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幼稚園

星田奈々子さん
星田奈々子さん

星田奈々子さん

プロフィール

・氏名:星田奈々子
・会社名:Fit Me Order made(フィットミー株式会社)
・役職名:代表取締役
・職種:フルオーダーメードサロン経営
・簡単な経歴:幼少時代をギリシャで過ごし、高校3年間はオーストラリアへ単身留学。
慶應義塾大学を卒業後、1997年、(株)リクルートに入社。
結婚情報誌「ゼクシィ」にて約15年、主に新規事業関連を担当。
会社員として働く傍ら、2006年、1万円台で叶うお洋服のフルオーダーメードサロン「Fit Me Order made」を創業。
当時としては珍しいスタイルながら、8年間、副業として事業を拡大。
アパレル業界の常識を覆す事業モデルとして、数々のメディアに取り上げられる。
2014年、出産を機にパラレルキャリアに終止符を打ち、「Fit Me」を本業に。
現在、東京・恵比寿にサロンを構え、4都市(東京・大阪・福岡・名古屋)とNetで女性服のフルオーダーメード事業を展開中。
・居住地:渋谷区
・ご自身の年齢 :44歳、1973年
・お子様の年齢 :4歳、2013年
・ワークスタイル:フルフレックス

現在のお仕事の内容、ワークスタイルを簡単に教えてください。

1万円台で叶う!お洋服のフルオーダーメードサロン、
「Fit Me Order made」(http://www.fitmejp.com/)を経営しています。
■■ Fit Me Order madeとは ■■
約1500種類の生地から、お好きなデザインのお洋服を、プロの採寸で、1万円台(生地代・縫製代込み)でお仕立てするサロンです。フルオーダーメードでは画期的!なアイテム別の一律価格でのお仕立てが
可能ですので、安心して「世界に1着だけのお洋服」のお仕立てが叶います。
フルオーダーメードPrice:
ワンピース 17,000yen
ジャケット 18,500yen
トップス、スカート 14,000yen
※生地代・縫製代込み

平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。

6:00 起床
お仕事、家事、朝食準備、幼稚園準備など
7:00 娘起床
朝食、娘と習い事(チア)の練習や宿題などを行う
9:00 娘を幼稚園に送る
9:30以降 ▼ ▼
曜日や、催事の開催時期か否か等により大きく変動。業務と母業をパラレルに行っている。
サロンに出社し、1日サロンでのお仕事の日もあれば、自宅やカフェでデスクワーク後出社の日も。
娘の習い事の送迎がある日も多く、習い事の待ち時間を仕事タイムに当てるなど、最も効率のよい形で仕事することを目指している。

18:30以降 ▼▼
この時間以降は、基本、娘との時間に。夕食、お風呂、娘と遊んだり、ワークをしたり
21:00  娘就寝
21:30  仕事、家事、娘関連の案件の対応
24:00  就寝

出産して、何が一番変わりましたか?

限られた時間の中で、お仕事でも母親業でも、最大のパフォーマンスを発揮できるよう、「私にしかできないこと」は何か、をより考えるようになりました。
Fit Meのお仕事の中で、「私がしたほうがよいこと」、娘にとって、「私でなければダメなこと」、それに優先順位をおき、タスク化し、仕事も母業もわけ隔てなく、同様なレベルでタスク管理し、両輪で回すようになりました。

ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うHappyなエピソードを教えてください。

娘は、Fit Meのフルオーダーメードの事業をとても素敵なお仕事だと思ってくれています。
「Fit Meはみんなのお役にたっているんだよねー」
「だって、ぴったりの大好きなお洋服でみんなを幸せにするんでしょう」
と、幼い子供の言葉ながら、本質をついたことを言ってくれる瞬間に幸せを感じます。
彼女自身の将来なりたいものは、パイロット、アイスクリーム屋さん、社長(笑)・・など
日々変わりますが、なりたいものの理由をきくと「お役にたてるから」との答えが。

「仕事」という概念が、「お役にたつ」ということとリンクしているらしいことを垣間見ると、とても嬉しく思います。

 

Fit Meの母娘お揃いフルオーダーメード服

Fit Meの母娘お揃いフルオーダーメード服

育児&仕事をしていて大変なことはありましたか?それは何ですか?

サロン経営は、会社員時代の法人営業やオフィスワーク等と異なり、お客様からの突然のご予約をいただいたり、土日や夜もお仕事があったり、Fit Meは4都市で展開していますので 出張があったり、と、イレギュラーが多く、通常のアフタースクール等のみでは、カバーしきれない隙間の時間の娘の保育環境、が必要となります。平日は主人も仕事が忙しかったり、祖父母も働いていたりで、頼ることが難しい中、
娘が快適にストレスフリーに時間を過ごせ、私が安心してお仕事できるインフラ作りをどうするか?が娘の出産前からの大きな課題でした。

また、娘が、幼稚園にあがるタイミングで、娘に身に着けて欲しいスタンスやそれを叶える環境を考え、保育園から幼稚園に転園させ、保育時間の短縮とともに習い事なども増えたことで、タイムマネジメントがよりタイトにもなりました。

それをどうやって解決していますか?

私自身が、出来る限り、時間や場所にとらわれずにもっとも効率が良い形で仕事をすることで、娘との時間(送迎含め)を確保することはもちろんですが、娘にとっての、「親戚レベルのサポーター」の存在をつくることで解決してきています。

「愛情たっぷり育児チーム」を作ること、です。
今は、0歳のときから娘を見て下さっているシッターさん2人にお願いをしていますが、産まれてすぐからずっと一緒の方々なので娘は、お二人を多分、親戚だと思い慕っています。
1人は、娘が生後3か月ではじめてはいった保育所の保育士さん、もう1人は、私の古くからの友人の方で、その方には、いまは、Fit Meに入社して頂き、よりフレキシブルに娘の育児をお手伝い頂きながら、Fit Meを手伝って頂いています。シッターさんに事業側も手伝って頂く、という新しいスタイルではありますが、お仕事も育児も両方サポートして下さる、そんな存在に出会えたことは、とても大きな支えになっていて、感謝してもしきれません。

娘の人懐っこさを見ていると、親からの愛情だけではなく、日々、色んな方々の愛情を感じて成長していくことが娘にとってもとても良い影響がある、と感じています。

育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?

究極のパラレルHappyを目指すこと、です。お仕事も育児も、「欲張り」になる!!こと。
それは、全てを自分の手で行う、という欲張りではなく、こうあったほうが良いかも」「こうしたい」という理想を諦めないことです。
ともすれば、育児があるから、仕事があるから、と諦めてしまうことを、どうしてもそれを実現したい場合、「どうしたら、それを叶えられるか?」の視点で考えるようにしています。
たとえば、娘を保育園から幼稚園に転園させること、という選択肢も保育時間や母親の幼稚園行事の関与度の高さから無理、と諦めるのではなく、自身のワークスタイルを整理し、外部リソースを活用し、仕事への影響が最小の状況で叶える方法を考えていきました

これは、8年間のパラレルキャリア時代に、本業も副業も手を抜けない、どちらも大切、という状況の中で、知恵を絞って、視点を変えて、両方で成果を出すためのTry&Errorを繰り返したことで得た視点です。もちろん、うまくいかないことは多々あり(笑)、両方が中途半端にならないか、という不安は日々感じますが、娘にとってのHappyとともに、仕事人としての私にとってのHappyや事業にとってのHappy、全てを「欲張り」に追求していきたいと思います。

Fit Me恵比寿サロンの風景

Fit Me恵比寿サロンの風景

Fit Me Order madeをはじめたきっかけを教えてください。

新規事業に関わっていたルクルート在職中から、いつかは、世の中の役に立つ、誰かを幸せにしている「手触り感」のあるビジネスを自身で創りたいたい、

そして、良いサービスを社内の新規事業のように撤退基準を気にせずに継続して続けたい、と考えていました。
そこがベースなので、アパレルありきではなく、あくまでも、
「誰にどんなサービスで幸せをお届けするのか」で事業を検討しました。出てきたのが、アパレル業界の常識を覆す、「アイテム別の一律価格、1万円台で叶う、お洋服のフルオーダーメード」というコンセプトでした。

フルオーダーメードは通常、3万円~など、最終金額が分からずしかも高単価で敷居が高いもの。でも、定額、低価格でしかも自由度の高いフルオーダーメードが叶えば、女性が皆、自分の好みや体型にあったお洋服に出会える、というHappyのお手伝いができる、と考えました。年齢や体型を超え、「お洒落をしたい、を平等に」叶えることで、キラキラ輝く女性を増やしていきたいです。

今後の目標やプランを教えて下さい!

目指す、お仕事と子育てのパラレルHappyに向け、

お仕事面では、
Fit Me Order madeをより世の中に役立つ、社会的意義の高いサービスにしていきたい、と思います。
具体的には、 LGBTの方々や、身体に障がいがある方など、着たいお洋服に出会いづらい方々に、Fit Meの1万円台で叶うフルオーダーメードのお洋服をもっとお届けでき、シアワセのお手伝いができたら、と思っています。

子育て面では、
「子供の成長スピードに追い付こう!私も負けずに成長!」をモットーに、娘と一緒に二人三脚、楽しみながら突き進みたいな、と。
この夏、4歳の娘が、諦めずに頑張って自転車に乗る練習をし、乗れるようになったプロセスを見て、娘を応援しながら、そういえば、わたしは、チャレンジしているのか?スピード感のある成長をしているのか?とふと思い、20年来のペーパードライバー返上に向け、車の運転の練習をスタート。

今度は、娘が私の車の運転の練習を応援してくれています。そんな風に親子で刺激しあいながら成長していけたら、とても嬉しく思います。

最後に、メッセージをお願いします。

「子育ては、親育て。」日々、それを感じながら過ごしています。
子育ては、親を未知の世界に連れていってくれるなぁと。
たとえば、キャンプや、田植え、電動自転車生活・・全て、子供が産まれる前は、私の生活の中に絶対入ってくるはずがなかったものを、いまでは楽しんでいる。

子育てが運んでくる、不条理な出来事の数々に(笑)、本気でイライラすることも、地団駄ふむことも、そして自己嫌悪に陥ることもきっと子育てをしなければ経験しなかったこと。未熟な母(私)に、素敵な成長機会を与えてくれている、子育てに感謝!という気持ちを、忘れないよう、そして、イライラっとする瞬間、自己嫌悪な瞬間に、そんな気持ちを私自身が思い出せるよう、自戒の念をこめて、こちらに記録しておければ、と思います(笑)。

インタビューby 佐藤裕美

2018年10月4日 0 comment
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