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育休中の地方記者さんとお子さんと。

今回は、まだまだ古い体質が残る地方紙で記者をされているパワーママの登場です。

40代で念願の妊娠、そして妊娠を機にワークスタイルを変え、マイペースで育休をエンジョイされている方のストーリーです!

 

 

育休中の地方記者さんとお子さんと。

育休中の地方記者さんとお子さんと。

プロフィール

勤務先: 地方紙
役職: 記者
経歴: 行政、警察、経済、街の話題などを担当。入社十数年目の昨年、第1子を出産。現在は育児休業中で、本社のある地方都市を離れて東京で暮らす。
年齢: 40代
子どもの年齢: 1歳

産休前のお仕事、ワークスタイルを簡単に教えてください。

妊娠が分かってからは、残業が少なく、自分のペースで仕事をこなせるポジションに配置してもらいました。体がしんどかったので、同僚に申し訳ないと思いながらもほぼ定時に帰宅していました。
妊娠前は、残業や深夜の飲み会は当たり前の生活。特に選挙を担当した時や災害時には、日が変わるまで会社にいました。

現在の1日のスケジュールを教えてください。

6時起床、授乳、ラジオ英会話、家事
8時 朝食、家事
9時 子育て支援センターか習い事
正午 昼食
13時 息子昼寝、フリータイム
15時 息子と遊ぶ、買い物がてら散歩
17時 息子夕食
18時 風呂、授乳、寝かしつけ
20時 親夕食、フリータイム
23時 就寝 (2~3回授乳)

出産して一番何が変わりましたか。

時間の使い方です。それまで24時間全てが自分のものだったのに、今は24時間息子と一緒。息子が寝ている間にフリータイムを確保できるよう心掛けています。家事は動線や段取りを工夫し、いかに効率良く済ませるかを考えるようになりました。何事もギリギリまで着手しない人間でしたが、妊娠してからは思い通りに素早く動けなくなり、時間に余裕を持って行動するようになりました。

育休中の地方紙記者さんとお子さん

育休中の地方紙記者さんとお子さん

ワーママとして育児&仕事をしていてよかった〜!と思えるHappyなエピソードを教えてください。

まだ仕事を始めていないので何とも言えないのですが、休業中にいろいろな子育て支援の場に顔を出し、ママたちとネットワークができたのはよかったです。
私は仕事も子育てもやりたいと思い、ワーキングマザーにずっと憧れていたのですが、なかなか子どもに恵まれませんでした。40を過ぎて一通りの仕事を経験し、子どものいない人生を考え始めた時、思いがけず妊娠発覚。やっと念願が叶いました。まだまだこれから大変なことがいっぱい待ち受けているのでしょうが、まずは息子が来てくれ、ワーママになれたことが一番ハッピーな出来事です。

仕事&育児をしていて大変なことはありますか。

当面の悩みは保育所にいつ入れるか分からないので、心の準備ができないことです。長いお休みをチャンスと考え、息子と有意義に過ごそうとしているのですが、気持ちがどうも宙ぶらりんです。
息子はまだ夜の授乳が大好きで、夜中に何度も起こされます。年のせいか、育児は体力的にきついです。

それをどうやって解決していますか。

育児中の同僚や会社のワークライフバランス担当と連絡を取っています。解決にはなりませんが、将来の展望が少し見えるため、気持ちが落ち着きます。
体力面では睡眠の質を上げるため、カフェイン摂取を控え、スマホを寝室に持ち込まないなどを守るようにしています。

仕事と育児、それぞれで一番大事にしていることは。

仕事では、24時間戦うような働き方はできなくなるので、決まった時間を効率的に使うことを大事にしようと思います。できて当たり前の仕事を丁寧にこなすことから始め、ペースがつかめたら難しい仕事に挑戦していけたらいいですね。
育児では、息子ときちんと向き合うことを大事にしたいです。愛されていることを実感できるよう、言葉と身体全体で愛情表現したい。息子の成長は喜びですが、少し前の姿を思い出せなくて切なくなることもあります。一瞬一瞬を抱きしめるように息子に接したいです。
仕事復帰に備え、母子ともに朝型の生活リズムを整えるようにしています。卒乳もできたらいいのですが、すっかり甘えん坊に育ててしまって。まだまだ先になりそうです。

トラディショナルメディアの記者の仕事をする中で、ご自身が目指す今後の育児と仕事の楽しみ方は。

息子が高校生くらいになったら、第一線に近いポジションに戻れればいいですね。体力的に厳しいかもしれませんが。今は社内や同業者にママ記者が少しずつ増え、ママの視点の記事は珍しくなくなってきました。今まで積み上げたキャリアを踏まえ、どう私らしい記事を書いて行くかも課題です。
息子がいることは励みになります。活字で仕事を残せるのは、プリントメディアならではだと思います。息子がいつか私の署名記事を誇らしく読んでくれるよう、いい仕事をしなければと思います。

トラディショナルメディアでは、猛烈に働く社員が重用され、出産を機にやめていく人も多いと聞きます。どうお考えですか。

女性記者が増え、考え方は随分変わりましたが、体質は根強く残っています。「育休世代のジレンマ」の中野円佳さんが指摘なさったように、生産性を上げても、長時間労働もこなせるサイボーグ的な人間にはなかなか勝てない。女性記者がマタハラのような扱いを受け、辞めていくケースを幾つも見てきました。優秀な先輩ママでさえそうだったのですから、私がどこまで耐えられるか不安は尽きません。幸いワーママは増えています。ママ同士手を携え、先人ママから学び、少しずつでも結果を出して環境をよくしたいです。

母となったことで視点が変わったのではないでしょうか。

ママになる前に保育所待機児童や行政の子育て支援策の記事をたくさん書きましたが、当事者になって分かったことがたくさんあります。ママ業は想定をはるかに上回る大変さでした。世の中の多くの人はママが大変なのは当たり前とばかりに、女性の双肩にいろいろな責任を背負わせている。そうじゃない、皆で子育てを支えていかなければ少子化は止まらないと、しっかり訴えたいと思います。

 

復帰に備えて今やっていることはありますか。

今は地元を離れて東京にいるので、復帰した時に浦島太郎にならないよう、新聞をよく読むようにしています。地元が抱える課題や、地域住民の視点を忘れたくありません。そして、できるだけ様々な育児支援の講座やイベントに参加し、ママ記者になった時に知識を活かしたいです。あと、毎日15分だけですが、ラジオで英語を勉強しています。

これからの目標、プランを教えてください。

月並みな目標ですが、辞めないことです。私が60代になる頃は定年延長の時代になっているかもしれません。その時フル稼働できるよう、今は細々とでも仕事を続けることが大事だと思っています。プライベートの目標では、学生時代留学した米国に、早く息子と行きたいですね。お世話になった方々を訪ねて回るか、親子留学してみたいです。

最後にメッセージをお願いします。

休業中は子育てで頭がいっぱいで、仕事復帰のイメージが湧きませんでした。そんな時、パワーママプロジェクトのインタビューを読み、多くのワーママから刺激をもらいました。復帰後迷うことがあったら、ここに戻り、仕事も育児も頑張っている皆さんを見てパワーアップします。

2015年11月10日 0 comment
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今回のパワーママインタビューは、関西コアスタッフでもある湯本理絵さん。教育機関で働きながらも、仕事や職場に囚われず、やりたいと思ったことにはどんどん挑戦し、仕事場だけでは積めない経験や人脈を幅広くお持ちです。「公私融合」をテーマに、自由な働き方を模索し続けている湯本さん。職場での仕事が自分が思うものと違うと、つながらないことにやきもきしたこともあったのだとか。それでも仕事一辺倒で考えるのではなく、トータルで捉え、仕事以外での実現性も考えて行動する中で、いつしかその戸惑いは消えていったそうです。
今、少しモヤモヤする思いをお持ちの方には考え方のヒントとなるインタビューではないでしょうか。

2015年8月31日 0 comment
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