Home Tags Posts tagged with "早期復帰"
Tag

早期復帰

田中美和さんとベイビー
田中美和さんとベイビー

田中美和さんとベイビー

プロフィール

・氏名:田中 美和

・会社名:株式会社Waris

・役職名:代表取締役共同創業者

・職種:経営者

・簡単な経歴:

大学卒業後、日経ホーム出版社・日経BP社にて約11年編集記者。「日経ウーマン」を主に担当し、働く女性のキャリアとライフを幅広く取材。調査・取材を通じて接した女性の声はのべ3万人以上。その後、女性がイキイキと働き続けることをサポートするために退職し、フリーランスに。2013年フリーランス女性と企業とのマッチング事業を行う株式会社Warisを共同設立し、現職。一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会理事。Lean In Tokyoアドバイザリーボードメンバー。

・居住地:東京都

・ご自身の年齢 :1978年生まれ、40歳

・お子様の年齢 :2018年生まれ、0歳(3月生まれなので、現在生後3カ月)

・ワークスタイル:

現在のお仕事の内容、ワークスタイルを簡単に教えてください。

Waris(https://waris.co.jp/ )という会社で共同代表をしています。

多様な生き方・働き方を創出・応援するのがミッションで

具体的には、広報、人事、マーケティング等のコアスキルを持ちつつフリーランスで働きたい女性と企業とのマッチング事業(=Warisプロフェッショナル)や、離職中の女性人材の復職支援事業(=Warisワークアゲイン)を展開しています。

会社には約20名のスタッフがいますが、役員含めて約9割以上が子どもを持つママパパで、リモートワークを取り入れながら時間・場所の自由度高く働いているのも特徴です。

平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。

5時 起床&自分の入浴(スマホでメール・チャット確認&返信)

6時 夫と協力し子どもをお風呂に入れる

6時30分 朝食

7時~8時15分 子どもにミルクをあげる/自分の身支度/子どもと夫を送り出し(夫が保育園への送りを担当しています)

8時15分~10時 メール・チャットの確認・返信、資料作成など

10時~ 移動開始

11時~17時30分 外出(打ち合わせ、関係先訪問など。隙間時間にカフェで仕事をしたり、スマートフォンで仕事をしたり・・・。週1回は在宅作業日を確保するようにしています)

17時30分~18時30分 移動&子どものピックアップ

19時 子どもと一緒に帰宅

19時30分~20時30分 子どもにミルクをあげる/家事

20時30分~21時30分 夕食

21時30分~22時 就寝

出産して、何が一番変わりましたか?

「先のことを考えて行動するようになりました(笑)」。まだ生後3カ月ということもあり手がかかるため、子どもと一緒にいるときはパソコンを触ることすら難しいですし、家事もなかなかできません。なので、子どもと一緒にいる時間は仕事も家事もほぼできないと考えて、子どもが起きる前や迎えに行く前の時間に「今できること」を常に探しては先に済ませるようにしています。

 バタバタとあわただしい毎日ですし、ワーッと泣かれたときは思わずボーゼンとするときもありますが、子どもといると何より心が安定します。

ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うHappyなエピソードを教えてください。

生後3カ月ということで、まだまだワーママ初心者ではあるのですが・・・8時30分~18時30分までがっつり預けているので、実は子どもと一緒にいられる時間が本当に貴重だなと感じていて・・・仕事を終えて迎えにいく瞬間は「(子どもと)会えるー!」と妙にウキウキワクワクします。それはたまらなくHappyだなぁと思う時間です。最近になって表情が豊かになってきて、こちらが話しかけるとニコッと笑って返してくれることが増えてきて、そんなときも最高に幸せな気持ちになります。

育児&仕事をしていて大変なことはありましたか?大変なことがあるとしたら、それをどうやって解決していますか?

家族の役割を家族以外の第三者と「シェア」することで「大変さ」を回避しています。例えば生後2か月から保育園に子どもを預けています。早い時期から子どもを預けることに対して迷いがなかったわけではないんですけど。こんなに早い時期から預けたらかわいそうじゃないだろうか・・・などとも考えました。このあたりの迷いは、ハフィントンポストさんにも記事を書かせていただきました。

(「生後2か月から子どもを預けます。家族の役割を『シェア』しようと思えた理由」▼

https://www.huffingtonpost.jp/miwa-tanaka/share-20180514_a_23433758/ )

でも結果的に今は2か月から子どもを預けて良かったと思っています。子育てって初めてのことばかりだから、毎日気になること悩むことがたくさんありますよね。例えば、「この顔の湿疹は何だろう」とか、「便が出ていないみたいだけれど大丈夫かな?」とか。そういう一つ一つの「悩み」を受け止めて一緒に考えてくれる存在がいることが大きいです。保育園の先生方から「この時期特有のものだから気にしなくて大丈夫」とか、「もう2日くらい様子を見て、改善しなければ病院へ行きましょう」などとアドバイスをもらいながら育児をできるので、本当に心強いです。

物理的にも一日の大半を保育園で面倒を見てもらっているので、仕事へ取り組む時間をしっかり確保できています。

我が家は家事代行の方にも週1回来ていただいているのですが、この方にも本当に助けられています。この方なしでは生きていけないくらい(笑)。育児も家事も家族以外の方とシェアすることで心も体も楽になるなぁと心から思っています。

育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?

育児も仕事もどちらも大切。だからこそ、その時間はそのことに「集中する」「没頭する」ことを大事にしています。育児中は100%子どもと向き合うように。といってもスマホが気になっちゃうこともありますが・・・極力仕事のメールやチャットは緊急時を除き、子どもとの時間中にはしないように心がけています。

育児も仕事も周囲とのチームワークがあってこそと感じているので、育児では夫や預け先の園の先生方、仕事では共同代表やメンバーに対する感謝の気持ちやコミュニケーションを大事にしています。

田中美和さん@Warisでお仕事中

田中美和さん@Warisでお仕事中

Warisでは「どこよりも多様な働き方を実践している」とのことですが、具体的にはどのような制度を取り入れているのですか?

ボードメンバーはもちろん、メンバー一人ひとりがリモートワークを取り入れて自由度の高い形で仕事をしています。社内の打ち合わせではたいていウェブ会議システムを使っていて、遠隔で参加するメンバーが珍しくありません。私自身、オフィスへ出社するのは週1回程度です。フレックスタイム制を導入しているのですが、コアタイムは10時~12時の2時間のみ。コアタイムが2時間のみというのは、一般的に見てかなり短いほうだと思います。そのうえで朝5時~夜10時までをフレキシブルタイムと設定し就労を認めています。例えば、朝5時から自宅でメールチェックをし、子どもが起きてくる6時まで1時間働き、その後、9時から仕事を再開し、午後には子どもの予防接種のために1時間抜ける・・・といった働き方が可能になります。実際、社員の中には「この働き方だからこそ仕事を続けられた」と語る人もいます。

 利用期間に定めのない短時間勤務制度(=クロス正社員)もあり、フリーランスの仕事をしながらクロス正社員として勤務している男性社員もいます。Warisでは、副業・兼業OKなんです。

多様な生き方・働き方を応援する事業を展開する私たちだからこそ、自分たち自身が「どこよりも自由で多様」な働き方を実践したいと考えています。

そんなに多様な働き方を取り入れていると、社内のコミュニケーションが難しそうですね。どうやっているんですか?

 リモートをベースにした働き方を取り入れているぶん、普段はメールやチャットのコミュニケーションが中心。実際に顔をあわせる機会は限られます。だからこそ、半期に一度のキックオフは対面で行い、3~4人ずつランダムに組み合わせたメンバー同士でランチに行く「ランダムランチ」や、業務上直接かかわりのないメンバー同士を2人一組にしてテーマを設定し対話してもらう「バディランチ」などリアルなコミュニケーションをいかに組み込んでいくか工夫しています。

Waris創業メンバーの皆さん

Waris創業メンバーの皆さん

今後の目標やプランを教えて下さい!

会社は創業6年目に入りました。今後も事業を通じて、働く女性の「ハッピー」に貢献していきたいです。コアスキルを持ちつつもキャリアに課題を抱える女性たちに、「働く」を通じた解決の道筋をご提供していきます。

最後に、メッセージをお願いします。

子育てをするってとっても自然なことなのに、あまりに知らないことが多すぎて愕然とします。そんなときに支えになったのはたくさんの同世代の先輩ワーママの声でした。「絶対に無理しちゃダメ。ちゃんと休みなよ」「私の家も早い時期から保育園に預けたよ」一つ一つの声に支えられました。女性ってついつい罪悪感を持ちやすい部分があると感じます。無意識に固定化した母親像や女性像と自分を比べて、落ち込んだりへこんだり・・・一人だと孤独になってしまうからこそ、周りと連帯し、ときには「シェア」しながら毎日をやりくりしていけたらいいですよね!

インタビュー by 平田麻莉

2018年7月21日 0 comment
1 Facebook Twitter Google + Pinterest