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矢上浄子さん
矢上浄子さん

矢上浄子さん

プロフィール

・氏名:矢上 浄子(やがみ きよこ)
・会社名:アンダーソン・毛利・友常法律事務所
・役職名:弁護士
・簡単な経歴:大学卒業後、中国北京市の大学院に留学し国際経済法を専攻。その後、アメリカでニューヨーク州弁護士の資格を取得。中国に戻り現在の事務所の北京オフィスに入所するが、日本企業向けの法律業務のためには日本の弁護士資格を取得すべきと思うに至り、帰国して日本のロースクールに入学。2008年に日本の弁護士となり、現在の事務所に再入所。非常勤で大学・大学院の講義も担当している。
・居住地:東京
・ご自身の年齢 :42歳(1976年生まれ)
・お子様の年齢 :7歳、5歳、2歳(2011年生まれ、2013年生まれ、2016年生まれ)
・ワークスタイル:フルタイム

 

現在のお仕事の内容、ワークスタイルを簡単に教えてください。

私が所属するのは、所属弁護士が400人を超える大手法律事務所で、国内外の企業が依頼者の大半を占めています。私自身は、独占禁止法、国際契約交渉、国際訴訟・仲裁などの案件を多く担当しています。
日常業務としては、依頼者との会議、契約や訴訟・届出書類の作成、裁判所への出頭、交渉の立会いなどがメインです。海外とのやり取りも多いので、深夜・早朝の電話会議や海外出張も少なくありません。また、最近はプロボノ(公益活動)として、外国人の難民認定申請のサポートもしています。
主人も、所属は違いますが、同じ企業法務弁護士です。平日はすれ違ってばかりですが、お互い週末は家族との時間を大事にするようにしています。

 

平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。

7:00 起床、朝食準備
7:30 朝ドラを見つつストレッチ、朝食
8:30 子供の登園送り
9:30 出勤
23:00頃 退勤(仕事の状況によっては午前様となることも)
帰宅後、子供の宿題チェックや翌日の準備
1:00 お風呂、就寝

(子供の迎え担当の日)
17:45 退勤
18:00 子供の迎え、習い事同行
19:30 帰宅、夕食
20:30 子供の宿題を見る
21:00 お風呂、寝かしつけ
22:00 片付け、洗濯
23:00 自宅で仕事再開
2:00 翌日の準備、就寝

 

出産して、何が一番変わりましたか?

出産前に比べ、マネジメントの対象が格段に広がったことでしょうか。自分の仕事のスケジューリングに加えて、娘3人分の学校・保育園の行事や習い事の管理、手伝いに来てくれる義母やシッターさんとの連絡など、すべてを抜かりなくマネージする必要があります。特に、私の海外出張は家族の一大事。遠方の実母にも支援をお願いしたり、毎日の予定をリスト化したりと、出発前には入念な準備が必要となります。
そのせいか、仕事のうえでも、チームワークにおけるマネジメント能力が高まった気がします。ただ、時間が空いたらフラッと海外旅行に出かけていた頃が、今は少し懐かしいです(笑)。

 

ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うHappyなエピソードを教えてください。

娘たちを通じてネットワークや行動範囲が広がったことです。子供が生まれる前は、夫婦ともに仕事一辺倒で、随分と地味な生活をしていました。今ではママ友・パパ友と職業や年代を越えたお付き合いができたり、学校や地域のイベントに参加したりと、生活自体が彩豊かなものとなりました。これも娘たちが運んできてくれたご縁と、変化を楽しんでいます。

 

三姉妹で夕食準備のお手伝い

三姉妹で夕食準備のお手伝い

 

育児&仕事をしていて大変なことはありましたか?それは何ですか?

次女の出産が、主人の一年間の海外駐在のタイミングと重なったことです。主人には「安心して行ってきて、私は大丈夫」と大見栄を切ったものの、2人育児の初期を完全にワンオペで乗り切るのは想像以上に大変でした。復職直後に、長女の溶連菌がうつり、職場で倒れて病院に運び込まれたこともありました。幸い点滴のみで当日帰宅できましたが、娘たちが待っているのに身動きがとれない辛さで、絶望的な気持ちになったことが今でも思い出されます。

 

それをどうやって解決していますか?

そのときのトラウマから、ワーママは体が資本との信念を持つに至り、自分の体調管理には特に気を付けるようになりました。職業柄、睡眠時間が短いのが悩みですが、それでも毎朝のスムージーに自宅でのストレッチ、週末のジョギングは欠かさないようにしています。さらに、目標があった方がモチベーションも高まるので、フルマラソンの大会にも年一度のペースで参加しています。
また、元々あまり人に頼れない性格だったのですが、上述の「溶連菌事件」を経て考えが改まり、今では仕事でも育児でも、周りの方々の助力を要所要所で得るようにしています。

 

育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?

一番大事なのはもちろん体力ですが(笑)、周囲の人々と密なコミュニケーションをとることも、育児と仕事の両立のうえではとても大事なことだと思っています。たとえば育児では、子供の発熱などの「イレギュラー」がつきものです。他方で、弁護士には職務上、依頼者のためにベストを尽くす義務があるので、子供の理由で仕事に穴を開けるわけにはいきません。普段から家族や職場の同僚、保育園や学校の先生方、ママ友・パパ友らと頻繁に声を掛け合っていれば、イレギュラーが生じたときもお互い協力しやすいという面があります。また、そのようなコミュニケーションの積み重ねが、大きなリスクを回避するセーフティネットの役割を果たすものと思っています。

矢上さん、依頼者との面談風景

矢上さん、依頼者との面談風景

中国留学後、なぜ弁護士を目指したのですか?

中国留学中、アルバイトで通訳をする中で、中国ビジネスに奔走する日系企業や起業家の方々に数多く出会いました。自分の法律の知識や語学力を活かし、ビジネスの第一線で活躍する方々を支えたいと思ったことが、企業法務弁護士を目指したきっかけです。
弁護士になるまで、中国やアメリカに留学したり、就職したかと思えば2年で辞めて司法試験に挑戦したりと紆余曲折がありましたが、変わらず励ましてくれた両親の存在も大きかったです。娘たちが将来、弁護士を目指したいと思うかどうかは分かりませんが、私も娘たちが岐路に立ったとき、常に支えてあげられる存在でいたいと思います。

 

チームで育児に取り組まれている矢上さん。4人のシフトはどんな感じで組んでいるのでしょうか?また、どうやってチーム育児を実現可能にしたかも教えてください。

娘たちはまだ小さく手がかかり、ワンオペではやや大変です。そこで、主人、義母、シッターさんには、なるべく2人で対応してもらえるよう平日夜のシフトを組んでいます。例えば、月曜はシッターさんがお迎えで、夕食・洗濯は義母の担当、というように。
娘たちもしめたもので、パパお迎えのときは牛丼チェーン店で外食、おばあちゃんのお迎え後は公園で遊ぶなど、それぞれ甘えポイントを押さえているようです。ちなみに、水曜日は私のワンオペシフトの日で、その日は娘たちにしっかりガス抜きをさせています。

 

今後の目標やプランを教えてください!

頼られる弁護士であるために、自分のスキルアップの時間もきちんと確保することが当面の目標です。今はスキルアップどころか、美容院に行く時間すらなかなか取れませんが…。
また、ここ数年、海外旅行からすっかり足が遠のいているので、娘たちがもうすこし大きくなったら、いつか娘たち主導で海外旅行を企画してもらいたいなと思います。

 

最後に、メッセージをお願いします。

海外の法律事務所では、育児しながらキャリア的にも成功を収めているママ弁護士をよくお見かけします。ママであることを強調する人がいないことからして、おそらく両立が当たり前の社会なのでしょう。日本の女性弁護士の比率は18%と他国に比べ低く、女性弁護士のキャリア形成が難しい状況にあることも否めません。
そこで私は、まずは職場での理解が広まればという思いから、所内の若手弁護士向けに定期的に「両立勉強会」を開いています。本サイトをご覧いただいているワーママにも、分野は違っても、できる範囲で情報発信をしていただき、一緒に両立に寛容な社会づくりを目指していけたらと思います。

 

インタビューby 藤嶋 菜穂子

2018年12月4日 0 comment
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今回ご紹介するのは、ニューヨークで幼児教育のスタートアップを立ち上げ、経営する中澤英子さん。
元々はソニーでお仕事をしていた中澤さんがなぜアメリカで起業することになったのか?!
また教育熱心なママが多いというニューヨークでの最新の子育て事情についても伺いました!

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プロフィール

・氏名:中澤英子 (なかざわえいこ)
・会社名:Dearest, Inc
・職種:Founder & CEO
・簡単な経歴:慶應義塾大学法学部卒業後、ソニー(株)に入社し、営業、海外マーケティング、海外新規事業立ち上げなどを経て、スタンフォード大学にて経営学修士を取得。2011年にニューヨークのソニーアメリカに赴任。2015年にダイニングアプリの会社をコロンビア大学のインキュベーターで起業。2016年12月にDearestを起業。
・居住地:アメリカ、ニューヨーク
・お子様の年齢:2歳半
・ワークスタイル:フルタイム

 

 現在のお仕事の内容を簡単に教えてください。

Dearest (www.dearest.io)という幼児教育のスタートアップをニューヨークで経営しています。0−8歳児を対象に、幼児教育に特化した少人数制のクラスや保育を提供しています。現在約300人の先生達とともにマンハッタンで暮らすご家庭をサポートしています。また、データや最先端の研究を活用し、子供達が将来活躍する際に必要となる力を育成していくことを目標にしています。

 

平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。

8:30  息子と同じ年齢のフランス人の女の子と、先生兼保育士さんが家に到着するのを待ち、出社。
保育士さんが、2人を公園、図書館、美術館などに連れて行ってくれます。また、Dearestの音楽、アート、幼児教育の専門家の先生が家に来てクラスを開き、その際には近くに住むお友達も参加しています。

9:00 オフィスに到着。
小さなスタートアップなので、マーケティング、開発、営業、人事、財務、経理まで、ほぼ全ての活動にハンズオンで関与しています。また、関係者が多く、スタッフ、先生達、社外のメンター、投資家、提携会社の方々と打ち合わせをしている間に1日が終わります。

19:00頃 帰宅。(イベントや会食がない場合)
夜は可能な限り家族みんなでご飯を食べ、子供と本を読んだり遊んだりしてからお風呂に入れて、寝かせます。その後、残った仕事を片付け、就寝というスケジュールです。

 

 出産して、ご自身の内面では何が一番変わりましたか?

今まで以上に機会損失を意識するようになりました。子供との時間は私にとって大切なものであり、敢えてその時間を別のことに使うのであれば、自分にとって意義のあること、大きな価値を生み出すこと、本当にやりたいことに割きたいという気持ちが強くなりました。

 

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ご主人との家事・育児の分担はどうされていますか?

今は、夫の方が家事と育児の負担が大きいと思います。子供がいるライフステージで起業をするということは、家族全員に負担がかかることであり、夫の理解と助けが不可欠だと考えています。夫は、資産運用の仕事をしていて、最近も出版http://www.tomonakazawa.com/book.htmlしており、彼も仕事と家庭の両立に日々奮闘しています。

 

ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うhappyなエピソードを教えてください!

海外から移住したばかりで、子供が幼稚園に馴染めず苦労していた母親から相談を受けました。先生達と相談し、その子に合ったプログラムを提供したところ、徐々に自分に自信を持ち、楽しんで幼稚園に通うようになりました。その母親からは、心のこもった感謝のメールを頂き、社内で共有したところ、その内容に涙するメンバーもいました。起業家ワーママとして、育児と仕事を両立するのは本当に大変です。それでも、こういった形で一人一人の子供にインパクトを与えることができる今の仕事に、大きなやりがいと手応えを感じています。

 

 育児&仕事をしていて一番大変なことは?

どうしても子供と過ごす時間が限られてしまうので、色々な場面で罪悪感を感じることがあります。息子は、人前でシャイになってしまうことが多く、自分が注ぐ愛情が足りないからなのではないかと悩んだこともあります。生後5年間で、脳の9割が形成されるという研究もあり、自分がしてあげられていないことばかりに目が行きがちです。また、それが仕事で成果を出さなければいけないというプレッシャーにもなっていると思います。

 

それをどうやって解決していますか(していこうとしていますか)?

アメリカでは、Mother’s Guilt(母親の罪悪感)という言葉がよく使われます。様々なライフスタイルのママ友の話を聞いていても、それぞれが自分なりの罪悪感と戦っているのだと感じます。おそらく愛情が深いからこそ、「もっとしてあげたい」という気持ちが強くなるのだと思います。それを理解した上で、出来なかったことに執着せず、一緒にできたことや息子の成長などポジティブな面に目を向けるように心がけています。

息子が大人になる未来には、技術の進化により、人間に求められるスキルが大幅に変化すると考えています。そこで、機械にはできない価値を生み出していくためには、リスクをとって新しいことに挑戦したり失敗を乗り越えていく強さが不可欠になると思います。そんな中、息子にとってはポジティブ思考を持ったチャレンジャーママでいたいと思っています。

 

子育てをしながらNYで起業するというのはとてもハードルが高く感じてしまうのですが、大手企業を辞めて起業するに至ったきっかけ、経緯について教えてください。

ソニーでは、やりがいのある仕事を任せていただいていたので、不満はありませんでした。ただ、社内の留学制度でスタンフォードの大学院に行き、ゼロから新しい事業を創り上げている起業家達に出逢い、いつか自分も起業したいという気持ちが芽生えていました。留学後、ニューヨークに赴任し、その思いを実現すべく、現地の友人と一緒に週末を使ってビジネスプランを練っていたところ、コロンビア大学のインキュベーターに選ばれました。散々悩みましたが、起業したいという思いが勝り、辞める決意をしました。1社目は、レストランアプリの会社でした。あまりうまくいかず、ビジネスモデルのピボットを考えていた時期に息子が生まれました。生まれてすぐに預ける先が必要だったのですが、ニューヨークでのデイケアやナニーの質に愕然とし、自分のように働き続けたい親達が安心して預けられる、幼児教育の専門家達を集めたサービスが必要だと考えました。調査を重ねた結果、大きなビジネスチャンスにもなると確信し、2社目のDearestを一人で起業しました。

 

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教育熱心なニューヨークのママ達が今特に高い関心を持っていることは何だと思いますか。

特に熱心な親達の間では、今まで人気があったモンテッソリーやレッジョのような伝統的なアプローチから、子供の興味を中心にした学び方を尊重するプログレッシブなアプローチにシフトしていると思います。興味を持ったことについて調べたり、問題を提起して解決方法をデザインしたりするためのスキルの育成、マインドフルネスやグロースマインドセット等への関心も高まっています。

 

サイトをご覧の皆様(ワーママ仲間)にメッセージをお願いします!

幼児教育の仕事をしていて、改めて、子供達の個性の強さ、そして学び方や興味の持ち方の幅広さを実感しています。忙しく働きながら子育てをする過程で、私も含め、他の人と比較して焦ることや罪悪感を持つワーママは多いと思います。しかし、幼児期には、平均値をとった尺度はあまり意味を持たず、一人一人に最適な学び方やペースがあると考えます。また、働くママだからこそ子供にしてあげられていることも沢山あると思います。アメリカでは、小さい頃にワーママに育てられた娘の方が、そうでない女性よりも仕事の収入と地位が高いという興味深い研究結果も発表されています。男女平等に近づく未来に向けて、日々仕事と家庭を両立しているワーママの皆様に刺激を受けながら頑張っていきたいと思っています。

また、ニューヨークにお越しの際、ベビーシッティングやクラスにご興味がありましたら、お気軽にこちら(eiko@dearest.io)にメールください。ワーママトークをさせて頂けるのを楽しみにしております。

 

インタビュー:小泉加奈子、構成:柴田広夢

2018年7月4日 0 comment
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Aya Aiba shirt with kids profile (3)

今回ご紹介するのは、アメリカ・ニューヨークを拠点に日本人初の子どもの睡眠コンサルタントとして活躍している愛波文さん。ご自身もニューヨーク育ちでアメリカ生活の長いパワーママです。
2人のお子さんの出産もアメリカでされたそうですが、産後にご長男の寝かしつけと夜泣きに悩んだことが現在のお仕事につながったといいます。育児をする中で出会ったアメリカ人ママが自分の時間をうまく作っていることを目の当たりにし、自身も子どもの睡眠改善に取り組むことに。
アメリカでの子育てについても伺いました!

Aya Aiba shirt with kids profile (3)

 

プロフィール

・氏名:愛波文(あいば あや)
・会社名:Sleeping Smart®
・職種:APSCアジア/インド代表・IMPI日本代表・妊婦と子どもの睡眠コンサルタント資格取得講師・子どもの睡眠コンサルタント
・簡単な経歴: 2005年慶應義塾大学卒業後、外資系企業勤務。2014年に日本人として初めて子どもの睡眠コンサルタントの資格を取得。2016年から米国IMPI(International Maternity and Parenting Institute)と提携し、妊婦と子どもの睡眠コンサルタント資格取得講師を日本語で務める。2017年にはAPSC(Associate of Professional Sleep Consultants)のアジア/インド代表に抜擢される。光文社VERYでメソッドが話題になり、現在講談社べビモフ、主婦の友社MILLYで連載中。
・居住地:アメリカ、ニューヨーク
・ご自身の年齢:35歳(1982年生まれ)
・お子様の年齢:長男5歳(2012年生まれ)・次男2歳(2015年生まれ)
・ワークスタイル:平日子どもたちが学校に行ってる間の5時間半&子どもたちが寝た後仕事

 

 現在のお仕事の内容を簡単に教えてください。

1.APSCアジア/インド代表:(Associate of Professional Sleep Consultants)世界中の有能な子どもの睡眠コンサルタントたちが集まっている団体でアジアとインドの代表しています。
2.IMPI日本代表: IMPI(International Maternity and Parenting Institute)と提携し妊婦と子どもの睡眠コンサルタント資格取得講師を務め、現在35人の生徒を育成しています。
3.Sleeping Smart®代表:日本人向けに子どもの睡眠コンサルテーション、子どもの睡眠教育プログラム、個別相談をオンラインで提供しています。

 

sleeping smart®で提供しているサービスについてもう少し詳しく教えてください。

子どもの睡眠で悩んでいる親や保育者をサポートしながら、悩みをコンサルテーションで改善していきます。単発で個別相談も行っています。1月からはオンラインで受講できる私の今までの経験を含んだ科学的根拠に基づいた子どもの睡眠教育プログラム(小児科医監修)を始めました。このプログラムは1年間サポート付きで、妊婦から5歳までの睡眠情報に加え、悩みの改善方法が学べます。

 

平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。

7:00 起床
7:15 子どもたちの朝ごはん
7:20 お弁当作り(キャラ弁はしませんが毎日簡単なお手紙を書いています)
7:50 長男宿題
8:00 次男保育園(主人担当)
8:20 長男学校に送る
9:00-14:30 仕事/家事/お買い物/運動/たまにママ友と朝会
14:55 長男お迎え
15:00 長男の習い事または公園遊び
16:00 次男お迎え
18:00 夜ご飯
18:45 お風呂
19:30 寝かしつけ
20:00 子どもたち就寝
20:30 お風呂
21:00 主人帰宅→ご飯。夫婦の時間
22:00 日本と打ち合わせ/講義
24:00/25:00 就寝

 

ニューヨークで生活するようになったきっかけを教えてください。

私自身5歳から18歳までニューヨークで育ちました。慶應義塾ニューヨーク学院を卒業後、慶應義塾大学に入学、大学卒業後は日本で就職し、日本には合計10年間いました。結婚後、主人の異動で2011年にサンフランシスコに引っ越し、2012年に長男を出産。その後、主人が転職をしてニューヨークに引っ越し、2015年に次男を出産しました。

 

出産して、ご自身の内面では何が一番変わりましたか?

出産前は全てにおいて完璧主義だったのが少しずつ変わってきました。以前は子どものためにいつも全力で頑張らなくては!と離乳食にこだわり過ぎたり、夜泣きする長男をひたすらあやしていました。そんな時、アメリカ人のママ友に会ったらみんなとても元気なんです!子どもが寝た後にジムに行ったり、友達と飲みにいったり。どうしたらそんなことができるんだろう?と思い、聞いてみると、彼女たちは子どもにねんねトレーニングをして、ママ自身の睡眠も確保して、自分のために使える時間をうまく作っていました。まずは、何でも完璧にこなそうという思いを捨て、自分の時間を作るためにも長男の睡眠改善を始めてみることにしました。この時の経験が今の仕事に繋がるとは当時考えてもいなかったので不思議です!

 

ご主人との家事・育児の分担はどうされていますか?

11月上旬まで平日はほぼワンオペでしたが、現在は次男を保育園に送ることが主人の担当です。また、寝かしつけについても平日夜は子どもたちが寝た後に帰ってくるので難しいですが、週末は主人が担当です。

 

今のお仕事にママの目線が役立つことはありますか?

全てです!長男が生まれたことでこの仕事に巡り合え感謝しています。振り返ると、長男がなかなか寝てくれなかったり、夜泣きがひどかったのがきっかけなので、長男には夜泣きしてくれてありがとう!とも思ってしまいます(笑)

 

 

ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うhappyなエピソードを教えてください!

・育児では・・・「ママ仕事頑張ってね」と長男が手紙をくれることです。それにつられて最近では次男も言ってくれるようになりました。長男が私の載っている新聞記事を自分で切り取って学校に持って行ってくれたことも嬉しかったです!

・仕事では・・・コンサルテーションでお子さんの睡眠が改善されると泣きながら感謝されることがあります。「愛波さんは私をどん底から救ってくれた人です、一生忘れません」と言われた時には本当に嬉しかったです。

 

育児&仕事をしていて一番大変なことは?

・育児では・・・男の子二人の育児がこんなに大変だとは思っていなかったです笑!毎日ぐったりです。今はちょうど次男のイヤイヤ期で、なんでこんなに全てがイヤなんだろう?なんでいきなりギャン泣きするんだろう?と理解不能なことばかりです。

・仕事では・・・育児、家事、仕事があるので、時間のやりくりが大変です。そして、日本人へのコンサルテーションや日本企業とのやりとりが多いので、どうしても夜の22時ぐらいから打ち合わせや講義が入ってしまいます。

 

それをどうやって解決していますか(していこうとしていますか)?

・育児では・・・次男がイヤイヤ言っている様子やギャン泣きしている様子を動画に撮って主人や友達に送って笑い飛ばしています!

・仕事では・・・次男の預け先を日系幼稚園から現地の保育園に変えました。日系幼稚園の預かり時間が午前中の2時間半だけだったので日中は何も出来ず、夜中の3,4時ぐらいまで仕事をするような生活を2ヶ月ほど続けていたら高熱で倒れてしまい、これではダメだと思い、保育園に入れることにしました。アメリカでは保育園は私立しかないため結構な額ですが、主人と話し合い、私の仕事と体調ために現地の保育園に入れることを決心しました。
打ち合わせやプロジェクトで忙しいときには美味しい和食を作ってくれる友達にきてもらったり、家の片づけを外部に依頼したり、ベビーシッターさんもお願いしています。次男が2歳になるまでは保育がなかったので、定期的にベビーシッターさんを雇い、コンサルテーションを行っていました。その頃はコンサルテーションでクライアント様から頂いていたコンサルテーション代は全てベビーシッター代になり、時にはマイナスになることもありました(笑) それでも悩んでいる方々を助けたいと思う気持ちのほうが強かったから続けられたのだと思います!
また、幸いにも仲良いママ友が本当に本当に優しくて、風邪をひいたり、忙しい時に「ご飯玄関に置いといたよ」と美味しいご飯をもってきてくれたり・・・泣けるぐらい嬉しいです。
多くのみなさんに助けられています。

 

 

育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?

・育児では・・・楽しむこと、いっぱい笑うことです。実際はよく怒っていますが(笑)!息子二人それぞれと1対1の時間をとることも常に心掛けています。また、人間的には人の痛みがわかる子に育って欲しいと思い、長男の1歳の誕生日会ではみなさんに寄付金をいただき、東日本大震災で津波でピアノが流されてしまった多賀城中学校にピアノを寄付しました。5歳の誕生日には同じように、グアテマラの学校に200冊の本を寄付しました。熊本地震のときにはレモネードスタンド(子ども自らレモネードを作り自宅などで販売する活動のことです。この活動を通して子ども達はボランティア精神や経済感覚を身に付けていきます)を2回行い、$1600を寄付しました。

・仕事では・・・ひとつずつ愛を込めて丁寧に。クライアントさま、生徒さん、仕事関係者の方々と離れているからこそ、メールひとつにしても時間をかけて丁寧に書くようにしています。

 

熊本地震のレモネードスタンド

熊本地震のレモネードスタンド

 

アメリカ人、日本人、両方のママのコンサルテーションをする中で、あやさんが感じてきた子育ての違いは何ですか?

アメリカ人は自分の時間を必ず作るようにしています。色々な人の手を借りながら自分自身をとても大切にしています。一方で、先日の日本出張で友人や企業の方々ともお話しをしていたのですが、日本人ママは「我慢は美徳」という文化の中で暮らしているので無理をしてる部分が多いなと感じました。育児を全て自分でやっている、ワンオペの方が多く、もっと多方面に助けを求めていいと思います。一人の人間を育てるってすごく大きな責任があり、一人でやるものではないと思うんです。もっともっと人に頼り、ママたちには自分自身を大切にしてほしいなと思います。

 

これからの目標を教えてください。

・育児では・・・楽しむこと!あとは、子ども達が誇れるママでいたいと思っています!

・仕事では・・日本で妊婦と子どもの睡眠コンサルタントを増やし、子どもの睡眠に悩んでいる方々に相談できる相手がきちんといることを伝えていきたいです。日本のみなさんにも子どもの睡眠の大切さと知識を広めていきたいと思っています。

 

サイトを覧の皆様(ワーママ仲間)にメッセージをお願いします!

育児と仕事は完璧にこなす必要はないと思っています。仕事はある程度コントロールできる部分がありますが、育児は思う通りにいくほうが稀!毎日新しい発見や悩みが出てきて楽しいけれど、疲れる時も、イライラする時だってあります。私はそういう時、主人の協力またはベビーシッターに頼り、自分の時間をきちんと作り、好きなことを自由にするようにしています。アメリカで良く使われる言葉「Happy Mom Happy Family」。日本でもママたちがもっと自分がハッピーでいることを大切にしてほしいなと思っています。私自身もこの点についてはまだまだ頑張らないといけない部分です。
このインタビューを読んで子どもの睡眠に興味を持たれた方、悩んでいる方は1月に始まりました子どもの睡眠教育プログラムがお勧めです!
妊婦と子どもの睡眠コンサルタント資格取得コースも随時募集をしております。
また、一人で寝るのが怖い、暗いの怖くて寝かしつけに悩んでいる方には3月に出版される絵本、「スーちゃんおやすみなさい」をぜひ寝かしつけの時に読んであげてください。帯の推薦文を書かせていただきました。(予約:amazon「スーちゃんおやすみなさい」
そして、今夏!!子どもの寝かしつけや睡眠で苦労している皆さんのために、私のメソッドをお伝えしたくて、ねんねトレーニング本を出版予定です!

追記;『ママと赤ちゃんのぐっすり本 「夜泣き・寝かしつけ・早朝起き」解決ガイド』(講談社より2018年6月15日発売)

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IPHI妊婦と乳幼児睡眠コンサルタント資格取得コース:https://aya-aiba.com/courses/

 

インタビュー:小泉加奈子、構成:柴田広夢

2018年1月12日 0 comment
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