今回ご紹介するパワーママは、第二子出産後、勤めていた会社を退職しNPO法人で活躍されている後藤 愛さん。プライベートでは、5歳と1歳の男のママ。出産後自分のやりたいことを見つめなおし、新たな環境に飛び込んだパワーママ。なぜ、NPO法人に参加されたのか、また、家族を一番に思う理由は何なのか、後藤さんの熱い思いを伺いました。
プロフィール
氏名:後藤 愛
会社名:放課後NPOアフタースクール
職種:教育
簡単な経歴:大学卒業後、大手飲料メーカーでの工場広報などを経て、食品メーカーにてCSR部門の立ち上げ推進全般に約7年間携わる。第一子出産を機に、子どもの社会課題を解決したいとの想いが募り、社内で「食育プロジェクト」を立ち上げ、放課後NPOアフタースクールをパートナーとして選ぶ。第2子出産を機に、放課後NPOアフタースクールにジョイン。関西立ち上げ期のメンバーとして営業、広報など運営全般に勤しむ。CSRコンサルタントでもある。
居住地:兵庫県西宮市
ご自身の年齢:38歳
お子様の年齢:5歳(長男)、1歳5か月(次男)
ワークスタイル:自宅兼事務所。NPOの関西チーム3名は全員ワーキングマザーのため、打合せはスカイプを活用して時間の有効化を図る。
現在のお仕事の内容を簡単に教えてください。
放課後NPOアフタースクールは、日本の小学校の放課後改革に挑戦し、「社会で子どもを育てる」ことをミッションに活動しています。
具体的には、①安全安心な預かりと本物・多様な体験が両立するアフタースクールの展開と、②企業や行政と連携し、放課後の小学校施設(学童保育、放課後こども教室)を活用して、地域や企業の方々が「市民先生」として子どもたちに多様な体験を届ける活動、の2種類を実施しており、放課後を安全で豊かなものにしていくことを目指し活動しています。
http://npoafterschool.org/
これまで、東京を中心に50社以上の企業様と連携し、企業理念や特徴を考え、その企業「ならでは」の子供向けプロジェクトを一緒に構築して参りました。
東京では約10年ほど、関西は約1年ほど前から活動しています。
【関西企業様との活動例】
■不二製油様「食育プロジェクト」:http://npoafterschool.org/shokuiku/
■住友生命様「スミセイアフタープロジェクト」:http://sumiseiafterschool.jp/
平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。
朝4時半起床。
朝一番のコーヒーを飲みつつ、6時半までひと仕事。メールチェック、返信、資料作りなど。
6時半 朝ごはんづくり
栄養を考えて和食!(ご飯、味噌汁、目玉焼き、野菜炒めなど)
7時 こどもを起こして
7時半 家族全員で朝食!
(企業人の時とはココが変わりました!以前は7時に家を出ていたので家族でご飯を食べることが無かったので、みんなで食べれることに感動してます、、、!)
8時 長男保育園へ(旦那が担当)
8時半 次男保育園へ(私が担当)
9時 仕事
ほとんど毎日、企業や行政様との面談。アポ。
ランチは外食、カフェでパパッと済ますことが多い。
18時 保育園お迎え(私が担当)
18時45夕食
19時半 子どもとひと遊び
20時 入浴
20時半 次男就寝
20時半 長男の習い事練習(バイオリン、ピアノ)
22時 長男への絵本読み聞かせ→長安&私就寝
出産して、ご自身の内面では何が一番変わりましたか?
チョー朝型になりました!(4時半起床)
自分の時間は早朝のみ。静かにコーヒーを飲みながら過ごせるのが私の幸せ時間です!
子どもが起きている時間はできるだけ子どもと一緒に過ごしたいと思っています。
ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うhappyなエピソードを教えてください!
誕生日プレゼントでもらった長男からのメッセージカード、「ママ、おしごとがんばってね」は涙が出そうに嬉しかったです。自分の背中をそのように見てくれていたんだ、応援してくれていると思うと、よし!仕事頑張ろう!と子供から元気をもらいました。
育児&仕事をしていて一番大変なことは?
時間の遣り繰りです。ご飯をつくる時間が取れない(取らない?)、平日に子どもと一緒にもっと遊ぶ時間が欲しい、長男の習い事練習が毎日大変。
それをどうやって解決していますか(していこうとしていますか)?
夕食作りは、朝ごはん準備ついでに夕食を作る、帰宅後子どもにパンとかつまんでもらいながら準備する、バァバ(私の母です)に時折お願いする、で日々何とか遣り繰りしています。
習い事は、次男が寝た後にマンツーマンで毎日やっています。が、子どもは眠そう、、、。
育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?
育児も100%仕事も100%で頑張りたい性なのですが、家族を一番に、というのを常に念頭に置いています。
育児については、旦那と同じ想いでやっています。それは、「自ら考え行動する力をつけること。」これさえあれば、日本でも海外でも、どこでもやっていけると思っています。言われてやる、親のレールに乗っかって進むなんて人生面白くないなーと思う考えからです。
具体的には、春から秋にかけて家族でキャンプに行き偶然の出来事を楽しむようにしています。
キャンプ場で出会う子どもたちに自ら声を掛けて、いつの間にか仲良く一緒に遊ぶ。これはいつも見る光景です。その他、火を使い、水を使い、自然とたくさん触れ合って自ら遊びを創り出して五感を刺激しています。
仕事では、「感謝の気持ち」を常に伝えるようにしています。NPOの仕事をして一層、人の繋がり、ご縁が如何に大切かを痛感しています。私たちの仕事に共感してもらうことに感謝し、何かしらしてあげたいと思ってくださる方々に感謝し、、、、。感謝ばかりです。
二人目のお子さんを出産後、会社を退職し、NPOに参加されたとのこと。なぜですか?
2人目妊娠を機に、このままで良いのだろうかと、何度も何度も問いかける自分がいました。本当にやりたいことはなんだろう。何のために自分は働きたいんだろう。社会でどのように役に立ちたいんだろう。考え考え抜いた結果、いきついたのが放課後NPOです。自身で立ち上げた食育プロジェクトには格別の想いがありました。子どもたちの未来を明るくしたい、子どもたちに夢を持ってもらうことが出来る何かお手伝いがしたい。やはり放課後NPOしかないと。
昨年、関西学院大学大学院経営戦略学科のハッピーキャリアプログラムに参加されていたということですが、参加しようとしたきっかけは何ですか?
※ハッピーキャリアプログラム:関西学院大学で行われている、女性の持っている潜在能力を、それぞれの目標に応じて 伸ばし、生かしていくためのプログラム。キャリアをデザインして自分づくりからはじめ、働く力と生きる力を養成することを目的とした、文部科学省創設の「職業実践力育成プログラム(BP)」、および厚生労働省「専門実践教育訓練給付金」対象講座。
前職で経営企画部CSRに長年所属していたこともあり、経営学やMBAにとても興味がありました。が、子どももいるし、旦那からも反対されていて、ビジネススクールに行きたいけど無理かなという半ば諦めの気持ちでした。
第二子出産を機に、MBAに通うのは時間や労力も考えると難しいけれど、MBAなるものを半年間学べるハッピーキャリアプログラムがあると知り、子どもと仕事との両立は可能なのでは?!ちょうど良い!と思い、申し込みました。実際、仕事と並行して学校に通うのは大変でしたが、一生の糧となる良い財産となりました。学んだ内容を早速仕事で生かすことが出来ていますし、一緒に学んだ方々も、皆さん前向きなアグレッシブな方々で、一生の大切な仲間になるなと確信しています。今でも人生や仕事の相談をお互いし合い、励まし合っています。
今後の目標やプランを教えて下さい!
日本の明るい未来のために、子どもたちのために、とにかく今の仕事を関西に広げていきたいです!ご一緒してくださる企業様、行政様、ご一報お待ちしています!!!
最後に、こちらのインタビューをご覧になっている方に向けてメッセージをお願いします。
人生は一生に一度しかありません。そして、今、今日が一番若いんです。何かやりたいな、と思っていることが少しでもあればぜひ実行に移しましょう!そうすることで、新しい発見、新しい人脈、新しい世界が待っていて、あー、行動して良かったと必ず思うことができる日が来ると思います。
インタビューby 森本 茜