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結婚相談所

中村僚子さん
中村僚子さん

中村僚子さん

プロフィール

・氏名:中村僚子
・会社名:ロータスライフ株式会社
・役職名:代表取締役
・職種:結婚相談所業
・簡単な経歴:大学卒業後、旅行会社、リスクコンサルティング会社人事総務、金融系ベンチャー企業役員、認証保育園設立、上場会社社長室長などを経て、婚活サロン・ロータスマリッジを開業。

「相手の条件」「自分磨き」よりも重要なこと、「自分を知ること」をキーワードに自分の価値観・人より優れた能力がわかる統計心理学i-colorを学ぶ講座も開校している。

・居住地:東京都千代田区
・ご自身の年齢 :42歳、1976年
・お子様の年齢 :13歳、2005年、8歳、2010年
・ワークスタイル:会社経営、自宅で事務作業をしたり外で打合せしたりしています。

現在のお仕事の内容、ワークスタイルを簡単に教えてください。

本気で結婚したい独身男女のための結婚相談所「婚活サロン・ロータスマリッジ」を運営しております。
大手の結婚相談所連盟に加盟し全国約6万人の会員の中からのお相手選びに加え、仲人のネットワークを活かし、独自のお見合いパーティーや私の人脈を使っての合コン開催、日本を越えて海外の方とのお見合いなども行っております。
女性会員同士のお茶会やイベントなども数多く企画しており、会員同士の横の繋がりも大事にしています。同年代の同じ目的をもった異業種の友達と出会えることも特徴の一つです。
また「相手の条件」「自分磨き」よりも重要なこと、「自分を知ること」をキーワードに自分の価値観・人より優れた能力がわかる統計心理学i-colorを学ぶ講座も開校しています。
http://lotus-marriage.com/academy/

平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。

5時 起床
家事、身支度などをしながら次女、長女を起す
7時頃 朝食
7時半頃 長女登校、次女登校、主人出勤
8時 後片付け、家事
9時頃 仕事
その日によって、家で事務作業をしたり、アポイントがあれば出掛けたりしています。
最初のアポイントが遅ければ皇居ランに行ったりする日もあります。
途中に一度帰宅して夜ご飯を作って、またアポイントに出掛ける日もあれば、
夕方帰宅し、夜ご飯を作る日もあります。
19時頃 夕食終了
仕事、お風呂、子ども達との時間、明日の準備など
23時半頃 就寝

出産して、何が一番変わりましたか?

私の人生そのもの。
子どもが生まれることによって、出来ないことよりも出来ることが増えたと思います。

物理的な時間の制約があったとしても私の人生は大きく広がり視野が広くなりました。
ワーキングマザーという共通点があるからこそ、それまでは出会うことのなかった方々と出会え、大人になってから心から信頼できる仲間と出会うことができました。

中村さんファミリー

中村さんファミリー

 

ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うHappyなエピソードを教えてください。

毎年母の日にはこれでもか!ってくらいのスペシャルなプレゼントを贈ってくれます。心を込めて書いてくれた手紙や手作りのコルクボードなど。

そこには、「ママいつもありがとう。」「ママがママで良かった」「ママ大好き」といったような言葉が並べられています。

こんなに純粋に自分を認めてくれ求めてくれる存在に出会えるなんて本当に幸せです。娘たちには大した事は出来ていないと思いますが、常に前を向いてどんな事があっても負けずに人生を楽しみながら働き続ける姿だけは見せられているかなと思うので、そんな姿を見て何か感じてくれているのかなあと思います。

育児&仕事をしていて大変なことはありましたか?それは何ですか?

やはり娘たちが小さい頃はやりくりが大変でした。
私の実家は関西、主人の両親も近くにはおらず、次女を妊娠中に義母がその1年半後に義父が他界してしまいました。
長女が小さい頃は初めての育児に戸惑い、保育園に通うようになってからも綱渡りの日々だったように思います。病気の時は、お互いどうしても仕事を休めない時は病児保育を探したり、新幹線で新大阪まで連れて行って母に預けてそのままトンボ帰りで東京へ戻ってきた事もありました。
次女を妊娠中私は悪阻がひどく入院となったので、実家から母に来てもらったり、長女が実家に行って数週間過ごしたりしました。今思い出しても、よくやったなあと思います。

それをどうやって解決していますか?

夫婦で力を合わせてやりくりするのはもちろんの事、近所のママ友、近所の方、ファミリーサポート、保育園、病児保育、自分の家族など周囲のあらゆる方々に助けてもらったと思います。心配しても仕方がない。なるようになるんだと思います。

育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?

自分が活き活きしていること。
育児において大事な事って、子どもに何か与えたり、してあげたりする事ではなく、一番身近にいる大人である親が活き活き生きる姿を見せることであり、それは活き活きと働く姿を見せることであると思います。
子ども達が大人になって働くということが楽しみで居られるように私自身が今の自分を好きでいられるように育児も仕事も取り組んでいます。

この仕事を始めたきっかけを教えてください。

6回の転職と数回の起業を経験

私は大学卒業後6回の転職と数回の起業を経験しています。

これらの転職のキッカケが自ら応募したものはなく、全てお誘いを受けての転職でした。
在職中に誘われた事もあれば、次が決まっていないのに会社を辞めた事を知った人からお誘いがあったり、間を空けずに転職を繰り返す事が出来てしまいました。
その時の私の価値観が、自分がこれをやりたい!というものではなく、「自分が必要とされている!」という事だったのです。こんな何もない私を必要としてくれている人がいる、必要とされる場所がある、その事に価値を見い出していました。
そして経験と歳を重ねて行く中で社員としての転職ではなく、経営にも関わっていくようになりました。

保育園経営に参画、そして辞任

そんな中2013年に知人からお誘いを受けて保育園経営に参画することになりました。
ワーキングマザーにとって一番の悩みが子どもとの時間の確保や子どもの教育に関してなどだと思います。そんな私にこの保育園経営の話は、保育園に預けながら国際バカロレアというカリキュラムが学べ、シェアオフィスを兼ね備え、子どもの教育とワーキングマザー支援を両方行うというもので、私のど真ん中に刺さりました
当時は都心から離れた場所に住んでいたのですが、開園する保育園が千代田区だったので、保育園の経営陣なんだから何かあった時は30分以内にかけつけなければいけない!なんて思い、当時住んでいたマンションに引っ越しをして2年ほどで家を売ってしまい、家族を巻き込んで引っ越しまでしました!
都心への引っ越しなので、部屋も本当に狭くなり、前の家の家具(長女の学習机を含む)はほぼ全て処分したり、家電もサイズが合わなくて買い直したりしました。長女も小学校を転校、次女も保育園を転園しました。
そこまでして人生をかけた事業だったにも関わらず、何をやるかよりも誰とやるかが大事だという事を身を持って学ぶこととなりました
ある事がキッカケで私は辞任せざるを得ず、また無職となりました。

上場会社へ転職、上場廃止、財産を失い、無職に

そんな時に以前からの知り合いからお誘いがあり、とある上場会社へ転職します。
その上場会社の株も転職後すぐに上手い話に乗ってしまい、株を合計800万円ほど買ってしまったのですが、入社3ヶ月後に金融庁の強制捜査が会社に入り、その後坂道を転がるように会社はどんどん縮小していき、入社半年後に会社都合で退職。会社も上場廃止となりました。職を失い、財産を失い、全て失ったように感じていました。
この後自分がどうすれば良いかわからず、自分は一体何をしたいのか、転職するにしても転職6回の私を雇ってくれるところなんてない。転職活動も少しやったのですが、やはりダメで、自分が本当にどうしたいのか見つけるために、ある学校に通いました。

人生のドン底を経験

通っている最中に追い打ちをかけるように人生のドン底を経験する出来事がありました。なんと金融庁の強制捜査がある日突然自宅に入ったのです。私は金融庁で取り調べを2日間受けました。
私への疑いは晴れましたが、この時は本当に「私の人生は終わった。この先私はどうなってしまうんだろう。また家族と会えるのだろうか」と本気で思いました。

ドン底を経験を経て、気づけたこと

そんな経験を経て、やっと気づけたことがあります。

この先の私の人生に不必要なものが削ぎ落され、ここで人生が強制終了され、そして自分にとって必要なものだけが残ったということ。変わらずに私を応援してくれる家族と仲間がここにいるということ。
私が長年一緒に働いてきた上司からいつも、「綺麗事で仕事ができるか!君の考えなんてどうでも良いんだ!」というような事を言われ続けていました。年齢も離れていましたし経験値も全く違うので、私の考えが甘いんだ!世の中とはそういうものなんだ!仕事とはそういうものなんだ!と自分に言い聞かせて働いてきました。でもそんな上司が金融庁の捜査を受け逮捕される中で、やっぱり、自分の信念を曲げちゃいけない!綺麗事で仕事してやる!人の幸せに尽くせる仕事がしたい!と心の底の底から思いました。

そして、自分に今あるものが家族であり、これからの私の人生は人の幸せに尽くせる仕事がしたい、「ありがとう」と直接言ってもらえる仕事がしたい、心底そう思い、色々とリサーチして行く中で、結婚相談所という仕事があるという事を知り、「これだ!」と思い、今に至っております。

今後、どうしていきたいと考えていますか?

「やりたい事がわからない」「自分の使命を知りたい」と思う方が多いと思います。私もそうでした。大学を卒業してからずっと探していました。でも自分の経験を通して確実に言えることは、目の前の事に懸命に取り組んでいれば、間違った方向に向かっていれば上手くいかない、ある時、強制終了され方向転換されるのだと。人によってタイミングは様々だと思います。私は大学を卒業してから17年経ってようやく辿りつけました。

諦めなければ挑戦し続ければ必ず辿りつけるという事を伝えていきたいです。

プレゼン中の中村さん

プレゼン中の中村さん

今後の目標やプランを教えて下さい!

結婚したいと思う全ての人が結婚できる世の中にしたいです。
結婚が全てではないので、するのもしないのも自由ですが、「したい」と思う人ができる世の中にしたいです。人は一人では生きていけず、人によって成長し、人によって磨かれるものだと思います。生活を共にすることによってのみ得られる事も多々あると思います。そして次世代の人材の輩出育成にも繋いでいきたいです。

最後に、メッセージをお願いします。

私が長女を出産した当時は、ワーキングマザーである前に一人の女性として、生き方・働き方を参考にしたい、目指したい、そんなロールモデルが身近にいませんでした。

今はこのパワーママプロジェクトをはじめ、いろんな働き方、生き方をしている人を知ることができます。今の自分は過去の自分が選択してきた結果です。人生迷うことの連続であり、決断の連続ですが、色んな方を参考にしても、最後は自分で決断するしかなく、決断したなら、全てに欲張りに全力で取り組んでいきましょう。

インタビューby 佐藤裕美

2018年10月5日 0 comment
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