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代表

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今回紹介するパワーママは、広島で子育て世代のキャリア支援に取り組む団体の代表として活躍する岡野優子さん。
パートナーの転勤を機に京都から東京、広島へと移住。転勤についていったことで自身が働くことを中断していた時、仕事を通じて社会と繋がれず、自分の居場所がないような気がして、どこか物足りなさも感じていたといいます。この体験をきっかけに同世代の人たちが、育児や転勤、介護などライフイベントにより選択を迫られたときに納得感が持てる選択ができるよう、自分の軸と向き合える場をつくりたいと任意団体De ma vieを立ち上げました。
「転勤」「介護」をポジティブにチャンスと捉えて、よりよい働き方につなげるには?岡野さんのインタビューからそのヒントをいただきました。

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 プロフィール

氏名:岡野 優子
簡単な経歴:鉄道会社に総合職として入社し、ビジョン・社員の行動指針策定プロジェクト等にかかわり、入社8年目に退職。退職後は、両親が経営する京都市内の会社(不動産業)に入社するも、夫の転勤で、東京、広島へ移住。現在は、リモートワークをする一方、子育て世代のキャリア支援を目的とした団体 De ma vie(ドゥ・マ・ビ)を立ち上げ、代表として活動中。

★ブログ
http://www.mamanpere.jp/blog/hagkumu40

★facebook
https://www.facebook.com/yuko.hori.336

居住地:広島市
ご自身の年齢:32歳 (1984年生まれ)
お子様の年齢:2歳 (2015年生まれ)

ワークスタイル:自営業・フリーランス

 

現在のお仕事の内容を簡単に教えてください。

2年前に京都市内で不動産業を営む父の会社に転職しました。今は、私が広島に住んでいるので、ネット環境があればできる仕事(リサーチや今後の事業計画の策定など)を中心に行っています。
また、広島ではDe ma vieという団体を立ち上げ、行政機関と連携しながら子育て世代向けのキャリア支援事業を行っています。

 

平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。

5:30 起床・仕事
7:00 朝食
7:30 家事(洗い物、洗濯、掃除)
9:30 子供と外出(子供や私の習い事、公園遊びなど)
※子供が寝た時間を有効活用できるよう仕事道具持参
12:00 昼食
13:00 子供の昼寝中に仕事
15:00 子供と遊ぶ
17:00 夕食づくり
18:00 夕食
19:00 子供と遊ぶ
20:00 風呂
21:00 夫帰宅・夫との会話を楽しむ
22:00 仕事
23:00 就寝
※週1~2回、プレスクールに子供を預けているので、その日に仕事をガッツリしています。

 

出産して、ご自身の内面では何が一番変わりましたか?

自分が自由に使える時間が限られているからこそ、行動の目的と、物事の優先順位を以前より強く意識するようになりました。今は家族と過ごす時間、質の確保が、最も優先順位が高い事柄です。出産前は、仕事に費やす時間が長かったのですが、今は子供の成長を近くで見、一緒の時間を共有したいので、子供のそばで働き、育児を優先した仕事の進め方をしています。仕事は、基本自宅でしており、時間の自由度が高いので、家族との時間が蔑ろにならないよう、仕事も効果緊急度、またそれに費やす時間などを意識しています。
(毎朝、その日のto do リストを作成。そして打合せ、資料作成等、時間をムダに使わないようタイマーをセットしています)

 

ご主人との家事・育児の分担はどうされていますか?

主人は会社員なので、時間の融通が利く私が家事・育児の大半を担っていますが、夫が早く帰ってきてくれたときは、子供をお風呂に入れてくれたり、子供の寝かしつけを手伝ってくれたりと協力的です。また、私が忙しく、家事や育児に手が回らないときは、to do リストをホワイトボードに書いてタスクを共有。しなければならないことを見える化し、夫に手伝ってもらいます。

 

お子さんが0才の時にご主人の転勤でお引越しされたとのことですが、広島に来てからの働き方はどう変わりましたか?

子供が生後3か月のときに、夫の転勤で京都から東京へ。そして1歳になる直前に広島に移住しました。
現在、ネットを活用したリモートワーク、またDe ma vieの代表として活動していますが、それまでの大きな組織の一員としての働き方と異なり、自分のやりたいことに対してフットワーク軽く動けることがとても楽しいです。またDe ma vieについては、企画に参加いただいた方や、テレビ番組や雑誌等で事業を知っていただいた方から取り組みに対する共感の声を多数いただき、自分が取り組む事業が社会に必要とされていることを実感することで働き甲斐も持つことができています
また環境面では、広島では質のいい保育サービスを提供している託児所や、ベビーシッター付きのコワーキングスペースを東京よりも安価で利用できます。ですので、必要なときには、これらの施設を利用しており、仕事と育児の時間のメリハリがつけやすくなりました

 

今のお仕事にママの目線が役立つことはありますか?

De ma vieの立ち上げは、夫の転勤についていった東京で、働くことを一旦中断していたときの出来事が原体験になっています。散々迷った結果、夫の転勤先についていき、家族が一緒にいられる喜びを感じてはいたのですが、仕事を通じて社会と繋がれない状況が、社会に自分の居場所がないような気がして、どこか物足りなさも感じていました。この状況を何とかしたいと、働き甲斐や理想の家族とのかかわり方など、自分なりに心地いい生き方を模索し、思ったことは、同世代の人たちが、育児や転勤、介護などライフイベントにより選択を迫られたときに納得感が持てる選択ができるよう、自分の軸と向き合える場をつくりたいということでした。また、どうしても児童館などで知り合うママ友とは、育児以外の話題を切り出しにくかったので、自分のキャリアや生き方についても話せる場をつくり、いろいろな価値観にふれられる場をつくりたいと思い、De ma vieを立ち上げました。

 

セミナーの様子

セミナーの様子

ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うhappyなエピソードを教えてください!

・育児では・・・仕事の現場に子供を連れていき、働く母親の姿を見せることができる一方で、子供が初めて言葉を言えるようになった瞬間、歌を歌えるようになった瞬間など子供の日々の成長をそばで見られることは、子供のそばで働くといったスタイルを選んでよかったと思える瞬間です。

・仕事では・・・社会に居場所があると実感できること。また、働くことで、自分自身を肯定できる機会をもらえることは仕事をしてよかったと思えることです。きれいごとではなく、一時的に仕事ができなかったからこそ、このような機会に感謝しています。

 

育児&仕事をしていて一番大変なことは?

・育児では・・・時間がかかることに対しても待ち、成長の機会を奪わないようにすること。

・仕事では・・・限られた時間内で成果を出すこと。

 

それをどうやって解決していますか(していこうとしていますか)?

・育児では・・・やってもやらなくてもどちらでもいいようなことに費やす時間を子供と向きあう時間に充て、自分に余裕を持つことに尽きると思っています。

・仕事では・・・重要度の低い事柄に対して迷う時間を減らすこと。また、成果を得るための重要度や緊急度を意識しながらタスクを進め、設定期限がきたら完璧でなくともやめるように心がけています。そして、断り方をおぼえること。ちょっとした依頼事項も、どんどん引き受けていると、いつの間にかそれらにかける時間が増え、仕事や家事、育児と並行し進めることがきつくなるときがあります。出産前のように寝る時間を削りながらフルパワーでやっていると、体調を崩してしまい、かえってご迷惑をおかけすることもありました。ですので、お声をかけいただく相手のご期待に十分お応えできないときは、自分の状況、また自分ができる範囲をできるだけ早い段階でお伝えし、ご理解いただけるよう努めています。

 

育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?

・育児では・・・子供の可能性の芽を摘まない。

・仕事では・・・お客様にとって「いい仕事」を。そして仲間に信頼してもらえる人に。

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これからの目標を教えてください。

・育児では・・・家族でできるだけ多くの時間を一緒に過ごし、感動の瞬間を共有する。
また広島で生活できる期間も限られているので、広島だからこそ味わえる豊かな自然、温かい人たちとのふれあい、新鮮でおいしい食材、これを家族で堪能したいです。

・仕事では・・・数年以内には、京都に戻り、事業を親から引継ぐ予定なので、MBAも視野に入れながら、経営の勉強をしたいと考えているところです。また、不動産業にかかわる者として、まちに活力を与えられる事業主になることが目標です。30年後、子供に「俺も、オカンみたいにエネルギッシュに生きたいなぁ」と言わられるよう、いくつになっても自分がやってみたいことにチャレンジしていたいと思っています。

 

サイトをご覧の皆様(ワーママ仲間)にメッセージをお願いします!

出産と同時期に経験した夫の転勤は私にとって大きなターニングポイントで、「働きがい」や「家族とのかかわり方」、「今後のライフプラン」などを見つめなおす機会となりました。「転勤」や「介護」など予期せぬライフイベントで困惑する方も多いと思います。けれども、このような機会をチャンスに捉え、ご自身が納得のいく働き方、家族とのかかわり方ができるよう、一緒にがんばりましょう!
 

紹介:竹山綾、インタビュー:柴田広夢

2017年9月27日 0 comment
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