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保活激戦区

山本さんと娘ちゃん

今回ご紹介するパワーママは、株式会社CyberZの人事マネージャー、山本真由美さん。

2017年6月に育休より復帰後、仕事の他にも平均年齢30歳と若手が多い社内に対して勉強会を開催したり、ブログでも意識的にワーママとして経験を発信する姿が素敵な山本さん。

保活・出産育児・職場復帰と、経験のない人からすると、とてつもなく大変そうに想像される出来事について、実際にどうだったのか、そして何が変わったのか?について、おそらく最も大変な時期である復帰ホヤホヤの今、リアルボイスを聞いてみました!(インタビュー by 椿)

 

山本さんと娘ちゃん

山本さんと娘ちゃん

プロフィール

・氏名:山本真由美

・会社名:株式会社CyberZ

・役職名:マネージャー

・職種:人事

・簡単な経歴:

大学卒業後、2006年に新卒でサイバーエージェント入社。人事本部にて新卒採用・育成・社内活性化業務などに携わった後、広告部門にてコンサル部門のマネージャーとして従事。CyberZの事業拡大に伴い、2012年に異動。メディア部門にてスマホ広告の商品開発、仕入れ、運用担当などを経て、2013年からCyberZの人事部・総務部のマネジャーとして採用、育成、社内人事システム構築、オフィス等を担当。産休・育休を経て、2017年6月に現職に復帰。

・居住地:東京都

・ご自身の年齢 :33歳(1983年)

・お子様の年齢 :1歳(2016年)

・ワークスタイル:正社員

 

現在のお仕事の内容、ワークスタイルを簡単に教えてください。

スマートフォン広告代理業及びスマートフォンゲームのプレイ動画共有サービス「OPENREC.tv (https://www.openrec.tv/)」等のサービスを運営している株式会社CyberZ(https://cyber-z.co.jp/)において、人事部のマネージャーとして従事しています。現在は人事の中でも、育成・管理業務を中心に、人に関わる経営課題に向き合っています。育休復帰後より、時短勤務です。

 

平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。

6:30 起床、朝食(娘に食べさせながら自分も食べる)、登園準備

8:00 保育園送り担当は夫。見送り後、家事タイム(掃除・食器洗い等)、身支度

8:30 家を出る(通勤)

9:30~16:30 出勤(時短勤務)

17:30  保育園お迎え~帰宅

18:00  娘とお風呂、洗濯(洗濯をするために先にお風呂に入れています)

19:00 夕飯(娘に食べさせながら自分も食べる)

19:30 夕飯後、こどもと遊ぶ(絵本等)、両親に娘の写真を送ったりビデオチャットしたりコミュニケーションをとる

20:30 娘の寝かしつけ

21:00 家事タイム(洗濯物たたむ・夫が家で食べるときは食事の用意)

22:00 自分の自由時間♪(本を読んだり、ゲームしたり)

23:30 自分が寝る

 

出産して、何が一番変わりましたか?

「生活スタイル」時間の使い方が一変しました。朝型&規則正しい生活になりました。今までは仕事中心で割と夜型だったので、ここが一番変わったと思います。

「家事力」食事づくり、その他家事全般これまで仕事中心だった生活だったのですが、圧倒的に家事に費やす時間が増えたので、少なからず手際の良さや食事メニューの広がりなど、家事力は上がったと思います。笑

「両親とのコミュニケーション」。孫を通じて家族(両親)とのやりとりが圧倒的に増えました。

 

ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うHappyなエピソードを教えてください。

人生における、楽しみや喜びが増えたことです。復帰してすぐ感じたのは、育児も仕事も両方できる、というのは幸せなことだなと実感しました。どちらも自己成長にもつながっています。

また、ママになったからこそ仕事で活かせるものも増えました。大変なことも、喜びも、パパママの気持ちが以前よりもはるかによくわかるようになり、人事の仕事の中で、面談時や取り組みや制度を考える際など、活かせることが増えました。

 

育児&仕事をしていて大変なことはありましたか?それは何ですか?

仕事では、時短勤務、保育園のお迎えという「時間の制約」があるということです。

あとは、パパママは皆さんおっしゃると思いますが、子供の体調不良になったとき。まだ1歳で免疫が少なく、保育園から風邪をもらいやすいし、なかなか治りづらかったりします。仕事を急に休まざるを得なくなるというのもありますが、子供が辛そうだといつも以上にこちらも体力と精神力が必要になります。熱は大丈夫かな、熱性痙攣起きないかななど、いつも以上に娘の様子に気を遣い、夜も頻繁に起きて夜泣きの対応で睡眠時間が減ったりするので、子供も親も戦いですね。

 

それをどうやって解決していますか?

仕事では、やりたい事が多く、この限られた時間の中ですべてはできないので、組織成果が最大限に出せる「自分ができること」「自分がやるべきこと」の優先順位をつけるようになりました。ある程度、良い意味で割り切りみたいなものも必要だなと感じます。あとは、「短時間でどれだけ成果を残せるか」という思考に変わりました。結果、ものすごく集中力が増しました。(笑)

 

「子供の体調不良は必ずある、いつ休むか分からない」という前提のもと、ここも見越してし「仕事を持ちこさない」「期限よりも早めに終わらせる」ことに気をつけ、「急に休んだ際にカバーできる体制づくり」をするようになりました。また、弊社グループでは「キッズ在宅」という、子どもの急な発病や登園禁止期間など、子どもの看護時に在宅勤務できる制度があるのでこちらも活用しています。今後は、どうしてもというときは義両親に頼ったり、シッター等色々な方法を模索しておこうと思います。

あとは、体力と精神力が削られるので、自分自身の体調管理には以前よりも気をつけるようになりました。体調が悪くなったときは鍼、心身のバランスを保つための定期的なマッサージなど、体調にあわせてお世話になっているところがあります。

 

育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?

育児は、子供と一緒の時間は最大限子供に向き合うことです。産休・育休中は四六時中一緒にいましたが、保育園に通うようになってからその時間が減ったので、一緒にいる間は最大限向きあおう!と思いました。

仕事は、自分が出せる最大限の組織成果を出すこと、自己成長し続けることです。

 

社内で会議

社内で会議

復帰して2ヶ月。想像していたワーママ生活と実生活の違いはありますか?

想像では、毎日バタバタして、疲弊するのではと思っていましたが、意外とそうではなく、復帰前よりも更に規則正しい生活になり、気持ちの面でもメリハリがつけられるようになりました。そう思えるのは夫や会社の皆さんのフォローあってこそかと思います。

 

保活はどのように準備して、どう動いていきましたか?やってみてどうでしたか?

東京都の中でも激戦区と言われるエリアに住んでおり、正直苦戦をしました。0歳児(0歳4月入園)でも当たり前のように認可保育園はNG、認証保育園も入園1年前の段階で「すでに予約が100名以上入っており、うちは先着順です」というところも多く、望み薄。「まずは説明会に参加してください。説明会は毎月1日の○時から予約を開始しますのでそのときに電話してください」というところも多く、昔の人気アーティストのチケット取りみたいな感じで、電話を準備してひたすらつながらない電話をかけ続けて、ようやくつながったと思ったら「すでに今回の説明会予約がいっぱいになったので、来月おかけください」と言われたり。保活の大変なところは、努力したからと言って必ずしも報われるものではないということかなと思います。自分1人の力ではアンコントローラブルなことも多いです。何より先が見えない不安というかストレスは私も感じました。

最終的には、保育園を調べる中で、気になった園の情報がないか仲良くしていた近所のママ友さんに聞いたところ、ちょうどその方の友人がその保育園に預けていたのでつなげてもらいました。少々家から遠いけれど話を聞いてとても良さそうだと思い、応募し、決定しました。なので、最終的には紹介経由ですね。

 

激戦区における保活のポイントを教えてください!

スピード(できる限り早く動くこと)と、情報戦に勝つことかなと思います。

「認可」に関しては、情報収集・応募はしつつも難しい前提で動く。

「認証・無認可」に関しては、スピードと情報が重要。「認証・無認可」はそれぞれ応募タイミングや優先することが園によって違いますのでそれを把握しておく必要があります。先着順のところも多いので早いに越したことはありません。妊娠中から休みを取ってでも動いておく、情報戦というのは、同じ区のママ友を作り、比較的入りやすい新設園の情報や、紹介経由で入るなどのルートを作ることかなと思います。

 

会社復帰してから意識的にメッセージを伝え始めた理由は?

自分の経験は伝えていく、ということを始めました。まずは社内から。今働いているCyberZでは、平均年齢30歳前後なので、まだまだこれからママが増えるという段階。最近結婚した、妊娠した、産休に入ったという方が多い会社なので、私から後輩社員やこれから出産を迎える人に伝えられることは多いなと感じ、もちろん個別にも伝えたり、全体向けには「F会」という活動を通じてどんどん伝えていきたいなと思っています。

 

F会にてライフネットの岩瀬さんをお呼びして勉強会を実施したときの様子

F会にてライフネットの岩瀬さんをお呼びして勉強会を実施したときの様子

女性を集めて開催していた「F会」は、どういう取り組みなのですか?

「F会」は、女性特有の悩みを相談する場の提供と女性同士の繋がりを大切にすることで、活き活きと働けるきっかけをつくることを目的として営業マネージャーの石川さん、広報の高井さんと一緒に2016年1月から立ち上げたプロジェクトです。F会の「F」とは、Female-女性、Future-未来、Flutter-羽ばたくの意味を込めています。これまでの取り組みとしては、懇親会・マネジメント研修・外部の方をお招きしてお金やヘルスケアに関する講演など。復帰してからは、「妊娠出産を経て」というテーマで現在妊娠中の社員と私から経験をお話しながら、皆でランチを食べるという会を実施しました。アンケートをとりましたが、満足度は100%でした!やはり業務以外での縦横ナナメのつながりができることや、先輩や今回は妊娠出産経験者の話が聞ける、というのは満足度が高いですね。

 

今後の目標やプランを教えて下さい!

働く上で大事にしていることは、「最大限に組織貢献すること」「自己成長し続ける」ということです。

まずは、CyberZの社員が働きやすい環境を作ったり、一緒に働くメンバーを採用したりと、人事という立場から最高の組織を創っていきたいと思います。グループの中でもスピード感や経営の意思決定がとにかく早く、新しいことに挑戦させてもらえ、自ら提案し、自分で仕事を作れる環境なので、どんどん提案し、チャレンジしていきたいと思います。個人としては、F会などの活動を通じてママとしての自身の経験を伝えたり、興味がある分野の勉強しながらレベルアップをしていきたいと思います。

 

最後に、メッセージをお願いします。

育休復帰直後という立場から。結婚後、妊娠中、産休・育休中など、「子供を産んでからの仕事復帰」「家庭と仕事の両立」は、正直誰しもが不安に思うことがあると思います。私自身も、復帰前の1カ月は子供の体調不良が続いたこともあり、復帰する気満々だった中でも少なからず大丈夫かなぁ、やっていけるかなぁというのを感じました。

ただ、不安はあったとしても、仕事復帰の機会があるならば、「まずはやってみてから決める」ことをお勧めします。復帰して良かった、仕事と家庭両方できることが幸せと感じる場合もあると思いますし、もしかしたら、やっぱり家庭一本で頑張りたいという風になるかもしれない。それはそれで良いかなと思います。(私は逆に家庭一本、育児に全力投球できている方も、ものすごく尊敬しています・・!)

私はこのパワーママのインタビューを読むのがすごく好きです!十人十色、皆環境や状況は違うけれど、皆それぞれ日々頑張っていて、たくさんの勇気をもらっています。私も誰かの勇気やチャレンジにつながりたいなと思います。

2017年8月23日 0 comment
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