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リモートワーク

田中美和さんとベイビー
田中美和さんとベイビー

田中美和さんとベイビー

プロフィール

・氏名:田中 美和

・会社名:株式会社Waris

・役職名:代表取締役共同創業者

・職種:経営者

・簡単な経歴:

大学卒業後、日経ホーム出版社・日経BP社にて約11年編集記者。「日経ウーマン」を主に担当し、働く女性のキャリアとライフを幅広く取材。調査・取材を通じて接した女性の声はのべ3万人以上。その後、女性がイキイキと働き続けることをサポートするために退職し、フリーランスに。2013年フリーランス女性と企業とのマッチング事業を行う株式会社Warisを共同設立し、現職。一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会理事。Lean In Tokyoアドバイザリーボードメンバー。

・居住地:東京都

・ご自身の年齢 :1978年生まれ、40歳

・お子様の年齢 :2018年生まれ、0歳(3月生まれなので、現在生後3カ月)

・ワークスタイル:

現在のお仕事の内容、ワークスタイルを簡単に教えてください。

Waris(https://waris.co.jp/ )という会社で共同代表をしています。

多様な生き方・働き方を創出・応援するのがミッションで

具体的には、広報、人事、マーケティング等のコアスキルを持ちつつフリーランスで働きたい女性と企業とのマッチング事業(=Warisプロフェッショナル)や、離職中の女性人材の復職支援事業(=Warisワークアゲイン)を展開しています。

会社には約20名のスタッフがいますが、役員含めて約9割以上が子どもを持つママパパで、リモートワークを取り入れながら時間・場所の自由度高く働いているのも特徴です。

平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。

5時 起床&自分の入浴(スマホでメール・チャット確認&返信)

6時 夫と協力し子どもをお風呂に入れる

6時30分 朝食

7時~8時15分 子どもにミルクをあげる/自分の身支度/子どもと夫を送り出し(夫が保育園への送りを担当しています)

8時15分~10時 メール・チャットの確認・返信、資料作成など

10時~ 移動開始

11時~17時30分 外出(打ち合わせ、関係先訪問など。隙間時間にカフェで仕事をしたり、スマートフォンで仕事をしたり・・・。週1回は在宅作業日を確保するようにしています)

17時30分~18時30分 移動&子どものピックアップ

19時 子どもと一緒に帰宅

19時30分~20時30分 子どもにミルクをあげる/家事

20時30分~21時30分 夕食

21時30分~22時 就寝

出産して、何が一番変わりましたか?

「先のことを考えて行動するようになりました(笑)」。まだ生後3カ月ということもあり手がかかるため、子どもと一緒にいるときはパソコンを触ることすら難しいですし、家事もなかなかできません。なので、子どもと一緒にいる時間は仕事も家事もほぼできないと考えて、子どもが起きる前や迎えに行く前の時間に「今できること」を常に探しては先に済ませるようにしています。

 バタバタとあわただしい毎日ですし、ワーッと泣かれたときは思わずボーゼンとするときもありますが、子どもといると何より心が安定します。

ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うHappyなエピソードを教えてください。

生後3カ月ということで、まだまだワーママ初心者ではあるのですが・・・8時30分~18時30分までがっつり預けているので、実は子どもと一緒にいられる時間が本当に貴重だなと感じていて・・・仕事を終えて迎えにいく瞬間は「(子どもと)会えるー!」と妙にウキウキワクワクします。それはたまらなくHappyだなぁと思う時間です。最近になって表情が豊かになってきて、こちらが話しかけるとニコッと笑って返してくれることが増えてきて、そんなときも最高に幸せな気持ちになります。

育児&仕事をしていて大変なことはありましたか?大変なことがあるとしたら、それをどうやって解決していますか?

家族の役割を家族以外の第三者と「シェア」することで「大変さ」を回避しています。例えば生後2か月から保育園に子どもを預けています。早い時期から子どもを預けることに対して迷いがなかったわけではないんですけど。こんなに早い時期から預けたらかわいそうじゃないだろうか・・・などとも考えました。このあたりの迷いは、ハフィントンポストさんにも記事を書かせていただきました。

(「生後2か月から子どもを預けます。家族の役割を『シェア』しようと思えた理由」▼

https://www.huffingtonpost.jp/miwa-tanaka/share-20180514_a_23433758/ )

でも結果的に今は2か月から子どもを預けて良かったと思っています。子育てって初めてのことばかりだから、毎日気になること悩むことがたくさんありますよね。例えば、「この顔の湿疹は何だろう」とか、「便が出ていないみたいだけれど大丈夫かな?」とか。そういう一つ一つの「悩み」を受け止めて一緒に考えてくれる存在がいることが大きいです。保育園の先生方から「この時期特有のものだから気にしなくて大丈夫」とか、「もう2日くらい様子を見て、改善しなければ病院へ行きましょう」などとアドバイスをもらいながら育児をできるので、本当に心強いです。

物理的にも一日の大半を保育園で面倒を見てもらっているので、仕事へ取り組む時間をしっかり確保できています。

我が家は家事代行の方にも週1回来ていただいているのですが、この方にも本当に助けられています。この方なしでは生きていけないくらい(笑)。育児も家事も家族以外の方とシェアすることで心も体も楽になるなぁと心から思っています。

育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?

育児も仕事もどちらも大切。だからこそ、その時間はそのことに「集中する」「没頭する」ことを大事にしています。育児中は100%子どもと向き合うように。といってもスマホが気になっちゃうこともありますが・・・極力仕事のメールやチャットは緊急時を除き、子どもとの時間中にはしないように心がけています。

育児も仕事も周囲とのチームワークがあってこそと感じているので、育児では夫や預け先の園の先生方、仕事では共同代表やメンバーに対する感謝の気持ちやコミュニケーションを大事にしています。

田中美和さん@Warisでお仕事中

田中美和さん@Warisでお仕事中

Warisでは「どこよりも多様な働き方を実践している」とのことですが、具体的にはどのような制度を取り入れているのですか?

ボードメンバーはもちろん、メンバー一人ひとりがリモートワークを取り入れて自由度の高い形で仕事をしています。社内の打ち合わせではたいていウェブ会議システムを使っていて、遠隔で参加するメンバーが珍しくありません。私自身、オフィスへ出社するのは週1回程度です。フレックスタイム制を導入しているのですが、コアタイムは10時~12時の2時間のみ。コアタイムが2時間のみというのは、一般的に見てかなり短いほうだと思います。そのうえで朝5時~夜10時までをフレキシブルタイムと設定し就労を認めています。例えば、朝5時から自宅でメールチェックをし、子どもが起きてくる6時まで1時間働き、その後、9時から仕事を再開し、午後には子どもの予防接種のために1時間抜ける・・・といった働き方が可能になります。実際、社員の中には「この働き方だからこそ仕事を続けられた」と語る人もいます。

 利用期間に定めのない短時間勤務制度(=クロス正社員)もあり、フリーランスの仕事をしながらクロス正社員として勤務している男性社員もいます。Warisでは、副業・兼業OKなんです。

多様な生き方・働き方を応援する事業を展開する私たちだからこそ、自分たち自身が「どこよりも自由で多様」な働き方を実践したいと考えています。

そんなに多様な働き方を取り入れていると、社内のコミュニケーションが難しそうですね。どうやっているんですか?

 リモートをベースにした働き方を取り入れているぶん、普段はメールやチャットのコミュニケーションが中心。実際に顔をあわせる機会は限られます。だからこそ、半期に一度のキックオフは対面で行い、3~4人ずつランダムに組み合わせたメンバー同士でランチに行く「ランダムランチ」や、業務上直接かかわりのないメンバー同士を2人一組にしてテーマを設定し対話してもらう「バディランチ」などリアルなコミュニケーションをいかに組み込んでいくか工夫しています。

Waris創業メンバーの皆さん

Waris創業メンバーの皆さん

今後の目標やプランを教えて下さい!

会社は創業6年目に入りました。今後も事業を通じて、働く女性の「ハッピー」に貢献していきたいです。コアスキルを持ちつつもキャリアに課題を抱える女性たちに、「働く」を通じた解決の道筋をご提供していきます。

最後に、メッセージをお願いします。

子育てをするってとっても自然なことなのに、あまりに知らないことが多すぎて愕然とします。そんなときに支えになったのはたくさんの同世代の先輩ワーママの声でした。「絶対に無理しちゃダメ。ちゃんと休みなよ」「私の家も早い時期から保育園に預けたよ」一つ一つの声に支えられました。女性ってついつい罪悪感を持ちやすい部分があると感じます。無意識に固定化した母親像や女性像と自分を比べて、落ち込んだりへこんだり・・・一人だと孤独になってしまうからこそ、周りと連帯し、ときには「シェア」しながら毎日をやりくりしていけたらいいですよね!

インタビュー by 平田麻莉

2018年7月21日 0 comment
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今回紹介するパワーママは、広島で子育て世代のキャリア支援に取り組む団体の代表として活躍する岡野優子さん。
パートナーの転勤を機に京都から東京、広島へと移住。転勤についていったことで自身が働くことを中断していた時、仕事を通じて社会と繋がれず、自分の居場所がないような気がして、どこか物足りなさも感じていたといいます。この体験をきっかけに同世代の人たちが、育児や転勤、介護などライフイベントにより選択を迫られたときに納得感が持てる選択ができるよう、自分の軸と向き合える場をつくりたいと任意団体De ma vieを立ち上げました。
「転勤」「介護」をポジティブにチャンスと捉えて、よりよい働き方につなげるには?岡野さんのインタビューからそのヒントをいただきました。

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 プロフィール

氏名:岡野 優子
簡単な経歴:鉄道会社に総合職として入社し、ビジョン・社員の行動指針策定プロジェクト等にかかわり、入社8年目に退職。退職後は、両親が経営する京都市内の会社(不動産業)に入社するも、夫の転勤で、東京、広島へ移住。現在は、リモートワークをする一方、子育て世代のキャリア支援を目的とした団体 De ma vie(ドゥ・マ・ビ)を立ち上げ、代表として活動中。

★ブログ
http://www.mamanpere.jp/blog/hagkumu40

★facebook
https://www.facebook.com/yuko.hori.336

居住地:広島市
ご自身の年齢:32歳 (1984年生まれ)
お子様の年齢:2歳 (2015年生まれ)

ワークスタイル:自営業・フリーランス

 

現在のお仕事の内容を簡単に教えてください。

2年前に京都市内で不動産業を営む父の会社に転職しました。今は、私が広島に住んでいるので、ネット環境があればできる仕事(リサーチや今後の事業計画の策定など)を中心に行っています。
また、広島ではDe ma vieという団体を立ち上げ、行政機関と連携しながら子育て世代向けのキャリア支援事業を行っています。

 

平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。

5:30 起床・仕事
7:00 朝食
7:30 家事(洗い物、洗濯、掃除)
9:30 子供と外出(子供や私の習い事、公園遊びなど)
※子供が寝た時間を有効活用できるよう仕事道具持参
12:00 昼食
13:00 子供の昼寝中に仕事
15:00 子供と遊ぶ
17:00 夕食づくり
18:00 夕食
19:00 子供と遊ぶ
20:00 風呂
21:00 夫帰宅・夫との会話を楽しむ
22:00 仕事
23:00 就寝
※週1~2回、プレスクールに子供を預けているので、その日に仕事をガッツリしています。

 

出産して、ご自身の内面では何が一番変わりましたか?

自分が自由に使える時間が限られているからこそ、行動の目的と、物事の優先順位を以前より強く意識するようになりました。今は家族と過ごす時間、質の確保が、最も優先順位が高い事柄です。出産前は、仕事に費やす時間が長かったのですが、今は子供の成長を近くで見、一緒の時間を共有したいので、子供のそばで働き、育児を優先した仕事の進め方をしています。仕事は、基本自宅でしており、時間の自由度が高いので、家族との時間が蔑ろにならないよう、仕事も効果緊急度、またそれに費やす時間などを意識しています。
(毎朝、その日のto do リストを作成。そして打合せ、資料作成等、時間をムダに使わないようタイマーをセットしています)

 

ご主人との家事・育児の分担はどうされていますか?

主人は会社員なので、時間の融通が利く私が家事・育児の大半を担っていますが、夫が早く帰ってきてくれたときは、子供をお風呂に入れてくれたり、子供の寝かしつけを手伝ってくれたりと協力的です。また、私が忙しく、家事や育児に手が回らないときは、to do リストをホワイトボードに書いてタスクを共有。しなければならないことを見える化し、夫に手伝ってもらいます。

 

お子さんが0才の時にご主人の転勤でお引越しされたとのことですが、広島に来てからの働き方はどう変わりましたか?

子供が生後3か月のときに、夫の転勤で京都から東京へ。そして1歳になる直前に広島に移住しました。
現在、ネットを活用したリモートワーク、またDe ma vieの代表として活動していますが、それまでの大きな組織の一員としての働き方と異なり、自分のやりたいことに対してフットワーク軽く動けることがとても楽しいです。またDe ma vieについては、企画に参加いただいた方や、テレビ番組や雑誌等で事業を知っていただいた方から取り組みに対する共感の声を多数いただき、自分が取り組む事業が社会に必要とされていることを実感することで働き甲斐も持つことができています
また環境面では、広島では質のいい保育サービスを提供している託児所や、ベビーシッター付きのコワーキングスペースを東京よりも安価で利用できます。ですので、必要なときには、これらの施設を利用しており、仕事と育児の時間のメリハリがつけやすくなりました

 

今のお仕事にママの目線が役立つことはありますか?

De ma vieの立ち上げは、夫の転勤についていった東京で、働くことを一旦中断していたときの出来事が原体験になっています。散々迷った結果、夫の転勤先についていき、家族が一緒にいられる喜びを感じてはいたのですが、仕事を通じて社会と繋がれない状況が、社会に自分の居場所がないような気がして、どこか物足りなさも感じていました。この状況を何とかしたいと、働き甲斐や理想の家族とのかかわり方など、自分なりに心地いい生き方を模索し、思ったことは、同世代の人たちが、育児や転勤、介護などライフイベントにより選択を迫られたときに納得感が持てる選択ができるよう、自分の軸と向き合える場をつくりたいということでした。また、どうしても児童館などで知り合うママ友とは、育児以外の話題を切り出しにくかったので、自分のキャリアや生き方についても話せる場をつくり、いろいろな価値観にふれられる場をつくりたいと思い、De ma vieを立ち上げました。

 

セミナーの様子

セミナーの様子

ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うhappyなエピソードを教えてください!

・育児では・・・仕事の現場に子供を連れていき、働く母親の姿を見せることができる一方で、子供が初めて言葉を言えるようになった瞬間、歌を歌えるようになった瞬間など子供の日々の成長をそばで見られることは、子供のそばで働くといったスタイルを選んでよかったと思える瞬間です。

・仕事では・・・社会に居場所があると実感できること。また、働くことで、自分自身を肯定できる機会をもらえることは仕事をしてよかったと思えることです。きれいごとではなく、一時的に仕事ができなかったからこそ、このような機会に感謝しています。

 

育児&仕事をしていて一番大変なことは?

・育児では・・・時間がかかることに対しても待ち、成長の機会を奪わないようにすること。

・仕事では・・・限られた時間内で成果を出すこと。

 

それをどうやって解決していますか(していこうとしていますか)?

・育児では・・・やってもやらなくてもどちらでもいいようなことに費やす時間を子供と向きあう時間に充て、自分に余裕を持つことに尽きると思っています。

・仕事では・・・重要度の低い事柄に対して迷う時間を減らすこと。また、成果を得るための重要度や緊急度を意識しながらタスクを進め、設定期限がきたら完璧でなくともやめるように心がけています。そして、断り方をおぼえること。ちょっとした依頼事項も、どんどん引き受けていると、いつの間にかそれらにかける時間が増え、仕事や家事、育児と並行し進めることがきつくなるときがあります。出産前のように寝る時間を削りながらフルパワーでやっていると、体調を崩してしまい、かえってご迷惑をおかけすることもありました。ですので、お声をかけいただく相手のご期待に十分お応えできないときは、自分の状況、また自分ができる範囲をできるだけ早い段階でお伝えし、ご理解いただけるよう努めています。

 

育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?

・育児では・・・子供の可能性の芽を摘まない。

・仕事では・・・お客様にとって「いい仕事」を。そして仲間に信頼してもらえる人に。

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これからの目標を教えてください。

・育児では・・・家族でできるだけ多くの時間を一緒に過ごし、感動の瞬間を共有する。
また広島で生活できる期間も限られているので、広島だからこそ味わえる豊かな自然、温かい人たちとのふれあい、新鮮でおいしい食材、これを家族で堪能したいです。

・仕事では・・・数年以内には、京都に戻り、事業を親から引継ぐ予定なので、MBAも視野に入れながら、経営の勉強をしたいと考えているところです。また、不動産業にかかわる者として、まちに活力を与えられる事業主になることが目標です。30年後、子供に「俺も、オカンみたいにエネルギッシュに生きたいなぁ」と言わられるよう、いくつになっても自分がやってみたいことにチャレンジしていたいと思っています。

 

サイトをご覧の皆様(ワーママ仲間)にメッセージをお願いします!

出産と同時期に経験した夫の転勤は私にとって大きなターニングポイントで、「働きがい」や「家族とのかかわり方」、「今後のライフプラン」などを見つめなおす機会となりました。「転勤」や「介護」など予期せぬライフイベントで困惑する方も多いと思います。けれども、このような機会をチャンスに捉え、ご自身が納得のいく働き方、家族とのかかわり方ができるよう、一緒にがんばりましょう!
 

紹介:竹山綾、インタビュー:柴田広夢

2017年9月27日 0 comment
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今回のインタビューは、ヒトカラメディアの杉浦那緒子さん。

東京在住ながら、会社(ヒトカラメディア)の制度「軽井沢ワーク制度」「美波町ステイ制度」などの制度を使って、年に数回、息子さんと徳島でリモートワークしたり、息子さんを徳島の学校に通わせる「デュアルスクール」に参加したりというチャレンジをされている杉浦さん!

すごく楽しそうで興味があるものの「子どもと一緒に自宅からかなり遠い場所でリモートワークなんて…?!」と尻込みするワーママもまだまだ多いのではないでしょうか?なぜ杉浦さんがそんなチャレンジをされるに至ったのか。杉浦さんの人生・子育て哲学を伺いました!(千田)

 

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プロフィール

・氏名:杉浦 那緒子
・会社名:株式会社ヒトカラメディア
・職種:営業推進
・簡単な経歴:新卒で新築マンションの営業会社に就職後、リクルートの不動産領域広告(現 SUUMO)の営業に転職。充電期間を経て、Webメディア(nanapi)、フリーのFP、キャリア教育など色々な業種&働き方を試す。現在は、ヒトカラメディアにて自ら新しい働き方の実験をしつつ、オフィス移転をサポート。
・居住地:東京都
・ご自身の年齢 :37歳
・お子様の年齢 :8歳
・ワークスタイル:都市と地方の2地域間の学校に通うことができる『デュアルスクール』事業の参加者第1号。「リモートワーク」「在宅ワーク」「業務効率化(時短)」など、子連れでの新しい働き方を日々模索中。

 

 

現在のお仕事の内容、ワークスタイルを簡単に教えてください

私の働くヒトカラメディアという会社は、『「働く場」と「働き方」からいきいきとした組織と個人を増やす』というビジョンを掲げ、企業に対して経営戦略や採用戦略に紐付いたオフィス選定、組織の課題解決や成長につながる内装プランニングを行っています。私はそこで、主軸事業のひとつであるオフィス仲介事業の営業サポートを行なっています。

25人前後の会社規模にも関わらず、ヒトカラメディアには「軽井沢ワーク制度」「美波町ステイ制度」といった、オフサイトミーティングやリモートワークを推奨する制度があります。

株式会社ヒトカラメディア

これらの制度を使って、私は年に数回、息子と徳島でリモートワークをしたり、息子を徳島の学校に通わせる「デュアルスクール」に参加してみたりと、会社を巻き込みながら、子どもと一緒に色々な働き方にチャレンジをしています。

●リモートワークの記事↓
家庭でもオフィスでも「はたらく女性」は自由で幸福だ | ヒトカラメディアブログ

●デュアルスクールの記事↓
親子で都市と地方を行き来。デュアルスクールをはじめた理由 | ヒトカラメディアブログ

 

 

平日1日のスケジュールを簡単に教えてください

東京での平日 徳島での平日
4:00 起床・身支度
4:30 洗濯物干し・掃除
5:00 スケジュールチェック・ニュースチェック・読書など 起床・身支度・ニュースチェック・読書など
6:30 朝食準備 朝食準備
7:00 息子起こす・着替える・朝食 息子起こす・着替える・朝食
7:30 送り出し 送り出し・洗濯干し・片付け
8:30 出発 スケジュールチェック・掃除
9:30 出社 業務開始・お昼休憩で夕食作り
15:30 息子帰宅
17:30 退社 業務一時終了
18:30 息子を学童へ迎えに行き、帰宅夕食準備 夕食・息子入浴
20:30 息子就寝・業務再開
21:00 息子就寝
21:30 洗濯セット・入浴 業務終了
22:00 就寝 片付け・入浴
23:00 就寝

 

 

出産して、何が一番変わりましたか?

自分の生活から、「飲み会」と「夜更かし」がなくなり、「充実した朝時間」「人と自然の変化を感じ取る力」が追加されました。いつのまにか太陽と共に寝起きする生活になって、体重もさることながら生き物としての地力も増してきました。

 

 

ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うHappyなエピソードを教えてください

息子が、親と学校の先生以外の大人との接点を持てるようになったことです。会社のメンバーが、息子を自分たちの親戚の子どものように扱ってくれます。息子同伴の軽井沢合宿ではオセロの本気勝負をするメンバー、休日出勤の私の代わりに映画へ連れてってくれる取締役、などなど。

また、ベンチャー界隈のイベントへ出来る限り子どもを連れて行ってます。本気で世の中を変えてやろうと考えている大人と出会うことで、息子は社会や働く面白さを学んでいると思います。

そして、この仕事をしていなかったら、徳島県の「デュアルスクール」という新しい暮らし方に取り組むこともなかったので、色々な経験をさせてくれる会社に感謝感謝です。

 

 

 

育児&仕事をしていて大変なことはありましたか?それは何ですか?

大きなものは4つです。
①会社が大きくなるフェーズで、どうしても帰れない日や休めない日があること
②不動産を扱う会社なので、私を含む有資格者でなければできない仕事があること
③子どもと接する時間が限られており、子どもに色々と我慢をさせていること
④夜の会議やお客さんとの情報交換、メンバーとの飲み会に出席できないこと

 

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それをどうやって解決していますか?

①と②については、2016年は特に、民間学童や親以外にも会社のメンバーにもヘルプをお願いすることがありました。休日出勤の時は、役員を含めたメンバーに私の代わりをお願いしました。ポケモンの映画を見たり、妖怪ウォッチの映画を見たり、スタンプラリーをしてくれたりしました。

接する時間が短いならば、中身を濃くするか、機会を増やすより他ありません。徳島県のデュアルスクール参加によって、私と息子の時間を増やしました。また、軽井沢合宿へ連れて行き、子どもが勉強している傍ら隣で仕事をしました。

④民間学童や親のヘルプで時間を捻出していましたが、今は息子1人でも電車に乗れるようになったので、緊急時にはオフィスに来てもらっています。

 

 

育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?

お互いを称え合い、できたことをお互いに褒めること。いきなりてっぺんを目指すのではなく、スモールステップで進めること。生きていれば、なんとかなること。

 

 

お仕事が大変お好きと聞きましたが、独身の頃から現在に至るまでの間で、どの時期が最も充実していると感じましたか?

圧倒的に今です。制約があるからこそ燃えます。現状が理不尽であればあるほど、抗いたくなります。変えてやろうと思います。若いころは「どうして働くのか」という言葉に心が萎えてしまいそうになったこともあります。しかし、今は「働くことで自分と家族の未来が変えられるから、働くのよ」と笑顔で答えられます。

 

 

たくさんの資格をお持ちですが、資格をとってよかったと思うことは何ですか?

時間に制約があるからこそ、資格をとることで、会社や社会に役に立てること自体が素直に嬉しいです。また、出産や病気で働けない時期から復帰する時、資格に何度も助けられました。資格は、「集中して本気で努力した時期がある」「役に立てる」という証明になるので、シンプルに自分の強みをアピールすることができます。

 

 

有資格者だから絶対休めない日があるとのことですが、子どもが熱を出した時などはどう対処していますか?

早めの情報取得と発信が肝ですね。
・実家の母に緊急出動可能な日を予め聞いておき、子どもの様子と気温の変化から、発熱のヨミを立て、早めに東京に来てもらうこと。
・実母の緊急出動が絶対に無理な日に、重要事項説明のアポがある時は、極力重要事項説明のアポを入れない。万一、緊急出動不可日にアポをいれた場合は、他の取引士の予定を聞いておき、調整可能な時間帯を確認しておくこと。
・前日の深夜もしくは当日の早朝に代打が可能かメンバーに相談すること。書類は会社のメンバーがいつでも閲覧できる状態にしておくこと。

 

 

働くモチベーションは何ですか?

息子が年頃になった時に「大人っていいよなあ。早く俺大人になって好きなようにやってみたいなあ」と言わせたい。そのために母親である自分の働く自由をどんどん広げて行きたい。眉間にしわ寄せ世の中を憂うだけで、何もしない大人の背中を見せたくないです。「社会や会社を本気で良くしたい」と考えている大人の姿を息子に見せ続けたいということが私のモチベーションです。

一番近い存在の大人として、命をきっちり使っている姿を見せたいと思っています。困難に挑むことも興味があることに没頭することも、人や物事と出会い感動に打ち震えることも、そして時には立ち止まって考え抜くことも、全て見せたいと思っています。「人生は、直線でなく曲がりくねった道でいい」ことを理解して欲しいと思っています。生まれたらあとは死ぬだけですから、やりたいようにやったらいいと伝えたいです。

 

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今後の目標やプランを教えて下さい!

50歳になったら、保育・教育関連のサービスを自分で立ち上げます。息子と息子の将来のパートナーが、これまで以上に自由に働き方・暮らし方を選択できる世の中にしておきたい。

 

 

最後に、こちらのインタビューをご覧になっている方に向けてメッセージをお願いします!

私にとって仕事とは、「生活の糧を得るための手段」というよりは、「世の中を変えることに携わる手段」です。世の中を変えることで世の中からお金をもらっている感覚です。「このクライアントのサービスは本当に素敵だから、息子が大人になった頃に普通に使える世の中になっていてほしいから、このクライアントのために頑張ろう」と思えます。

多くのお母さんが自分の子どもの幸せを願っているのは間違いありません。自分の仕事の一歩先に自分の家族・子どもの幸せがあると思いながら、お互い頑張りましょう。周囲の協力を得ながら、くれぐれも無理しすぎずに。

 

 

インタビュー : 千田 絵美

2017年5月2日 0 comment
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