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法律事務

髙本さん
髙本さん

髙本さん

プロフィール

・氏名:髙本美知枝

・会社:都内法律事務所

・職種:法律事務職

・簡単な経歴:明治大学法学部卒業後、人材派遣会社にて営業・人材コーディネーター・研修企画運営。約4年の勤務を経て、結婚・転居の為退社。転居先の札幌で長男を出産。3年後、再び東京へ転居。その後、育児中にしていた法律の勉強を活かすため、法律事務所にて勤務。次男・長女の出産・育休を経て現在に至る(在籍10年目)。

・居住地:東京都

・ご自身の年齢 :42歳、1975年

・お子様の年齢 :長男 13歳(2005年)・次男 9歳(2009年)・長女 7歳(2010年)

・ワークスタイル:フルタイム(9:00-17:30)で勤務。

現在のお仕事の内容、ワークスタイルを簡単に教えてください。

 民事事件と刑事事件を扱っている事務所で、裁判所や依頼者とのやりとり、書面作成等弁護士のサポート業務がメインです。また、司法書士の勉強をしていたことから、登記申請業務(商業登記・不動産登記)にも携わっています。風通しの良い事務所なので、のびのびと勤務しています。社会と法律との関わりを肌で感じることが出来る業界なので、知っていた方が良い法律等を、時には自分の生活でも参考にしています。

平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。

4:30~5:00 起床。洗濯・お弁当作り・読書。とても貴重な自分時間。

6:00 家族全員起床。朝食(朝食は主人が準備)。

7:10 長男と主人が通学通勤。

7:35 次男と長女が通学。

7:50 自分も通勤。

9:00 始業。

17:30 終業。

18:40 学童へ次男と長女をお迎え。

19:00 帰宅。その後、次男と長女の宿題チェック(宿題は学童でやってきています)。学校からのそれぞれの配布物を確認。

19:15 入浴。

19:30 夕食支度開始。

19:50 夕食。

21:00 次男と長女が就寝。

21:30~22:00 長男と自分が就寝。

※主人は21:00~22:00頃に帰宅してくることが多いので、夕方からはワンオペです。

出産して、何が一番変わりましたか?

時間の概念が変わりました。特に、年子の次男と長女が小さい頃は、一日24時間あっても足りないくらいで、毎日がバタバタと過ぎ去っていきました。

ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うHappyなエピソードを教えてください。

育児と仕事は、どちらも大事で両輪だと思っています。どちらかが欠けていたら、私の人生は成り立っていません。それから、詳細は後述しますが、子どもの中学受験のサポートにおいても、自分が仕事をしていたことにより、子どもに干渉しすぎずにやれたのではないかと思っています。

育児&仕事をしていて大変なことはありましたか?それは何ですか?

3人の子供たち。そして、下の2人は年子。主人の帰りは遅い。両親は遠方(北海道)。さらに、子ども達が小学生以上になってくると、PTAという組織との接点も。全部ひっくるめて、大変だなと思うことがあります。

それをどうやって解決していますか?

根本的な解決というわけではありませんが(笑)、人間追い込まれたら(?)できるもので、必然的に限られた時間で効率良く動くことができるようになり、自分のキャパシティが風船のように膨らみました。まだ現在進行形ではありますが。

育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?

育児では、自然体でいることを大事にしています。いろいろな本に書いていることは確かに勉強になり、参考にすることもありますが、「●●であるべき」を実践しないことにより、自分にストレスをかけないようにしています。自分に甘いといえばそれまでですが(笑)

仕事では、効率を大事にしています。限られた時間内で効率的に正確に仕事をすることを心掛けています。効率は3人の育児で培ったことでもあります。

髙本さん3兄弟(保育園&学童へ)

髙本さん3兄弟(保育園&学童へ)

3人のお子様の育児とお仕事の両立をされながら、長男のお兄ちゃんがトップ校に合格。中学受験をするにあたっての苦労と乗り切る工夫を教えてください。

 今春、長男は第一希望の学校に合格し、進学しました。私にとってもはじめての中学受験でしたが、我が子が多感な時期、知的好奇心を満たしてくれる環境で過ごせることとなったことに感謝しています。

 でも、実は、当初は中学受験を考えていませんでした。私も主人も中学受験未経験者で学校の情報に疎かったからです。きっかけは、4年生の11月に学童の先生が、長男の為に全国統一模試を申し込んでくれたことです。その時に、長男となりたい将来像について話し合い、調べてみたところ、多くの学校がある東京では中学受験が有利な点もあるなと思い、とりあえず通塾してみることになりました。その後は、塾というプロに任せていました。

  • 苦労したこと

  1. 塾弁。朝、お弁当を作って冷蔵庫に入れ、塾に行く前に自分で電子レンジにて温めてもらい持参してもらいました。6年生になると、土日を含めてほぼ毎日お弁当でした。ただし、結局、中学校もお弁当なので、塾弁のおかげでかなり鍛えられました。
  2. 小学校の宿題との両立。なかなかの課題でした。特に6年生になってから、平日の夜に学校の宿題をするのは通塾や塾の宿題とのバランスで難しかったので、朝、通学前に終わらせるようにアドバイスしていました。ただし、自分で調べてから記載するような新聞作成の宿題が、結構な頻度で出されていたことについてはかなり大変でした。というのも、長男は妥協を許さないタイプだったので、新聞作成も丁寧に頑張っており、その結果、時間が足りないと嘆く事態に。要領を教え、他との時間のバランスを考えてと説得するのが大変でした。
  3. 下の兄弟たち。通塾し始めた頃、下の兄弟たちは就学前の保育園児。なかなか騒がしいお年頃です。長男は、はじめのうちはリビングにて勉強していましたが、すぐに限界がきたので、リビングから一番遠い部屋を長男の部屋としました。受験の2か月位前には、長男が自宅にて勉強している間、せめてアニメはつけないようにと、下の兄弟たちに説得していました。
  4. プリントの整理。塾から持ってくる膨大なプリント。整理下手な長男なので、重要なプリントを紛失してしまうという事態に。本当は整理整頓については自分でしつつ勉強するのが良いとは思いつつ、あまりの事態に受験の時期だけという限定で、プリントの整理を手伝っていました。
  • 工夫したこと

当時「特に意識して工夫していた」というよりは、「もしかしたら、これが良かったかもしれないな」と思うことを羅列してみます。

  1. さりげなく良質な雑誌や本を置いておく。もともと長男が図鑑好きだったこともあり、ニュートンやナショナルジオグラフィック等良質な雑誌や本をさりげなくリビングに置いていました。そして、その中で長男が興味のある雑誌等があれば、自分から進んで見るようになっていました。そのまま生物好きになりましたので、少しは知的好奇心を刺激できたのではないかと思っています。
  2. 勉強を強要しない。そもそも、無理やり勉強してほしいとは思っていなかったのと、塾が本人のモチベーションを上げてくれていたので、家では勉強を強要する発言はしませんでした。
  3. 模試の成績が下がっても叱らない。成績が上がったときは一緒に喜び、成績が下がったときは本人に対策を考えてもらっていました。当然ですが、勉強する主体は子ども。親自身が熱くなりすぎず、無関心にはならない程度に本人が取り組んでいることを把握しておくことが大切なような気がしていました。また、仕事をしていたことにより、子どもの勉強の動向に入り込みすぎなかったことも良かったような気がします。
  4. 本人が困ったときはアドバイスをする。約1年遅れで入塾した為、通塾したばかりのときは塾の宿題がうまくこなせませんでした。そこで、TO DO リスト を一緒に作って、時間の使い方のアドバイスをしました(その後すぐに、自分で感覚的に勉強のペースがつかめたようで、リストの活用はなくなってしまいましたが。)。その後も、勉強の内容面については塾にお任せしていたので、私の方では長男が時間の使い方に困ったとき、スケジューリングのアドバイスをすることが多かったです。
  5. 遅くとも22:00には就寝。まだ小学生ですし、きちんと睡眠をとることは大事だと思います。
  6. 塾に任せる。塾は勉強のプロなので、勉強面は全てお任せしていました。私が勉強を見ることはなかったです(見ることができなかった、というのが真実かもしれません。)。また、塾に対して疑問に思ったことがあれば、直接塾に聞いて解消するようにしていました。塾の先生とコミュニケーションが取れていたのも良かったと思います。塾にはとても感謝しています。
  7. 親が大きくかまえる。根拠があったわけではないのですが、なんとなくできるような気がして、大きくかまえていました。そのせいか、本人もプレッシャーに感じることなく勉強ができたように思います。受験が終わった直後の本人の言葉で印象的だったのは、「試験は全然緊張しなかった。」「受験っぽさを感じないうちにおわっちゃった。」でした。また、自己肯定感について書いている本もありますが、受験直前はこの自己肯定感が大きく作用したように思います。本人の努力に基づく「できる」という気持ちは、本番で十分に力を発揮できる原動力になったような気がします。
  8. 良きライバルがいる環境。工夫したことではないのですが、塾で良いライバルに恵まれ、楽しく通塾できたことに感謝しています。

これから中学受験を控えている、検討している読者も多いので、ぜひメッセージをお願いします。

中学受験という観点でいえば、東京はとても特殊な環境だと思います。長男が通っていた小学校では約3割が地元の公立以外の中学校に進学しています。小学生の通塾率も高いと思います。そんな中、共働きで中学受験なんて大丈夫かな?と思われる方もいらっしゃると思います。私自身も手探りで終えた中学受験でしたが、仕事で培ったこと(効率的にスケジューリングする等)が役に立つことがありました。大変でないとはいえませんが、きっと読者の方々であれば私よりももっと上手に乗り越えられると思います。

髙本さん下の兄弟たち

髙本さん下の兄弟たち

今後の目標やプランを教えて下さい!

頓挫してしまった勉強の復活など、自分磨きをしたいです。

最後に、メッセージをお願いします。

たった一例なのに偉そうに書いてしまって恐縮です。当然、中学受験を選択せずにうまく子育てをされている方もたくさんいらっしゃると思います。中学受験を推奨しているわけではないことはご理解いただけると幸いです。

ただし、共働きで中学受験を検討されている方にとって、我が家のお話が少しでも参考になるようでしたら、とても嬉しく思います。最後まで読んで頂き、有難うございました。

インタビュー by 清水美央

2018年7月27日 0 comment
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