日に1回のペース)
19:30 夕食
20:00 片付け、お風呂
21:00 子ども就寝
22:30 就寝
出産して、ご自身の内面では何が一番変わりましたか?
実は、どうやって子どもの相手をしていいのかわからないし、特に興味もなかったので、昔から子どもが苦手でした。
バリバリ仕事をしていた頃の私は、毎日が充実していたものの、年齢を重ねて出産のタイムリミットが刻一刻と近づくにつれ、家族への憧れが強まり、子どもを産みたいと思うようになりました。そんな時、夫に出会い結婚しました。幸い、結婚後すぐに妊娠し、娘が生まれました。出産後、娘だけでなく、全ての子どものために、広い視野で物事を見るようになりました。地域活動やPTA活動など積極的に参加しているのも、その考えがあるからです。
ご主人との家事・育児の分担はどうされていますか?
夫はフリーランスで仕事をしているので、家にいることが多いです。私も自宅で仕事していますので、二人分の昼食作り、娘の公文の送迎や庭掃除などをお願いしています。毎日スケジュールが変わるので、特に役割分担などは決めていませんが、毎朝、お互いのスケジュールを確認して、お願いしたいことがあれば伝えるようにしています。
起業しようと思われたのはなぜですか?
家にいるのが退屈になったのと、夫がフリーランスで働いているので収入の変動が大きいため、月に5~10万でいいから、安定した収入が得られるとリスクヘッジにもなっていいなあと思い、再就職を考えるようになりました。そこで、ハローワークや就職情報誌を調べてみたのですが、40歳目前で応募できる案件も少なく、いざ面接となった場合、赤ちゃんはどこに預けたらいいの?とか、保育園が決まってないのに仕事は決まらないし…で、再就職のハードルがとても高く感じました。また、就職活動を進めるにつれ、自分が働きたい理由は、単に収入が得られれば良いというわけではなく、キャリアアップでき、達成感を得られる仕事がしたいからなのだと気づきました。そんな時、子どもの服をよく買っていたネットショップのオーナーが普通の主婦であることを知りました。もともと、可愛い子ども服は好きだったし、リサーチも好きでしたので、これなら私にもできるかな?と思えたんです。それに、自宅で仕事をするなら、子どもを保育園に入れなくても済みますし。
PTA役員やボランティア活動にも積極的に参加されていらっしゃいますが、時間調整など大変ではないですか?
はい、正直、大変なときもあります(笑) 。仕事が忙しいときにPTA行事が重なるときもありますね。ですが、実際1週間のうち関わるのはほんの数時間のレベル。その程度の時間調整はできないことではないと思います。PTA活動や地域ボランティアの活動をするのは、子どもたちを取り巻く環境をよくしたいから、住んでる町に活気を与え、住みよくしたいから、など、とてもシンプルな想いです。活動を通じて学校や教育、地域のよさが理解できます。これは自分にとって大きな収穫ですね。
ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うhappyなエピソードを教えてください!
・育児では・・・私が楽しく仕事をしている姿をみているので、母親が仕事をすることを当然のことだと思ってくれていること。また、娘自身も、自分のやりたいことや夢を持ってくれているのが嬉しいです。イベントなどで出店する際には、娘が自分の名札を作って「スタッフの〇〇です」とお手伝いもしてくれます。
・仕事では・・・子どもがいることで、お客様と同じ目線で考えて、アドバイスできるので、仕事における子どもの存在はとても大きいです。そもそも、子どもがいなかったらこの仕事は始めていませんでしたしね。
育児&仕事をしていて一番大変なことは?
仕事に時間を取られる時に、娘の病気などのアクシデントなどが起きると両立は大変だなあと思うことがあります。
それをどうやって解決していますか?
夫との協力で乗り切っています。育児はどちらかがやるのではなく、夫と妻の2人でやるものだとお互いが認識しています。
また、家事や育児は完璧にやろうと思わないで、時には第三者に協力してもらうことも必要だと割り切ることです。
育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?
・育児では・・・スキンシップを積極的に取るようにしています。今は、家を出る時や帰ってきた際に、娘を抱っこしています。
・仕事では・・・人との出会いを大切にして、自分だけで解決するのではなく、相談できる人を作ることです。
これからの目標を教えてください
子どもの環境、特に靴事情を変えていきたいです!靴は健康に直結しています。例えば、足に合わない靴を履いていると、大人になってから偏平足や外反母趾などのトラブルの原因にもなりかねません。私たちの活動を通して、子どもが小さいうちから足育(そくいく)を多くの人に意識して欲しいと思います。
サイトを覧の皆様(ワーママ仲間)にメッセージをお願いします!
人生は冒険旅行のようなものなので、悔いのないように今を生きてください!
今のままなら、未来も同じです。未来を変えたいなら、今、自分が一歩踏み出さないといけません。ダメな理由を探すのではなく、何ができるのかを考え、小さくてもいいので、できることからコツコツと前に進んで欲しいです。
インタビュー by 安原愛