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二拠点

四宮さん
四宮さん

四宮さん

プロフィール

・氏名:四宮 琴絵(しのみや ことえ)
<本業>
・会社名:株式会社ジョイゾー

<複業>
合同会社Hokkaido Design Code 代表
一般社団法人学校地域協働センターラポールくしろ 理事
・職種: システムエンジニア・オーガナイザー
・簡単な経歴:
1995年 高校卒業後、地元釧路市の製造業へ事務として入社
1998年 カラオケ大会で声をかけられた芸能事務所に所属。2年で退所。
2000年 中規模SIerに営業事務として入社。その後システム部へ転属しSE職を担当
2005年 結婚を機に専業主婦になり、三人の子供を出産
2014年 (株)ジョイゾーへSEとして復帰
2016年 サイボウズ(株)の事業である「地域クラウド交流会」の第1号オーガナイザー
2017年 (同)Hokkaido Design Codeを地元釧路に設立(全員複業)
2018年 (社)学校地域協働センター ラポールくしろ 理事就任

・居住地:東京
・ご自身の年齢 :42歳(1976年生まれ)
・お子様の年齢 :12歳(2006年/長女)、9歳(2008年/長男)、5歳(2013年/次男)
・ワークスタイル:フルタイム・リモートワーク(制限なし)・複業

 

現在のお仕事の内容、ワークスタイルを簡単に教えてください。

現在は、東京のIT企業である「株式会社ジョイゾー」でのフルタイム勤務を主軸としながら育児をし、故郷である釧路では地域で起業する人や、IT企業を盛り上げる「合同会社Hokkaido Design Code」の代表として、東京と釧路の2拠点での活動を進めています。
ジョイゾーは、サイボウズ社が提供する業務改善クラウドサービス「kintone」専門のシステム開発会社です。

主に担当しているのは、お客様と打ち合わせをしながらシステム開発を進める、定額対面開発「システム39( https://www.joyzo.co.jp/service/system39 )」というサービスの対応で、日々お客様とお会いし、課題をヒアリングし、問題解決に向けたシステム開発を行っております。

通常システム開発とは開発手法が違い「システム39」は、39万円という低価格定額と3回の打ち合わせでの納品で業界初の取り組みとして評価されております。
1回のお打ち合わせは2時間程度ですが、業務課題を丁寧にヒアリングし、目の前でアプリを作成し、ご提案します。お客様の使いたいシステムをその場で形にしていくので頭はフル回転です。1日に3本打ち合わせをした時はヘトヘトでしたが、その場で作り上げる臨場感がたまりませんね(笑)

システム39は、拘束時間が確実に決まっており、Webミーテングでも実現できます。私のようにSE経験を活かしながら子育ても楽しみたいワーキングマザーが活躍できる場だと思いますし、それを自ら体現していきたい!と思っています。
もう一つのわたしの軸は、故郷である釧路への活動です。1つめはサイボウズが事業として行っている「地域クラウド交流会(ちいクラ)」の釧路チャプターの運営。2つめは、Hokkaido Design Codeというイベント企画運営・ライティングの会社の経営です。
私は、地元のことをあまり知らないまま上京してしまいました。釧路に戻りたいという想いもありますが、家族を持った今となっては難しい状況です。社会人経験や東京での生活を経て、リモートワークなどのハードルも下がっていると感じており、首都圏と地方の情報のシームレス化をできたら、きっと釧路はもっと面白いことができるのでは?何か釧路に貢献で
きることはないかと考えていたところ、「ちいクラ」と出会いました。これは、全国各地の地域若手起業家を応援する交流イベントです。現在は16都道府県で開催され、延べ開催数は4年で約100回にのぼります。その土地に根付くオーガナイザーを中心に企画運営をして地域の繋がりを作ります。(https://chiiki-cloud.qloba.com/

現在まで8回開催し、釧路の企業や自治体、様々な方の協力をいただきながら、地域を知るきっかけになるコミュニティとして域内の活性化のお手伝いをしています。
今後も、東京と釧路をつなぐハブとして、活動を広げながら、里帰りを楽しみたいと思っています。

 

平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。

5:30 起床・メールやSNSのチェック、イベント系の準備
7:45 上の子たちを送り出し(朝食は三人目以外は各自が好きなものを食べる)
8:00 出勤準備・朝食
9:00 保育園送り(※主に主人中心、その間にお化粧を済ませる)
9:30 出社
18:30 終業・イベント参加やご接待(※同居なので、夕飯は全て姑が用意)
22:00 帰宅
23:30 就寝

 

出産して、何が一番変わりましたか?

もともと「出産後はすぐに仕事復帰したい!」と思っていたほど、仕事に夢中でワーカーホリック状態でした。ただ、一つのことに集中してしまうタイプなので、出産してみて「子育てと仕事の両立は難しいそうだな…」と思い、専業主婦の道を選びました。
結婚と同時に姑との同居も始まり、生活は大きく様変わりしました。結婚して間もなく1人目を出産しましたが、当時は母としても嫁としても頑張りすぎてしまい産後鬱になりかけてしまったんです。夫は一生懸命子育てをしてくれていましたし、姑も手助けしてくれていたのですが、それがかえって「私のことを認めてくれていない」と、爆発してしまうこともあ
りました。けれど「認めていないのは俺じゃなくて、自分自身だよ」と夫に諭され、ハッとしました。「妻・母・嫁として、こうでなければならない」と、自分で自分のことを縛って苦しんでいたんですよね

その経験があり、以前は計画通り、時間通りにいかないとイライラしたり気分が落ちたりするタイプでしたが、「まあしょうがないか、じゃあこうしよう」と頭を切り替えて行動できるようになりましたし、「お義母さん、お腹すいたー」と、実の娘のように甘えられるようになりました(笑)

四宮さんファミリー

四宮さんファミリー

ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うHappyなエピソードを教えてください。

母として子どもたちと関わっていくなかで、感情的になっても彼らに本当に伝えたいことは伝わらない、ということがわかってきました。いまはいかに冷静に伝えたいことを伝えるかを意識しています。具体的には、まずはこどもたちの気持ちや事実を受け止め寄り添うこと、その上でどうしたらいいか一緒に考え議論する、というものです。

これは、子育ての中で身につけた考え方だったのですが、いまの仕事にも役にたっているように思います。システム開発は、いつでも順調に進むわけではありませんし、時にはお客様側にシステム要件の再検討を求めることもあります。釧路でのイベント運営も、様々な方々の意見を聞き分けながら進めていく必要があるので、子育てで培った考え方が、こうした仕
事での場面で、自分を助けてくれています。
また、子育てをしていい意味で「手を抜く」ことの重要性にも気づけたので、80%の完成度で目標に向かっていく、という感覚が身につきました。これは、現在やっているシステム開発でも同じです。いきなり100%を目指すのではなく、成長するシステムとして80%でスタートを切り改善を続けるということを、お客様に自信を持って提案しています。
こうして、仕事も育児も全力で楽しむ姿勢が伝わっているのか、一番上の子が小学校を卒業する際に、将来の目標として「自分が楽しめる職業につく!!」を上げ、合わせて

「ママとパパへ あまり家にいないけど、迷った時にアドバイスしてくれてありがとう。これからもよろしく。」

とメッセージをくれました。とても嬉しく思いました。

 

育児&仕事をしていて大変なことはありましたか?それは何ですか?

前述した通り、3人目を産むまで約10年間専業主婦をしていました。仕事との両立なんて無理!と思い込み、いつも完璧で頑張るママでいようとしていたように思います。こうしたわたしの姿は、小さな子供たちにも少なからずプレッシャーを与えていたように思います。
また3人目が2歳の時に復帰しましたが、今年に入るまでずっと爪噛みをしていたので、寂しさが原因かもしれない…と悩んでいたこともありました。主婦としてやって来ていた掃除や料理も復帰後は出張も多く義母にお任せになり、本当はやりたいのに!とストレスの元になりました。

それをどうやって解決していますか?

子供たちが成長していくなかで「ごめんね、ママ忙しくて」という気持ちを見せるよりも、「ママ、仕事が楽しい!」という風に見せるように変えました。そうすると、子供達も自然と応援してくれるようになりました。義母も「今はあなたが仕事を頑張る時だから、私が元気なうちは任せて」と応援してくれていることも心強いです。

3人目に関しては、出張に同行させるなど、私を独占させるようにしたところ、爪噛みがなくなりました。以前の私だと保育園を休ませるなんて!という思い込みがあったと思いますが、今は「この子の責任を取るのは私。世間の人はこの子の責任を取るわけではない」と割り切り、他人の目ではなく、自分軸で考えるようにしたら楽になりました。
子供をべったりと管理をしなくなり、フラットに付き合うようにしています。

子供達も私も、どちらも人生の初めてを更新していると思えば、すべてのことがトライアンドエラーだなと考えられるようになりました。これからも子どもたちと一緒に成長したいですね。

育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?

育児については、ママとパパは仲良し!仕事も二人で楽しんでる!ということを常に伝えています。絶対に子供達の前ではケンカはしない!と決めています。
夫婦で同じ職場なので、仕事のことを引きずることもありますが、子供の前では普通な態度で接します。そのうち「まあいいか」という気持ちにもなるので、逆に夫婦円満の秘訣かもしれません(笑)
あとは子供に対して「いいか悪いかの判断は各自の価値観に基づくもの。でもあなたが信じたものであれば、全力で応援する」とは伝えてます。そのためにしっかりと自分の目で世間を見、判断ができるための知識を得ることが大事というのはいつも話しています。
仕事では、「自分の責任で行動する。他人に任せても他人のせいにしない。ちょっとだけ背伸びをする。」これは大切にしています。仕事もイベントもチームで動くことが多いので、相手を信頼し、自分が決めたこととして責任を持っていれば、ストレスにはならないですね。

 

10年間の専業主婦生活から仕事に戻ったときのギャップ。それをどう乗り越えたのでしょうか?

ITの世界は目まぐるしく早いので、復帰当初は新しいプログラミング言語を覚えようなど勉強もしました。でも「下手なコードをばらまくのはエネルギーの無駄」というのを聞いて、「あ、スーパープログラマーにはなれないからやめよ」と言語を自分で書こうとするのは諦めました(笑)

それよりも業務改善やシステム設計、プロジェクトマネジメントなど得意な部分を磨こう!と切り替えたことで、今は全ての仕事が楽しく行なっています。

四宮さんお仕事中

四宮さんお仕事中

二拠点活動をしている四宮さん。二拠点活動の良い点を教えてください。

釧路では実家に滞在するので、子供を連れての出張など会う機会が増えて喜んでいます。また子供たちも温泉に行ったり、広くて人のいない公園で遊んだりと、北海道ならではの経験を多くできることは良い点かなと思っています。

 

子育て観と仕事観に関して影響を与えた人や本や、経験はありますか?

義母が40年銀座のクラブを経営していたこともあり、義母というよりは人生の先輩として色々と話をします。義母もずっと仕事をして来ていたので、「私なんか子育て適当だったから」と言ってくれることで救われています。適当でも主人のような息子に育つなら、まあいいかなと思います(笑)

 

学校との関わり方について教えてください

実はPTA役員に夫を勝手に推薦しました(笑)そのおかげで、私は仕事に集中することができ、かつ学校のことは夫が良く知っていてくれるので大変助かっています。子供達もパパが学校行事などにいることが嬉しいようです。また、働くママが増えおり今までのアナログなPTA作業の負担を減らすため、今年はkintoneを導入しPTAの仕事の効率化を図っており、本人も楽しんで活動をしているようです。推薦してよかったなと思っています。

今後の目標やプランを教えて下さい!

釧路と東京の二拠点活動ではなく、二拠点居住ができたらいいなと思っています。暑い夏は涼しい釧路で過ごしたいですね。

そして釧路の子供達の未来について、寮のおばさんのような存在になって応援し続けたいです。いつか夫婦で海外生活も経験したいなと思っています。

最後に、メッセージをお願いします。

素敵なママはたくさんいるけれど、子供達にとってのママは私だけ。完璧じゃなくても毎日を精一杯楽しんでいると、子供達も応援してくれるように思います。自分がどうしたいか自分軸を確立すると楽になると思います!
私の人生を他の人が生きることはできません!他人は責任を取ってくれないので、自分で責任もって、仕事も手抜きもどんどんやったらいいと思います!

 インタビュー by  佐藤 裕美

2018年10月9日 0 comment
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babasanup
週末南房総で過ごす馬場さん

週末南房総で過ごす馬場さん

プロフィール

・氏名:馬場未織
・会社名:NPO法人南房総リパブリック
・役職名:理事長
・職種:都市農村交流・地域づくり
・会社名:株式会社ウィードシード
・役職名:代表取締役
・職種:編集、執筆
・簡単な経歴:大学院修了後、建築設計事務所勤務。出産を機にライターに転向。3児の母。平日は東京、週末は南房総で暮らす二地域居住を2007年より実践。
・居住地:東京都世田谷区、千葉県南房総市
・ご自身の年齢 :44歳、1973年生
・お子様の年齢 :2001年、2004年、2008年生まれ
・ワークスタイル:在宅ワーク

現在のお仕事の内容、ワークスタイルを簡単に教えてください。

平日は取材・執筆(建築やまちづくり、ライフスタイルなど)、週末は南房総での各種事業(里山学校、食の二地域交流、廃校活用事業など)の仕事をしています。
http://mb-republic.com/

 

平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。

6時起き、8時には家族全員出勤・登校、それから18時まで仕事、以降家事、12時就寝。

 

出産して、何が一番変わりましたか?

子育てが楽しい。人生が楽しい。歳をとるのが楽しみになった。多角的にものごとを考えられるようになったり、いろいろな人の立場を想像できるようになりました。

 

ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うHappyなエピソードを教えてください。

「作文褒められたよ。これって遺伝?」と末娘に言われました。

 

育児&仕事をしていて大変なことはありましたか?それは何ですか?

夜の予定が入れにくい。毎日やることが膨大なことです。

 

それをどうやって解決していますか?

効率的な動きと、仕事の分配(家族の家事力を上げる)

 

家族の家事力!どのような分担をされていますか?

家族の分担は、

夫:週末の洗濯干し、長男:ゴミ出しと力仕事

長女:洗濯物たたみとママ不在の時の家事責任者

次女:新聞と郵便物のピックアップとネコの世話。

ひとつひとつはたいしたことなく、忘れてしまうこともよくありますが、例えばわたしが出張などで不在になったときそれぞれがばっちり動くと、それなりに家が保持されます。

 

育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?

向き合うときは全力で。

 

南房総で川遊び

南房総で川遊び

馬場さんは南房総と東京でデュアルライフをされていますが、始めるきっかけは何だったのでしょうか?

生きもの好きのこどもが図鑑を見て「これのホンモノが見たい」ということで、東京では与えられないものがあることに気付き、田舎を持つ暮らしをしようと思いました。

 

週末田舎通いの暮らしを始めて10年、振り返ってどうですか?

こどもたちのためにと思って始めた暮らしなのに、今はわたしの人生そのものになっています。

 

ウッドデッキからの眺め

ウッドデッキからの眺め

デュアルライフをしたいと考えている方に向けて、実現に向けて何が必要なのか、良いタイミングなどアドバイスあればお願いします!

家族で一緒に動けるこどもの小さい時期からの二地域居住をおすすめします。こどもも親も人生の選択肢が広がります。

 

里山利用を目的とした南房総リパブリックの理事もされていますね、このことについても教えてください!

通年で里山学校をしています。親子参加プログラムです。また、南房総市内の空き家、空き公共施設利用のプロジェクトも進んでいます。今年度は館山市に二地域居住トライアルシェアハウスオープン、来年度は南房総市の廃校を活用した施設がオープン。HPを御覧ください。

 

今後の目標やプランを教えて下さい!

とにかく体調管理をします。
あと、いそがしくても家族第一で、幸せにやります。
最終的には孫と動物に囲まれて暮らしたい。

 

最後に、メッセージをお願いします。

こどもと一緒にいる時期は、わりと一瞬で終わる気がします。わたしはそれを実感してしまうことが増えました。なので、忙しくても、こどもとの時間はぜひ味わってください。これだけはあとからはできませんので。

2017年10月9日 0 comment
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