皆さまこんにちは!
2016年2月13日(土)に関西支部では「パワーママカフェ」を実施しました!
「パワーママカフェ」はパワーママゲストをお迎えし、カフェでケーキとお茶をいただきながらフリーディスカッションをするカジュアルなイベントです。
今回のゲストは昨年末に「『悩み』と向き合える女性は、うまくいく」を
<文さんプロフィール>
1970年奈良県出身。ヘアアクセサリー製造販売、リト
楽天市場ショップ・オブ・ザ・イヤーなど、アワード多数
大学や行政・自治体での講演多数。二児の母。趣味はバス
詳細なプロフィール:http://
リトルムーンインターナショナル株式会社:http://
著書:「悩み」と向き合える女性は、うまくいく 文美月著 KADOKAWA Amazon,全国主要書店にて絶賛発売中。
http://www.amazon.co.jp/%E3%80%8C%E6%82%A9%E3%81%BF%E3%80%8D%E3%81%A8%E5%90%91%E3%81%8D%E5%90%88%E3%81%88%E3%82%8B%E5%A5%B3%E6%80%A7%E3%81%AF%E3%80%81%E3%81%86%E3%81%BE%E3%81%8F%E3%81%84%E3%81%8F-%E6%96%87%E7%BE%8E%E6%9C%88/dp/4046004339
★文さんのインタビュー記事はこちら
起業のきっかけ
奈良県出身で現在は大阪にお住いの文さん。旦那さま、まもなく高校3年生になる長男くん、高校1年生になる次男くんの男性陣に加え、カナダからのインターン生さんがホームステイされているとのことで、5人+ボクサー犬で賑やかに生活されているそう。
文さんがネット販売という形で起業されたのが今から14年前。新卒採用では大手金融機関の総合職に就職されたそうですが、女性社員がキャリアを積むために「別居婚」をしている姿などを目の当たりにし、自分の目指す姿とは違うなと感じたそう。
4年勤められたのち、退職。その後、出産を経て再度就職活動を行われましたが、なかなか現実は甘くなく、「働きたいのに働けない」状況に陥ったそうです。年齢、通勤、子供など就職にネックになることばかり。
そこで文さんは、「それなら自分で会社をやればいい!」と思いたったそうです。
インターネットショップをオープン
当時はちょうどブロードバンドの時代。事業に使える資金も多くはなく、ネットショップなら家で子供といても働けるのでは、と考えネットショップを開設することを思いついたそうです。
育児をしながら仕事をしていると、なかなかストレス解消の時間がもてないもの。そこで文さんは「好きなことができたらストレスにならない」と考え、大好きな雑貨販売を始めることにしたのです。
最初の失敗
大好きな雑貨のネットショップをオープンしたものの、商売はど素人な上、体調を崩したり、仕事過多で育児もままならず義母に頼りすぎてしまったりということが重なり、自己嫌悪に。家庭内に不協和音が漂い始めたこともあり、いったんネットショップをクローズすることを決意され、半年間休養されます。
ただ、少しずつ商売について分かってきてもいて、この休養中になぜ失敗したのかを深く考えていたそうです。
ヘアアクセのネットショップで再スタート
自分でできて、自分が好きなもの、さらに、ネットショップで誰もまだ取り扱っていなかった「ヘアアクセサリー」分野。ここに目をつけて楽天でネットショップを再オープン。これが「リトルムーン」です。
ネットショップで成功するために必要なことは「体力や資本のある大企業と戦わざるをえないような分野にはいかない」「「先行者がいない(もしくは少ない)」こと、「マーケットは小さくても細くてとんがる方がいい」と文さんはおっしゃいます。
また、「自分がお客さんだったら何があると嬉しいか」を考え、ヘアアクセサリーの使い方を細かく写真に撮り、たくさん掲載したそうです。これでヒットしたのが皆さんもご存知の「夜会巻き」。この商品のヒットを機に、オリジナル商品の開発も進められたそうです。ネットショップではレビューという形でお客様からの反応をすぐに得られるので、テストマーケが気軽にできるメリットも。まずは色を展開し、大きさを変え、デザインを変えていき、場合によっては特許を取得するなど商品はどんどん広がっていきます。
海外で生産工場を探したり、卸業を始められたりと事業はどんどん拡大。この頃気をつけていたのは商品に「付加価値」をつけることで「リトルムーンのヘアアクセサリー」をしっかり認知してもらうことだそうです。安さを求めるだけのお客様は定着しにくい。「リトルムーンで買いたい」と思ってもらうことが重要なんですね。
事業が拡大するにつれ、いろいろとトラブルもあったそう。文さんご自身が鬱になったり、倒産の危機まで訪れたとのことですが、途中で経営に加わり代表取締役を交代していたご主人が業務のシステム化や物流面でも大いに力を発揮され、スタッフと力を合わせて事業を進めてきたそうです。
リトルムーンの社会貢献
リトルムーンが売っているものは「ヘアアクセサリー」ではなく、「ヘアアクセサリーを使って笑顔になる幸せ」と語る文さん。リーマンショックや3.11の大震災などを経て、人々の価値観が大きく変わると実感され、社会貢献に興味を持つようになったそうです。
「リトルムーンにしかできない社会貢献」を考えながら、まずはラオス、カンボジアの女の子への奨学金サポートに参加することにされた文さん。この奨学金プログラムを運営していたNGOが旅行会社とコラボし、プログラム参加者のラオスへ・スタディーツアーを企画し、文さんもツアーへの参加を即決。その時、自社ヘアアクセサリーのサンプルなどたくさん持って現地入りしたところ、村中の女の子にすごく喜んでもらえたそうです。「可愛くなれて嬉しいのは、世界共通なんだ」と強く感じたそう。
このラオスでの経験を活かし、社会貢献というのは継続しないと意味がないと考え、日本全国から不要になったヘアアクセサリーを回収し、ラオスやカンボジア、タイ、アフガニスタン等へ送るというリトルムーンならではの社会貢献活動を始められました。
現在は、奨学金を作る取り組みも始めておられるそうです。
元々は悩みばかりだった文さん
在日コリアンの文さんは、ご家族がとても厳格で、「何をしてもみんなと同じにはなれない」とコンプレックスを抱いていたそうですが、小学校高学年からバスケットを始め、自信がつき始めた文さん。
新卒採用の就職活動の際も、大学の就職課に「文系の学生で、本名を公表している在日コリアンの人が大企業に就職した実績はない」と言われたそう。でも文さんは「やる前に無理というのはおかしい」「前例がなくても、今回は違うかもしれない」と考え、諦めずにアタックし、見事大手金融機関の総合職の内定を獲得。文さんは母校の大学から同金融機関への初の女性総合職であり、また、本名を公表して大企業に内定を受けた最初の学生でもあったそうです。「まず自分が納得するまではあきらめない」という姿勢にとても感銘を受けました。
子供との向き合い方
すごく厳しいご両親に育てられた文さんですが、子供は否定してはダメとおっしゃいます。認めて、褒めてあげる時間がとても大事。また、子供に勉強させる時は隣で自分も仕事や勉強をするなど、一緒に頑張る姿勢を見せることも重要と語られました。
子供を寝かしつけながら寝てしまう「寝落ち」もOKとし、起業後数年の間は、その代わり6時間後にタイマーをセットしてして早朝にも仕事をしていたと文さん。睡眠をしっかり取らないと生産性が上がらず不効率になるとおっしゃいます。
また、仕事が大変な時期はお付き合いのお誘いをすべてお断りしていたそう。今の自分に重要なことを取捨選択していくことで時間をつくっているのですね。
お子さんが学校に行かなくなった経験もあるそう。ゆっくりじっくり話を聞きだすと、お子さんが「寂しかった」ということに気がついたそうです。学童や義母に預けたり寂しい思いはしていないと思っていたところ、やはり「私がいてあげたほうがいい」時があると。その時、少ない時間でもしっかり話を聞いてあげるなど、「あなたのことをずっと見ている」という姿勢でフォローをすることで、子供もわかってくれたと文さんはおっしゃいます。
お子さんはお二人とも中学校受験を経験されました。お子さん自身にどの学校に行きたいか考えさせ、私立を選ばれたそうです。
受験は大変なイメージがありますが、中学校入学前から「学習の習慣づけ」ができているので、勉強が身につきとてもいい経験になったそうです。
文さんからのメッセージ
「参加者の方へ最後に勇気が出るメッセージをくださった文さん。
自分も悩みながら今まできた。でもぶつかった壁から逃げなかった。ぶつかる度に「なんでぶつかったのか」を考え、どうすればいいかを考え、改善を重ねてきた。昔の自分からは今の自分は想像できない。でもきっとこれからも変わっていく。まだまだ変わっていけることが楽しみで仕方がない」と笑顔で語ってくれました。
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トークの後の交流会では、名刺交換したり、子供の部活から受験、今の仕事など文さんを交えて参加者の皆さん同士でおしゃべり。
2時間たっぷり充実した時間を過ごせました。文さん貴重なお話をありがとうございました!
今後もパワーママカフェや、土曜日の朝に集まる「サタデーモーニング」など、育児も仕事も自分らしく楽しむみなさんの情報交換、学びの場をつくっていきたいと思っていますので、ぜひご参加お願いします。
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レポート by 山本愛