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小児医療講座

森さくらさん

今回ご紹介するパワーママは、夫婦で育児休業された小野里美保さんのご紹介です。

森さくらさん

森さくらさん

 

小野里さんからの紹介メッセージ

困っている人を見るとさらっと手をさしのべてくれ、いつも自然体で元気な笑顔の森さくらさん。私も助けられた人のひとりです!
そんな森さんは大手警備会社に勤務している三児の母、一般社団法人の副代表として活動もされています。「医療のかかり方講座」は自身の子育て体験も織りまぜ、共感の連続!目からウロコの講座です!!

 

プロフィール

・氏名 :森さくら

・会社名:警備会社

・役職名:役職なし

・職種 :営業職兼営業サポート職

・簡単な経歴:人々の生活の基盤を支える公共サービスに携わりたく、「民間でありながら社会システム産業を担っている」警備会社へ新卒で入社。会社大好き!で創立記念日に社内結婚。長女妊娠中には年間優秀営業員賞を頂き、悔いなく産休に突入。その後は「復帰・産休を繰り返してる人」です。

長女の育休中に「一般社団法人知ろう小児医療守ろう子ども達の会」に出会い、スタッフとして活動。現在は仕事の合間をぬって、親向けの「子どもの病気の向き合い方・上手なお医者さんのかかり方」を伝えるお話会を担当しています。ガツガツ仕事をしていた頃を知っている上司からは、「もっともっと働いて~!」と言われますが、仕事・子育て・プライベートは今が自分のベストバランスです。

2007年7月7日 結婚

2008年6月  長女出産(育休2年)

2010年4月   復帰(元の部署(個人宅営業))

2012年7月  長男出産

2013年4月  復帰(法人営業部に異動)

2014年8月  次女出産(育休2年)

2016年4月  復帰(元の部署)

→現在に至る

・居住地:東京都

・ご自身の年齢 :37歳、1980年

・お子様の年齢 :長女 9才(2008年) 長男 5才(2012年) 次女 3才(2014年)

・ワークスタイル:会社:9時~16時(2時間時短) 小児医療の活動:月1でお話会

 

現在のお仕事の内容、ワークスタイルを簡単に教えてください。

警備会社の法人営業部門で新築マンション向けセキュリティシステムの営業担当をしています。子どもの病気、学校・保育園行事とプライベートの活動(小児医療)などでお休みをすることも多いので、業務量はかなり考慮して頂き、私単独で案件が進むことがないよう、様々な人にサポートについて貰っています。9時~16時の勤務後には小児医療の資料作りや作業などを週1 で行ってます。自身が講師をするお話会の日が平日の場合は休暇を取って対応しています。

 

平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。

06:30:起床、身支度(ねぼすけなので7時頃起きることも・・・)

07:00:朝食(キッチンは夫担当。3回目の復帰からようやく担ってもらえました。)

07:30:長男・次女と保育園へ出発(長女は自分で鍵を締めて7:50過ぎに小学校へ出  

    発。)

07:50:保育園に到着(保育園までは3キロ。電動自転車が頼り)

08:50:会社到着

09:00:勤務開始

16:00:退社  ※翌日に仕事を残すと気になるので仕事が溜まっている場合は18:00まで

         勤務することも。「帰り辛い雰囲気」は全くないので、急ぎの仕事がなければすぐに帰ります。

 

【小児医療の作業がない場合】

17:00:保育園お迎え

18:00:帰宅(長女は1人で学童から帰宅)

18:15:夕食 (夕食は夫が朝のうちに用意して冷蔵庫に)

19:00:ダラダラ&掃除洗濯(子ども達はテレビや好きな遊び)&長女宿題対応

20:00:入浴

21:00:就寝(ほぼ寝落ち)

 

【小児医療の作業がある場合】

16:00:退社後カフェなどで作業

18:30:保育園お迎え (どうしても間に合わないときは延長保育)

19:00:帰宅、夕食 

20:00:入浴、長女宿題対応

21:00:就寝(ほぼ寝落ち)

 

3人の子どもたち

3人の子どもたち

出産して、何が一番変わりましたか?

出産前はとにかく毎月の営業成績を必死に追う「戦闘モード」でした。個人のお宅向けセキュリティの営業だったので、「お客様都合で土日祝日がアポのことがほとんど。携帯は休みの日でも手放せない。」そんな生活でした。1人目が3才位までは、まだまだ肩に力が入っていて、「自分の失敗も許せない。人の失敗も許せない」という感じでした。今から思えば長女には厳しくあたっていたと思います。仕事中も急なお休み、時短勤務をすごく後ろめたい気持ちで仕事をしていました。

2人目の子育てをし始めてから、保育園の先生や小児医療の会のメンバーなど色々な人の温かさに触れ、ずいぶん丸くなりました。「申し訳ないという後ろめたい気持ちで働いてても仕方ない。出来ることをやるだけ。」と思えるようになりました。また、以前は「人を頼ることは負け」と思っていた節があったのですが、2人目・3人目と、だんだん人を頼らないとやっていけない状況になって(笑)「信頼して委ねて感謝する」ことの大切さを学ばせてもらいました。今は、人に頼りまくってます。

 

ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うHappyなエピソードを教えてください。

具体的なエピソードで「これ!」というものは思いつかないのですが、温かい保育をして下さる保育園に出会えたことが何よりも私をHAPPYにしてくれています。自分が幼稚園育ちなので、当初保育園に対して心配しかなかったのですが、保育園に入園してみて考えが変わりました。大人の都合でかき消されがちな小さな子どもの声を丁寧に拾ってくださると同時に子どもだけでなく、親が親になるために支えくれる場所だと思っています。日々保育をして下さる先生方の姿を見ると、「私もがんばろう!」と思えます。

 

育児&仕事をしていて大変なことはありましたか?それは何ですか?

とにかく長男がやんちゃで「おさるのジョージ」を地で行く人なので・・・エネルギーを吸い取られ、疲れます。(とにかく明るいので大笑いさせてくれるのも彼なのですが。)

また、当然なのですが3人とも性格が全く違って、対応を間違えると面倒なことになります。でも、『大変といえば、大変。面白いと言えば面白い。』子育てってすべてそうなのかもしれません。

仕事(警備会社の方)をしていて大変なのは、「仕事をもっとやりたくなっちゃうとき」ですね。欲が出てしまうと、「旦那は思う存分仕事出来ていいよなぁ」とか「せっかく早く帰ってきたのに保育園から帰らない・・・」とか、「あの人は仕事もバリバリ、子育ても順調ですごいなぁ。」とか、グチグチネチネチモードになってしまいます。

 

それをどうやって解決していますか?

グチグチネチネチモードからの復活は3段階あります。

1、空腹と睡眠を満たす

すっきりした気持ちでもう一度自分の環境を考えると、なんて恵まれているんだろうと思えます。「今出来ることを、目の前にあることを、やるしかない。」と気持ちが入れ替わります。

2、人に甘える

たいてい、人に頼ってなかったり甘えてなかったりするとそのモードが表れます。なので、「ちょっと子どもを見てて欲しいな」と言える人を普段から作るようにしています。逆に、保育園のママ友で手を貸したいなと感じるママがいたら、「預かるよ~」と言いまくってます。困ったときは、お互い様で。

3、「毎日がんばってるわよ~」「えらいわねぇ」と言ってくれる人の所に行く!

最終手段は、自分から出向く。商店街の魚屋のおじちゃんやおばちゃん、毎日会う駐輪場のおじちゃんたち。ちょっと愚痴ると褒めシャワーをくれるので、浴びに行きます。

 

育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?

育児と仕事、どちらも「自分が楽しむこと」と「一人で抱え込まないこと」です。

 

一般社団法人「知ろう小児医療守ろう子ども達の会」の副代表として行っている「お話会」はどのようなものですか?また聞いた方の感想は?

妊婦さんが両親学級で「沐浴」を習うように、産後の乳幼児健診で「歯みがき」や「離乳食」を習うように、「子どもの病気」について全国どこの自治体でも学べる機会を設けてもらえることが会の目標です。

私自身、長女の産後に出会い、当初は小児医療講座のスタッフ、現在は乳幼児を抱える親向けに「子どもの病気への向き合い方と上手なお医者さんのかかり方 」をお伝えしています。受講された方からは、「医師に自分の気持ちを伝えていいんだ!と気付けた。」「子どもが熱を出すとただただ不安だったけれど、これからは冷静に対応出来そう。」と前向きな感想を頂きます。

全国どこでも出向きますので、自身が通われている保育園や幼稚園、子育て支援施設などで講座を開きたい場合は何なりとご相談下さい。最近は、会社内のダイバーシティー研修としての小児医療講座を開催しています。管理職の方からは、「子育てしている社員の気持ちが分かった」と、子育て中の社員の方からは「仕事と子育ての両立がしやすくなりそう」と好評です。人事担当・ダイバーシティ担当の方、是非ご検討下さい。

 

※一般社団法人知ろう小児医療守ろう子ども達の会

 https://www.shirouiryo.com/



地域の活動として行っている「親子で街デビュープロジェクト」ではどのようなことをしていますか?

「親子で街デビュープロジェクト」は東京都杉並区にある和田商店街と地域に住む子育て世代が交流し、消費者参加型の商店街活性化を目指すものです。商店街って、何かちょっと面倒くさそうなイメージがあったのですが、全然そんなことはなく、メリットばかり。親は何気ない会話に救われるし、長女も学童帰りにちょっと寄って日々のことを話したり、親子ともにお世話になっています。

プロジェクトではメインメンバーではなく、「宣伝する」「行けたら行って一緒に楽しむ」担当です。そんなポジションも認めてくれる温かいメンバーが活動しています。

 

※和田商店街

 https://wadashotenkai.jimdo.com/

 

 親子で街デビュープロジェクト ※最新情報はFacebookでご確認下さい

 http://blog.goo.ne.jp/machidebut


警備会社では仕事をセーブしていると聞いていましたが、母としての視点を本業と結びつけ、企画の構想などありましたら教えてください。

セーブしていると聞いたら会社に怒られてしまうかもですが(笑)「出勤した9時~16時まではがっつり会社内の仕事をしたいけど、それ以降は他のことを優先したい」と思っています。でも、『その「他のこと」が仕事にもきっと生きるから、今はちょっと待ってて下さい。』と言ったところでしょうか。実際、小児医療の活動で知った課題を、会社として取り組む企画として提出し、昨年社長表彰を頂きました。

 

今後の目標やプランを教えて下さい!

小児医療の会としては、引き続き「小児医療を伝える活動が全国的に、継続的に広がるようにすること」が目標です。医療では、高齢者の問題が多く取沙汰されますが、高齢者も大事、でも、小児医療を入り口に高齢化社会を支える医療の礎を築くことも大事です。一生のうちで医療機関に関わる機会の多い子どもの時期に親が医療のかかり方を学び、医療に関心を持ってもらうことは、将来にわたってとても役立つと信じています。

仕事では、引き続きメインで業務を担って下さっている上司同僚に感謝をしつつ、自分が自分らしい発想や業務が出来るよう、社外の活動も大切にしたいと思っています。

個人的には、防災にも興味があるので、将来は地域の消防団に入団したいと思っています。やっぱり「安全・安心」は自分の中でのテーマから外れることはないですね。

 

一番やんちゃの長男くんと

一番やんちゃの長男くんと

最後に、メッセージをお願いします。

3人子育てをしてるとベテランね、と言われることもありますが「3人の子育ては初めて」で失敗も多いです。(「パワーママ」というキラキラした響きとは程遠い・・・)人に支えてもらいながら、「私」の気持ちを大切に、日常を送っていきたいと思っています。こんな働き方が、どなたかの参考になれば嬉しいです。

2018年2月19日 0 comment
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