プロフィール
・氏名:土方 幸子(ひじかた さちこ)
・会社名:株式会社トクバイ
・役職名:編集室室長
・職種:編集職
・簡単な経歴:京都府京都市生まれ。京都の大学在学中から、株式会社マガジンハウスにてライターとして活動。大学卒業後、株式会社旭屋出版に就職。念願の食関係の雑誌編集者に。3年後フリーランスのライターとして独立。「dancyu」(プレジデント社)や「料理通信」(料理通信社)、「cafe-sweets」(柴田書店)などで執筆。2007年、株式会社毎日コミュニケーションズ(現・株式会社マイナビ)に入社。ニュースポータル「マイナビニュース」ライフ部門立ち上げに参加。2013年に産育休を経て復職後、マイナビニュースライフ領域の編集部長に。2016年に退職、株式会社ディー・エヌ・エー入社。メディア事業部、コンプライアンス・リスク管理本部を経て、2017年パーソルキャリア株式会社へ。マーケティング統括部に所属。2018年3月、株式会社トクバイへ転職。
・居住地:東京都
・ご自身の年齢 :41歳 1977年生まれ
・お子様の年齢 :5歳 2013年生まれ
・ワークスタイル:フルタイム勤務
現在のお仕事の内容、ワークスタイルを簡単に教えてください。
株式会社トクバイにて、オウンドメディア編集業務を担当しています。弊社は2013年にクックパッドの事業部として発足し、その後MBO。創業3期のスタートアップ企業です。「トクバイ」( https://tokubai.co.jp/ )という国内最大級の買い物情報サービスを運営しており、全国の5万店舗以上の買い物情報をWEBとアプリで配信しています。私はそのトクバイのオウンドメディア「トクバイニュース」( https://tokubai.co.jp/news/ )の責任者となります。
※株式会社トクバイでは現在、様々なポジションで仲間を募集しています! ( https://www.wantedly.com/companies/tokubai )
平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。
6:15 起床・朝食・準備
7:45 登園
9:30 出社
17:45 退社
19:30 降園・帰宅
19:45 夕食(常備菜フル活用)
20:30 入浴
21:00 いちゃいちゃタイム(子どもをギューしたり、絵本を読んだりする時間)
21:30 寝かしつけ
22:00 自分タイム(仕事・DVD鑑賞・MBAの勉強)
23:30 就寝
出産して、何が一番変わりましたか?
とにかく「効率」を意識するようになりました。あとはキャリアに目覚めたことですかね。
正直、ワーキングマザーになるまではダラリと残業をすることもありました。けれど育休から復帰してからは、保育園お迎えの時間は決まっていて、労働時間に制限がある中でいかにパフォーマンスを上げていくか、ということがテーマとなりました。
また、妊娠するまでは昇進にも興味がありませんでした。ですが、妊娠中に「子どもが大学卒業するまでに〇万円かかる! 」といった記事を読んで考えが変わりました。それまでも子育てにお金がかかることは認識していましたが、具体額を見て焦りましたね(笑)。「これは昇進してお金を稼ぐしかない! 」と思い、産後4カ月で職場復帰。その5カ月後に課長昇進、その2年後に部長昇進と、順調にキャリアを作ることができました。
あとは、周りに助けを求めるようになりました(笑)。これまでは仕事でもプライベートでも物事を抱え込む傾向があったのですが、仕事では権限委譲を積極的に。プライベートでも、「辛い…」「しんどい…」と言えるようになり、周りの人(ご近所さんも! )が助けてくれるようになりました。周囲を巻き込んでの育児なんて、妊娠前は想像もしなかったです。
ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うHappyなエピソードを教えてください。
チームのメンバーに、「土方さんがワーママとして働いていたから、私もこの会社で出産後も働くイメージが持てるようになった」と言われたことです。育休から復帰して、ベビーシッターも利用しながらかなりハードに働いてきましたが、そんな中でも夜の会議を昼間に変更するなど、自分の後に続くワーママが働きやすくなるような環境づくりは心掛けてきたので、とてもうれしかったです。
育児&仕事をしていて大変なことはありましたか?それは何ですか?
子どもの急病です。朝、子どもが発熱していて、「前回は私が休んだから、今日はあなたが休んでよ! 」と夫に無言で圧をかけたり。そういう夫婦間のやり取りがストレスでしたね。
あとは子どもとの時間の捻出です。フルタイムで働き続けているので、どうしても子どもとの時間が短くなるので。
それをどうやって解決していますか?
子の急病時、夫と「どっちが会社を休むのか」を話し合うのがとても嫌で、フローレンスという病児シッターを利用するようになりました。
子どもとの時間については、その時間を確保しつつ家事まで完璧に行うのは無理なので、家事代行サービスを利用していました。子どもが5歳になった今は、子どもと一緒に楽しみながら家事をこなしています。
育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?
育児に関してはとにかく子どもに「体験」させることを大切にしています。賛否両論あると思いますが、子どもは生後半年で海外デビューし、タイ、ベトナム、台湾、インドネシア、香港…と旅しています。あとは農家さんにお邪魔したり、海岸で貝を拾って図鑑で調べながら標本を作ったり。私も一緒に楽しんでいます。
「体験」と同じくらい、「食事」も重要視しています。家事代行を利用することもありましたが、食事だけは離乳食期からずっと私が作ってきました。朝ごはんもしっかり。子どもはとてもよく食べる子に育ち、今ではほとんど病気もしません。
仕事では、どうしても勤務時間が短くなるので、メンバーとのコミュニケーションは重視しています。退社後はチャットツールを活用し、メンバーの疑問にはなるはやで対応しています。
編集者というお仕事柄、世の中の動きに常にアンテナを張っていらっしゃる印象のある土方さん。家事・育児がお仕事に役立ったことはありますか?
ワーママになって、とにかく家電を調べるようになりました。家事を時短化してくれる食洗機やロボット掃除機、自動調理鍋等についてです。そうこうしているうちに、家電の専門家ともつながるようになり、いまはトクバイニュースでも主婦向けの家電記事を数多く掲載しています。
子連れ旅行やグルメなど、子供と一緒に楽しめるお勧めのスポットをぜひ教えてください。
大好きなホテルは「クラブメッド」(フランス発のリゾートホテルチェーン)です。これまでに、北海道・石垣・プーケット・バリのクラブメッドに行きました。ホテルスタッフは国内施設でも外国人が多く、他のホテルと決定的に違うのは、ホテルスタッフと毎日一緒にランチやディナーを食べられる点。娘と二人でクラブメッドに泊まることもありますが、ホテルスタッフと一緒なのでいつもとってもにぎやかです。
また、クラブメッドのキッズクラブ(託児施設)も気に入っています。娘は、そこで外国人の子どもたちと一緒に遊ぶうちにABCソングを覚えていて驚きました。
今後の目標やプランを教えて下さい!
産後も、自身のキャリア形成のために転職を3回しましたが、今はMBA取得に向けてスクールに通っています。正直、予習復習の量が予想以上で取得できるかとても不安です。「子育てしながらスクールに通うなんて無謀だったかも…」とも思うのですが、何かしらキャリアの面でも前進感がないと不安で。41歳という年齢が焦りにつながり、そうさせるのかもしれません。なので、たとえMBA取得できなかったとしても、通学で身に付くことは多いので、少しでも自分に肉付けをしていきたいと思います。
最後に、メッセージをお願いします。
私は出産後に、しかも38歳以降に3回の転職をしています。ママになっても転職は可能です。もし今の会社や仕事に「?」があり、「フィットしない」と思うなら、転職も1つの選択肢です。
転職後は、新しい会社の人たちと「飲みに行って仲良くなる」なんてことはワーママだとあまりできませんが、それでもランチコミュニケーションでカバーすることも可能です。人より時間がかかるかもしれませんが、関係性を構築することは可能です。
転職によって自分のキャリアが広がるのであれば、考えてみるとよいと思いますよ!
インタビューby 都築 美央