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1980年

黒川さん
黒川さん

黒川さん

プロフィール

・氏名:黒川 祐子
・会社名:Traill International School of Bangkok
・役職名:Academic Staff
・職種:Japanese teacher
・簡単な経歴:大学卒業後、広告代理店の営業職に就いたが、自分のやりたいことができな
いと考え、日本語教師の資格を得てタイで日本語教師に。のちに教員資格認定試験に合格し
教員免許取得、日本語学校から、インターナショナルスクールに転職。現在、第二言語とし
ての日本語以外に、日本人に向けた国語も教えている。
・居住地:バンコク
・ご自身の年齢 :(38歳、1980年)
・お子様の年齢 :(7歳2011年生まれ、4歳2014年生まれ)

現在のお仕事の内容、ワークスタイルを簡単に教えてください。

バンコクの幼稚園から高校までの一貫校で日本語を教えています。担当の学年は、小学5年
生から中学2年生の国語、小学3年生のIntercultural Studyと、小学6年生と中学3年生の第
二言語としての日本語を教えています。国語は日本人とハーフが対象のため、日本語で教え
ますが、そのほかは英語による授業になります。

 

平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。

朝5時30に起床、自分の支度と子供たちのスナックを準備
5時50分に子供たちが起床、朝ご飯を用意
6時半に自宅を出発
6時50分に学校到着 子供たちをそれぞれ部屋に送り出し、私は自分の教室へ。
7時10分朝のミーティング
7時20-40分 担任のクラスの出席、朝のクラスの時間
7時40分 1時限目(40分)
8時20分 2時限目(40分)
9時00分 3時限目(40分)
9時40分 休み時間
10時5分 4時限目(40分)
10時55分 5時限目(40分)
11時35分 6時限目(40分)
12時15分 昼休み
12時55分 7時限目(40分)
13時35分 8時限目(40分)
14時15分 終了
この中で毎日の時間割は変わりますが、大体平均5時限ぐらい受け持ちます。
14時30分~15時半 水曜と木曜は課外授業 (日本人向けに日本語の補習や、日本文化に
まつわる授業 )

 

出産して、何が一番変わりましたか?

やはりこども優先になりました。でも、生活が規則正しくなり、健康にも気を付けるように
なったので、よりアクティブになりました。
交友関係も子供をだしにして、様々なグループに参加しました。

 

ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うHappyなエピソードを教えてください。

まだ二年目で未熟な先生ですが、学校の生徒たちによって今までにない自分が見え始めています。今までは、物事に集中すると周りが見えなくなるタイプでしたが、それでは教師は務まりません。バランス感覚を持つこと。新たな試練にぶつかっています。

生徒一人一人を見ていると、個性が見えてきます。今まで自分が経験してきたことを語り、子どもたちの将来に影響を与えることができたら、素晴らしいと思います。自分は集中タイプでしたのでテスト勉強は得意でしたが、実際に大学を卒業した後、ぽっかりと穴が開いたようになってしまいました。就職活動でも夢がなくて困りました。就職活動に失敗した後、一人でアジアを回り、やっと自分のやるべきことに気づきました。

日本で勉強ばかりしているのでは自分のすべきことや、自分は何のためにいるのか、ということに気づきにくい。何でも揃う生活の中では、考える事すらしない。勉強できる環境なのに、文句ばかり言う。だから、勉強よりも大事なことは、自分の足で違う環境に身を置いて、見て聞いて感じる事なのだと伝えようと思いました。

また、こちらの学校は休みが長く、多いので一年の半分弱はお休みです。
お給料をもらいながら、堂々と旅行できるのはうれしいですね。

それから子供と同じ学校に勤めているので、休み時間友達との様子を覗けたり、直接先生に様子を窺えたり、ばったり移動中に会ったりするのはうれしいです

 

育児&仕事をしていて大変なことはありましたか?それは何ですか?

まだこの仕事を始めたばかりで、最初の一年は仕事の時間配分や優先順位のバランスが取れ
ず、子どものことが最後になってしまっていました。子どもと関わる時間が極端に少なく、
子供の異変に気付くのが遅れました。1年間算数が分かっていなかったようで、ほかの子と
学力に差が出てしまいました。

また、お友達とうまくいってなかったり、本当はつらい思いをしていたのに気づいてあげら
れなかったことがありました。

 

それをどうやって解決していますか?

なるべく家に仕事を持って帰らないこと。なるべくおろそかになりやすい7才長女の想いを聞くようにしています。そしてたのしい時間を一緒に過ごす。何でもいいので笑って過ごしたいと思っています。

学力の遅れに関しては、休み中に取り戻しましたが、今だについていくのが大変なようです。ほかの子と比べない、あまり気にしすぎないことを心掛けています。

黒川さんとお子さん

黒川さんとお子さん

育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?

育児では、色々なことが押し付けにならないように気を付けています。宿題など、どうしてもやらなければならないという概念を捨てること、たまにはやらなくてもいい、というぐらいの余裕を持つようにしています。
常識と思われていることでも、今、本当に自分の子どもにとってプラスなのかを考えるようにしています。
仕事では、バランスを取ることを心掛けています。やるべきことが後を絶たないので、優先順位をつけて今日はここまで、と区切ることを意識しています。

 

家事はお金で解決することを始めた黒川さん。そのきっかけを教えてください。

自分で何でもしようとすると、子供と接する時間がなくなり、何のために仕事をしているのか元も子もなくなると気づいたので、お手伝いさんを雇いました。家事は料理以外何もしません。

人に頼ることを、よしとする。人に頼ることは申し訳ない、悪いと思っていましたが、感謝
の気持ちを忘れずにどんどん頼る。人に任せることにしました。子供が成長するのを見られる時間は今のうちなので、それを第一優先にしていきたいです。

仕事や家事は効率優先に、適当に。子育ては仕事の感覚を捨て、非効率なこと、めんどくさいこと、無駄と思うことを楽しめるようにしたいです。

主人にも、よいしょを忘れず最大限に動いてもらい、それを喜びと感じてもらいたいと思います。自分の生徒を見ていると、塾に通い勉強ばかりしているので、本当に大変だなあと感じます。同時に今の子どもたちはむかしに比べるとすごく競争させられている気がします。もっと生き生きと輝けるものを見つけてあげたいなぁと自分の子どもには思っています。

ほかの子どもたちを見ていると焦ってしまう気持ちはありますが、もう少し自分の子どもを見なきゃいけないなと思います。

 

今後の目標やプランを教えて下さい!

今の仕事はやりがいもあって好きですが、それに執着せず、状況に応じてあっさりとやめる
勇気も持たなければと思っています。
それは、子どもが英語で学ぶことがとても大変なようなのと、日本語がほかの子どもに比
べると語彙が少ないと感じており、思考力や読解力には語彙量が大切で、やはり日本人とし
て育てたいと思っているためです。
日本に帰るとしたら、外国人向けのツアーガイドかゲストハウスをやる。
もしくは、もし子どもが今の学校で大丈夫そうなら、学校の休み中に色々な国を旅して、生
の感動を味わわせたいと思っています。

 

黒川さんとお子さんinバンコク

黒川さんとお子さんinバンコク

 

最後に、メッセージをお願いします。

働くママ、みんな頑張っていますよね!えらい!
私があまり周りから褒めてもらえないので、皆さんに称賛を送りたいです。
私は自分で、かなり頻繁にご褒美作って励ましています!自分が幸せでないと、人を幸せにできないので!

インタビュー by 柴田 広夢

2018年10月30日 0 comment
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