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清水さん

今回ご紹介するのは、療育しながらエンジニアとして働く清水さん。

なかなか外に発信されることが少ない療育のお話をシェア頂きたくて、下記の記事を拝見し、さらに聞きたい所をお聞きしました。

「困ったことを相談できる先」が幸福度を高める 私が「誰しも、息をしているだけで価値がある」と思えるまで

清水さんのインタビューを通して、療育の理解が広がることも願っております!(インタビューby椿)

 

清水さん

清水さん

プロフィール

・氏名:清水陽子
・職種:ITエンジニア
・簡単な経歴:
2000年4月 日系IT企業A入社/大学入学
2003年3月 日系IT企業A退社
2005年3月 大学卒業
2005年4月 日系IT企業B入社
2011年10月 第一子出産/育児休業
2013年4月 復職
2013年5月 介護休業
2013年7月 復職

・居住地:東京都
・ご自身の年齢 :36歳(1981年)
・子どもの年齢 :5歳(2011年)

 

現在のお仕事の内容、ワークスタイルを簡単に教えてください

泥臭く仕事をするのが好きなインフラ系ITエンジニア。担当している技術のことが大好きです。
ワークスタイルは仕事没頭型です。
ドラマ「逃げ恥」をご存知の方は、津崎さん沼田さんのやっている仕事のイメージが、ざっくり似ています。

時間、場所に制約のある中での自走可能な組織づくりに関心があり、ストレングスファインダー(http://bizacademy.nikkei.co.jp/business_skill/tsuyomi/list.aspx?page=1)によるコーチング活動や、NECワーキングマザーサロン(http://jpn.nec.com/community/ja/resources/mother.html)の活動をボランティアにて行っています。

 

平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。

※以下は出勤時の例。週7日中、2〜3日は終日療育。

6:00 起床(自分・夫)、身支度、保育園準備
6:30 子ども起床
6:40 子ども朝食
7:05 保育園送り(自分または夫・子ども)
7:25〜 出勤(自分)
8:40〜 仕事 退社時間は17:35〜23:40と幅あり。以降17:35の場合。
19:15 保育園お迎え(仕事次第で週1〜4ファミリーサポートさんにお願い。残りを私と夫で分担)
19:30 帰宅(自分または夫・子ども)
20:00 夕食(自分または夫・子ども)
20:45 自宅向け子ども療育(自分または夫・子ども)
21:00 お風呂(自分または夫・子ども)、与薬、寝かしつけ
22:45 家事/自己学習
24:00 就寝

清水さんとお子さん

清水さんとお子さん

出産して、何が一番変わりましたか?

徹底的に自分の主体性で物事を行うようになりました。限られた時間だからこそ、自分の時間も相手の時間も心から大切にするようになりました。

ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うHappyなエピソードを教えてください。

自分が困った時に相談できる先が増えたことです。子どもがかわいい、仕事にやりがいを感じる、のエピソードももちろんありますが、子どもや仕事のことだけでなく、私個人が困った時に相談できる先が増え、Happyが増えました。
詳細はハフポストにも転載された以下文章を是非読んでいただきたいです。

 

「困ったことを相談できる先」が幸福度を高める
私が「誰しも、息をしているだけで価値がある」と思えるまで
http://laxic.me/special/2017/08/spe12

育児&仕事をしていて大変なことはありましたか?それは何ですか?

子どもの生命危機や仕事での大きなミスなどその時々でありましたが、事象の大小より、意思や理屈ではなんともならないことがある、というところが、大変だと感じています。病気1つとっても、寝かしつけ1つとっても、大変でもあり、新たな気づきをもらえる機会でもあります。

それをどうやって解決していますか?

まず面白がることにしています。
面白がってから、さてこのゴールは何かな、そのためには何ができるかな、と進めています。

とはいえ意思や理屈では解決できないもの多々あります。
特に産後1年間と、復職後1年間の記憶はほぼなく、記録頼りです。ままならない時は、とりあえず今を必死にやりきる、を、ただ繰り返す日々があってもよいと考えています。

 

メモ整理中の清水さん

メモ整理中の清水さん

育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?

育児は、子どもと自分が別個の生き物である、という前提。
仕事は、優先順位をつけ、自分にできることを1つずつやること。

 

障害児の親の就業率は、健常児の7分の1とのことですが、療育しながら働くことについて、教えてください。

※療育とは、障害のある子どもたちの社会的自立を目的に治療と保育・教育を行うことです。

療育という言葉自体に馴染みのない方向けに、2つ、お話ししたいことがあります。詳しい方は私の理解が至っていないところも多いので、是非この機会にお教えください。

1つ目は、健常児の保護者にとっても、療育の研究や理解が進むことは有意義だということです。なぜなら、一人ひとりの子どもの発達に応じて、どんな子でも生活への不自由をなくすように行なっていく専門的な教育&ケアが「療育」だからです。

療育は医療、保育・教育それぞれの専門性の掛け合わせで行われています。保育園、幼稚園それぞれの課題を解決するための幼保一元化の動きのように、縦割りであったものを横断的にみることで、双方の課題解決ができることがあります。
教育の例としては、オルタナティブ教育の1つであるモンテッソーリ教育は障害児教育から始まっています。障害児教育の研究、事例は、健常児へ応用できるものもあり、最近の例としては「お支度ボード」の広まりもありました。

まずは、より多くの方に、療育というよりよい医療、保育・教育が行えるように試行錯誤をしている人たちがいること、そこでわかることは障害児だけでなく健常児にも応用できる場合があることを知っていただけたら嬉しいです。

2つ目は、療育しながら働く選択肢、療育に専念する選択肢、その間のグラデーション含めた選択肢、いずれもがある社会を共に作っていきたい、ということです。

治療と保育・教育を扱う療育は、日常的なケアを要することがほとんどです。専門機関への入所、通所も場合によってありますが、親が担う部分は少なくありません。

私は今、子どものケア時間と、私個人として働く時間と、どちらももつことができていますが、環境や周囲に恵まれたこと、運が良かったことが大きいです。

ケアしながら働く選択肢も、ケアに専念する選択肢も、ケアする、しないを時系列で行き来する選択肢もある社会をつくっていきたい。実現できた社会は、療育を必要とする子の家族だけでなく、多くの家族が生活しやすい社会だと考えています。

幸福に相関があることとして「困ったことがあるときに相談できる人がいること」に非常に共感されている件について、教えてください。

1つ失敗をお話しさせてください。

復職直後のある日を境に子どもが寝付かなくなりました。試行錯誤しても寝かしつけがうまくいかず。積み重なって、夫も私も睡眠時間が3時間台になっていました。
当時は積み重なる前の、20%、40%くらいで、「最近寝られていないので今日は定時に帰らせてほしい」と相談してみる、という考え自体が浮かびませんでした。2、3時間の細切れ睡眠になる時もあるよね。自己管理ができていない自分がダメなだけ。なんとか自己管理しなければ、と思い込んで、職場に相談できていませんでした。結局、自分の100%をこえてしまい、風邪をこじらせて仕事に穴を開けてしまいました。

思い込みを外すためには、他の人に相談するアプローチが有効でした。他の人の視点が入ったり、実際に助けが得られたりすることで、相談しなかった時より効率的に進められることがありました。また、単純に感謝の気持ちから前に進めることもありました。
もちろん、うまくいかないこともありました。ですが、他の人と話すことで、自分が思い込んでいることにギャップがあることに気がつけ、別の進め方を始めることができました。

パワーママプロジェクトの目的である“自分らしく”仕事と育児が出来るHappyなワーパパ、ワーママを増やすにあたり、日々の困ったを相談する先をつくる勇気が広がることを願っています。

“健常ではない子どもを預けていることへの負い目”と、”職場への申し訳なさ”を乗り越えるきっかけは?

子どもを預けることへの負い目は、プロに託した方が安心安全なケースがあることがわかってからはほぼなくなりました。障害の有無に限らず、保育士さんの子どもへの声かけなり、管理栄養士の献立の栄養バランスなり、こどもの全力遊びに付き合ってくれる学生や地域の方々なり、親より他人の方がよりよい対応ができることはままあります。
ごめんなさい、申し訳ありません、ではなく、ありがとう、でお願いできる関係を広げたいです。

職場への申し訳なさは今もあり、これからもおそらくあり続けます。事実として職場には負担をかけてもいます。
ただ、申し訳なさと「共にある」「共に歩むこと」も、できるようになりました。自分にやれることを1つずつやっていく。やらせてもらえるありがたさを、常に感じています。

今後の目標やプランを教えて下さい!

仕事も家庭も、やれること1つずつ、面白がってやっていきます。

最後に、メッセージをお願いします。

しつこいですが、困った時ほど、声をあげることが難しい側面があると思っています。自身が声をあげる練習をするとともに、自身の大事な人たちが、声をあげられないでいるようにみえる時は寄り添ってみたり、ちょっとしたおせっかいを試みたりも、してみてほしいです。
子どもたちの世代が、少しでも生きやすい世界に近づけるよう、それぞれができる範囲でできることをやっていけたら嬉しいです。

 

2017年9月12日 0 comment
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紀乃さんと息子さん

今回のインタビューは、奥村さんからのご紹介です。以下、奥村さんからのご紹介文、どうぞ!

のりちゃんは、私とはお互い20代半ばの独身時代からの友人です。
温かく包容力あり、物腰柔らかでいながらも、芯がしっかり通っている彼女は、
当時IT業界にいながらも、保育業界への転身という目標を持って、私の知らないところで
着実に歩んでいました。そんな大好きな憧れの女性、のりちゃんのインタビューを
是非みなさんに読んでいただきたいと思います。 奥村尚子

紀乃さんと息子さん

紀乃さんと息子さん

プロフィール

・氏名:紀乃のりこ

・会社名:(株)チャイルド・スマイル、()私の心地よさ

・役職名:代表取締役、代表社員

・職種:保育士

・簡単な経歴:

1999年、NECソフト(株)に新卒入社。システムエンジニアとして6年間勤務。2005年、個人事業主として独立、2006年、(同)私の心地よさ、2012年、(株)チャイルド・スマイルを設立。

大学卒業後、会社に勤務しながら教育・保育分野での活動を希望し、保育士を目指して勉強。保育士資格取得後、実習の場を求めて愛媛の保育所を選び、二週間の泊り込み現場研修を経験。ベビーシッターや、メンタルカウンセラー等のキャリアを経て、ふたりの子どもに恵まれたこともあり、現在の日本における保育サービスの足りなさを実感。家庭的で小規模な保育所で子ども家庭と地域の子育てを支えるプランを企画し、モデルケースとして小規模保育園「ちいはぐ・多摩」を開所。好評を得て、現在、小規模保育園「ちいはぐ」など子どもの居場所づくりに努める。子どもが笑顔に囲まれて、いきいきと笑顔で成長していける社会をつくるべく奮闘中。

・居住地:東京都多摩市

・ご自身の年齢 :40

・お子様の年齢 :9歳、6歳

・ワークスタイル:自由奔放に全力投球で子ども達の居場所づくり

現在のお仕事の内容、ワークスタイルを簡単に教えてください。

小規模保育園「ちいはぐ」の開設と運営を事業とする(株)チャイルド・スマイルと保育や子育てに関する研修事業を行う(同)私の心地よさを経営しています。

現在、都内で5園(うち2園は認可)の小規模保育園「ちいはぐ」を運営しています。

http://www.csmile.co.jp/

平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。

5:00 起床(お白湯を飲む、日記、トイレ掃除、子どもの服の用意など)

6:00 Skypeで朝礼

6:30 メール仕事・洗濯・朝食準備・起きてきた息子娘と朝ハグ

7:00 朝食、社内の電話受け開始

7:30 自分の身支度

8:00 出発(移動しながら読書、保育園送りは夫の担当)

9:00 デスクワーク・打ち合わせ・保育・研修実施・研修受講・執筆etc.

13:30 仕事の合間に昼食(自作弁当やパワーランチもしくはミーティングランチ)

17:30 移動しながらメール仕事(週に1日は夜仕事も)

18:50 保育園の迎え(週に1日は夫の担当)

19:30 帰宅、夕飯の支度

20:00 夕飯

20:30 社内の電話受け終了(緊急電話は随時受)

21:00 お風呂

21:30 お布団の中で息子娘とラブリータイム(読み聞かせ、マッサージ、今日の振り返り&明日のワクワク語り

22:30 就寝

出産して、何が一番変わりましたか?

ようやく自分の人生が始まったように感じました。息子娘、二人ともそれぞれにすてきなお産だったので私と子どもの母子関係に少し自信が持てました。

ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うHappyなエピソードを教えてください。

息子と娘が保育園「ちいはぐ」に行きたい、通えないなら働きたいと言ってくれたこと、それから、息子と娘に仕事の相談をしてみたら二人とも的確なアドバイスをくれたことです。「スタッフの皆さんにもっと幸せになって欲しいんだけど、かーさんはどうしたらいいと思う?」の質問に息子は「かーさんがいつもニコニコ笑っていればいいんだよ」、娘は「もっとお休みとお金が必要なんじゃない?仕事を増やして、でも人(スタッフさん)は増やさないで」と。

育児&仕事をしていて大変なことはありましたか?それは何ですか?

息子や娘に寄り添う必要があると強く感じその時間を確保したいのに仕事の都合でどうしても息子や娘から離れなくてはいけない時に、私は何をやっているんだろう、本当にこのままのライフスタイルを続けたいのだろうかと悩みました。それから、私の体調や心の調子がよくない時も大変です。夫と私の両親は共に遠方なので簡単には頼れず、日頃、私が元気だからこそこなせるスケジュールで動いているので、不調であれもこれも捗らなくなると無力感などの負の感情も湧いてきて悪循環に陥ります。

それをどうやって解決していますか?

創業から5年を経て、スタッフの皆さんのおかげで息子や娘に寄り添いたい時にはその時間を確保できるようになってきました。それでも、どうしても私が仕事の対応が必要な時は、夫が息子や娘に寄り添ってくれる調整をしてくれるようになりました。

不調の時は、いかに気持ちを切り換えて自分を許し「あははー」と笑うかを考えるようにしています。

育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?

どちらも「子どもにとってどうなのかを?」を判断軸にしています。

そして、決めたら本気で取り組むこと、それから愛や思いやりを込めてひと手間増やすことを心掛けています。

紀乃さん娘さん。

紀乃さん娘さん。

なぜ保育園を作ることになったのか、教えてください。

私が想い描いていた保育園を創りたかったからです。

子どもの頃、大人になったら教師になりたいと思っていました。が、大学生の時に塾の講師のアルバイトを経験して、私がなりたい教師と今の教育現場(学校や塾)が求めている教師のギャップを痛感しました。しばらく考えて、教育現場のしくみづくり(システム開発)に携わろうとSEになった(配属されたのは土木工事を支えるシステムでした)後、私が子どものころから乳幼児と関わる機会が多くその関わり方を褒めてもらうこともあったことも想いだし、どんな学校に入学しても学校生活を楽しめる子どもの逞しさを育もうと保育園を創ることを決めました。

どんな保育園ですか?

子どもの今と未来の幸せを増やす保育園です。

「ちいはぐ」は「小さな保育園、大きな家族」。定員は1118人、0歳~2歳クラスのみの小規模保育園です。集団活動への適応が未発達な年齢の子ども達がゆったりとすごせる家庭的な環境のなか、あたたかい保育者たちが保育の専門性をもって心身の発達を促し、幸福度の高い人生を歩むための心の根っこを育んています。

IT業界から、個人事業主としての独立、会社の設立、保育園の開所と現在に至るまでにプライベートでは結婚、2度の出産をされていますが、そのタイミングや産休育休等について、どんな考えや決断でここまでこられましたか?

 私は保育園児の時から教師を目指していたのですが(笑)一番なりたかったのは「お母さん」でした。なのでタイミングについては「なるはや(なるべくはやく)」でした。決断したというよりは、結婚後、早々の妊娠・出産を望み、二度目の出産はありがたいことに「そろそろ二人目を」と思って間もなく授かりました。結婚と独立がほぼ同時だったため、会社員のままだったら受けられたであろう産休育休等の恩恵は全くなく、国民年金と国民健康保険に入り、自分で仕事の量を調整しながらマイペースにお産の準備をしたり、赤ちゃん育てを楽しんでいました。我が子の成長に沿って、私も子どもも家庭の外の社会に出て、成長の場を拡げて行きました。

保育園のプロという立場と、一人のワーママとしての立場から、限られた時間の中で家庭でのお子さんへの接し方で大切にされていることはありますか?

短時間でも息子と娘だけに集中する時間を持つようにしています。寝る前の本読みやマッサージもその一つなのですが一番のおススメは「朝ハグ」です。息子、娘それぞれが起きてきた時に「おはよう~」と言いながら数秒間ギュッと抱きしめます。「朝ハグ」私にとっても「今日も起きて来てくれてありがとう」と息子、娘の命に感謝して心をあたためることができる大切な時間です。我が家、特に娘には「朝ハグ」がすっかり習慣化していて、娘は朝目覚めると「ハギュ~ッ!」と寝起きの不機嫌な声で私を呼びます。(笑)

IT業界から保育業界へは転職ということではなく、昔やっていたことに戻った感じということのようですが、詳しく教えてください。そしてIT業界で培った経験は、現在の保育園経営に生きていることはありますか?

 私の保育の原点は実家です。両親ともに子どもが好きで、まだ私が幼いころから親戚や近所の子ども達を家で預かっていました。主に母と一緒に小さな子ども達と一緒に過ごし、オムツを換えたり、寝かしつけたり、ミルクを飲ませたり、食事介助をしたり、散歩をしたり、お風呂に入ったりしているうちに、子どもの月例別・年齢別の特性を体験から学びました。例えば、子どもはまだ満腹中枢が未発達なのでお腹がいっぱいになっても食べ続けてしまい吐いてしまうこともあるということ等です。当時は「子どもはお腹がいっぱいになったことに気が付かない、食べさせ過ぎると吐いて大変だ」という捉え方をしていました。こんなふうに私が子どものころに手伝っていたことに、その後の保育・教育等に関する学びをプラスして、今、保育園というかたちにバージョンアップして実践しています。

 IT業界で培った経験は活きていることも足を引っ張っていることもあります。足を引っ張っていることはIT業界と保育現場とのコミュニケーションスタイルの違いです。SE時代、私は男性率9割の職場で働いていました、今は女性率9割の職場ですので男女の脳の仕組みの違いの影響なのか互いに慣れるまでは違和感を持ってしまうことが多かったです。これについて語り始めると、とっても長くなってしまうのでまた今度!それから、保育園の職員から「紀乃の話しは英単語が多くて分かりづらい」と言われてしまうのも、もしかしたら元IT業界の特徴かもしれません。IT業界で培った経験が活きていることは、保育現場にはPCがあまり得意ではない人も多いので、その点で園や本部の役に立てることや、ネットワークセキュリティ強化の外注等、社内のIT周りの整えがスムーズに進むことです。システム管理者を雇用しなくても私がなんとか兼務できています。

今後の目標やプランを教えて下さい!

宇宙に子どもの居場所を5万人分つくります!

そこは、子ども一人ひとりが、受容され、愛され、大切にされていると感じながら子どもが自分を思いっきり出して、いきいきと笑顔で成長していける、あたたかい居場所です。

最後に、メッセージをお願いします。

インタビューに答えることによって現状とこれからを客観的に見直すことができました。ありがとうございます。

最近、通っている学校で「人生は決めたとおりになる」と学びました。思い返せば保育園「ちいはぐ」の創業当初は「3年は必死でがんばる!」と決めていましたので、実際に本当に大変な4年間を過ごすことになりました。根性と持久力に支えられてに動き続けてはいましたが、私の笑顔は少なかったです。。。今は「私はルンルンスイスイ夢を叶える笑顔のママ!」と決めています。なのでこれからはいっぱい笑いながら毎日を過ごせます。私の笑顔とパワーの源は安眠と美味しい食事と子どもの笑顔、それから仲間との会話です。どうぞこれからもよろしくお願いいたします。

2016年10月25日 0 comment
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スタートアップ界隈の盛り上げ役、サムライインキュベート社で、エンジニアから何でも屋もこなし、かつ3児のママでもあるパワーママ。

仕事に育児に物凄いタスク量をやりくりしている阿部さんの、リアル感溢れるインタビューです!

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阿部さんと3人のお子様集合!

 

プロフィール

・氏名:阿部 愛

・会社名:株式会社サムライインキュベート

・職種:システム戦略担当

・簡単な経歴:
高校卒業後、専門学校のOJTでポスプロに就職
→SEに転職
→1人目出産
→3ヶ月後に復帰
→2人目出産
→1週間後に復帰
→3人目出産
→切迫早産で入院、退職
→3人目出産
→出産から3ヶ月後、時に今の会社から仕事の依頼、受ける
→2011年サムライインキュベートに

・ご自身の年齢:松坂世代です

・お子様の年齢:4歳女、7歳男、10歳女

現在のお仕事の内容を簡単に教えてください。

コーディング、プログラミング
Samruai Startup Islandの運用
Samurai Incubate主催の大規模イベント運営
Web Director ()
その他、DTPなど持ってるスキルを時と場合に応じてフル活用させて頂いてます。

平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。

6:30起床 朝食&弁当作り、家事

7:00 子供たちを起こす、朝食

9:10 次女を幼稚園に送る

10:00 出社

18:00〜19:00 退社

19:00〜20:00 実家に子供たちを迎えに行く

21:00 子供たちをお風呂に入れる

22:00 子供たちを寝かしたあと、旦那と喋ったり、仕事したり家事したり

25:00 睡眠

出産して、何が一番変わりましたか?

自分に対する執着心が減ったことです。
自分のやりたい事をやったり、どんな風に人に見られたいかとかそういう意識だけだったのに、
子供達がよく育つ為には自分はどんな事をしたら良いだろうという気持ちがプラスされたなと思います。

ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うHappyなエピソードを教えてください。

仕事をしているから生きていける。という意識が子供たちについたことと、
仕事を通じて出会った人たちが、子ども達とご縁が出来て、私だけでは到底ムリな体験を子供たちにさせてあげられたことです。起業家さんの事業を通しての体験もあるし、面白いイベントの情報が入ってきたりするので、そこで参加してまた新しい経験が出来たり。それに私もついてって色々な勉強させてもらってます。

育児&仕事をしていて一番大変なことは何ですか?

3人居るとダブル、トリプルブッキングは日常茶飯事です。
重なっている場合は優先順位の高い方をとり、他を切り捨てるので諦めもつきますが
大変なのは微妙に時間が重ならない予定が立て続けにあるとき!

それをどうやって解決していますか?

基本、学校や習い事の予定はお手紙でもらうので、まずカバンに突っ込んで、
空いた隙間時間にスマホからカレンダーに予定を入力して行きます。
早めに予定がわかるものをどんどんカレンダーに入れていけば
誰かにお願いしたり調整が効かせたりと準備ができます。
ポイントは、子供たちができるだけ自分で動けるように準備すること。
とは言え、ギリギリ迄わからない予定もあるし、病気に怪我もあります。直前にバタバタすることも多いです。
旦那と振り分けつつ、おじいちゃんおばあちゃんに送り迎えのサポートをしてもらうことも。
上二人が小学生になり、自分で行動してくれる事も増えてきたので最近はだいぶ楽になりました。

育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?

どちらも笑顔と感謝の気持ちです。

23歳で出産(若!)、3人のママの阿部さん。早く出産すること、どうですか?

それはもう、物理的に回復が早いことです。最近体力の衰えを実感してきたのでしみじみ思います。
なんか素っ気無い意見ですね(笑)。もう一つよかったと思う事があります。
それは早く出産した事で「もう自分はこうやって生きて行こう」っていう覚悟がついたことです。
20代前半の私は精神的に成熟していませんでしたし、将来像もフワフワっとしてました。
でも、そこに理屈なしに育てていく気持ちと、その為に自分がもっと
成長しないと行けないという気持ちが芽生えたのであれこれ方向性を悩んだりする必然性が無くなった。
覚悟を決めたら自分がどうしたいかを考えて、決めて、また考えて、動く。
その積み重ねが現在につながり、今とても楽しいので私は早く産んで良かったなって思います。

3人のママでスタートアップでお仕事。激務なイメージですが、どうやりくりしているのですか?

もうそれはそれは、家族と会社と学童と幼稚園のお陰です。あと世にでている文明機器達のお陰。
パソコン、スマホ、食洗機、乾燥機。配達サービス、あげればきりがありません。
それと、自分の体調の変化に敏感でいること。変化を感じ取ったらすぐに対策をとって、
スピードダウンする事はあっても倒れないように心がける。

あと自分の場合はメンタル面での負担が低くなればなるほど、頑張れます。
頑張れるというか、余裕がうまれれば発想が浮かび、発想を実現しようと頑張る事で
モチベーションが上がって楽になれます。
だからしんどいなーって思ったらすぐ、どうやったら楽しく出来るかの仕組みを考えます。
家事をやる時は好きな歌をヘッドホンでガンガンにかけて歌いながらやったり、
単純に寝れば疲れ取れるよ!って時は、寝ます。限られた時間で最大のパフォーマンスを出せるように、寝る前にストレッチしたり、頭の中を空っぽにする事を心がけたりしながら。
子供の宿題を見る時はイライラしないように子供が可愛いと思える萌えポイントを探します(笑)。

ちなみに逆に旦那は追い込み追い込まれてやる気を出すタイプなので、それを子育てに当てはめたとき
良く議論になります(笑)。

在宅でお仕事されていた期間もあったとか。エンジニアだからできたのでしょうか?

会社に所属している時には
朝 始業のメールをし、
昼 家でプログラム書いたり、ドキュメント作って
夕 終業のメールで送る
という時期がありました。子供が0〜1歳くらいの時だったと思います。
納期を守りさえすればどんな風に時間使ってもいいよというスタンスだったのでありがたい反面、
自分で決めて時間を区切って作業するのは始めのうちは中々うまく行きませんでした。
ここも失敗を重ねて徐々に出来るようになってきました。
あとはアルバイトでパソコンの先生になったり、HP制作したり、チラシを作ったりしていました。

Facebookから仕事場の楽しそうな写真が流れてきます(笑)なぜ、スタートアップでお仕事しているのですか?

スタートアップ界隈の人は相手の事をちゃんと肯定してくれる人が多い印象があります。
ものすごく責任感があるからかな?
サービスだけでなく、それを作る人たちの人間性や取り組みも本当に面白い。
とても良い刺激を貰えます。
面白いなと思ったスタートアップのサービスは子供達に話したり、使わせたりします。
子供たちにこんな面白いものがあるよ!と伝えられる事がいいですね。
そうするとそれを作った背景を質問されたり、自分だったらこんな事に使ってみたい、
みたいな話も出てきて会話が弾みます。

Samurai Venture Summitでも裏方大活躍!働くママをお子さんたちはどう見ていると思いますか?

ママ、お疲れさま!って言われてます(笑)。
子供が産まれる前は、働いていて子供が寂しいって思うかどうかが気になっていたのですが、
いざふたを開けてみると、あんまり気になりません。
実際のところ、どう見えてるんでしょうね?全然わかりません。
自分では仕事って大変だけど面白いんだよと伝わるように頑張っているつもりです!

家族の協力体制、パパの育児参加はどうですか?

私の両親の協力体制はバッチリというか、本当に私が甘やかされている位に
思っていて、本当にありがとうしか出てきません。
父は「育じい」なので、子供たちの勉強も見てくれます。
夫は毎日の洗濯と私の苦手とする運動能力の向上を計ってくれてます。

ワーママであることが、ママに活かされるシーンもありそうですね。

PTAの仕事では普段のスキルを生かした事をやらせて頂く機会が多いです。
その辺りの仕事はどちらかというとパパさんがやる事が多いようで、小学校に入ってからは
パパ友さんが沢山出来ました。

勉強熱心な阿部さん。最近は何に興味があるのですか?

来年から娘と英語を頑張ろうと思います!

阿部さんの野望を教えて下さい!

20代のうちに3人産んでいるので、40代に入ってから バリバリ仕事するのが私の野望です。

よく働いていると行ってくださる方もいますが、 現在の状態は子育てを最優先した結果であり、 子育てしている最中だからこその感じる所を活かして 仕事をしています。それは楽しい作業ですが、 仕事の醍醐味は味わいきれてないと思っています。

周りに子育てが一段落してから カッコイイよく生きている憧れママさんがいて、 40過ぎてからだな☆と密かに今からワクワクしてます。

最後にメッセージをお願いします!

親になって10年、自分と自分の周りの人の変化なしには頑張れなかったと思っています。
よく、人を変えるよりも自分が変わったほうが早い。という話を目にします。
確かにその通りだと思います。
しかしその前にその人は本当に変わらない人かどうか試すべきです。
相手を変えようと言う意識は持ったほうがいい、という事です。
無理に変える必要はないけど、そこに変えたい何かがあれば、
変えるために自分がやるべき事があると思います。
そしてどうぞお元気で!

インタビュー by 椿

2013年10月28日 0 comment
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