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静岡県浜松市

村田亜希子さん
村田亜希子さん

村田亜希子さん

プロフィール

・氏名:村田 亜希子
・会社名:株式会社NOKIOO

・職種:営業(法人向け/行政受託事業)
・簡単な経歴:
2004年から2006年 小学校赴任(小学2年生、3年生担任)
2006年から2017年 製造業(営業事務)
2017年から      株式会社NOKIOO 女性活躍推進支援事業部

・居住地:静岡県浜松市
・ご自身の年齢 :36歳(1981年生まれ)
・お子様の年齢 :
長女 7歳(2011年生まれ)
次女 3歳(2015年生まれ)

現在のお仕事の内容、ワークスタイルを簡単に教えてください。

浜松市で創業8年目のITベンチャー企業・株式会社NOKIOO(http://www.nokioo.jp/)に勤務、子育て期女性の社会参画支援を行う女性活躍推進支援事業(http://on-mo.jp/)に在籍しております。子育て中の女性の4人チームで、主に行政の「女性活躍」や「就労支援」「子育て支援」に関わる事業を提案、受託しています。その他子育てママ向けの商品やサービスを展開している企業向けのマーケティング支援も行っています。
また、仕事とは別に、社会活動として学童保育の課題について調査や情報発信、交流会等を企画する任意団体「浜松市の学童保育を考える会」の代表をしております。
未就学児の保護者向けに「小1の壁」についての紙面発行や情報発信、保護者交流会のイベント企画、行政や市議会議員との意見・情報交換、学童保育の現場見学や調査などを行っています。
当事者お母さんたちで企画運営、4年間で延べ300名以上の浜松市のお母さんから、声を聞いてまいりました。「安心して働くまち、浜松市」を目指して、お母さんたちが主体となって、行政や市議会、企業と一緒に考えていくことを大切に活動しています。
こうした社会活動をきっかけに、社内でもプロジェクトを立ち上げ、「学童保育情報ポータルサイトnorue(ノルエ)(https://gakudo-norue.jp/)を運営中です。

平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。

5:30 起床、朝食やお弁当の準備と自分の身支度
6:00 家族を起こす
6:30 家族で朝食、子どもたちの準備
7:00 長女を学校へ送り出し
7:20 次女を保育園へ送迎
8:30~17:30 オフィス勤務他
18:00 次女を保育園へお迎え
18:30 長女を学童保育へお迎え
19:00 帰宅後子どもたちと入浴
19:30 夕食
20:00 長女の宿題と次の日の予定合わせ
20:30 子どもたちと絵本を読む
21:00 ねかしつけ
22:00 社会活動等の企画、メール作業など
24:00 就寝

出産して、何が一番変わりましたか?

今までは当たり前だった「一生懸命仕事をすること」が、お母さんになったらあまり認められないように「感じる」ことが増えました。
母にはなりましたが、私自身は変わっていないはずなのに、「なぜだろう」と思ったことが、現在の仕事や社会活動に繋がっています。

長女と動物愛護教育センターの活動写真

長女と動物愛護教育センターの活動写真

ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うHappyなエピソードを教えてください。

小さなころから一緒に社会活動の場に行っていた長女は『学童保育は、こどもがたくさん遊んだり、なにかを創ったりする楽しいところ。ママが頑張っていること。』と言ってくれています。そんな長女も今年から小学生に。「動物」に強い関心のある彼女は、「保護犬・猫」に関心を持つようになり、現在月に一回市の施設「動物愛護教育センター」で大人に混ざってボランティア活動をしています。今年の夏には、「センターを知ってもらいたい!」という想いから、一緒に施設責任者へ提案し、イベントを企画・実施しました。
将来の夢は、『動物のお医者さんとママになること!』という長女。娘たちが、仕事も子どもも大切な生き方を選択できるような社会になってほしいなと、仕事と活動の原動力となっています。

 

育児&仕事をしていて大変なことはありましたか?それは何ですか?

子育て、仕事、社会活動と引き受ける役割はありますが、家族の理解と応援のおかげで日々楽しく過ごしています。毎日バタバタはしていますが、育児、仕事、社会活動、そのすべてがいつも私の好奇心を掻き立ててくれますし、たくさんの笑いと幸せを運んできてくれるからです。

 

育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?

周りとコミュニケーションをとることを大切にしています。
子どもたちに仕事の話をしたり、社会活動の現場に連れていったりもしています。議会傍聴へ0歳の次女を連れて行ったこともあります。
子どもたちに、私のしていることを伝える意図もありますが、子どもを連れて行った先の方々へも、『子ども』の存在をいい意味で理解してもらえたらと思うからです。
特に、子育て支援、女性支援に関わる社会活動をしておりますので、『子連れ参画』は意識的に行っています。
また、職場や社会活動の仲間には、家族の話をよくしています。
『子どもと家族が大切。だから働く』ことを選んだことで、周りの方にお力を貸して頂く場面がどうしても出てきます。全てを自分で引き受けるのではなく、私ができることに責任を持つためにも、オープンに現状を話しています。

不安解消イベントの活動写真

不安解消イベントの活動写真

仕事とは別に、任意団体の社会活動を始めたきっかけを教えてください。

浜松市も保育園の待機児童が問題になっており、私自身も『保活』を経験しました。ところが、保育園に入所してしばらくして、同じクラスのお母さんから、「学童保育はもっと厳しい」と聞きました。
小学校入学時に、また同じような思いを繰り返さなければいけないのかな…と不安になり、学童保育について調査を始めたのが5年前。
当時浜松市の公式な学童保育情報というと、学童保育名のみ掲載されたHPだけでした。どんな人が先生で、どのような過ごし方をしているのか、料金や開設時間はインターネット上からはわかりませんでした。
不安な思いを周りのお母さん仲間に話すと、同じような気持ちでいるお母さんたちが少なくありませんでした。そこで集めた情報をお母さんたちと共有できればと思い、団体を設立しました。

小1の壁を乗り越えるために必要なことは何ですか?

『小1の壁』は、待機児童によって引き起こされている壁ではなく、小学校生活に保護者や子どもたちが対応しきれないところに課題があると、調査をしてきて感じております。
実際浜松市では、1年生の場合、申込期限内に申請書を提出した家庭はほぼ入所できています。就業継続が難しいと離職される方に話を聞いてみると、
『開設時間が18時まででお迎えに間に合わない』『学校行事が平日にあったり、学校の振り替え休日の時に学童保育も休みになったり、仕事の調整ができない』『頼れる人がいない』『子どもが学童保育に行きたがらない』という理由が多く聞かれます。
そこで、就学前に正しい情報を得て、パートナーと相談したり、実際に利用する学童保育を見学したりして、新しい生活の準備をすることを保護者に伝えています。
『壁』をただただ不安に思うのではなく、原因を明らかにして、個々で対応できる準備を大切にしたいなと思いながら、いつも情報を伝えております。

今後の目標やプランを教えて下さい!

今後の目標は、ビジネスの力を通して、女性が子どもや家族、自身の生き方を大切にできる社会にしていくことです。
社会活動を通して、行政や議員、企業の方々、お母さんたちと意見交換をする中で、女性が家庭、地域、会社組織など様々な場面で家族や周りの生き方を尊重する一方、自分の生き方を迷う姿や話を見聞きしてきました。
私自身迷うこともありますが、課題に近い場にいる一人として、女性、母親に寄り添いながら一緒に考え、未来に向かって前進できればと思っています。

 

最後に、メッセージをお願いします。

「仕事と子どものどちらが大切?」「そこまでして働くの?」という、本来比べる対象ではない「子ども」と「仕事」を両天秤にかける言葉に、傷ついたり不安になったりしてきました。同時に、自分にとって「仕事」とは何だろうと考えてきました。

そもそも働くとは。社会に貢献し、幸せに生きるための手段であるはず。
そして、生き方は多様であり、誰かに否定されるものではありません。『子どもと仕事が大切』と、だれもがそう言える社会になるといいなと思っています。

インタビュー by 椿

2018年11月28日 0 comment
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