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2017年5月21日(日)にイベント『共働き家族のためのチームビルディング』を開催しました。

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今回は、「父親であることを楽しもう」をモットーに活動されている、ファザーリング・ジャパン関西(http://fjkansai.jp/)さまとコラボ!

「家族のチーム化」に欠かせないパパの戦力ですが、まだまだ世の中一般的には「育児は女性の仕事」との考え方が根強く、特に会社上司の年代には理解をしてもらうのが難しいところ・・・。

家族をチームとして上手に日々を送られている、ファザーリング・ジャパン関西所属のお二人にご登壇いただき、パネルディスカッションを行いました。

【登壇者ご紹介】

登壇者

 

 

 

 

 

 

水野 奨さん(33歳):
2児の父親。男女共同参画センター勤務。
二度の育児休業を経験し、今夏から妻の
キャリアを優先し、主夫生活をスタート。
今回の主夫期間を自身のキャリア形成を図る準備期間として取り組む予定の、かなりイマドキ視点を持ったパパ。

草野 宗徳さん(35歳):
2児の父親。『夫婦の会話、子どもとの関わり時間ゼロ』から、あることをきっかけに変わり始め、今では積極的に関わるように。
夫婦でファイナンシャルプランナーとして事業を行い、すべてをごちゃ混ぜにして生きているパパ。

 

Q:草野さんは「あること」をきっかけに働き方を変えたそうですが、きっかけとは何ですか?

“自分にとって何が一番大切なのか”

証券会社勤務のときは、5時起床、7時出社、21時退社、その後飲みに行って24時帰宅というサイクルで生活をし、そのころは自分のキャリアしか考えていなかった。
しかし、東日本大震災が起こり、当時東京に住んでいたので帰宅するのさえ困難だった際、とにかく早く家族と会いたいと思った。
その時、「自分にとって一番大切なのは家族との時間」と気がつき、仕事そのものと暮らし方を変える決心をした。

Q:仕事まで思い切って変えられましたが、キャリアや仕事への執着心はありませんでしたか?

“仕事は自分の価値観を実現するための手段でしかない”

自分の価値観をじっくり考えると、「子どもが笑顔で暮らせる世界、社会を作りたい」というのが一番やりたいこと。
転職前はとにかくお金を稼いで、そのお金のパワーでやりたいことを実現できると思っていたが、それ以外のアプローチでもやりたいことを実現できるのでは、と考えたら視野が広がった。

Q:現在は夫婦で独立され、一緒に会社経営をされていますが、夫婦で同じ仕事は逆にケンカにつながったりしませんか?

“話題の下地があれば逆にケンカも減る”

職場の人間関係などがわからないと、愚痴も共感できないが、同じ仕事だと悩みや課題、考えることが同じなので、会話の質が高まり、自分としてはやりやすいと感じている。

Q:一方水野さんは妻のキャリアを優先して育児休暇を取得するなど、かなりイマドキ思考といえますが、はじめからそういう意向があったのでしょうか?

“育休取得は学生時代から希望”

自身が育った家庭環境も影響し、学生時代から家族を優先した働き方をしたいと考えていた。ただ、実際は甘くなく、昇進に響いたり、なぜ男が育児休暇を取るんだという反応が当たり前だった。当時の部下・後輩が「これからは水野さんのような先輩が必要」と背中を押してくれたこと、妻の理解があってこそ、育児休暇を取得することができた。

Q:育児休暇を取りやすくするポイントはありますか?

“周囲からの信頼を得ること”

育児休暇は単なる権利の行使ではなく、当然さまざまな調整ごとをしてから取得する。自分自身、まわりにロールモデルの男性がいなかったので自ら法律を調べ、周囲に説明したり、理解を得るために仕事の引継ぎの調整を細やかに行ったりした。ロールモデルを探すこと、あとは上司や周囲からの信頼が一番の近道だと思う。

Q:6月から働き方が変わるそうですが、どのように変化するのでしょうか?

実は妻が船乗りに・・・笑。正確に言うと仕事内容はちょっと違うのですが、働き方としては2ヶ月仕事、1ヶ月休みというサイクルの働き方になるので2ヶ月丸々妻が家にいない生活が始まる。家族としての新たな挑戦だと思っている。それに併せて自分の働き方ももう一度見直し6月からはパート主夫になる予定。でも私自身も家に閉じこもっているのは出来ないタイプなので時期が来たらまた仕事する時期も来ると思うが一旦は主夫業メインにシフトする予定。

会場

 

 

 

 

 

 

Q:お二人にお伺いします。「家族のチームビルディング」のために、ママからパパに働きかけるにはどうアプローチしたらうまくいくと思いますか?

“お互いの想いを夫婦でとにかく話し合う”

自分もそうだったが、家事や育児について「十分やっている」「家事分担もきっちりできている」という認識だったが、それだけではうまくいかなかった。目の前の家事、生活をまわすことだけではなく、お互いどう生活したいのか、相手にどうして欲しいのかをしっかり話し合うべきだったと反省している。(草野さん)

 

“男は意外と素直に勉強する”

パパがセミナーに参加すると、意外とおしゃべりになる。その場でいろいろな情報が入ってきたり、他のパパと話すことで、変わるきっかけになるかもしれないので、セミナーに送り込むのも有効な手。(水野さん)

 

Q:「家族のチームビルディング力」向上のために、必要なことは何だと思いますか?

“ビジョンの共有を”

家族も仕事も同じ。家族の将来のビジョンを明確にした上で、じゃあ今は何をすべきか、を考えるとよい。夫婦の価値観のすり合わせも大事。あとは、子どももチームの大切な一員として、日々のちょっとしたお手伝いから参加させること。料理や兄弟の面倒など、子供自身も家族として貢献している、参加していると思わせることも大切だと思う。(水野さん)

“ありがとう”

自分の目線で「やってやっている!」ではなく、相手がいるから今の生活があると考えると、心からの「ありがとう」が出てくる。その気持ちを大切にしたいと思っている。(草野さん)

 

『家族のチームビルディング』のために、大変参考になるお話を伺うことができました!世の中の意識を変えていくのは、一つ一つの家庭が変わるところから始まるのかもしれません。まだまだ過渡期ですが、自分らしく、家族らしく暮らしていくために、「家族のチーム化」をさっそく始めてみませんか?

今回のイベントでは、「家族のチーム化」を考えるきっかけに、プチワークを用意しました。

1.自分の家庭の家事分担を見える化

2.理想とする生活、現在の課題を書き出し、現状を整理する

ワーク3

夫婦でワークに取り組まれる様子

 

 

ワーク例

家事分担の例。お子さまの分担もあり、さすがです!

 

 

夫婦比較

ご夫婦の認識の違いが面白い!

 

二つのワークを通じ、参加者同士も交流を深めました。

ワーク2

ワーク

 

「働き方改革」があらゆる場面で言われるようになってきました。これからは「家族のチーム化」が潮流になっていくのは必須。パワーママ関西ではそんな働き方・家族のチーム化をこれからも応援したく、さまざまなイベントやロールモデルの発信を続けて参ります!

ぜひ、ご注目ください!

最後に、今回ご協力いただきましたファザーリング・ジャパン関西のみなさまにこの場を借りて厚く御礼申し上げます。パワーママ関西 コアメンバー一同

レポート by 山本 愛

2017年6月1日 0 comment
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