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1973年

原田さん@主催イベントにて
原田さん@主催イベントにて

原田さん@主催イベントにて

プロフィール

・氏名:原田直美

・会社名:C Channel株式会社

・役職名:mama+(ママタス)編集長

・職種:編集職・動画プロデューサー

・簡単な経歴:
大学を卒業後、出版社「祥伝社」入社。青文字系女性誌「Zipper」・男性誌「Boon」・ママ雑誌「nina’s」でそれぞれ編集、副編集長を務めたあと2010年「Zipper」編集長に。就任中に妊娠し、出産。8ヶ月の育休後、復帰しママ雑誌「nina’s」編集長就任。2017年クックパッド株式会社へ転職。2018年4月C Channel株式会社ママメディア立ち上げのタイミングで転職。

・居住地:世田谷区

・ご自身の年齢 :45歳 1973年生まれ

・お子様の年齢 :7歳 2011年生まれ

・ワークスタイル:フルタイムの会社員

 

現在のお仕事の内容、ワークスタイルを簡単に教えてください。

C Channelから生まれた、ママ向け動画メディア「mama+(ママタス)」で編集長をしています。mama+(ママタス)の、「らくちんも・きちんとも 頑張りすぎずに子育てを楽しむ1分動画マガジン」というコンセプトは、子どもの為にきちんとしたい気持ちがありながら現実は難しいし手抜きもしたいという、自分や編集部員の実感を込めて決定しました。全てのママを肯定したいという想いで日々動画を作り、配信しています。ローンチから7ヶ月で総SNSファン数は約30万人です。

【mama+(ママタス)公式WEB】

■WEB:https://www.mamatas.net/

【mama+(ママタス)公式SNS】
■Instagram:https://www.instagram.com/mamatastv/
■Facebook:https://www.facebook.com/mamatastv/
■Twitter:https://twitter.com/mamatastv
■YouTube:https://www.youtube.com/channel/UC1AF8AxkB-J1m2O4hNsLYwQ

 

平日1日のスケジュールを簡単に教えてください

7:00子どもと起床・朝食
7:40小学校へ送り出す
9:30出社
18:30退社
19:20息子を習いごとへお迎え(半分は夫)
19:40帰宅・料理
20:10家族で夕食
21:00宿題を見ながら仕事
21:30夫が息子と入浴中に家事や仕事
22:00寝かしつけ
23:00入浴
23:30~25:00仕事
25:00〜26:00自分時間
26:00就寝

 

出産して、何が一番変わりましたか?

時間や自分の体力に限界があることを感じ、割り切って取捨選択するようになりました。優先順位の低いもの、苦手なものは省略したり、アウトプットしたりします。一般常識ではなくて自分軸で決めます。例えば、一般的には朝食が大切といいますが、うちは、夕食はわりときっちり作るので、朝食は手抜きで良いことにしています。また、帰宅後は仕事せずオンオフ切り替えるのがワーママの基本ですが、私は帰宅後も子どもの宿題の時間やパパとの入浴時間中など、スキマ時間に仕事をします。そうすることによって少しでも早く帰宅出来て子どもと同じ空間にいられるのと、仕事が細切れでも進めばその分スタッフを待たせる時間が減るからです。仕事でも、苦手なことは人にお願いします。そうやって割り切って自分流に効率化することによって、仕事も生活も育児もまわるようになりました。

 

南アフリカで孤児チーターとお子さん

南アフリカで孤児チーターとお子さん

ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うHappyなエピソードを教えてください。

mama+(ママタス)では月に1度週末にイベントを行っており、当日夫が仕事の時はイベントに7歳の息子を連れて行くことがあります。私は人前で話す時未だに緊張するのですが、ある日イベントで話をし終わった時にチラッと遠くに座っている息子をみたら、「よかったよ」という風ににっこり笑って頷いてくれたこと、その時に感じたホッとした幸せな気持ちは一生忘れないと思います。いつもはこちらが見守る立場なのに、見守られたようで嬉しく誇らしく、絆と子どもの成長を感じました。

 

育児&仕事をしていて大変なことはありましたか?それは何ですか?

夫・私が共に忙しくなると、顕著に家が荒れてくること。夫と休日出勤が重なりそうな時の調整が難しいこと。

 

それをどうやって解決していますか?

忙しくなると、家事代行の方に片付け・掃除を頼みます。休日出勤を調整出来ない時は、仕事場に連れて行きます。仕事場では遊んでもらったりして楽しいみたいです。

 

育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?

育児

息子はアレルギーがあり体が弱かったので、就学前までは体を丈夫にすることを第一に考えていました。食に気をつけ、空手を始めさせると、心も体も見違えるように強くなりました。男の子はどうしても強さが自信に繋がる部分があるので、生涯の財産に繋がると思っています。就学後は、子どもを一人の人間として尊重することを大事にしています。思い通りにしようとせず、愛情を伝えて、良いと思う場や環境を与えることを心がけています。

仕事

本質を大事にすること。数字に追われすぎないよう、その仕事の意味、目指すところをまず考え、常に頭においておくように心がけています。
とはいえ目指すものを実現するにはチームや他の人との連携、助け合いが必要。私はIT企業に入ったばかりでIT的に足りないところがあり、今も周囲の人に助けてもらっていて、感謝の毎日です。どんな人にもフラットに、目の前にいる人に対して誠実に、いつも今に全力を尽くすことを心がけています。

出版社からITベンチャーへの転職された理由を教えてください

新卒から20年いた会社は牧歌的な会社で、出産後も自由に働けていました。雑誌の編集は自分に合っていて一生編集者として生きていくと思っていました。出版業界全体が縮小していく中でも号あたりの入広が最高額になる等踏ん張っていたのですが、ある時世の中の波に抗う努力より新しい世界での努力をしたいと思い、転職活動をしました。2社目に入って間もない頃に今の会社に誘われ、最新トレンドの動画業界で慣れ親しんだママメディアを立ち上げる魅力と、社長の想いに共感して入社を決めました。
雑誌と動画で違いますが、メディアを作る本質は変わりません。自分の好きなことを新しい世界でやれるのは学びが多く楽しいです。ベンチャーなので仕事量は増えましたが、仕事人として充実している実感があり、転職してよかったと思っています。

インドネシアのイジェン山で夜明けを迎える原田さんファミリー

インドネシアのイジェン山で夜明けを迎える原田さんファミリー

子連れで海外によく行かれているようですが、その理由を教えてください

人生いろんなことがあるので、子どもには、何が起こっても乗り越えていけるたくましさ、自分で自分の気持ちをハッピーに持っていける心の強さを持ってほしいです。普段の生活は学校と空手ばかりなので、そうでない世界で別の経験をさせることで、未知のことに挑戦することに慣れたり、視野を広く持ったりしてほしいと思っています。海外旅行は刺激が多いので成長度が高く、1回の旅行でも目に見えて成長します。7歳にもなると旅行中は旅の相棒のようです。先日中国の空港でトラブルが起きた時は二人旅だったのですが、私の真剣な様子を見て、お腹が空いたとも言わず7時間じっと待機し、荷物を持ったり一緒に場所を探してくれたりと積極的にサポートしてくれて驚きました。解決したあとは「大騒ぎだったね!」と笑っていました。

 

おすすめの旅行先はどこですか?

行きやすくて子どもの年齢を問わず満足度が高いのはタイです。子連れに優しく、海や象や自然があり、近くて時差も少ないのもポイント。小学生以上だと、アフリカがおすすめです。動物の種類と迫力はダントツで子どもが喜ぶこと間違いなしです。南アフリカは近代化されていてサファリも快適で安心。親も楽しめます!

 

今後の目標やプランを教えて下さい!

世の中、色々なママがいて、色々な子育てスタイル、ワークスタイルがある。丁寧な子育ても、パワー系も、がさつ系も、みんなが自分のママスタイルに自信を持ち、人のこともそれぞれいいよねと思えれば良いと思っています。パワーママプロジェクトさんのコンセプトとまさに同じです!
mama+(ママタス) は、らくちんもきちんともどっちも大切 という立ち位置で、ラクしてもいいよね、とママを応援しています。まずは日本中のママの気持ちをラクにして、なんとなくママたちが感じている呪縛を解放したいです。並行して不可欠な「パパ戦力化」というミッションも掲げていて、こちらもコツコツ進めているので、ここからも日本を変えていきたいと思っています。日本のママの次は、アジア、世界へと広げていきたいです!

 

最後に、メッセージをお願いします。

ママメディアに関わって12年。少しずつ自由なママが増えている実感があります。若い世代の夫婦ほど、夫の家事育児率が高いからです。結局、ママが自分らしくいられるには夫が重要で、その働き方や環境が重要。私たちが夫を通じてそれを訴え続けていくことで、社会は少しずつ変わると思います。
また、子どもは本当の「未来」。ママたちが働くことや自立の意味、幸せの形について子どもに伝えていけば、未来は確実に変わると信じています。こんなにダイレクトに未来を変えられるのは、私たちがママだから!ワーママ読者の皆さんは忙しい毎日だと思いますが、働ける喜びや子どものいる幸せを感じながら、一緒に頑張りましょう。

2018年10月30日 0 comment
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城みのりさん
城みのりさん

城みのりさん

プロフィール

・氏名:城 みのり(じょう みのり)
・会社名:株式会社グローバル・カルテット
・役職名:代表取締役
・職種:リサーチクオリティコントローラー

・簡単な経歴:
学生時代よりスポーツ現場を中心にフリーランスアナウンサーとして活動。2002年、インターンシップで渡米した後に、米アパレルメーカーの国外ライセンス管理を行う事業会社を共同設立。2008年に帰国に先立ち事業譲渡し、帰国後は事業会社でマーケティング部のアシスタント業務に就き、その後コンサルティングファームのバックオフィス業務、マーケティングリサーチ会社にてマーケティングリサーチャーとして勤務。出産、育休を経て職場復帰するも2016年8月に退職し、フリーランスのリサーチャーに。
2018年3月、グローバルリサーチ&アウトプットのスペシャリスト集団、グローバル・カルテット(www.g-quartet.jp/)を設立。

・居住地:神奈川県川崎市

・ご自身の年齢 :45歳、1973年
・お子様の年齢 :4歳、2014年生まれ

現在のお仕事の内容、ワークスタイルを簡単に教えてください。

21名のフリーランスメンバーと共に様々な業種・業界のコンサルティングファームや広告代理店案件の各種調査や提案資料作成、事業会社の市場調査をチームで手掛けています。
メンバーのワークスタイルは完全リモートワークです。個々のスキルと稼働可能工数により業務を切り分けて、それぞれが得意とする業種・工程をアサインをし、1人のフリーランスでは日数や工数の問題で難しい案件も「チーム受注」によりスピーディーで円滑、かつ高クオリティにコミットすることが可能です。また、ひとつの案件/クライアントに対して“複数名の最適チーム”で対応するため、納期やクオリティへの影響がありません。イメージは、「リサーチスペシャリストチームのレンタル」です。
私自身は全体を見渡し、業務の切り出しや品質管理を行う「リサーチクオリティコントローラー」として受注段階と納品工程のコア業務に従事しています。

グローバル・カルテットのチーム体制

グローバル・カルテットのチーム体制

平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。

5:30  起床
~7:00メールや夜間の間にメンバーから納品された資料のチェック等
~7:30自分の身支度と朝食準備
~7:45娘起床
~8:30朝食・身支度
8:40 保育園へ
9:00~自宅で仕事開始(打合せ日は外出)
~17:30仕事終了
17:45保育園お迎え
~18:15夕飯準備。と言っても家事サービスの1週間分の作り置きを温めるだけ(娘ひとりで遊ぶ)
~19:00夕飯
~19:45おふろ
~21:00自由時間(娘と遊ぶ・テレビを見る等々)
~21:15歯磨きして就寝

 

出産して、何が一番変わりましたか?

「健康はお金を積んでも買えない」と身を持って経験しました。また、月に何時間・何日稼働できるかのような時間あたりの自分の価値ではなく、成果に対しての評価を求めるようになりました。

会社員として育休から復帰した1年目、時短とは名ばかりで、業務量は産前と変わらず、持ち帰り残業がデフォルトでした。なのに、給料も評価も時短のまま。加えて家事や育児もしなければならず時間がいくらあっても足りない状況でストレスMaxに。
毎日「会社を辞めてやる」と思いながらも、産育休を取った期間分は最低でも働こうと決めていたので、1年4ヶ月後に退職。きっかけは重度のめまいと貧血でした。「健康はお金を積んでも買えない」と健康を害してようやく退職することに納得することができました。
今は精神的に負担となることや、身体のためにも自分でなくても良いこと、例えば「食事作り」などは家事代行サービスを積極的に利用しています。

ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うHappyなエピソードを教えてください。

仕事好きな女性は、ママになっても生産性は落ちないことを知れたことです。
独身時代、馬車馬のように働くことが苦でもなく、そうできる者こそが最も評価される「べき」と本気で思っていました。しかし、出産後職場に復帰しそれまでと同じ回し方をしては何度も心が折れていた私にとって一番の励みとなった存在は直属のワーママの上司でした。彼女は非常に仕事のできる方で、ママになっても時短でも仕事の質や生産性は落ちないことを体現されていました。そんな価値ある存在が身近にいて業務の手法を知れたからこそ、フリーランスになってからも前向きに自信を持って仕事を請けられるように感じます。

気分転換に屋外でリモートワークの城さん

気分転換に屋外でリモートワークの城さん

育児&仕事をしていて大変なことはありましたか?それは何ですか?

子どもが生まれるまでは、人に甘えるなんて簡単には出来なかった私ですが、40歳過ぎて出産し体力が落ちて、自分の思うようにできないことが本当に多くなり、子どものペースや体調に合わせた両立は非常に難しく、日常的に片付けが追い付かない家と、職場での立場のなさに精神的なバランスを保つことが常に課題でした。特に、子どもが体調を崩した時に「すみません、休みます」と会社に言わなければいけないことが本当にストレスでした。

 

それをどうやって解決していましたか?

会社員だった頃は、急な休みを回避すべく「シッターサービス」の利用をしていました。フリーランスとなった今は、納期が決まっていてそこに間に合えばいいので、子どもの看病のために「休みます」と言わなくて良くなったのが精神的にとても楽になりました

仕事と育児、それぞれで一番大事にしていることは?

仕事:
チームマネジメントしているといっても私は「すべてが難なくできる、こなせる人」でありません。チームには私の得意ではない部分のスキルがすごく高い方がいたり、私とは違う分野の知見を持っている人がたくさんいるので、細かすぎることは言わずチームメンバーの能力や自走性を信用し、適宜コミュニケーションを取りながらフィードバックしています。メンバーは謙虚にフィードバックを受け止めてくれて、次の案件では遥かによいものが上がってくる、その繰り返しです。

育児:
私は子どもと遊ぶ才能がないと自覚していて、かつ普段出不精なためで旅行どころか、遊戯施設に連れて行くこともあまりありませんでした。しかし、娘にとって自ら外に出て五感で感じる機会が少ないせいか、テレビやタブレットで見たことを自分の体験のように話すようになっていることに気付き、仕事を休まず旅に出る「ワーケション」を取り入れるようになりました。https://kurashigoto.me/interview/P8x4O

ハワイでワーケーションの城さん

ハワイでワーケーションの城さん

 

フリーランスといえば仕事獲得がするのが大変という印象ですが、どのように営業されているのですか?

実は、私は人と会って話すのがとても苦手で過度に緊張してしまい、できれば営業はしたくないのが本音なんです。とは言え、独立当初は案件も少なく、フリーランスとして「稼げる」にはほど遠く、危機感を感じていました。
そこで、「特技、プレゼン資料作成」を活かして自身の営業資料を作成し営業活動をしたところ、「興味、共感」を持ってもらうことが多く新規案件獲得に繋がったのです。現在は私自身が営業活動することはなく、プロの営業さんに「営業資料」を託して案件獲得をお任せしています。
■得意を活かして「戦略的」営業資料作成講座を開催。
http://www.g-quartet.jp/posts/4804215

 

フリーランスチームで案件にコミットを始めたきっかけを教えてください。

独立した初期の頃は、リサーチ業務の全工程を自分一人で作業していましたが、一人で請け負える本数には限度があり「このままでは生き残るのは難しい」と、差別化の必要性を痛感したのです。
それならば、様々な経歴を持つメンバーと分業し、私が「クオリティコントローラー」という立場で最終的な責任を持つことをクライアントに提案してみると意外にもOKだったのです。会社員時代はマネジメント職にはついていませんでしたが、フリーランスでもマネジメント職で働けるということに実践してみて気がつきました。

 

フリーランスチームをマネジメントをする上で意識していることはありますか?

アサインの際には21名のメンバーのバックグラウンドを考慮したり、各々稼働できる時間帯も異なるので配慮するように心がけています。
チームには、5年以上ブランクのある元専業主婦や闘病や介護をしながら働いているメンバー、女性だけではなく男性メンバーもいて正社員やパートの本業がありながらスキルアップのための複業で働くメンバーもいます。また8名は海外在住経験者、現時点の海外在住者も4名います。
色んな事情や価値観があることを尊重して、個々の得意を活かしてチームとして助け合っていけるのがチームの強みだなと感じています。

働き方として注目のリモートワークですが、成功の秘訣を教えてください!

リモートワークは「する側」だけが向いていても成立しないと思っています。「リモートワークをさせる側」のディレクション能力も高くないと結局余計な工数がかかってお互いストレスに。
そのための工夫として、最初の導入ではオンライン会議を活用したり、チャットツールで進捗確認の際には不明点や心配事を聞くようにしています。リモートだからこそこまめなコミュニケーションを心がけています。

 

今後の目標やプランを教えて下さい!

幸いパソコンさえあれば完全リモートワークが可能な職種なので「世界のどこにいても働き続けられる」をさらに浸透させたいです。また、働く意欲があってもフルコミットできない事情があるママに活躍してもらえる仕組みを構築していきながら同時に、企業には「リサーチフリーランスチームの活用」を提案していきたいと考えています。

 

最後に、メッセージをお願いします。

ワーママになって周りに助けてもらうことが増えました。逆に、私が得意で役に立てることも分かってきました。自分の「できない・苦手」を認めて得意な人にお任せし、その分「自分の得意で人の役に立つこと」に集中できるのはとても楽です。
もし今、思うような働き方ができなくて変わりたくても一歩踏み出すことができない人がいれば、グローバル・カルテットでは「一歩踏み出せる」環境があります。先ずは小さくひっそりと始めてみてはいかがでしょうか。一人ではとても勇気のいることや、くじけそうなことも、仲間がいると全然違います。ひとつ山を越えると景色が全然違いますよ!

インタビューby 岡村紘子

2018年10月20日 0 comment
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星田奈々子さん
星田奈々子さん

星田奈々子さん

プロフィール

・氏名:星田奈々子
・会社名:Fit Me Order made(フィットミー株式会社)
・役職名:代表取締役
・職種:フルオーダーメードサロン経営
・簡単な経歴:幼少時代をギリシャで過ごし、高校3年間はオーストラリアへ単身留学。
慶應義塾大学を卒業後、1997年、(株)リクルートに入社。
結婚情報誌「ゼクシィ」にて約15年、主に新規事業関連を担当。
会社員として働く傍ら、2006年、1万円台で叶うお洋服のフルオーダーメードサロン「Fit Me Order made」を創業。
当時としては珍しいスタイルながら、8年間、副業として事業を拡大。
アパレル業界の常識を覆す事業モデルとして、数々のメディアに取り上げられる。
2014年、出産を機にパラレルキャリアに終止符を打ち、「Fit Me」を本業に。
現在、東京・恵比寿にサロンを構え、4都市(東京・大阪・福岡・名古屋)とNetで女性服のフルオーダーメード事業を展開中。
・居住地:渋谷区
・ご自身の年齢 :44歳、1973年
・お子様の年齢 :4歳、2013年
・ワークスタイル:フルフレックス

現在のお仕事の内容、ワークスタイルを簡単に教えてください。

1万円台で叶う!お洋服のフルオーダーメードサロン、
「Fit Me Order made」(http://www.fitmejp.com/)を経営しています。
■■ Fit Me Order madeとは ■■
約1500種類の生地から、お好きなデザインのお洋服を、プロの採寸で、1万円台(生地代・縫製代込み)でお仕立てするサロンです。フルオーダーメードでは画期的!なアイテム別の一律価格でのお仕立てが
可能ですので、安心して「世界に1着だけのお洋服」のお仕立てが叶います。
フルオーダーメードPrice:
ワンピース 17,000yen
ジャケット 18,500yen
トップス、スカート 14,000yen
※生地代・縫製代込み

平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。

6:00 起床
お仕事、家事、朝食準備、幼稚園準備など
7:00 娘起床
朝食、娘と習い事(チア)の練習や宿題などを行う
9:00 娘を幼稚園に送る
9:30以降 ▼ ▼
曜日や、催事の開催時期か否か等により大きく変動。業務と母業をパラレルに行っている。
サロンに出社し、1日サロンでのお仕事の日もあれば、自宅やカフェでデスクワーク後出社の日も。
娘の習い事の送迎がある日も多く、習い事の待ち時間を仕事タイムに当てるなど、最も効率のよい形で仕事することを目指している。

18:30以降 ▼▼
この時間以降は、基本、娘との時間に。夕食、お風呂、娘と遊んだり、ワークをしたり
21:00  娘就寝
21:30  仕事、家事、娘関連の案件の対応
24:00  就寝

出産して、何が一番変わりましたか?

限られた時間の中で、お仕事でも母親業でも、最大のパフォーマンスを発揮できるよう、「私にしかできないこと」は何か、をより考えるようになりました。
Fit Meのお仕事の中で、「私がしたほうがよいこと」、娘にとって、「私でなければダメなこと」、それに優先順位をおき、タスク化し、仕事も母業もわけ隔てなく、同様なレベルでタスク管理し、両輪で回すようになりました。

ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うHappyなエピソードを教えてください。

娘は、Fit Meのフルオーダーメードの事業をとても素敵なお仕事だと思ってくれています。
「Fit Meはみんなのお役にたっているんだよねー」
「だって、ぴったりの大好きなお洋服でみんなを幸せにするんでしょう」
と、幼い子供の言葉ながら、本質をついたことを言ってくれる瞬間に幸せを感じます。
彼女自身の将来なりたいものは、パイロット、アイスクリーム屋さん、社長(笑)・・など
日々変わりますが、なりたいものの理由をきくと「お役にたてるから」との答えが。

「仕事」という概念が、「お役にたつ」ということとリンクしているらしいことを垣間見ると、とても嬉しく思います。

 

Fit Meの母娘お揃いフルオーダーメード服

Fit Meの母娘お揃いフルオーダーメード服

育児&仕事をしていて大変なことはありましたか?それは何ですか?

サロン経営は、会社員時代の法人営業やオフィスワーク等と異なり、お客様からの突然のご予約をいただいたり、土日や夜もお仕事があったり、Fit Meは4都市で展開していますので 出張があったり、と、イレギュラーが多く、通常のアフタースクール等のみでは、カバーしきれない隙間の時間の娘の保育環境、が必要となります。平日は主人も仕事が忙しかったり、祖父母も働いていたりで、頼ることが難しい中、
娘が快適にストレスフリーに時間を過ごせ、私が安心してお仕事できるインフラ作りをどうするか?が娘の出産前からの大きな課題でした。

また、娘が、幼稚園にあがるタイミングで、娘に身に着けて欲しいスタンスやそれを叶える環境を考え、保育園から幼稚園に転園させ、保育時間の短縮とともに習い事なども増えたことで、タイムマネジメントがよりタイトにもなりました。

それをどうやって解決していますか?

私自身が、出来る限り、時間や場所にとらわれずにもっとも効率が良い形で仕事をすることで、娘との時間(送迎含め)を確保することはもちろんですが、娘にとっての、「親戚レベルのサポーター」の存在をつくることで解決してきています。

「愛情たっぷり育児チーム」を作ること、です。
今は、0歳のときから娘を見て下さっているシッターさん2人にお願いをしていますが、産まれてすぐからずっと一緒の方々なので娘は、お二人を多分、親戚だと思い慕っています。
1人は、娘が生後3か月ではじめてはいった保育所の保育士さん、もう1人は、私の古くからの友人の方で、その方には、いまは、Fit Meに入社して頂き、よりフレキシブルに娘の育児をお手伝い頂きながら、Fit Meを手伝って頂いています。シッターさんに事業側も手伝って頂く、という新しいスタイルではありますが、お仕事も育児も両方サポートして下さる、そんな存在に出会えたことは、とても大きな支えになっていて、感謝してもしきれません。

娘の人懐っこさを見ていると、親からの愛情だけではなく、日々、色んな方々の愛情を感じて成長していくことが娘にとってもとても良い影響がある、と感じています。

育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?

究極のパラレルHappyを目指すこと、です。お仕事も育児も、「欲張り」になる!!こと。
それは、全てを自分の手で行う、という欲張りではなく、こうあったほうが良いかも」「こうしたい」という理想を諦めないことです。
ともすれば、育児があるから、仕事があるから、と諦めてしまうことを、どうしてもそれを実現したい場合、「どうしたら、それを叶えられるか?」の視点で考えるようにしています。
たとえば、娘を保育園から幼稚園に転園させること、という選択肢も保育時間や母親の幼稚園行事の関与度の高さから無理、と諦めるのではなく、自身のワークスタイルを整理し、外部リソースを活用し、仕事への影響が最小の状況で叶える方法を考えていきました

これは、8年間のパラレルキャリア時代に、本業も副業も手を抜けない、どちらも大切、という状況の中で、知恵を絞って、視点を変えて、両方で成果を出すためのTry&Errorを繰り返したことで得た視点です。もちろん、うまくいかないことは多々あり(笑)、両方が中途半端にならないか、という不安は日々感じますが、娘にとってのHappyとともに、仕事人としての私にとってのHappyや事業にとってのHappy、全てを「欲張り」に追求していきたいと思います。

Fit Me恵比寿サロンの風景

Fit Me恵比寿サロンの風景

Fit Me Order madeをはじめたきっかけを教えてください。

新規事業に関わっていたルクルート在職中から、いつかは、世の中の役に立つ、誰かを幸せにしている「手触り感」のあるビジネスを自身で創りたいたい、

そして、良いサービスを社内の新規事業のように撤退基準を気にせずに継続して続けたい、と考えていました。
そこがベースなので、アパレルありきではなく、あくまでも、
「誰にどんなサービスで幸せをお届けするのか」で事業を検討しました。出てきたのが、アパレル業界の常識を覆す、「アイテム別の一律価格、1万円台で叶う、お洋服のフルオーダーメード」というコンセプトでした。

フルオーダーメードは通常、3万円~など、最終金額が分からずしかも高単価で敷居が高いもの。でも、定額、低価格でしかも自由度の高いフルオーダーメードが叶えば、女性が皆、自分の好みや体型にあったお洋服に出会える、というHappyのお手伝いができる、と考えました。年齢や体型を超え、「お洒落をしたい、を平等に」叶えることで、キラキラ輝く女性を増やしていきたいです。

今後の目標やプランを教えて下さい!

目指す、お仕事と子育てのパラレルHappyに向け、

お仕事面では、
Fit Me Order madeをより世の中に役立つ、社会的意義の高いサービスにしていきたい、と思います。
具体的には、 LGBTの方々や、身体に障がいがある方など、着たいお洋服に出会いづらい方々に、Fit Meの1万円台で叶うフルオーダーメードのお洋服をもっとお届けでき、シアワセのお手伝いができたら、と思っています。

子育て面では、
「子供の成長スピードに追い付こう!私も負けずに成長!」をモットーに、娘と一緒に二人三脚、楽しみながら突き進みたいな、と。
この夏、4歳の娘が、諦めずに頑張って自転車に乗る練習をし、乗れるようになったプロセスを見て、娘を応援しながら、そういえば、わたしは、チャレンジしているのか?スピード感のある成長をしているのか?とふと思い、20年来のペーパードライバー返上に向け、車の運転の練習をスタート。

今度は、娘が私の車の運転の練習を応援してくれています。そんな風に親子で刺激しあいながら成長していけたら、とても嬉しく思います。

最後に、メッセージをお願いします。

「子育ては、親育て。」日々、それを感じながら過ごしています。
子育ては、親を未知の世界に連れていってくれるなぁと。
たとえば、キャンプや、田植え、電動自転車生活・・全て、子供が産まれる前は、私の生活の中に絶対入ってくるはずがなかったものを、いまでは楽しんでいる。

子育てが運んでくる、不条理な出来事の数々に(笑)、本気でイライラすることも、地団駄ふむことも、そして自己嫌悪に陥ることもきっと子育てをしなければ経験しなかったこと。未熟な母(私)に、素敵な成長機会を与えてくれている、子育てに感謝!という気持ちを、忘れないよう、そして、イライラっとする瞬間、自己嫌悪な瞬間に、そんな気持ちを私自身が思い出せるよう、自戒の念をこめて、こちらに記録しておければ、と思います(笑)。

インタビューby 佐藤裕美

2018年10月4日 0 comment
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