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2016年生まれ

植前理紗さん、職場にて
植前理紗さん、職場にて

植前理紗さん、職場にて

▼プロフィール

・氏名:植前 理紗

・会社名:国際通貨基金アジア太平洋地域事務所(IMF OAP)

・役職名:エコノミスト

・簡単な経歴:日本で大学を卒業後、イギリスで経営学修士号を取得。2010年日本銀行へ入行。育休明け後、2017年7月よりIMFアジア太平洋地域事務所(OAP)に出向中。

・居住地:神奈川県(出産後、都内から実家の近くに引越しました)

・ご自身の年齢 :34歳(1984年生まれ)

・お子様の年齢 : 3歳(2016年生まれ)

 

▼現在のお仕事の内容、ワークスタイルを簡単に教えてください。

IMFのエコノミストとして、担当国のカンボジア経済調査を行うほか、東京を含めたアジア域内でのセミナーを企画・実施しています。ちなみに、事務所には20人中15人が女性、10人がワーママです!

色々なイベントを開催しておりますので、IMF東京オフィスのサイトをぜひご覧ください。
(日本語)https://www.imf.org/ja/Countries/ResRep/OAP-Home

IMFの仕事については下記URLをご覧ください。世界銀行との違いは?金融支援って?などなど
(日本語)https://www.imf.org/ja/About/Factsheets/IMF-at-a-Glance

▼平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。

5:45起床・自分の身支度・子供朝ごはん準備
6:30子供起床・朝ごはん
7:30 – 8:00 保育園送り(子供のいやいやが激しくて最近なかなかうまくいきません)
9:00出勤(自分の朝ごはんはデスクで)
17:30 退社
19:00 お迎え
19:45 夕食
20:30お風呂
21:00子供と遊ぶ時間(遊ばないと寝ません、子供との貴重な時間です)
22:00 子供就寝
22:30 メールチェック、残りの家事など
24:00就寝

夫は単身赴任中のため基本ワンオペですが、実家の助け(父・母・妹)をかなり借りています。早朝出勤、残業、出張時には実家に送迎をお願いしています。

▼出産して、何が一番変わりましたか?

周りへの思いやりの気持ちが強くなりました。

子供の突発的な熱やイヤイヤ期など自分ではどうしようもできないことが増えました。同じ子供がいる家庭でもそれぞれ状況は異なりますし、介護や他にも各々の事情を抱えているかもしれないということを思うようになり、自分ができるときはサポートしようと思うようになりました(今はサポートしていただいてることの方が多いのですが。。)。

我が家は子供の定期的通院が必要なため(多い時で週1~2)、職場の皆さんのご理解、保育園の先生方からサポートいただいているほか、私だけだと有給休暇の日数が足りなくなってしまうので半分以上を母にお願いしています。

ワンオペという言葉はよく聞きますし、私も自分がワンオペと言っていますが、一人で全部できるスーパーママなんて実際にはほとんどいないと思います。家族間だけではなく、保育園や職場・ご近所などサポートのサイクルが色々な所に繋がっていき、悩んでいるママが減っていくといいなと思います。

虫探し(男の子ママのつらいところ!?)

虫探し(男の子ママのつらいところ!?)

▼ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うHappyなエピソードを教えてください。

子供を通していなかったら出会う機会がなかったかもしれないママ友ができたことです。また、保育園では保育のプロの先生方が全力で遊んでくれたり、マナーを教えてくださったり、家庭内だけでは決してできないことなので、日々保育園から帰ってくる子供が成長しているのを感じるのは幸せです。

仕事面でも、ママさん・パパさん同僚との会話がはずみます。また、時間が限られるようになったため、「生産性」を意識するようになりました。働ける時間は減りましたが、正直、出産前よりも今の方が、効率が上がっているのではないかと感じます。

▼育児&仕事をしていて大変なことはありましたか?それは何ですか?

育児と仕事の量のバランスをとることです。もちろん子供が一番で何者にも代え難い存在です。一方で、仕事ではありがたいことに出張を含め色々とチャンスを頂けるので、つい全てに飛びつきたくなります。ここで、どこまで挑戦するか葛藤が生まれます。「同じ子供を持つ男性はできることが多いのに、なぜ女性だとできないのだろう?キャリアを積みたい時期と子育ての時期がかぶっているのは男性も女性も同じはずなのに女性の方が悩んでいる」と悶々としたこともあります。
色々な方と話していてもこういう想いをした方は多いのではないかと感じています。

また、多くのお子さんが通る道だとは思いますが、イヤイヤ期継続中のため、朝にストライキを起こす子供と一対一で向き合い、最終的に左腕に15Kg超の子供を抱え、右手には荷物を抱えて保育園に向かうときは体力的にきついなぁと思います。。(笑)

作り置きや朝に晩ご飯の下ごしらえをできるママさん達を本当に尊敬するのですが、なかなかそこまでできない私は保育園から帰ってきて、夕食準備と洗濯・掃除に加えて、かまってほしい息子の相手とてんやわんやで焦って包丁で指をざっくり、形成外科に通うというかえって余計なことを増やしてしまうこともしばしばです。。。

▼それをどうやって解決していますか?

家庭と職場それぞれとよくコミュニケーションを取るようにしています。家庭にはチャンスをもらえそうなときにその予定が確定していなくても、話が来た時点で相談するようにしています。そしてどこまでならヘルプをお願いできそうかよく話し合います。

職場にも今の家庭の状況などなるべく細かくアップデートするようにして、どの仕事ならできるのかはっきり伝えるようにしています。分からない場合も伝えますが、ずっと曖昧だと同僚も動きづらいのでなるべく早めにYes/Noを伝えるようにしています。

子供のイヤイヤに正直イラっとしてしまうこともありますが、イヤイヤ期の姿を子供が大きくなったら見せてあげようと動画を撮ったりして楽しむようにしています。朝時間が本当にない時は、保育園の先生に丸投げしてしまいます(笑)。

先生方との話題は専ら子供のことですが、保育園の先生も同じ働く女性であり、もっと色々お話する機会ができたらなと思っています。

▼育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?

【仕事】生産性を意識することと、急に出社できなくなったときのために引き継ぎ体制を万全にしておく(エクセルは基本的にコピペはせずに関数を使う&データ元を記載、自分が考えていることや疑問点は自分の頭の中に留めずにボックスなどに明記して進捗状況が分かるようにしています)。

【育児】子供にたくさん話しかける。この後にも述べようと思っていますが、毎日何回も子供を抱きしめて「大好きだよ」と伝えています。朝の出勤時に「ママ、行かないで」と言われるときは、「ごめんね」ではなく(つい言ってしまうことも多々ありますが)、「パパとママが働くから、大好きな〇〇(今はあんこブームのため、たい焼き&どら焼き)も買えるんだよ。協力してくれてありがとう」と言うようにしています。“働くことは当たり前で家族みんなで協力していているから今の生活がある”と息子が理解してくれる日がくると信じています。

プレゼン風景

プレゼン風景

▼国際機関で働いてみて日本との違いを感じますか?

国際カンファレンスや海外政府関係者との面談で感じるのは、女性、特に女性管理職の多さです。そしてその女性達の多くがワーママなのです。日本では、出産後、キャリアアップを諦める女性がまだまだ多いと感じています

この違いの一つの原因として、出産後の戻りやすさではないかと思います。例えば、日本では早目に復帰した授乳中のママはトイレや誰もいない会議室を見つけて搾乳していることがあるかと思いますが、IMFの本部には登録したママだけが使えるセキュリティが確保された搾乳室があります。このたった一つの部屋があるだけで、ママは復帰を歓迎されていると感じ、安心できるような気がします。
育児中の女性が職場にいることが当たり前と思わせてくれるこういった環境がより多くの女性の背中と意欲を後押ししてくれるのではないかと感じています。

そして、東京オフィスからは昨年・今年と連続で女性エコノミストが本部採用になり、旦那さんとお子さんをワシントンに連れていくという事例が出ています。旦那さんもアメリカでのキャリアアップに挑戦するそうです。日本では奥さんの転勤に旦那さんがついていくということにまだまだ驚きの反応となることが多いと思いますが、チャンスを掴んだら男女関係なく挑戦できる環境というのは理想的だと思いました。

▼何が一番の課題なのでしょうか?

物理的に保育園が足りない、保育士が足りないということはありますが、男女ともに「意識改革」がキーとなるのではないでしょうか。ママパパ達とお話する機会の中で、ママパパ間で「認識の差」があることを感じています。

【男性側】

まずは経験を!
半々に家事・育児をしているパパが少しずつ増えていることも事実ですが、子育ての中心は依然として母親であって、父親は「手伝う」といったスタンスが多いと思います。しかし、父親も母親も働いていて、子供は二人の子であって、二人ともが子育ての主体であるべきではないでしょうか。毎日のサイクルの中での育児の大変さがあることを、経験・実感することが大事だと思います。

ある企業が全男性部長に短時間勤務トライアルを実施したことを取り上げた記事では、「子どもとの時間が取れて初日はとても楽しかった。でも日を重ねるごとに仕事が終わらないまま退社するストレスと、言うことをなかなか聞かない息子たちへのイライラが募り、最後は爆発寸前。1週間が限界」という感想が出ていました。

「仕事も家事も子育ても介護も」任せられて、それを全てこなせるスーパーウーマンはいないと思います。「世界一寝ていない女性と、働きすぎる男性」と言われている日本は、働き方を真剣に考え、男性も女性も皆で仕事と子育てをシェアして、ワークライフバランスが適切にとれる環境作りが必要なのです。
「女性を活躍させてあげる」という認識がまだある男性には、共に頑張らないといずれ立ち行かなくなるということをどうしたらわかってもらえるのか難しいです。。

【女性側】

罪の意識を感じすぎる…
職場や友人と話していると、仕事で遅くなり料理を作れなくてお惣菜を買ったときに罪の意識を感じるママ達が多くいます。一方で、パパは「遅くなるなら外食か惣菜・弁当を買ってくればいい」とケロっとしています。パパには子供が食べるものにもう少し気を遣ってほしいと思いつつも(笑)、ママはもっと気楽になってもいいのではないかと感じます。

嬉しいことに、最近は子供の口に入るものを意識したお弁当や冷凍食品が出てきています。たまには、こういうものを取り入れて、お母さんだけが家族の食事の全責任を負わなければならないという意識から解放されていければといいなと思います(と、自分に言い聞かせています)。

(出所)
男性管理職も体験、育児の時短勤務
世界一寝ていない女性と、働きすぎる男性と/OECDデータに見る奇妙な国・日本

▼現在、IMFのトップであるクリスティーヌ・ラガルド専務理事(取材日時点)もワーママだったとのことですが、彼女から学ぶことはありますか?

彼女と直接話をする機会が幸運にもあり、その言葉は皆さんの励みにもなると思うのでご紹介させてください。子育てで一番大切にしていたことはという問いに、彼女は一言「LOVE」と答えました。

彼女自身、「子育てと仕事を両立させる鍵は自分の意識を変えること、つまり自分の罪の意識と戦うことだった。母親は、子どもを置いて、仕事やほかのことをすることに対して、深い罪の意識を持つもの。また、育児をしているときは仕事に対して罪の意識を持ってしまう。」と言っています。

しかし、彼女はこうも言っています。「罪の意識が完全になくなるわけではないが、子どもは母親から離れて過ごす時間も必要」。また、子供が小さいうちは「お母さん行かないで」という眼差し・言葉に後ろ髪をひかれたり、学校行事に参加できないことに申し訳なく感じたりすることもあると思いますが、彼女の息子さんたちが大きくなってから「お母さんは責任ある仕事をしていて僕たちの誇りだ」と言われ、きちんと子供に愛を注いいでいれば伝わっていると感じたそうです。

この言葉を聞いて以降、子供は私を見ていると自覚し、愛情を伝えるほかにも、仕事に向かうときは楽しい顔をして家を出ようと心がけています。活き活きと仕事をしている母親をみた子供は「自分もあんな風にやりがいのある仕事を見つけたい」と思ってくれるはずです。一方で、イヤイヤ仕事に向かって子供に「辞めればいいのに」と思われてしまったら、家族間での協力体制が作れなくなってしまうかもしれません。

また、子供に仕事内容を少しでも理解してもらうことも重要だと思います。オフィスでは昨年夏にOpen Office Dayを初開催し、職員の子供(大半は小学生・幼児)にゲームをしながら「お父さん・お母さんのお仕事ってこんなこと」と学んでもらいました。子供たちはとても楽しそうで、帰宅してからも「IMFってこんなことしてるんだよねー」と振り返っていたそうです(わが子は2歳だったため、振り返りはできてません<笑>)。この企画・実行メンバーに加われたこともとても良い経験でしたし、今年も計画中です。
(参考)NHK取材

▼今後の目標やプランを教えて下さい!

仕事も育児も余裕がなくなってしまうことは多々ありますが、「人生一度きり、笑った者勝ち!」と思って、大きな視野で物事をみていけたらなと思っています(一言で言ってしまいましたが、これが難しいですよね。。)

子供がもう少し大きくなったら色々な国へ旅行したいです。色々な価値観があるということや、日本の素晴らしさを確認し、他の国の良いところを肌で感じて欲しいです。

▼最後に、メッセージをお願いします。

仕事と育児は両方ともラクではありませんが、助け合いの中でやっていけるはずですし、むしろ色々なことへの気付きから人生が豊かになるということを今のワーママ達が発信して次の世代にもどんどん繋がっていけばいいなと思います。Powermamaの他のママさんたちの記事を読んで、私も勇気づけられています!

子供や職場に申し訳ない気持ちが出ることもありますが、働いて・子供も産んで、ママ達の日本経済への貢献度はとても大きい、と自信を持ってもいいのではないかといろいろなワーママと話していて思うようになりました。

性別だけに限らず、障害を持った人たちや国籍など、子供たちの未来がフレキシブルでもっともっと楽しい世界になるように今の大人が頑張らねば!と思っています。

時々、「男なんだから泣かないの」や、「女の子なんだからそんな言葉言わないの」という大人が子供に言っている姿が見られますが、男の子だって泣きたいときはあるし、女の子だってそんな簡単に泣いてはいけないと思います。こういった大人の刷り込みが男女差を子供の意識に根付かせてしまうのだとしたら怖いと感じています。男性らしさや女子力ではなく、子供の『人間力』を磨いてあげられる親になりたいと思っています!

女性の日本経済への貢献について、ぜひこちらもご覧ください!
★ラガルド専務理事メッセージ
https://aria.nikkei.com/atcl/column/19/032500088/032500001/

★男女不平等な日本の労働市場 経済成長は持続しない
https://aria.nikkei.com/atcl/column/19/032500088/041100002/?i_cid=nbparia_sied_st_my

取材日:2019年5月30日

2019年9月26日 0 comment
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矢上浄子さん
矢上浄子さん

矢上浄子さん

プロフィール

・氏名:矢上 浄子(やがみ きよこ)
・会社名:アンダーソン・毛利・友常法律事務所
・役職名:弁護士
・簡単な経歴:大学卒業後、中国北京市の大学院に留学し国際経済法を専攻。その後、アメリカでニューヨーク州弁護士の資格を取得。中国に戻り現在の事務所の北京オフィスに入所するが、日本企業向けの法律業務のためには日本の弁護士資格を取得すべきと思うに至り、帰国して日本のロースクールに入学。2008年に日本の弁護士となり、現在の事務所に再入所。非常勤で大学・大学院の講義も担当している。
・居住地:東京
・ご自身の年齢 :42歳(1976年生まれ)
・お子様の年齢 :7歳、5歳、2歳(2011年生まれ、2013年生まれ、2016年生まれ)
・ワークスタイル:フルタイム

 

現在のお仕事の内容、ワークスタイルを簡単に教えてください。

私が所属するのは、所属弁護士が400人を超える大手法律事務所で、国内外の企業が依頼者の大半を占めています。私自身は、独占禁止法、国際契約交渉、国際訴訟・仲裁などの案件を多く担当しています。
日常業務としては、依頼者との会議、契約や訴訟・届出書類の作成、裁判所への出頭、交渉の立会いなどがメインです。海外とのやり取りも多いので、深夜・早朝の電話会議や海外出張も少なくありません。また、最近はプロボノ(公益活動)として、外国人の難民認定申請のサポートもしています。
主人も、所属は違いますが、同じ企業法務弁護士です。平日はすれ違ってばかりですが、お互い週末は家族との時間を大事にするようにしています。

 

平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。

7:00 起床、朝食準備
7:30 朝ドラを見つつストレッチ、朝食
8:30 子供の登園送り
9:30 出勤
23:00頃 退勤(仕事の状況によっては午前様となることも)
帰宅後、子供の宿題チェックや翌日の準備
1:00 お風呂、就寝

(子供の迎え担当の日)
17:45 退勤
18:00 子供の迎え、習い事同行
19:30 帰宅、夕食
20:30 子供の宿題を見る
21:00 お風呂、寝かしつけ
22:00 片付け、洗濯
23:00 自宅で仕事再開
2:00 翌日の準備、就寝

 

出産して、何が一番変わりましたか?

出産前に比べ、マネジメントの対象が格段に広がったことでしょうか。自分の仕事のスケジューリングに加えて、娘3人分の学校・保育園の行事や習い事の管理、手伝いに来てくれる義母やシッターさんとの連絡など、すべてを抜かりなくマネージする必要があります。特に、私の海外出張は家族の一大事。遠方の実母にも支援をお願いしたり、毎日の予定をリスト化したりと、出発前には入念な準備が必要となります。
そのせいか、仕事のうえでも、チームワークにおけるマネジメント能力が高まった気がします。ただ、時間が空いたらフラッと海外旅行に出かけていた頃が、今は少し懐かしいです(笑)。

 

ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うHappyなエピソードを教えてください。

娘たちを通じてネットワークや行動範囲が広がったことです。子供が生まれる前は、夫婦ともに仕事一辺倒で、随分と地味な生活をしていました。今ではママ友・パパ友と職業や年代を越えたお付き合いができたり、学校や地域のイベントに参加したりと、生活自体が彩豊かなものとなりました。これも娘たちが運んできてくれたご縁と、変化を楽しんでいます。

 

三姉妹で夕食準備のお手伝い

三姉妹で夕食準備のお手伝い

 

育児&仕事をしていて大変なことはありましたか?それは何ですか?

次女の出産が、主人の一年間の海外駐在のタイミングと重なったことです。主人には「安心して行ってきて、私は大丈夫」と大見栄を切ったものの、2人育児の初期を完全にワンオペで乗り切るのは想像以上に大変でした。復職直後に、長女の溶連菌がうつり、職場で倒れて病院に運び込まれたこともありました。幸い点滴のみで当日帰宅できましたが、娘たちが待っているのに身動きがとれない辛さで、絶望的な気持ちになったことが今でも思い出されます。

 

それをどうやって解決していますか?

そのときのトラウマから、ワーママは体が資本との信念を持つに至り、自分の体調管理には特に気を付けるようになりました。職業柄、睡眠時間が短いのが悩みですが、それでも毎朝のスムージーに自宅でのストレッチ、週末のジョギングは欠かさないようにしています。さらに、目標があった方がモチベーションも高まるので、フルマラソンの大会にも年一度のペースで参加しています。
また、元々あまり人に頼れない性格だったのですが、上述の「溶連菌事件」を経て考えが改まり、今では仕事でも育児でも、周りの方々の助力を要所要所で得るようにしています。

 

育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?

一番大事なのはもちろん体力ですが(笑)、周囲の人々と密なコミュニケーションをとることも、育児と仕事の両立のうえではとても大事なことだと思っています。たとえば育児では、子供の発熱などの「イレギュラー」がつきものです。他方で、弁護士には職務上、依頼者のためにベストを尽くす義務があるので、子供の理由で仕事に穴を開けるわけにはいきません。普段から家族や職場の同僚、保育園や学校の先生方、ママ友・パパ友らと頻繁に声を掛け合っていれば、イレギュラーが生じたときもお互い協力しやすいという面があります。また、そのようなコミュニケーションの積み重ねが、大きなリスクを回避するセーフティネットの役割を果たすものと思っています。

矢上さん、依頼者との面談風景

矢上さん、依頼者との面談風景

中国留学後、なぜ弁護士を目指したのですか?

中国留学中、アルバイトで通訳をする中で、中国ビジネスに奔走する日系企業や起業家の方々に数多く出会いました。自分の法律の知識や語学力を活かし、ビジネスの第一線で活躍する方々を支えたいと思ったことが、企業法務弁護士を目指したきっかけです。
弁護士になるまで、中国やアメリカに留学したり、就職したかと思えば2年で辞めて司法試験に挑戦したりと紆余曲折がありましたが、変わらず励ましてくれた両親の存在も大きかったです。娘たちが将来、弁護士を目指したいと思うかどうかは分かりませんが、私も娘たちが岐路に立ったとき、常に支えてあげられる存在でいたいと思います。

 

チームで育児に取り組まれている矢上さん。4人のシフトはどんな感じで組んでいるのでしょうか?また、どうやってチーム育児を実現可能にしたかも教えてください。

娘たちはまだ小さく手がかかり、ワンオペではやや大変です。そこで、主人、義母、シッターさんには、なるべく2人で対応してもらえるよう平日夜のシフトを組んでいます。例えば、月曜はシッターさんがお迎えで、夕食・洗濯は義母の担当、というように。
娘たちもしめたもので、パパお迎えのときは牛丼チェーン店で外食、おばあちゃんのお迎え後は公園で遊ぶなど、それぞれ甘えポイントを押さえているようです。ちなみに、水曜日は私のワンオペシフトの日で、その日は娘たちにしっかりガス抜きをさせています。

 

今後の目標やプランを教えてください!

頼られる弁護士であるために、自分のスキルアップの時間もきちんと確保することが当面の目標です。今はスキルアップどころか、美容院に行く時間すらなかなか取れませんが…。
また、ここ数年、海外旅行からすっかり足が遠のいているので、娘たちがもうすこし大きくなったら、いつか娘たち主導で海外旅行を企画してもらいたいなと思います。

 

最後に、メッセージをお願いします。

海外の法律事務所では、育児しながらキャリア的にも成功を収めているママ弁護士をよくお見かけします。ママであることを強調する人がいないことからして、おそらく両立が当たり前の社会なのでしょう。日本の女性弁護士の比率は18%と他国に比べ低く、女性弁護士のキャリア形成が難しい状況にあることも否めません。
そこで私は、まずは職場での理解が広まればという思いから、所内の若手弁護士向けに定期的に「両立勉強会」を開いています。本サイトをご覧いただいているワーママにも、分野は違っても、できる範囲で情報発信をしていただき、一緒に両立に寛容な社会づくりを目指していけたらと思います。

 

インタビューby 藤嶋 菜穂子

2018年12月4日 0 comment
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齋藤明日香さん

今回ご紹介する方は、3人子育て中の時短勤務から事業を提案して子育て関連サービス立ち上げ、子会社社長になった齋藤明日香さん。
以下引用ですが、このような心境のワーママさん、実は少なくないのではないでしょうか? そんな方の背中を押してくれるインタビューです。

目の前の仕事にいっぱいいっぱいな20代、その後、3度の妊娠期や育休復帰という、子<育てとの両立を上手くやれるか不安な中仕事をする時期が続き、自分が本当にやりたいことについてアクションするよりも、与えられた仕事をこなすのみの働き方をしていました。しかし、このままではキャリアは止まったまま年齢だけ進み、与えられると思っていた仕事もなくなってしまう日が来るという危機感を持つようになりました。

齋藤明日香さん

齋藤明日香さん

プロフィール

・氏名:齋藤 明日香

・会社名:株式会社cosoral

・役職名:代表取締役

・職種:WEBディレクター

・簡単な経歴:2006年新卒入社で株式会社ECナビ(現:VOYAGE GROUP)に入社。ポイントサイト「ECナビ」のディレクターとして、企画・運営を担当。その後、アライアンス部門の配属となり、外部提携での新規ウェブサービスやアプリの立ち上げを経験。2018年2月に社内の新規事業プランコンテストで「IT活用による子育て支援事業」を提案し、株式会社cosoralを設立。在職中、3度の育休産休、復帰を経験。

・居住地:東京都

・ご自身の年齢 :35歳(1983年生まれ)

・お子様の年齢 :7歳(2011年生まれ)、5歳(2013年生まれ)、2歳(2016年生まれ)

・ワークスタイル:フルタイム

現在のお仕事の内容、ワークスタイルを簡単に教えてください。

株式会社cosoralにて、ITを活用した子育て支援事業を運営しております。第1弾として、お子さんが小学校や保育園からもらってくるプリントを整理するためのアプリ「ポスリー」https://info.posly.jp/ を2018年3月にリリースしました。
現在は少数精鋭のチームで運営しているので、私の仕事の内容は、アプリ開発のディレクション、マーケティングからカスタマーサポートなどを一貫して担当しております。

 

平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。

7:00 起床、着替え、メイク
7:20 朝食作りまたは子供たちを起こし着替えを手伝う(朝食作りと、子供の手伝いは日によってパパと分担しています)
7:30 家族五人で朝食
8:00 長女 小学校へ登校
8:20 長男と次女を保育園に送る(パパ担当)
8:20 朝食の片付け、部屋の掃除
8:40 通勤
9:30 出社
16:30 退社
17:30 長女を学童にお迎え
17:50 長男を保育園にお迎え
18:00 次女を保育園にお迎え
18:15 帰宅
18:30 夕飯作り
19:30 子供たちと一緒に夕飯
20:00 子供たちと一緒にお風呂と、長女の宿題フォロー
21:00 絵本の読み聞かせと寝かしつけ

出産して、何が一番変わりましたか?

仕事ができる時間が限られるので、いかに効率よく進めるか、優先順位を常に意識して仕事するようになりました。
プライベートでは、幸せを感じる頻度が多くなった気がします。子供が健康でいてくれるだけでどんなに恵まれているか日々噛み締めています。

 

ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うHappyなエピソードを教えてください。

子育ての実体験から発案したサービスを会社に提案したことで、新会社設立、サービスリリースへと進めることができたことです。今、運営しているアプリ「ポスリー」では、子育てママ向けのアプリのため、自分自身の体験や感じたことをサービスに反映できるのも、楽しいと感じることの一つです。
また育児と仕事を両方していることで、それぞれで大変なことがあったときに、もう片方でネガティブな気持ちを切り替えられることです。

仕事で嫌なことがあっても、3人の子供をバタバタとお迎えしているうちには、そっちの方が大変で、一旦忘れることができます。逆も然りで、育児でストレスが溜まったときにも、仕事でリフレッシュできます。

 

3人の子供たちと

3人の子供たちと

育児&仕事をしていて大変なことはありましたか?それは何ですか?

育児では、イヤイヤ期の対応です。3人目のイヤイヤ期ですが、毎度手を焼いています。また小学生の長女の宿題のフォローは、時間がなくて大変です。
仕事では、子供の熱の時、急遽予定を変更したり休まなくてはならないことです。

それをどうやって解決していますか?

イヤイヤ期は、時間があれば、なるべく要求を聞いてあげるようにしています。晴れた日でも長靴を履きたいとか、冬なのにサンダルを履きたいとか、子供ならではのヘンテコな要望やマイブームもなるべく受け入れてます。時間がたつとそのうち終わるので。
宿題のフォローは、早め早めに声がけして促したり、ポジティブな声がけで自立していけるようにしています。
商談などキャンセルしにくい予定は、パパの商談の予定と被らないように事前に予定をお互いで共有し、スケジュールを組んでいます。

 

育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?

育児では、子供とのふれあいの時間を大事にすることです。三人それぞれにハグしたり、抱っこして絵本を読む時間はなるべく毎日とっています。
仕事では、「今できることをする」を大事にしています。事業責任者としてはまだまだできていないことも多く、適任ではないのではと不安になることもありますが、焦っても急には成長できないので、今自分にできることを着実に進めようと心がけています

 

3人子育て中の時短ワークでWEBディレクターをしていた齋藤さん。どうして事業を提案しようと思ったのですか?

新卒当時から自分の発案したサービス(特に女性向け)を立ち上げてみたいという思いがありました。しかし、目の前の仕事にいっぱいいっぱいな20代、その後、3度の妊娠期や育休復帰という、子育てとの両立を上手くやれるか不安な中仕事をする時期が続き、自分が本当にやりたいことについてアクションするよりも、与えられた仕事をこなすのみの働き方をしていました。しかし、このままではキャリアは止まったまま年齢だけ進み、与えられると思っていた仕事もなくなってしまう日が来るという危機感を持つようになりました。そのタイミングで人生やキャリアについて考え、今一番やりたい事として、「子育てを支援する」ような事がしたいと思うようになりました。
これまで仕事で培ったWEBディレクターとしての経験と3人の子育ての経験を活かして、「ITを活用した子育て支援事業」が私ならできると思い、事業提案をすることにしました。

 

事業責任者になり、時短からフルタイムに戻した時の心境や、やりくりを教えてください。

事業責任者になったので事業に責任を持ち進めていくという覚悟でフルタイムに戻しました。しかし、子育ての時間はこれまでと変えたくないので、9:30-16:30の時短勤務という働く時間はこれまでのままにしています。

働く時間を6時間から8時間に戻したところで成果にあまり変わりはないと思っているからこのようにしたのですが、変更から半年経った今、特に問題はないと感じています。

 

提案したサービスについて、なぜ始めようと思ったのか教えてください。

3人の子供がいて、それぞれ通っている学校、保育園が異なるため、それぞれがもらってくるプリントがあって、大事な予定の管理ができず困っていました。特に去年から長女が小学校に入学し、もらってくるプリントの量がさらに増えたことで、これはやり方を考えなくてはと検討し始めました。

他の類似のサービスも使ってみましたが、もっと使いやすいものが作れるのではないかと思い、提案してみました。

 

仕事風景

仕事風景

サービスについて教えてください。今後はどのようなサービスにしていきたいですか?

ポスリー」は、お子さんが小学校や保育園、幼稚園からもらってくるプリントを管理するアプリです。スマホで写真を取るだけで、アプリ内にお子さん別にフォルダ分けして管理できるので、お子さんが複数いる方や、習い事などを複数やっている方は、便利に使っていただけるのではないかと思います。

スマホで管理することで外出先やオフィスでプリントを確認し、仕事のスケジュールとお子さんの予定を調整できる点はワーママの皆さんにオススメです。また、提出物など忘れてはいけない期限や予定も、プッシュ通知の設定で教えてくれます。

9月には家族で共有できる機能をリリースしましたので、夫婦でプリントの内容を簡単に共有することもできます。

今後は、もっと便利に使っていただけるようユーザーの皆さんのご意見を聞きながら機能改善を続けて、たくさんの子育て中のママさんパパさんに使ってもらえるようなアプリにして行きたいです。

 

今後の目標やプランを教えて下さい!

まずは、プリント整理アプリ「ポスリー」をたくさんの子育て中のママさんパパさんに使ってもらえるようなアプリにしていくことが目標です。
そして、ポスリー以外にも、子育てをもっと楽にするようなインターネットサービスをどんどん産み出していきたいです。

 

最後に、メッセージをお願いします。

子供が小さかったり、複数いると、仕事にアクセルを踏みにくく、大きな挑戦に躊躇してしまうこともあるかと思います。以前の私がそうでした。

でも、今しかできないことがあるので、そのタイミングを逃さずに、自分が今やりたいことがみつかったら挑戦してみる方が良いと思います。

心配していたことも、案外どうにかなるものです。仕事すると決めたからには、同じ時間を使って何をするのか。これまでの仕事を続けて変化しないのか。

自分のやりたいことに挑戦してみるのか。悩んでいる方がいらっしゃったら、ぜひ後者をおすすめします。

インタビューby 椿

2018年10月3日 0 comment
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次女1歳の誕生日フォト
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プロフィール

・氏名:原田 晶子

・会社名:株式会社ネクスウェイ

・職種:企画職

・簡単な経歴:2009年入社。IT系サービスの営業(帳票配信システム~DM販促提案まで様々なサービスを営業)→カスタマーサクセス部門で既存サービスのユーザーサイトやユーザー会の企画・運営→2011年結婚・妊娠・2013年出産→待機児童→2015年産後はじめての復職を機に、働くママ向けの事業を会社に提案、企画が通る→妊娠・2017年出産→2018年二回目の復職後、新規事業責任者として現在取り組み中。

・居住地:東京

・ご自身の年齢 :(31歳、1986年生まれ)

・お子様の年齢 :(長女4歳、2013年生まれ、次女1歳、2016年生まれ)

・ワークスタイル:正社員・フルタイム勤務

 

現在のお仕事の内容、ワークスタイルを簡単に教えてください。

現在、働くママ向けの知恵共有サービスを新規事業責任者として企画しています。

アプリ開発の許可を会社からもらえたので、今はその準備に奔走しています。

最近、時短勤務からフルタイムに変更しバタバタと過ごしています。

平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。

5時30分:起きれたときは、洗濯や掃除。疲れてるときは6時に起きます笑

6時00分:自分の着替え、化粧、朝ご飯、子供達の朝ご飯の準備

6時30分:子供達を起こす、朝ご飯を食べさせる

7時00分:子供達の登園準備

7時30分:保育園へ出発

7時50分:通勤

8時50分:出社

17時20分:退社(※月曜日は18時まで会議のため、18時過ぎに退社)

18時30分:保育園にお迎え(※月曜日は延長して、19時30分お迎え)

19時00分:帰宅、夕飯準備

19時15分:夕飯、後片付け

20時00分:子供達と一緒にお風呂

21時00分:絵本を読んだり、おままごとしたり子供達と戯れる(寝落ち確実な日は、ここで洗濯を干すところまで済ませる)

22時00分:子供達就寝(大抵は一緒に朝までコース・・)

23時00分:まれに寝落ちから帰還起したときは、家事したり録画しているドラマを見たり自分時間。

24時00分:就寝。

 

出産して、何が一番変わりましたか?

自分を応援してくれる味方が増えたこと。娘がいつもお仕事頑張ってね!とか大変だった?と気にかけてくれるので、やる気が出ます。また、仕事に対しても、子供達にちゃんと「ママはこういう仕事をしてるんだよ」と自信を持って話せるような仕事をしたいと考えるようになり、仕事に向き合う姿勢も変わってきたかなと思います。あとは稼がなきゃという意識が高まったのは事実です笑。

 

ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うHappyなエピソードを教えてください。

私ははじめて復職した時、待機児童になったこともあり2年間の休職期間がありました。周りの同期はその間、昇格している人もいたり、自分の2年間はとんでもないブランクなんだと感じていましたし、時短勤務で復職したこともあり、担当する仕事にも物足り無さを感じたりしていました。自信を失い、子供が体調を崩し会社に連絡を入れるたびに、仕事を続ける意味を考えるようになっていました。ある日、上司から「働くママには厳しいかもしれないけど是非君にやって欲しい」とある仕事を任せてもらいました。その仕事は、お客様対応あり、後輩の教育もあり、と時短勤務では難しい部分も多々ありましたが、何とか頑張っていたある日、自分の成長を感じる瞬間が訪れました。子供が産まれ、自分の思い通りにはならない存在と24時間365日一緒に生活してきたことで、仕事で起きる全ての事に対して動じずに落ち着いて対応できている自分に気づいたのです。

「不測の事態を想定して先回りして計画を立てる」ってママの能力ですよね?それを仕事で活かせている自分に気づくことができました。それを機に、私の2年間はブランクではなかったんだと思えるようになりました。それからは、マネージメントは子育てと一緒だなと感じたり、逆に、仕事での経験を育児に活かしたり。ママである自分と、仕事をしている自分の両方の自分が「私」を成長させてくれているなと感じています。どっちの幸せも感じることが出来て、以前と比べ人生が豊かになった気がしています。もちろんかなり大変なんですけど・・!笑

 

育児&仕事をしていて大変なことはありましたか?それは何ですか?

一番は、こどもの体調不良です。仕事が大切な時期に限って、娘が熱を出したり、入院したり。2人目の復職後は、下の娘が2度入院する事態が発生し、新規事業を頑張っていこうと気合いを入れた矢先、ものすごい勢いで出鼻をくじかれました笑。

 

それをどうやって解決していますか?

今は仕方ないと割り切っています。一人目の時は割り切れずに、何とか仕事を回そうと四苦八苦していましたが、二人目の今、大変な時期はそう長くは続かない事を知り、腹をくくれていると思います。一人目での経験を通じて、割り切って子供優先でやっていこうという自分なりのワーママスタンスを定めることができたことが、一番の解決策になっているかなと感じています。

当時2歳の娘と公園で

当時2歳の娘と公園で

 

育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?

育児では、子供の個性を伸ばすこと。絵が好きなら、紙とペンをたくさん与え、英語に興味を示せば、英語にたくさん触れる機会を与え、個性を伸ばしていって欲しいなと考えています。その機会を悩まずに与えていけるのは自分で稼いでいる特権な気がしています。

仕事では、とにかく動いてみることをママになってから意識しています。ママになる前は、考え抜いてから動きたいタイプでしたが、圧倒的に時間が限られている今の状況で結果を出すには、まずは動いてみて軌道修正をしてどんどん進んでいく方が早く成果を出せるかも知れないと考えるようになり、まずは動いてみることを意識しはじめました。結構いい感じです!

 

一人目の育児休暇復帰時、とても辛かったというお話。なぜ辛かったのですか?

「ママとして、どういうスタンスで働くのか」を定める前に復職してしまったことが一番辛かった原因だと思います。仕事でちゃんと成果を出したい自分がいて、後輩からの質問電話に娘が泣く中出たり、深夜に仕事をしてみたり。子供が風邪を引けば、休む連絡を入れることがストレスになってたり。自分の中でこういう働くママを目指そうというものが明確にもてていないことで、以前の自分のように働けないことに対してどういう風に向き合っていくかを決められておらず、バランスを崩していたと思います。

その時に戻れるとしたら、自分にどういうアドバイスをしたいですか?

世の中の働くママ達は、この困難な状況を、どうにか切り抜けるために、あらゆる工夫をしています。夕飯を朝に作る人もいれば、外食を上手く活用している人、洗濯物を畳まないでそのままクローゼットへ戻すようにしている人、ファミリーサポートや病時保育を上手に活用している人。仕事で気をつけていることも工夫ばかり。自分は、どこを工夫して、どこを頑張りたいのか、自分なりのスタンスを、あらゆる先輩ママたちに知恵を借りながら質問しながら決めていけたらいいんだと思いますし、私はそういう機会(場所)を提供したいと思っています。

 

新規事業を始める決意をした原田さん。なぜその決意に至ったのですか?

それだけ初めての復職が辛かったんだと思います笑。主人がサービス業でほとんど家にいないこともあり、1人で抱え込んでしまっていました。自分が一番、みんながどうやって工夫しているのか知りたかったですし、私のように働くママが1人で悩むことがないようにしたいという想いがものすごく強くなっていき、新規事業としてやりたいと思うようになりました。

 

サービスにかける思いなど、教えてください!

働くママ達の日々の工夫ってあまり外には出てこないと思います。私も疲れた日は、冷凍食品に頼ったり、たまには子供達と外食する日もあります。でも、そこだけを見て、手抜きな親だと思われたくない自分もいたり、facebookやInsatglamには絶対載せませんよね?笑。でも、本当のところ皆どうしてるの?って皆が知りたいことだと思うんです。それを知るだけで、心が軽くなる働くママも多いはず。そういう働くママ達の日々の工夫や知恵をみんなで共有して、みんなが自分なりの「私はこうやって働くママやっていこう」というのを見つけられるようにしたいです!

 

3人で

3人で

今後の目標やプランを教えて下さい!

「ワーママ寄れば文殊の知恵」だと考えていて、私の工夫は○○さんにとって目から鱗で、△△さんの工夫は私にとって目から鱗。そういう出会いをたくさんつくっていきたいです。まずは、検証環境を2018.4頃にリリース予定です。本格的にサービスリリースする際には、是非皆様にメンバーになってもらいたいので、広報させてください!

最後に、メッセージをお願いします。

私は家族・子供が一番大切です。仕事は好きですが、どうやっても一番にはなりませんでした。だからこそ悩んだし、今も定期的に悩みが襲ってくることがあります。これから娘が小学生になったら・・とかきっと悩むと思います。そんな時、同じように頑張っている働くママ達と助け合ってなんとか切り抜けて、「あの時仕事辞めなくて本当によかったよね!」と語り合いたいなと夢見ています。今回私のように平凡な人がパワーママのインタビューに答えていいのか、結構悩みましたが、私のようなごく普通の働くママが増えていくのが今後の日本だと思い、インタビューに答えさせていただきました。バリバリじゃなくても、普通のママでも、ちゃんと働いていける日本に変えていきたいですね。一緒に頑張りましょう!私も自分の出来ることを頑張るので応援していてくださいね!

2018年1月16日 0 comment
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小野里さん

3度目の育児休暇での活動、夫婦での育児休業からの活動など、小野里さんとお会いして、子育てや育児休暇を通して、留学並み、またはそれ以上の人生のシフトをされているなぁと、その実行力に感動しました!

小野里さんのキャリアに対する考えのシフト、また、まだあまり表には出てこないけれど、「父と子」の関係について、「父」の育児休業のリアル(妻目線)など、小野里さんならではのお話を伺いました!(インタビューby椿)

 

小野里さん

小野里さん

プロフィール

・氏名:小野里美保

・会社名:新聞社

・職種:広告営業

・簡単な経歴:新卒で新聞社に入社、新聞広告の校閲などを行う部署(深夜勤務土日出勤あり)に配属。第一子出産→育休→復帰、庶務部に異動、第二子出産→育休→復帰、営業部に異動。広告主向け広報誌の編集や広告企画などを担当。

第三子を出産し三度目の育休中。

・居住地:東京都

・ご自身の年齢 :38歳、1979年

・お子様の年齢 :7歳(小2)2010年、4歳2012年、0歳2016年

・ワークスタイル:夫婦で育児休業中

 

 

現在のお仕事の内容、ワークスタイルを簡単に教えてください。

第三子を出産し、三度目の育休取得中です。夫も同時に一年間の育休を取っています。

一度目と二度目の育休は思い通りにいかないことも多かったので、三度目の正直で今しかできないことをやっています

仕事は入社してから15年くらいずっと内勤で、与えられた仕事だけをこなし、キャリアをまったく意識していませんでした。その後、営業部に異動になってからは割と自由に動くことができ視野が広がりました。興味のある企画にも首をつっこみ、母となった視点を仕事に活かすことができました。これからおもしろい仕事ができそう、というタイミングで名残惜しく産休に入りました。

■「HEART&DESIGN FOR ALL~誰もが暮らしやすい社会の実現へ~」

障害者やLGBTなど多様性をテーマに情報発信やシンポジウムなどを行っています。

■子育ての支えになる言葉「糧ことば

絶賛投稿募集中です!「糧ことば」はだれでも応募できます。人から言われたり、聞いたり、本で読んだり…子育ての支えになった言葉をぜひご応募ください!選ばれた言葉は新聞&WEBに掲載されます!!

平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。

6:20 起床、長女の弁当・朝食・離乳食作り

7:00 夫&子供たち起床、朝食、長男長女を送り出す(送りは夫)

10:00 外出(ヨガ教室、PTAなど)

13:50 長女幼稚園お迎え(水曜日は午前保育)

帰宅後、買い物夕食作りなど家事

16:30夕食(夫、長男、長女)、長男長女習い事へ(夫が送り迎え)

18:30夕食(次女、義母)お風呂

21:00子供たち帰宅、お風呂、明日の準備

0:00 就寝

隙間時間でSNSチェックなど

 

出産して、何が一番変わりましたか?

今思えば、出産前までは自分のことだけ考えていて自己中、人も話も聞かないしツンケンして感じ悪い印象だったと思います。他人や社会に興味関心があまりなく視野が狭かったです。子供ができて自分が必要とされる存在になり、今では子供を三人産んだというだけで、人から相談を受ける機会も増え、いつのまにかベテラン枠。今まで周りに助けてもらってばかりだったので、今度は恩返しで他の人に役に立ちたいと思うようになりました。社会課題にも関心がでて、自分のできる範囲でボランティアなどに取り組んでいます。

糧ことば 新聞掲載

糧ことば 新聞掲載

 

ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うHappyなエピソードを教えてください。

ワーママとして、自分が新聞に載ったことがあり、子供たちに自慢しました!家族のリアクション薄目でしたが…。(笑)

ママたちが心の支えにしていることば「糧ことば」の企画は、社内の(自称)若手有志が勝手に作ったチーム「次世代研究所」と広告会社・博報堂のママチーム「リーママプロジェクト」とのコラボ企画です。読者から寄せられた「糧ことば」の選考会を行い、自分の子育てに対する思いまでが新聞に掲載されました。仕事では子供の病気で急に休んだり早退したり、周りに迷惑をかけてしまうことも多く、子育て中を「負い目」に感じていた時期もあったので、母となったからこそできた仕事は良い経験となりました。

ただ、夫は記事を読んで「(夫のことを)最初は全然ダメでした」の発言がお気に召さなかったようですが…事実です!

産後半年、家族で小笠原諸島へ 片道船で24時間

産後半年、家族で小笠原諸島へ 片道船で24時間

育児&仕事をしていて大変なことはありましたか?それは何ですか?

育児だけでも思い通りに行かないことばかりなのに、産後、自分ではどうすることもできない辛いことがたて続けに起こりました。信頼していた上司の突然の死、東日本大震災、弟の交通事故、実母の病気、そして闘病生活の後の死などです。有事の時に子供がいると身動きが取りづらいもどかしさを実感しました。どんどんネガティブ思考になり、育児にも仕事にも不平不満ばかりになっていきました。営業部に異動の話があったときは入社してから内勤経験しかなかったので、「今までの仕事の経験が何の役にも立たない、自分には何もできない。」と自己肯定感がとても低くなっていました。

 

それをどうやって解決していますか?

異動後、自分に自信がなかったとき、職場の先輩から「家庭で家事も育児もやっているのだから仕事ができないことはない。」と言われ、ハッとして、母であることにもっと自信を持とうと思いました。子育て中だからと「いつも申し訳ない気持ち」で「すみません」ばかり言って「自分は戦力外」と思っていたのですが、母であることを強みにして仕事ができないかなと考え方を変えました。なんだか急にひらきなおっちゃったんです。

 

育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?

育児も仕事も不平不満ばかり言っていても解決にならないので、「ダメだし」ではなく「ポジだし」(ポジティブな改善策)を心がけています。

 

新聞社はハードワークと聞きます。実際はどうでしたか?

職場に働く母が増え、先を行く先輩もいたので、とても理解のある環境でした。周りのサポートにとても感謝しています。子育て中だから妊娠中だからと仕事を制限させるのではなく、やりたいことはやらせてもらえました。泊りの出張では久しぶりに一人でゆっくりお風呂に入り、誰にも邪魔されずに朝ごはんを食べ、出産前までは当たり前だったことのありがたみを実感した至福の時でした。出張から帰ると意外にも自分がいなくても家庭は普通にまわっていて拍子抜けしました。「ママじゃなきゃダメは思い込み」ですね。

 

 

広告営業のお仕事でも、取材についていったり等、社内でも比較的自由に動けてたのことで、それはどのように実現に至ったのでしょうか?

内勤のときは、ミスなく仕事してあたり前なので評価されることもあまりなく、仕事は受け身でした。目の前の仕事を毎日同じようにこなす方が楽だと割り切っていました。いきなり未経験の営業部へ行けと言われたときは、「イヤです。私には無理です。」と全力で拒否しました(笑)。知らないことってコワイと感じてしまうし、なによりまた一から仕事を覚える気力がなかったです。

私は短大卒なので、営業に異動することはない、四大卒と比べると給料の差も大きいし、昇進も遅い、研修も受けていない、だから補助的な仕事しか任せられないんだと思い込んでいました。考えてみれば、そんな契約なんてないのに、入社したばかりの頃に誰かに言われた言葉が呪縛のようになっていたのだと思います。

異動後に思い立って企画を提案しました。最初はアイディアだけ出せば後は誰かがやってくれるだろうと甘い考えでいました。でも自分で動かないと進まないことがわかり、周りも巻き込んでサポートしてもらいました。子供がいると外出しにくい大人の会話ができないというフラストレーションがあったので、自分のやりたいように自由に動けるってとてもいいですね。

考えていることは言わないと相手に伝わらないし、やりたいと思ったことがあれば遠慮していると損です。会社も夫婦関係と同じで「言わなくてもわかってほしい」と念じていても伝わりません。自分からやるって言ったのにできなかったらどうしようとも思ったけれど、できないときはできないと言いました。そうしたら、周りが助けてくれました。声をあげることが大事です。

 

夫婦で育児休暇を取得する事になったきっかけを教えてください。

夫婦で育休と聞くと、とても子煩悩な夫で夫婦仲も良いと思われがちですが、むしろ家族を立て直すための荒療治です。

最初に夫が育休を取ると言い出した時、私は三度目こそは育休を謳歌しようとしているのに、「自分のペースが乱されるのでは?」「夫のお昼ごはんまでつくるの?」「働きたくないだけじゃないの?」「育休なめんな!」というのが正直な気持ちでした。同居している夫の母も世間体を気にして猛反対していました。しかし、「家族との時間を大切にしたい」という夫の決意は固く、転勤辞令が出たことをきっかけに強行的に育休取得となりました。(詳しくは「共働き未来大学」のインタビューをどうぞ)

 産まれて一年間の子供の成長はめざましいので、「今日はじめて歩いたよ」とか私から聞くよりも夫の目で見てほしいですし、男性にも一度仕事から離れ家族と向き合い、今後の人生について立ち止まって考える機会としての育休もありだなと今は思っています。

 

ただ、良いことばかりではなく、夫婦で働いていないので長女は通っていた保育園を退園となってしまい、急遽幼稚園さがし、働いていないので世帯収入も大幅に減り貯金を切り崩しています。でも、保育制度など必要に迫られて得た知識や経験は無駄にしないで仕事に活かしたいので育休中に保育士資格取得を目指しています。

 

産後ケア教室 マドレボニータ

産後ケア教室 マドレボニータ

3回目の育児休暇でチャレンジしている事、意識していることなどあれば教えてください。

「育休中なのに活動的だね」とよく言われますが、やっていることはどれもこれも本当は苦手意識のあることばかりです。

自分にはスキルがないと思っていたので、妊娠中にプロボノ(スキルを活かしたボランティア活動)「ママボノ」に参加。

運動音痴だけど、産後は気力体力回復のため、産後ケア教室「マドレボニータ」のエクササイズに通いました。

育休中の現在は「母となってはたらく」をテーマにしたNECワーキングマザーサロンの運営メンバーにボランティアとして参加していますが、もともとはママトークが苦手で児童館に行くのすら苦痛でした。

小学校のPTAにいたっては「なんかコワイ」「めんどくさい」というイメージしかなかったけれど副会長になりました。

すべてに共通しているのは実際に飛び込んでみたら面白く学ぶこともたくさんあるということです。

今後は英語が苦手なので親子留学をしたいですね。夫はどこまで本気かわかりませんがシアトルに住みたいようなので。

 

ママが推薦して父子旅行でシアトルに行かれたのですよね?参加した経緯など教えてください。

夫は育休に入ると、子供たちに勉強や運動など教育熱心になるあまり、毎日怒ってばかりになってしまいました。特に長男に対してです。怒られた息子は母に逃げる、私は息子をかばい怒りすぎの夫にイライラ…家庭内ギスギスで最悪な状態。夫と息子そんなに相性が悪いのなら関わらないでほしいと思っていた矢先、タイミングよく「父子ツアーinシアトル」という企画を知りました。主催は「笑っているパパを増やす」活動をしているNPO法人ファザーリングジャパン関西です。夫の志望動機と妻の推薦状により選ばれた3組の父子が渡航費無料でシアトル8日間の旅をするという企画でした。毎日眉間にシワを寄せている夫にはもうこれしかないと思い応募、幸運にも参加させていただくことができました。息子にイライラしても、他の父子たちが一緒の手前、声を荒げるわけにはいかないし、その辺に放置して帰ってくることもできない状況です。ママのヘルプもない逃げ場のない海外で息子に向き合ってほしいと願いつつ、ケンカして途中リタイヤするのではないかとすら心配していました。成田空港に迎えに行くと感極まって泣いている夫がいたので、父子の絆が深まったと確信しました。もちろん、今でも夫は怒ることもありますが、以前のような頭ごなしの怒りではなくなり、その影響か息子もとても落ち着きました。二人とも一皮むけた感じがします。母子分離したことにより、夫の子供の接し方に私自身が干渉しすぎていたのかなと少し反省もしました。

この父子ツアーは単なる旅行ではなく、現地パパたちとのミートアップなど、パパたちの子育てや働き方に対する考え方を変えるほどの刺激的なものだったようです。

興味のあるは夫のブログもどうぞ!

 

 

お仕事復帰したら、どのような動きをしたいと考えていますか?

「育休中って毎日ヒマでしょ?」とか「三度も育休取って戻る席はあるの?」と言われたこともあります。育休はブランクではないことが証明したいですね。

育休中は仕事では出会わないような人たちとつながり、普段できない経験もできます。それを仕事に結びつけたいです。

母としての視点を活かし、家庭と仕事の境界線がないような仕事ができたら理想的です。

 

今後の目標やプランを教えて下さい!

シアトルの効果で、夫が働き方を変えたい!と宣言しているので、いざというときの変化に対応できるように準備していきたいと思っています。仕事と家庭以外の第三の場や自分の好きなことやりたいことをさがしていきたいです。

 

最後に、メッセージをお願いします。

最近の女子大生はあえて一般職を選ぶという記事を読んだことがあります。

私はずいぶん長いこと割り切って仕事をして思考停止してしまっていたので、やる前からできないと決めつけるのはもったいないなと思います。

 

自分の関心がある仕事ができるってとてもおもしろいです。作業量が多くても全然苦にならない。逆に、まったく興味のもてない、やらされている感の仕事はしんどいです。

インタビューされているパワーママたちを見るとみんな仕事が好きだからどんなに忙しくても活躍できているのでしょうね。

仕事している時間って一日の中でとても長いから、自分がそれで満足なのかをよく考えた方がいいと思います。

自分の気持ちが満たされていれば子供にもパートナーにも優しくできます。子育てを理由に自分の気持ちを後回しにしないでください。

2017年10月31日 0 comment
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この7月から新しくなった東京オフィスで。

 

プロフィール

・氏名:川村 恵生

・会社名:株式会社アダストリア

・役職名:マーケティング本部

・職種:マネジャー

・簡単な経歴:

大学卒業後、2008年 インターネット広告会社の株式会社オプトへ入社し、大手ファッションECやコスメ企業のWEBマーケティングを担当。その後 2012年株式会社ポイント(現、株式会社アダストリア)に入社。ブランドやECにおけるWEBマーケティング活動に従事。2016年5月より産休に入り、6月に長男を出産。1年の産休・育休期間を経て、2017年5月より現職。

 

・居住地:千葉県

・ご自身の年齢 :32歳

・お子様の年齢 :1歳

・ワークスタイル:正社員、時短勤務(9:00~16:00)

 

現在のお仕事の内容、ワークスタイルを簡単に教えてください。

アダストリアが展開するグローバルワークローリーズファームなどの各ブランド、またECサイト[.st]におけるWEBマーケティング業務に携わっています。具体的には各プロモーション、キャンペーンの戦略設計、SNSを活用した企画の立案、WEB広告のバイイング、ECサイトやアプリのUI/UXの設計などを行っています。

 

 

平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。

06:00   起床、朝食準備

06:30   朝食、保育園の準備、自分の身支度

07:30   子どもの身支度・保育園への送りを夫に託して、家を出る

09:00   出社

16:00   退社

17:30   保育園へお迎え

18:00   子どものご飯

週末に作り置きしたご飯やおかずを食べさせる

まだ一人で上手に食べられないので、付きっきりでサポート

18:30   子どもと一緒にお風呂

19:00 私のご飯、子どもと遊ぶ

20:00   寝かしつけ

21:00   家事

22:00   就寝

 

出産して、何が一番変わりましたか?

価値観、時間の使い方、夫との関わり方、ファッション、ヘアスタイル…

変わったことを挙げだすときりがないですが、一番は小さなことでも幸せを感じられる自分になりました。

今週は息子が病気もせず保育園に行けたとか、帰宅したら夫が部屋を綺麗にしてくれていたとか、ほんの小さなことでも涙が出るほど嬉しい気持ちになれる自分に生まれ変わりました。

 

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ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うHappyなエピソードを教えてください。

毎日出社のタイミングで、息子と夫が家の前まで来て見送りをしてくれることがとっても幸せです。姿が見えなくなるまで、手を振ってくれる二人がいつも微笑ましく、今日も頑張ろうという力が湧いてくる瞬間です。

 

育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?

元々 自分の好きな分野の延長でやっていた仕事だったこともあり、日々の生活で特に仕事モードのON/OFFを意識したことがなかったのですが、ある日、仕事のことを考えながら、無言で息子にご飯をあげている自分にハッとしたことがあって、それ以来は、「家に帰ったら仕事モードをOFFにして家族と向き合うこと」を育児では大切にしています。

 

仕事においては、時短勤務を言い訳にせず、プロフェッショナルを追求する姿勢を大事にしています。また、急遽 息子が急病で会社をお休みしないといけなくなった場合でも、仕事のメンバーに極力迷惑を掛けないように、属人的な働き方はしないように、仕組み化を意識し、資料などは全てデータ化、クラウド上に残すようにしています。

 

 

最後に、メッセージをお願いします。

私の働くアダストリアは、出産や育児に関する法定制度の完備に加え、独自の支援制度が用意されています。復帰前には、復帰前のママたちと先輩ママたちの交流会があったり、その他にも、看護休暇、保育料の補助や、これから先も使える制度があるおかげで、ママにとってとても恵まれた環境で働けるのだと思います。また、パートナーの夫は育児に対して非常に理解があり、絶対的な協力関係で、いつも支えてくれています。

 

とはいえ、“自分がやりたい時にやりたいことをやるって、こんなに難しいことなんだ”と焦りを感じずにはいられない日もあって、それはママみんなが感じる気持ちなのだと思います。

ただ、間違いなく言えるのは、確実に子供は日々成長し出来ることが毎日増えていって、例えば1ヶ月前と比較しても子供自身のやりたいことが自分で出来ているようになっているということ。今では「あれ、そんなことも出来るの?」と時に寂しさを感じるくらい、あっという間に子供は成長していきます。

 

まだまだ未熟な私ですが、子供の成長に負けないぐらい、ママとしても妻としても女性としても、これからも成長していければと思います。そして一緒に頑張りましょう!

 

 

(インタビュー:高村)

2017年10月3日 0 comment
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プロフィール

・氏名:山田 綾子

・会社名:株式会社ウエディングパーク

・役職名:メディア開発本部マネージャー

・職種:ディレクター

・簡単な経歴:

2012年、ウエディングパーク一期生として、新卒入社後、営業本部に配属。2014年、新規事業立ち上げの責任者に就任し、2015年1月にフォトウエディング・前撮りの検索サイト「Photorait(フォトレイト)」を立ち上げる。2016年6月に第一子となる長男を出産後、2017年1月よりメディア開発本部マネージャーとして復帰。

・居住地:東京都

・ご自身の年齢 :27歳

・お子様の年齢 :1歳

・ワークススタイル:時短勤務

 

現在のお仕事の内容、ワークスタイルを簡単に教えてください。

ウエディングパークの姉妹サイトである、海外挙式の日本最大級クチコミ&フォトサイト「ウエディングパーク海外」のサイト責任者をしております。

「ウエディングパーク海外」がより大きく、より使いやすいメディアになるよう日々改善を繰り返すと共に、メンテナンスや新機能の開発ディレクション、サイト内の編集コンテンツのライティングなどもおこなっています。

 

平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。 

06:30 起床、身支度、子供の朝食準備

07:00 子供が起きる前に出発

(朝の子供の世話、保育園の送りはパパが担当)

07:40  出社

17:00  退社

17:40  お迎え

18:00  帰宅、夕食準備

18:30  夕食

19:00  お風呂、子供と遊ぶ

20:30  子供就寝後、洗濯、翌日の準備など

22:00  自分時間♡(ドラマ見たり、本読んだり…)

23:00  就寝

 

出産して、何が一番変わりましたか?

出産前は24時間全て自分が自由に使える時間だったのに対し、今はまさに時間との戦い。すごく時間を大事にするようになりました。

子供との時間を削ることは絶対にしたくないので、毎日17時がタイムリミットですが、明確なタイムリミットがあることで集中力がアップしている気がします。

急に子供の体調が悪くなるかもしれないことを考えると、2日くらい仕事が前倒しできていて余裕があるくらいが、周りの人から見る「順調」だと考えるようにしているので、危機感を早めに感じられるようになったのも出産前と変わったかなと思います。

 

育児&仕事をしていて大変なことはありましたか?

子供がいなかった時代の200%頑張って、やっと同じ成果にたどり着くこと。

時間を大事にするようになって、限られた時間の中で前より濃い仕事ができるようになりましたが、でもそれは同時にどっと疲れます(笑)。

そして17時に会社を出てから子供が寝るまではとにかく体力勝負。スーパーの袋を持って保育園まで走り、ベビーカーを嫌がる子供を抱っこして家に帰ることもしばしば。もう子供が寝る頃にはヘトヘトです。

そこまで頑張ってやっと、子供がいなかったときと同じ成果が出せる。むしろ、それでもちょっと及ばないくらい。

あと余談ですが、復帰してから断乳したので、断乳を始めてから2週間くらい、細切れの2時間睡眠で出社したときは地獄でした…。でも周りに「断乳してます!」なんて言えないので(笑)、いつものように元気な姿を振る舞うのが大変で。これから復帰する方には、ぜひ断乳してからの職場復帰をおすすめしたいです。

 

それをどう解決しましたか?

ウエディングパークにはちょうど同じ時期に出産・育休を経験して復帰しているメンバーがいて、そのメンバーと悩みを共有したり、子供の話をしていると、「あともう少し頑張ろう」と元気が湧いてきます。やっぱり共感ってすごく大事!

また、保育園の送りはパパが担当なので、朝が唯一自分が自由に過ごせる時間。その時間を有効活用できるように、8時前には出社しています。24時間の中で、自分が1人で自由に過ごせる時間が毎日1時間でもあると、心に余裕が出る気がします。

 

ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うHappyなエピソードを教えてください。

保育園にお迎えに行くときが、1日の中で一番幸せな瞬間。

子供が6ヶ月のときに復帰しているのですが、当初は迎えに行ってもイマイチ反応が薄くて(笑)。それがだんだん、私の顔が見えると笑うようになり、ハイハイで私の元へ来てくれるようになり、最近ではよちよちと歩いて来てくれるようになり…。

この瞬間があるから、17時まで必死に頑張って、急いで迎えに行って、そして毎晩子供の寝顔を見ながら明日も頑張ろうと思えちゃうんだと思います。

私が想像していたより何倍も、子供はママが大好きで、寝る時にくっついてくるのも、私が見えなくなると大泣きするのも、本当にかわいい。子供を育てながらの仕事って、とても大変ですが、子供がいるからこそ頑張れてしまうのがママなんだと思います。

 

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育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?

仕事では育児を言い訳にしない。育児では仕事を言い訳にしない。

子供が欲しいと思ったのも、子供がいても仕事がしたいと思ったのも、全部自分が決めたことなので、「子供がいるから」「時間がないから」ということを絶対に仕事の言い訳にしてはいけないと思っています。

だから、17時までの勤務にすることで遅れてしまう仕事は家に帰ってからの時間でどうにか取り戻す努力をしています。

ただ、やっぱり物理的に時間が無いので、自分の勉強時間だけは優先度が下がってしまって、最近はあまり本を読んだりできていないなぁ…と反省する部分も。

(あんまり反省すると落ち込んじゃうので、全部頑張ったら疲れちゃう!と開き直ることにしています。)

育児では、仕事によって子供の生活リズムを変えることはしたくないので、子供が夜ご飯を食べるべき時間には家にいられるように17時までの勤務にし、週末に1週間分の子供のご飯を作って冷凍しておいて、18時にはご飯を食べられるようにしています。

 

これからの目標を教えてください。

数年後には2人目が欲しいと思っています。

だから、「子供がいても仕事と両立できる」ことを証明して、2人目が生まれても会社に戻ってきてほしい!と思ってもらえるような結果を出していくことが、今の目標です。

 

最後に、メッセージをお願いします。

我が家の子供は幸い、大きな病気をしないどころか夜泣きもないしご飯もモリモリ食べるので、育児に関しては周りの方に比べたらきっとストレスの少ない方。それでも毎日100%の体力を使い切るので、仕事と育児の両立って、自分たちが思っているよりもっとすごいことなんだと思います。

結構な頻度で体力と精神力がぽきっと折れちゃうこともありますが(笑)、仕事も育児も頑張っている自分を褒めることも忘れずに、毎日笑顔で子供と向き合いたいです。

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(インタビュー:高村)

2017年9月7日 0 comment
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山本さんと娘ちゃん

今回ご紹介するパワーママは、株式会社CyberZの人事マネージャー、山本真由美さん。

2017年6月に育休より復帰後、仕事の他にも平均年齢30歳と若手が多い社内に対して勉強会を開催したり、ブログでも意識的にワーママとして経験を発信する姿が素敵な山本さん。

保活・出産育児・職場復帰と、経験のない人からすると、とてつもなく大変そうに想像される出来事について、実際にどうだったのか、そして何が変わったのか?について、おそらく最も大変な時期である復帰ホヤホヤの今、リアルボイスを聞いてみました!(インタビュー by 椿)

 

山本さんと娘ちゃん

山本さんと娘ちゃん

プロフィール

・氏名:山本真由美

・会社名:株式会社CyberZ

・役職名:マネージャー

・職種:人事

・簡単な経歴:

大学卒業後、2006年に新卒でサイバーエージェント入社。人事本部にて新卒採用・育成・社内活性化業務などに携わった後、広告部門にてコンサル部門のマネージャーとして従事。CyberZの事業拡大に伴い、2012年に異動。メディア部門にてスマホ広告の商品開発、仕入れ、運用担当などを経て、2013年からCyberZの人事部・総務部のマネジャーとして採用、育成、社内人事システム構築、オフィス等を担当。産休・育休を経て、2017年6月に現職に復帰。

・居住地:東京都

・ご自身の年齢 :33歳(1983年)

・お子様の年齢 :1歳(2016年)

・ワークスタイル:正社員

 

現在のお仕事の内容、ワークスタイルを簡単に教えてください。

スマートフォン広告代理業及びスマートフォンゲームのプレイ動画共有サービス「OPENREC.tv (https://www.openrec.tv/)」等のサービスを運営している株式会社CyberZ(https://cyber-z.co.jp/)において、人事部のマネージャーとして従事しています。現在は人事の中でも、育成・管理業務を中心に、人に関わる経営課題に向き合っています。育休復帰後より、時短勤務です。

 

平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。

6:30 起床、朝食(娘に食べさせながら自分も食べる)、登園準備

8:00 保育園送り担当は夫。見送り後、家事タイム(掃除・食器洗い等)、身支度

8:30 家を出る(通勤)

9:30~16:30 出勤(時短勤務)

17:30  保育園お迎え~帰宅

18:00  娘とお風呂、洗濯(洗濯をするために先にお風呂に入れています)

19:00 夕飯(娘に食べさせながら自分も食べる)

19:30 夕飯後、こどもと遊ぶ(絵本等)、両親に娘の写真を送ったりビデオチャットしたりコミュニケーションをとる

20:30 娘の寝かしつけ

21:00 家事タイム(洗濯物たたむ・夫が家で食べるときは食事の用意)

22:00 自分の自由時間♪(本を読んだり、ゲームしたり)

23:30 自分が寝る

 

出産して、何が一番変わりましたか?

「生活スタイル」時間の使い方が一変しました。朝型&規則正しい生活になりました。今までは仕事中心で割と夜型だったので、ここが一番変わったと思います。

「家事力」食事づくり、その他家事全般これまで仕事中心だった生活だったのですが、圧倒的に家事に費やす時間が増えたので、少なからず手際の良さや食事メニューの広がりなど、家事力は上がったと思います。笑

「両親とのコミュニケーション」。孫を通じて家族(両親)とのやりとりが圧倒的に増えました。

 

ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うHappyなエピソードを教えてください。

人生における、楽しみや喜びが増えたことです。復帰してすぐ感じたのは、育児も仕事も両方できる、というのは幸せなことだなと実感しました。どちらも自己成長にもつながっています。

また、ママになったからこそ仕事で活かせるものも増えました。大変なことも、喜びも、パパママの気持ちが以前よりもはるかによくわかるようになり、人事の仕事の中で、面談時や取り組みや制度を考える際など、活かせることが増えました。

 

育児&仕事をしていて大変なことはありましたか?それは何ですか?

仕事では、時短勤務、保育園のお迎えという「時間の制約」があるということです。

あとは、パパママは皆さんおっしゃると思いますが、子供の体調不良になったとき。まだ1歳で免疫が少なく、保育園から風邪をもらいやすいし、なかなか治りづらかったりします。仕事を急に休まざるを得なくなるというのもありますが、子供が辛そうだといつも以上にこちらも体力と精神力が必要になります。熱は大丈夫かな、熱性痙攣起きないかななど、いつも以上に娘の様子に気を遣い、夜も頻繁に起きて夜泣きの対応で睡眠時間が減ったりするので、子供も親も戦いですね。

 

それをどうやって解決していますか?

仕事では、やりたい事が多く、この限られた時間の中ですべてはできないので、組織成果が最大限に出せる「自分ができること」「自分がやるべきこと」の優先順位をつけるようになりました。ある程度、良い意味で割り切りみたいなものも必要だなと感じます。あとは、「短時間でどれだけ成果を残せるか」という思考に変わりました。結果、ものすごく集中力が増しました。(笑)

 

「子供の体調不良は必ずある、いつ休むか分からない」という前提のもと、ここも見越してし「仕事を持ちこさない」「期限よりも早めに終わらせる」ことに気をつけ、「急に休んだ際にカバーできる体制づくり」をするようになりました。また、弊社グループでは「キッズ在宅」という、子どもの急な発病や登園禁止期間など、子どもの看護時に在宅勤務できる制度があるのでこちらも活用しています。今後は、どうしてもというときは義両親に頼ったり、シッター等色々な方法を模索しておこうと思います。

あとは、体力と精神力が削られるので、自分自身の体調管理には以前よりも気をつけるようになりました。体調が悪くなったときは鍼、心身のバランスを保つための定期的なマッサージなど、体調にあわせてお世話になっているところがあります。

 

育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?

育児は、子供と一緒の時間は最大限子供に向き合うことです。産休・育休中は四六時中一緒にいましたが、保育園に通うようになってからその時間が減ったので、一緒にいる間は最大限向きあおう!と思いました。

仕事は、自分が出せる最大限の組織成果を出すこと、自己成長し続けることです。

 

社内で会議

社内で会議

復帰して2ヶ月。想像していたワーママ生活と実生活の違いはありますか?

想像では、毎日バタバタして、疲弊するのではと思っていましたが、意外とそうではなく、復帰前よりも更に規則正しい生活になり、気持ちの面でもメリハリがつけられるようになりました。そう思えるのは夫や会社の皆さんのフォローあってこそかと思います。

 

保活はどのように準備して、どう動いていきましたか?やってみてどうでしたか?

東京都の中でも激戦区と言われるエリアに住んでおり、正直苦戦をしました。0歳児(0歳4月入園)でも当たり前のように認可保育園はNG、認証保育園も入園1年前の段階で「すでに予約が100名以上入っており、うちは先着順です」というところも多く、望み薄。「まずは説明会に参加してください。説明会は毎月1日の○時から予約を開始しますのでそのときに電話してください」というところも多く、昔の人気アーティストのチケット取りみたいな感じで、電話を準備してひたすらつながらない電話をかけ続けて、ようやくつながったと思ったら「すでに今回の説明会予約がいっぱいになったので、来月おかけください」と言われたり。保活の大変なところは、努力したからと言って必ずしも報われるものではないということかなと思います。自分1人の力ではアンコントローラブルなことも多いです。何より先が見えない不安というかストレスは私も感じました。

最終的には、保育園を調べる中で、気になった園の情報がないか仲良くしていた近所のママ友さんに聞いたところ、ちょうどその方の友人がその保育園に預けていたのでつなげてもらいました。少々家から遠いけれど話を聞いてとても良さそうだと思い、応募し、決定しました。なので、最終的には紹介経由ですね。

 

激戦区における保活のポイントを教えてください!

スピード(できる限り早く動くこと)と、情報戦に勝つことかなと思います。

「認可」に関しては、情報収集・応募はしつつも難しい前提で動く。

「認証・無認可」に関しては、スピードと情報が重要。「認証・無認可」はそれぞれ応募タイミングや優先することが園によって違いますのでそれを把握しておく必要があります。先着順のところも多いので早いに越したことはありません。妊娠中から休みを取ってでも動いておく、情報戦というのは、同じ区のママ友を作り、比較的入りやすい新設園の情報や、紹介経由で入るなどのルートを作ることかなと思います。

 

会社復帰してから意識的にメッセージを伝え始めた理由は?

自分の経験は伝えていく、ということを始めました。まずは社内から。今働いているCyberZでは、平均年齢30歳前後なので、まだまだこれからママが増えるという段階。最近結婚した、妊娠した、産休に入ったという方が多い会社なので、私から後輩社員やこれから出産を迎える人に伝えられることは多いなと感じ、もちろん個別にも伝えたり、全体向けには「F会」という活動を通じてどんどん伝えていきたいなと思っています。

 

F会にてライフネットの岩瀬さんをお呼びして勉強会を実施したときの様子

F会にてライフネットの岩瀬さんをお呼びして勉強会を実施したときの様子

女性を集めて開催していた「F会」は、どういう取り組みなのですか?

「F会」は、女性特有の悩みを相談する場の提供と女性同士の繋がりを大切にすることで、活き活きと働けるきっかけをつくることを目的として営業マネージャーの石川さん、広報の高井さんと一緒に2016年1月から立ち上げたプロジェクトです。F会の「F」とは、Female-女性、Future-未来、Flutter-羽ばたくの意味を込めています。これまでの取り組みとしては、懇親会・マネジメント研修・外部の方をお招きしてお金やヘルスケアに関する講演など。復帰してからは、「妊娠出産を経て」というテーマで現在妊娠中の社員と私から経験をお話しながら、皆でランチを食べるという会を実施しました。アンケートをとりましたが、満足度は100%でした!やはり業務以外での縦横ナナメのつながりができることや、先輩や今回は妊娠出産経験者の話が聞ける、というのは満足度が高いですね。

 

今後の目標やプランを教えて下さい!

働く上で大事にしていることは、「最大限に組織貢献すること」「自己成長し続ける」ということです。

まずは、CyberZの社員が働きやすい環境を作ったり、一緒に働くメンバーを採用したりと、人事という立場から最高の組織を創っていきたいと思います。グループの中でもスピード感や経営の意思決定がとにかく早く、新しいことに挑戦させてもらえ、自ら提案し、自分で仕事を作れる環境なので、どんどん提案し、チャレンジしていきたいと思います。個人としては、F会などの活動を通じてママとしての自身の経験を伝えたり、興味がある分野の勉強しながらレベルアップをしていきたいと思います。

 

最後に、メッセージをお願いします。

育休復帰直後という立場から。結婚後、妊娠中、産休・育休中など、「子供を産んでからの仕事復帰」「家庭と仕事の両立」は、正直誰しもが不安に思うことがあると思います。私自身も、復帰前の1カ月は子供の体調不良が続いたこともあり、復帰する気満々だった中でも少なからず大丈夫かなぁ、やっていけるかなぁというのを感じました。

ただ、不安はあったとしても、仕事復帰の機会があるならば、「まずはやってみてから決める」ことをお勧めします。復帰して良かった、仕事と家庭両方できることが幸せと感じる場合もあると思いますし、もしかしたら、やっぱり家庭一本で頑張りたいという風になるかもしれない。それはそれで良いかなと思います。(私は逆に家庭一本、育児に全力投球できている方も、ものすごく尊敬しています・・!)

私はこのパワーママのインタビューを読むのがすごく好きです!十人十色、皆環境や状況は違うけれど、皆それぞれ日々頑張っていて、たくさんの勇気をもらっています。私も誰かの勇気やチャレンジにつながりたいなと思います。

2017年8月23日 0 comment
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岡村さんと次男くん

今回のパワーママインタビューは、manmaの企画で東京女子大学での講演をお声がけいただいた、岡村さん。

二児出産後、小一の壁に直面しつつも職場復帰だけでなく精力的なプロボノ活動までみるみるアクティブに始動していくお話を伺っていたので、今回インタビューしました!(インタビュー by椿)

 

岡村さんと次男くん

岡村さんと次男くん

 

プロフィール

・氏名:岡村紘子

・職種:大手生命保険会社の契約者窓口オペレーター

・簡単な経歴:大学卒業後、クラブツーリズム株式会社入社。富裕層向けの海外旅行専門部署にて企画販売添乗を担当。25ヶ国渡航。第一子出産まで旅行業界8年。

第一子が5ヶ月の時に東日本大震災を経験。地域で繋がることの重要性を感じ、震災翌日にmixiで親子サークルを立ち上げ、地域で楽しめるイベントを多数企画。

また、お金の知識をつけるために、長男1歳の時に大手生命保険会社のオペレーターとしてパート勤務スタート。独学でファイナンシャルプランナー2級取得。

次男の育休中にプロボノとしてmanmaに参画。

今年6月、第二子の育休から復職。現在、保育士試験を受験中。

・居住地:東京都

・ご自身の年齢 :37歳、1979年

・お子様の年齢 :6歳、2010年と1歳、2016年

・ワークスタイル:パート

 

現在のお仕事の内容、ワークスタイルを簡単に教えてください。

週4日オペレーター勤務。それ以外の時間は、プロボノとしてmanma ( http://manma.co ) の運営に関わっています。

manmaは、2014年に現役大学生が「いまの女子大生の手で安心して母になれる社会をつくる」をコンセプトに立ち上げた団体です。大学生や若手社会人が実際の子育て家庭に遊びに行き、子育て体験をする「家族留学」というサービスを提供してきます。

 

平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。

朝6:00起床、次男に授乳しながらiphoneでmanmaのSNS投稿、slackでメンバーの動きを確認。

朝7時、息子たちと夫が起床。家族の朝の支度と朝食。

8時、長男の小学校登校を見送り、次男を認証保育園に送り、電車通勤。

8:50〜13時、仕事。長男の新一年生生活のサポート優先。下校に間に合うように急いで帰宅。

14時〜16時。長男のオヤツ、宿題、くつろぎタイム。

16:30次男の保育園お迎え、スーパーへ買い物。

17時帰宅。夕飯準備。長男と次男と少し遊ぶ。

18時次男夕食、19時長男と夕食。

20時お風呂、絵本読み聞かせ。

21時就寝。一緒に寝てしまうことが多い。起きている時は、slackでメンバーとやり取りや読書やSNSチェックなど。

23時頃、夫帰宅。24時頃就寝。

 

出産して、何が一番変わりましたか?

家族が一番大事。地域の繋がりの中で子育てすることをモットーにしています。

 

ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うHappyなエピソードを教えてください。

長男の0〜2歳時に地域の親子サークルを立ち上げ、色んなキャリアのママと仲良くなり、家事育児のコツを共有したり、困った時はお互い励まし合いながら乗り越えてこられことです。

 

育児&仕事をしていて大変なことはありましたか?それは何ですか?

子どもの体調不良。新しい職場で仕事を早く覚えなければいけない時期に預け先からの呼び出しで早退、欠勤になった時はとても弱気になりました。

 

それをどうやって解決していますか?

職場のママさんと連絡先を交換し、シフトの交代など相談できるように普段からコミュニケーションを取るよう心掛けています。

 

育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?

人生は長いが、子育てさせてもらえる期間は本当に僅か。家族の笑顔が一番大事。キャリアダウンしても良い、細く長くでも働き続けることが大事だと割り切りました。

 

manmaのイベントにて

manmaのイベントにて

お仕事復職と、manmaという複業をすることに決めたのはなぜですか?

復職先はライスワーク。

manmaはライフワーク。ビジョンに心から共感しており、manmaメンバーと仕事が出来るのが最高に楽しいので。

 

次男くんをだっこしながら司会

次男くんをだっこしながら司会

岡村さんがmanmaでどのような活動をしているか教えてください!

プロボノとして、広報を担当。主にSNSの投稿をしています。広報戦略を立てたり、大学と連携した事業で大学生向けのライフキャリア教育のワークショップを企画運営しています。 http://blog.manma.co/2017/04/27/0426/

 

最近の学生の、ワーママに対する印象はどのような感じなのでしょうか?

テレビやネットのネガティヴな情報ばかりがクローズアップされて、仕事と子育ての両立は難しいのではないかと思っている学生は多いです。何かを犠牲にしてワーママしていると思われているかもしれません。もっとポジティブな面を伝えたいです。

 

manmaとの出会いはどんな感じだったのでしょうか?がっつり入ることになるまでのエピソードを教えてください!

manmaを初めて知ったのは昨年の9月、知人のFacebookのシェアでした。

子育て6年の中で、多世代との交流を通して子どもに色んな世界を見せたい気持ちがありました。manmaの家族留学はビビビッと雷が落ちたような「コレだ!」という直感ですぐに受け入れ家庭に申し込みをしました。

翌月10月、初めて我が家に家族留学に来てくれたのは早稲田大学の女子大生。平日の16〜20時まで、生後5ヶ月の次男を抱っこしたり、年長児の長男とプラ板作りをしたり、私たち親子の普通の日常に混ざって色んなお話をしました。

彼女のご両親は共働きでフルタイム。保育園、学童も延長時間ギリギリまで使っていたそうです。そんなお母様をみて「自分には仕事と子育ての両立は難しいかも、、、」と感じ、自分の親とは違う働き方をしている家庭、今回、あえてパートや専業主婦の家庭に家族留学したいとリクエストを出していたそうです。

「高学歴女子はバリバリのワーママになりたいのかな」との先入観が有ったので、そのリクエストはとても意外でした。

私はどこかで(家族の事情や考えがあったとしても)正社員フルタイムワーママじゃない自分に後ろめたさを感じていたのですが、彼女に自分のライフキャリアを話すうちに「我が家は我が家、私は私で良いんだ」と、自分を肯定出来たような気がします。

そんな気づきから、家族留学を運営しているmanmaの大ファンになり、交流会や座談会に参加する中で、”プロボノ”という言葉と出会い、お母さんスタッフとして参加することになりました。

育休中に、優秀な学生メンバーについていくのは大変でしたが、おばさんの逞しさが大いに生きました!

 

お仕事を週4にして残りはmanmaというバランスも、なぜこういう割合にしたのか、気になります。

仕事は週4にして残りをmanmaにした理由は、もっと広報として力を付けたいと思うようになったからです。広報という仕事自体は、代表の新居さんに提案されるまでは未知の領域でした。手探りの状態で練り上げた広報施策に反応があった時は物凄く嬉しく、またmanmaを応援してくださる方々と繋がり交流することに喜びを感じ、manmaの成長に貢献していきたいと思っています。

また、他にも新しいチャレンジをしてるので意識的に学びの時間を作ろうと思っています。

 

保育士のお勉強もされて試験にもチャレンジされたとか。お勉強されて、どうでしたか?きっかけや手ごたえも教えてください!

保育士試験を受けようと思ったきっかけは、長男の偏食です。離乳食から続く私の悩みで、息子との関わりを試行錯誤する中で、地域で尊敬するベテラン保育士さんにお世話になり、次男の妊娠中に保育士試験の勉強を始めました。産後5ヶ月の時にまずは2科目に絞って受験しました。今までの子育て経験で答えられる問題も多く嬉しかったです。今年中に実技試験も合格したいです。

 

今年は小学校入学でしたね、小一の壁はありましたか?

小1の壁は感じています。

我が家の場合は、預け先というよりも息子の精神面フォローという意味で、かなり気を使っています。

就学前から給食への心理的ハードルが高く、ほとんど給食を食べない日も多く、新しい生活にクタクタになって帰宅してきます。給食は、学校と連携しながら少しづつ改善してきていますが、新しい生活に慣れるまでは、寄り添う気持ちを心掛けています。

次男の復職が一歳(5月末)であり、そもそも育休中は学童に申請できないので、申し込みはしないで小学校に入学しました。

入学の時点で、学校併設の学童はキャンセル待ち状態。それは予想していたので、少し距離はありますが、隣の学童に空き確認したところ受け入れ可能とのことで、夏休みからお世話になる予定です。

学童を利用せず息子の下校に合わせてバタバタしましたが、長男の新生活サポート最優先に出来たので、我が家にとっては必要な時間でした。

 

今後の目標やプランを教えて下さい!

20代は、旅行一筋で、旅行業界に8年いました。企画添乗販売なんでもし、海外25カ国いきました。世界一周旅行ツアーの担当もしてました。自分のやりたかったこと全部できたのでまったく旅行業界に未練がありません。そして、保険業界にかれこれ6年。だいたいの保険知識は習得しファイナンシャルプランナー2級も取得したので、ルーティン化し新しい経験が少なくなりました。

今後は保育・教育の道に進みたいと考えています。保育の勉強はとても楽しく、特に愛着形成にとても興味があり、いずれは大学院で研究をしたいと目標が出来ました。息子たちと共に、私自身も常に勉強を続け、好奇心旺盛な母でいようと思います。

 

最後に、メッセージをお願いします。

私には強烈に東日本大震災の当日の記憶が残っています。都内住まいでしたが、夫は帰宅困難で、生後5ヶ月の息子を抱えてとても不安な夜を過ごしました。「繋がりたい、誰かと話したい」そんな思いが、親子サークルを立ち上げる原動力になりました。そして、みんな繋がりたがっていることに気づきました。

 

バリバリと仕事をしてきた女性ほど、周りに甘えるのが苦手だったりしますが、子育ては自分1人では出来ません。母である自分が疲弊して孤独にならないように、力を抜けるところは抜いて、笑顔でいられるようにしたいですね!

 

2017年7月7日 0 comment
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大脇香織さん

今回のインタビューは、mamaPRESS編集長の大脇香織さん。
mamaPRESSにパワーママプロジェクトについてインタビューいただいた際に、実は3人姉妹のママさんだという事を知り、逆にインタビューに答えていただきました。
3人姉妹のママをしながら、夜は自分の時間を大切にして、おしゃれも美容も、仕事も育児も自分らしく楽しむパワーママ。
“眉ティント”に”ホビングリッシュ” など、ワーママに嬉しい美容や習い事情報も!
それにしても、横山だいすけさんのインタビュー、うらやましいですね(笑)

大脇香織さん

大脇香織さん

プロフィール

・氏名:大脇香織

・会社名:IT企業

・役職名:mamaPRESS編集長

・職種:メディア

・簡単な経歴:
大学卒業後、広告代理店営業から雑誌編集へ転身し、出産後WEBメディア編集へ。“ママ”に関することを仕事として8年。2012年、2013年、2016年に女児を出産。育休中は公私ともに役立てるため、チャイルドマインダーや食育系の資格を取得。

・居住地:神奈川県

・ご自身の年齢 :31歳 1986年

・お子様の年齢 :5歳/2012年 4歳/2013年 1歳/2016年

・ワークスタイル:会社員 時短勤務

 

現在のお仕事の内容、ワークスタイルを教えてください。

ママ向けウェブメディア『mamaPRESS』(https://mamapress.jp/)と習い事検索・幼児教育の情報サイト『ならいごとキッズ』(http://naraigoto-kids.jp/)の編集者として、企画・取材・撮影・編集などを行っています。
一人目妊娠中まではママ向けライフスタイル誌の編集をしていましたが、生後5ヶ月で復帰。それ以降ママ向けWEBメディア『mamaPRESS』の運営に携わっています。

 

オフィスで仕事する大脇さん

オフィスで仕事する大脇さん

平日1日のスケジュールを教えてください。

6:30 起床 前日にセットしておいた洗濯物を干し、保育園準備をする。
朝食準備は夫が担当。

8:00 夫が子ども3人を保育園へ送る。その間に身支度。
食器洗い、掃除機がけなど家事を簡単にザッと済ませる。(週末は毎週大掃除!)
毎日こんなにも散らかせるものかと、子どものパワーに日々驚く(笑)。

9:00 家を出る 夫と同時に出られたときは、
電車通勤中に子どもの話や他愛のない会話をたくさんしてストレス発散。
情報共有もこの時間に行う。

10:00 始業

17:00 終業

18:30 保育園へお迎え

19:00 帰宅 急いで夕食を作る。副菜はつくりおきしておき、
主菜を焼くだけ!炒めるだけ!など簡単にできるもので仕上がるようにしている。
週1回はお惣菜などに頼って自分を甘やかす。

19:30 夕食 子どもの話をたくさん聞きながら食事。

20:30 入浴 ひとりで子ども3人をお風呂にいれる。入浴後、子どもと自分の髪を乾かし、逃げる子をつかまえて歯磨きをし、トイレに行かせ、片付けをして…この一連の流れが結構大変。

21:00 子ども就寝 おやすみ絵本(就寝前に本を読む)をしてから寝かしつけ。

22:00 自分の時間 セルフネイルやアクセサリー作り、映画鑑賞など
趣味の時間にあてたり、原稿ライティングや企画作成の仕事を行うことも。

24:00 就寝 寝室に行くと寝るところがなくなっていることが多い。子どもたちの隙間に寝ます(笑)

大脇さんと三人姉妹

大脇さんと三人姉妹

出産して、何が一番変わりましたか?

ズバリ、「仕事の幅が広がったこと!」
独身の頃からママ雑誌の編集をしていて、ママや子どもに関することを仕事にしていたのですが、出産後はママたちが興味や関心のあるモノ・コト、悩みなどが“自分のリアル”なので、それを企画にしたり、意見を出すことができるという点で、私にはメリットがたくさんありました。

プライベートでいうと、ママの多くは同じだと思いますが、一番変わったのは「生活スタイル」。
子どもが生まれるまでは5日間会社に泊まり、数時間仮眠して働き続ける。帰れる日は終電めざして駅まで猛ダッシュ!帰宅は深夜1時半、就寝は深夜3時。そんな毎日が日常でした。
それが今や、超規則正しい生活に!最近はもう深夜まで起きていられません(笑)。
毎日コンビニ食だった食生活も、栄養を考えて料理をするようになって、食生活も激変。
すべて子どものおかげです!

ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うHappyなエピソードを教えてください。

ママとしての体験すべてが仕事の役に立つ!
たとえば、長女を5ヶ月で保育園に入れた時に大変な思いをしたのですが、そのときの体験談をコラムとして記事化。たくさんの反響があり、やりがいを感じることができました。

あとは、仕事を通じていろんな人に会えること!
最近一番テンション上がったのは、横山だいすけさんにインタビューができたとき、「5年間毎日見ていただいすけお兄さんだー!」と心躍りました♡(インタビューは真面目にやってます。笑)
保育園では仲のいいママ友家族ができ、休日に家族連れで遊んだり、娘の誕生日パーティーをしたりといった交流も、すべては子どもがいるおかげ。
仕事も子育てもしている今が、一番楽しいです!

 

育児&仕事をしていて大変なことはありましたか?それは何ですか?

いままでで一番のピンチは、夫婦で同時に倒れたとき!
私の実家は宮崎県。周囲に頼れる人がいないので、完全核家族子育て。ファミサポ等の子育て支援サービスも利用したことがありません。
朝起きたら夫婦そろって体調が最悪。1歩も歩けそうにない状況だけど、子どもを保育園に送らないと、この体調で元気な子どもの面倒をみるのは無理そう。でもどうやって送ればいいんだ…(泣)
頼れるひとがいない大変さが身に染みた瞬間でした。

結局タクシーで送り、その足で病院に行ってふたりで仲良く点滴してもらいました。
ママの体調不良は家庭が回らなくなりますよね、ほんと。

それをどうやって解決していますか?

夫婦共倒れのときは、解決するというか、どうにもならなかったですが、
子どもの体調不良時や急なお迎えコール時には、自宅にて仕事をさせてもらえる環境です。理解ある職場に感謝しています。
チャットツールなどを使い、リアルタイムで職場の同僚と報告や確認をしながら、自宅でも仕事ができるので、いざというときは助かっています。
ファミサポや家事代行サービスなども登録を検討中です。

育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?

育児で大切にしているのは「スキンシップをたくさんとること」。

1歳の三女には毎日スリスリしながら「愛してるよ〜♡」と100回くらい言っている気がしますが、5歳と4歳の娘たちは甘えたい気持ちを隠したり、照れも出てきて素直に言えない様子。
上の子ふたりには少なくとも1日1回は「好き」を伝えたり、ぎゅーっとハグしています。

「好き」を伝え続けたら、子どもたちも「好き」を伝えてくれるようになって。
うれしそうに、照れくさそうにニヤニヤして、「ママ、好き〜♡」と言ってくれます。
これがたまらなくうれしいので、わたしもニヤニヤ。
あと何年、あと何回、こうやって甘えてくれるかわからないので、いま存分にたくさんスキンシップをとって、心と身体の成長の栄養になってくれたら、と願っています。

仕事で大切にしているのは、「自分の強みをしっかり生かすこと」。
時短勤務なので、短い稼働時間のなかで会社にとって、自分にとって、意義のある仕事ができるよう効率的に働き、自分の強みを生かせているかを意識し仕事をしています。

 

大脇さんはなぜママ向け編集のお仕事を、ずっと続けているのでしょうか?

これは単純に「好きだから!」

好きを仕事にすると、強い。これは昔から実感していることです。
編集者になりたてのとき、1ヶ月休みなしなんてザラにある激務でも、楽しかった思い出ばかりなのは、ママ雑誌編集の仕事が好きだったからだと思っています。

独身時、編集者として採用されたのがたまたまママ雑誌だったというのがきっかけですが、その後自らの妊娠、出産が仕事にも自分の経験が生きてくる。
好きな仕事を、好きな『ママ』というカテゴリーでできているは、とても恵まれた環境だとも思いますし、やりがいや楽しさにもつながっています。
ママメディアに携わって8年経ちましたが、これから先もママや子どもに携わるお仕事をしていけたら、と思っています。

 

雑誌編集とWEB編集の違いや、異動して大変だったことを教えてください!

雑誌編集者のときは、ワードが使えればなんとかなる!程度しかPCスキルがありませんでした。
しかしWEB編集に異動するとデータ分析や画像の加工、パワポを使用した企画書作成などやるべき範囲が増えて、新しく覚えることが多く、産休復帰後に苦戦したのを覚えています。

ただ、雑誌では自分の担当した企画の反響は読者アンケートなどでしかわからなかったのですが、WEBではPVやSNSのリアクションなどでダイレクトにわかるのが、WEBメディアの醍醐味のひとつだと思います。

また、即時性のある情報を扱えることや、写真・限られた原稿量だけでは伝えきれなかったことが可能になり、表現の幅が広がったことも面白さのひとつだと思います。

 

ママプレスの編集長をされている大脇さん。最近のワーママのトレンドや、流行りのアイテムなどあれば教えてください!

ワーママのトレンドとしては、『プチ起業』をする方が多いように思います。ヨガやネイル、ハンドメイド、ネットショップ運営など自分の趣味や特技を生かして、自分らしく、子育てと両立しやすい働き方として起業するママも増えてきているのではないでしょうか。

流行りのアイテムのなかでワーママにおすすめなのは『眉ティント』というコスメ!
一度眉に塗ると、約一週間程度色が持続するので、毎朝眉を描かずに済みますし、公園でどんだけ子どもたちと遊んで汗だくになろうが、プールに入ろうが、消えません!
私は「上下マツエク+眉ティント」の合わせ技で、パーツメイクの時間をカットし、忙しい朝のメイク時間が劇的に短くなりました。

習い事サイトも運営されていますよね。注目されている習い事などあれば教えてください!

2020年に小学校でプログラミングや英語が必修化します。
そのため、就学前にプログラミング教室や英語のの習い事を検討する親御さんも今後増えるかと思われます。
また、英語でスポーツや音楽などを学べる一石二鳥の習い事『ホビングリッシュ』(ホビー×イングリッシュ)は、時間が限られるママや子どもたちにおすすめ。
一方、ピアノや水泳など定番の習い事がいまも変わらず人気です。

親の一存で習い事を決めるのではなく、子どもが「やりたい!楽しい!」と思えることを見つけてあげ、伸ばしてあげることが一番だと思います。

ちなみに個人的には長女・次女が水泳を習っています。
バレエ、体操、ほかの水泳教室などさまざまな体験教室に足を運び、娘に合う習い事・教室を探しました。家庭と保育園以外での学びの場は、彼女たちの良い経験となっているように思います。

今後の目標やプランを教えて下さい!

仕事に関しては、これから新しいことにチャレンジし、自分の経験値を積み、スキルを上げていきたいと思っています。いつかまた紙媒体の編集も携わりたい…!
育児に関しては、まだ5年目なので毎日が発見と驚きの毎日です。心も身体も大きく育ついま、できることをたくさんしてあげたい。
そして将来、選択肢が多くある環境をつくってあげられればと思います。

 

三人姉妹

三人姉妹

最後に、メッセージをお願いします。

「3人子どもがいると、大変でしょう?」

そうよく言われるのですが、3人いても大変さはそう大差ありません。
「ただかわいい子どもが増えて、幸せが増えただけですー!」なんて答えています。
(現実は、週末三姉妹が通う保育園から持ち帰る荷物が重すぎてしんどいとか、まぁありますがw)

ママの笑顔は、ママ自身はもちろん、子どもの幸せ、家庭の幸せにもつながります。
自分でつくったルールや縛りに苦しみつらい時期もありましたが、スタンスを変えただけで、ワーママ生活は何倍もぐっと楽しくなりました。
まずは自分自身が笑顔でいられるよう、家事や育児はすべてひとりで頑張りすぎず、ときには息抜きをして、存分に自分を甘やかしていいと思います!

女性が子どもを産み、仕事を続けることが当たり前の社会になっていくこと、そしてママたちが働き方や働く場所などの概念に縛られることなく、それぞれのライフスタイルに合った働き方ができる社会になることを願っています。

2017年6月20日 0 comment
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息子さんと水着で@プール
息子さんと水着で@プール

息子さんと水着で@プール

 

プロフィール

・氏名:Luz(ルツ)

・会社名:Brazilmizugi.com (ショップ名です。)

・役職名:オーナー

・簡単な経歴:

アパレル販売を経験➡︎オーストラリア、イタリア留学➡︎ 派遣OL➡︎フリーランスでウェブの翻訳 ➡︎ネットショップの立ち上げ

・居住地:横浜

・ご自身の年齢 :33歳

・お子様の年齢 :0歳 2016年4月生まれ

 

現在のお仕事の内容、ワークスタイルを簡単に教えてください。

当店  ブラジルミズギドットコムhttp://www.brazilmizugi.com)は、海外旅行が大好きな人たちのたまり場のようなショップで、真冬でも水着がバンバン売れます。しょっちゅうあちこち旅行したりしている方や、年中海にいるサーファー、インポート水着が大好きな方たちに何年も愛用していただいています。

 

仕事内容は、まず商品探しです。今の流行をリサーチしてお客様が好きそうな物をインターネットで探します。カタログをもらい、卸しで仕入れ、お客様に提案し、売れたら発送、が基本の仕事です。海外のいろんなブランドから「うちの水着も扱ってくれ」というメールが来るので、一応全部みていますが、自分で探す方が素敵な物を見つける可能性が高いです。

ネットショップの仕事は、本気でやればやるほど仕事が増えます。

ウェブサイト構築、商品をウェブに掲載、多数のモールへの出品、メールマガジン作成(週に1回くらいはメルマガを発行しています)、お客様からの問い合わせに答える、お客様からの質問をメーカーに伝えて回答をお客様に伝える、入荷分の検品、アプリの更新、ブログの更新、インスタ更新、Thanksレターやクーポンなどのデザイン作成、ファッションショーイベントなど、やろうと思えばどんどん仕事が増えます。

私は3度の食事よりもこの仕事が大好きで土日も特に関係なくいつでも仕事をしています。

 

平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。

8時 起床

〜9時くらいまで 自分と子供の朝食

9時〜12時 仕事

仕事の合間に子供の昼寝の寝かしつけ、オムツ替えなど ぐずったら一緒に遊んであげます。

12時〜自分のランチ 子供のランチ(離乳食)

13時〜15時 仕事

15時〜 18時 子供を連れて散歩に行くか、一時保育に預けてジムでトレーニング

(曜日によってやる事が違います。1日一回は必ず外で数時間過ごします。その間もパソコンを持って仕事する時もあります。)

18時〜 家に帰って夕飯の支度

19時〜 夫が帰ってくるので3人で夕飯

20時〜子供をお風呂に入れたり自分がお風呂に入ったりなど。

21時〜夫が子供の面倒をみている間に仕事の続き

仕事の量によって23時ー24時まで仕事して寝る

 

息子さんとプールサイドにて

息子さんとプールサイドにて

出産して、何が一番変わりましたか?

子供ができる前までは、仕事して、トレーニングに行き、料理や家事をするという日課でしたが、子供の世話がそこに入ると、どうしても何か削らないと1日24時間では全部が終わらないということをまずは体験しました。

なので、自炊が基本だったのですが最近は食事の準備の時間を大幅に削りました。

コープを利用して、炒めるだけですぐ食べれる食材セット、お湯に入れるだけで食べれる煮魚など、簡単に食べれるものをたくさん買い込んでお昼ご飯と夕飯の準備の時間を節約しています。お掃除ロボットも買い、出かける時にスイッチを入れて出ます。

毎日が時間との戦いで、時間の節約術をいろいろ考えました。

仕事は、最低限やらないといけない事のリストだけ作り、それが終わらなかったら次の日に回すという、諦めも覚えました。

 

ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うHappyなエピソードを教えてください。

育児はすっごく楽しいです。子供が産まれた事は私の人生で一番素晴らしい出来事です。

それと同時に、私の水着ショップhttp://www.brazilmizugi.com)の仕事は私の人生の一部のようなもので、私の生き甲斐を感じます。子供が産まれたから仕事を休むという選択肢は全くなく、出産した日すらメーカーにメールをしていてメーカーに驚かれました。(笑)仕事というか趣味のようなものです。

バイヤーになりたいという夢があった時は、バイヤーというのは海外に行って買い付けてくるものだと思っていたんですが、インターネットが発達したこの時代は、わざわざ飛行機に乗らなくても沢山の物を発見できます。

 

この時代だからバイヤーのような仕事をどこからもできるので、子供が産まれても休むことなく仕事ができて、本当にこの仕事をやっていてよかったと思います。

 

育児&仕事をしていて大変なことはありましたか?それは何ですか?

子供が産まれて最初の半年は、子供の昼寝が長いので仕事に集中できましたが、だんだん大きくなってくると起きている時間が長くなり、ハイハイしたり、アテンションを欲しがったりして、仕事に集中できる時間が減ってきてしまいました。仕事が終わらないからといって家にずっといると、子供も自分も機嫌が悪くなります。

子供にはいつも笑顔で接したいと思い、仕事に集中したくても騒いでいる時はもう諦めて一緒に遊びます。私の仕事は特殊で、仕事しながら育児をしていて、そして私は仕事が大好きなので、ぐずっているせいで仕事ができない時は本当に悔しい気持ちになります。

 

 

それをどうやって解決していますか?

最近は夜夫が帰ってきてから数時間、子供の面倒を見てもらっている間に集中してやります。

昼間 子供が起きている間は、単純な仕事をして、寝ている間、夫が帰ってきてからの集中できる時間は Web構築などの集中しないとできない仕事をやるように、分けました。

 

 

育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?

育児で大事にしていることは、機嫌のいいママでいられるようにすることです。子供の前ではいつもニコニコします。

仕事で大事にしていることは、お客様とのコミュニケーションです。

これから旅行に出かけるから水着が必要といったシーンも多いので、せっかくの旅行に水着が間に合わないとか、サイズが合わないなどといったことがあったら申し訳ないので、サイズや水着選びの相談にしっかり乗るようにしています。

 

ブラジルビキニ

ブラジルビキニ

なせブラジルビキニのネットショップを始めたのですか?

ファッション関係のバイヤーになるのが夢で、英語を勉強しにオーストラリアに行きました。バイヤーになりたかった理由は、あちこち飛び回る人生を送りたかったからです。

日本にないものを探して日本で売るという仕事にも憧れていました。

英語の勉強のためだったオーストラリアで、ビーチ沿いで暮らす素晴らしさを覚えてしまい、洋服のファッションより水着で過ごす日々に憧れるようになりました。

オーストラリアで知り合ったヨーロッパ人たちの家を泊まり歩くヨーロッパ旅行を3ヶ月して、イタリアに住んでみたい!という単純な理由でイタリアのフィレンツェ外国人大学へ留学。英語、イタリア語は覚えたものの、バイヤーの夢は宙ぶらりんで、死んだように派遣のOLをしていた所にブラジル水着のウェブサイトの翻訳の仕事を頼まれ、私がやりたいのはこれだ!と閃きました。

それをきっかけに2008年から色々なウェブサイトを作りビキニ販売を始め、そのウェブサイトからの売り上げはOLの給料を超え、OLをやめて水着を売りながらまた旅に出ました。

ヨーロッパの友人の家を3ヶ月回ったりしながら、そこからさらに南米旅行に行きました。

ブラジルでもほぼ、友人の家を半年泊まり歩く旅行をしました。(2割くらいはホステルやシェアハウスも借りました)沢山の南米のビーチを見て回り、いろんな水着を見て回りました。

合計4年ほど海外をふらふらしたのち、2009年にブラジルの旅行中にBrazilmizugi.com http://www.brazilmizugi.com)をオープン。

今は南米の水着、リゾートウェア、スポーツウェアを輸入して販売しています。

1年に1、2回くらい水着のファッションショーイベントを開催したり、

2015年にはラフォーレ原宿でポップアップショップを開きました。

 

ポップアップストア

ポップアップストア

 

ポップアップショップの立ち上げはどういう経緯かを教えてください。

実はラフォーレ原宿の方から突然メールが来ました。夏のコーナーを作るから、ポップアップショップをやってみませんか?というお誘いでした。

とてもワクワクしました。

それと同時に、ネットだけでやっていたショップを形にするのは生まれて初めてなので、本当に自分にできるのかとても不安でした。ラフォーレ原宿の店舗になる予定の場所を見に行って、いろいろお話を聞いて、まず水着ブランドのメーカー(Maaji)に相談しました。

Maajiの人は、「できるだけ協力するよ!!」と本当に色々助けてくれました。

何が必要?とコロンビアから電話をくれて、ネットショップの時には使わないショッパーや壁紙、お店のデコレーションに必要なものや促進に使える素敵なノベルティを無料で送ってくれました。

すごく心強かったです。

店舗の内装はインテリアコーディネーターの妹にお手伝いをお願いし、ショップ店員は友達や遠い親戚にお願いし、ほぼ全て身内でやり遂げたような感じです。

水着が好きなお客様たちはいつも楽しい旅行の計画があったりして明るい方ばかりで、いい影響をもらえますし、ネットでしか見れないインポート水着を生で沢山見れる!!ととても喜んでもらえて嬉しかったです。

毎日私が店頭に立ったのですごい痩せました。(笑)でもやり終えた時の達成感の快感が今でも忘れられず、絶対また挑戦するぞ!と今計画を立てている最中です。

 

ネットショップを作るには勉強は必要ですか?

今は安く、綺麗にウェブサイトやネットショップを作る方法がいくらでもあります。

そのせいで、全く機能していないネットショップが溢れかえっている時代になり、

ただネットショップを開けば売れるという昔とは時代が変わりました。

無料のツールを利用するだけでは売れるネットショップは絶対にできなくなりました。

他のサイトに埋もれない、売れるショップを作成するにはITの勉強、VPSの管理、ウェブディベロッパーの知識習得は必須項目です。

それができない人は、プロに任せる必要が出てきたりしてうまくいくかわからないのに大金を払わないといけない事があり、リスクが生じます。

 

今後の目標やプランを教えて下さい!

2015年に初めて当店http://www.brazilmizugi.com)のポップアップショップをやった時に、今までいつもメールでやり取りをしていたお客様や、ブログなどを読んでくれていたお客様が沢山遊びにきてくれて、初めて顔を見てお話する機会があり、すっごく楽しかったので、定期的にポップアップショップを開けるようになるのが私の目標です。

そして20歳の時からの夢、海辺に住んでビキニで暮らす夢は今もあきらめていません。

ビキニショップをやりながら夫の出身地、ヨーロッパに移住予定なので、ヨーロッパの中でも暖かい海のある場所で暮らし、旅をするように生きながら今のショップを運営し続けるのが、私の人生の夢です。

 

最後に、メッセージをお願いします。

専業主婦になりたい、働きたくないという女性をたまに見かけますが、私は働くことが大好き!!仕事が大好きな女性が日本にもっと増えたらいいなと思います。

2017年2月13日 0 comment
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月見さんの仕事場
月見さんの仕事場

月見さんの仕事場

プロフィール

・氏名:月見 啓子 (ツキミ ケイコ)

・職種:グラフィックデザイナー

・簡単な経歴:

大阪芸術大学デザイン学科卒。石鹸メーカーの商品企画室で、石鹸やヘアケア製品、化粧品、ホテルアメニティ等の商品企画開発・パッケージデザイン・販促ツール制作等を担当。妊活に専念するため2013年に退社。妊活しつつ、2014年に半年間、専門学校でWEBデザインを勉強。2015年よりフリーランスのデザイナーとして活動開始。念願叶い2016年2月に男児を出産、一時休業。2016年8月より活動再開。

・居住地:奈良県

・ご自身の年齢 :40歳(1976年生まれ)

・お子様の年齢 :0歳10ヵ月(2016年生まれ)

・ワークスタイル:フリーランス

 

現在のお仕事の内容、ワークスタイルを簡単に教えてください。

・化粧品、雑貨のパッケージデザインやイラスト制作

・WEB広告、WEBサイト・LPデザイン、グロースハッカーとして既存WEBサイトCTR向上の為のデザイン改善案制作 など

これらのお仕事を在宅で行っています。

 

平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。

6:00 起床 メールチェック、スケジュール確認、デザイン制作

7:30 息子 起床、朝食の支度

8:00 息子と朝食、身支度など

9:00 保育園に送る

9:30 洗濯・掃除など家事

10:30 デザイン制作

13:00 昼食

13:30 デザイン制作

16:30 保育園お迎え

17:00 夕食の支度

18:00 息子の夕食

19:00 息子と入浴

19:30 主人と夕食、息子と遊ぶ

21:00 息子が就寝、デザイン制作の続き

24:00 就寝


出産して、何が一番変わりましたか?

生活全体が息子中心になったので、よく飲み歩いていた夫婦2人の時とは全く変わりました。(笑)

でも一番変わったのは、自分の意識でしょうか。

自分より大切なこの子を絶対守らなくちゃ、という感覚は子供を持って初めて知りました。

 

月見さんと息子くん

月見さんと息子くん

ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うHappyなエピソードを教えてください。

まだ0歳でおしゃべりも出来ないので、そんなにエピソードもないんですが、仕事で疲れた時に息子をぎゅっとするとすごく癒されます。

逆に、育児に疲れた時に仕事に集中すると、育児の疲労感がリセットされます。

これってとってもHappyなバランスだなと思います。

あと、息子が大きくなって、もし私の仕事に興味を持ってくれたら、色々教えてあげよう!とか妄想するのが楽しいです。


育児&仕事をしていて大変なことはありましたか?それは何ですか?

今ちょうど母親の免疫が切れた時期なんですが、保育園に行ってることもあってしょっちゅう病気しています。月の半分以上休んでいるんじゃ、という状態で・・・

一番きついな〜と思ったのはこないだなんですが、息子がかかったウイルス性胃腸炎を私ももらってしまって、でも締め切りがあるし、というので冷えピタはって吐きながら仕事してました・・・

 

パパと息子くん

パパと息子くん

それをどうやって解決していますか?

幸い実家が近いので、もう両親に頼りっぱなしになってしまっています。

手厚くフォローしてくれるので、ほんと感謝してもしきれません。

 

育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?

育児では、仕事が忙しくてもなるべくコミュニケーションを大切に、特に1日最低でも何冊と決めて絵本をたくさん読んであげるようにしています。

あと高齢出産なので、自分の体力作りと若作りも大事にしようとしています(笑)

仕事では、なるべく「ひいて見る」よう努力することです。デザイン制作はのめり込みやすい作業なので、作ったデザインを客観的に見るのがなかなか難しいんですが、完成したらちょっと寝かせてからもう一度チェックして手を入れたり、というのを時間の許す限りしています。

それでも落としどころがうまく見つからないこともありますが、何もインプットされていない人がこのデザインを見たらどう思うだろうか、というのを一生懸命想像することが、伝わるデザインに繋がると思っています。

 

紙のデザインからウエブのデザインにシフトするために、学校に通うことになったのですよね?

 

シフトする、といういうより、出来る仕事の間口を広げるためですね。

紙のデザインはもちろん好きなんですが、今の時代、WEB関係の仕事の方が多いという感覚があったので。勉強してみて、WEBデザインのおもしろさや奥深さを知れたので本当に良かったなと思っています。

紙もWEBもそれぞれ違う楽しさがあるので、どちらにも関われるのは視野が広がりますし、デザイナーとしてプラスになっていると思います。


フリーランスとしてデザイナーに復帰することにしたことについて、教えてください。

長年メーカーのインハウスデザイナーとして勤めてきたのですが、組織なので理不尽なことを飲み込まなくてはいけない時もあり、全てが自分の責任で完結するフリーで仕事がしてみたい、という思いを以前から持っていました。ちょうど、子供を持ちたい気持ちが強くなり、会社勤めしながらの妊活に限界も感じていたこともあって、働き方をシフトしようと決断しました。実際フリーで仕事をはじめてみて、産休を省くと実質1年半くらいなんですが、自分の制作したものに報酬を頂く、というストレートな形式が気持ちよくて楽しい半面、収入は上下しますし、社会保障や福利厚生を考えると厳しい面もあるので、一長一短だなあと感じています。ただ私の場合、以前の会社に勤めたままだと子供が持てない可能性が高かっただろうと思うので、その点も考えると、決断して良かったと思っていますし全く後悔していません。

 

地方からでも、遠隔で都内の仕事をするのは、やってみてどうですか?

小さな子供がいるので、外出しての打ち合せなどがないクラウドワーキングのスタイルにはとても助けられています。パートナー契約して頂いている会社が持たれている、オンライン上のシステムでのやりとりは非常にスムーズで、距離感ややりにくさも全く感じたことがありません。むしろ効率が良いと思います。

ディレクター陣も優秀な方ばかりですし、デザイナーを大事にして下さる会社なので、そこは本当に有り難いです。

都内のお仕事は、クライアントさんも多種多様で刺激になっています。

自分になじみの薄いジャンルの商材やサービスの広告制作だったりすると特にですね。

子供を抱えての制作業なのでいかんせん引きこもりがちになってしまうのですが、

仕事を通して世の中の空気を感じているような感覚になったりします。

地方のデザイナーでも都内からコンスタントに仕事を依頼して頂けているので、場所を選ばずに仕事が出来る良い時代だなと感じています。

 

 

今後の目標やプランを教えて下さい!

リアルなところですと、フリーランスとしてはまだまだ駆け出しなので、もっと仕事の幅をひろげてスキルも収入もあげていきたいなと思っています。

もっと先の目標としては、商品開発・デザイン・WEBなど、自分が経験してきたことを組み合せて、何かひとつのビジネスに出来たらいいな、なんていう夢を持っています。

いくつになっても、何か楽しいチャレンジをし続けれる人に憧れますし、自分もそうあれたらなと思います。

 

 

最後に、メッセージをお願いします。

いきいき働くママが増えると、日本はもっと良くなると思いますし、

それは子供たちが生きる時代をより良くすることにもつながっていくと思います。

大変ではありますが時には息抜きしつつ、お互いに頑張っていきたいですね!

2016年12月31日 0 comment
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ベンチャー業界で活躍するワーママ弁護士の雨宮さん。
起業家で外国人の旦那様を支えつつ、2歳と生後1ヶ月の二児の母をエンジョイしながら、しなやかに、そしてアツく、周りにパワーを与えてくださるパワーママです!

“こうあるべき”の枠にハマらない、多様性を体現する雨宮さんの思考パターンや解決策が、多くの人にヒントと勇気を与えてくれると思います!(椿)


雨宮さん、旦那さん、息子くん

雨宮さん、旦那さん、息子くん

 

プロフィール

・氏名: 雨宮 美季

・会社名:AZX総合法律事務所

・役職名:パートナー

・職種:弁護士

・簡単な経歴:2001年弁護士登録。ベンチャーの社内弁護士を経て、2002年より、AZX総合法律事務所で、ベンチャー企業をサポートする仕事をしています。

・居住地:文京区

・ご自身の年齢 :41

・お子様の年齢 :22ヶ月(長男)、1ヶ月(次男)

・ワークスタイル:法律事務所に所属していますが、個人事業主ですので、労働時間の拘束はありません。もっとも、チームで仕事を行うことがほとんどのため、毎日事務所に10時に出勤して、18時前後に退社するという規則正しい生活をしています(なお、現在は9月に第2子を出産したため、来年4月まで育休中です。育休といっても、法的な制度によるものではなく、自主的に仕事を控えているにすぎないため、日々メールチェック等はしています。)。

現在のお仕事の内容を簡単に教えてください。

私が所属しているAZX Professionals Groupは、弁護士、会計士、税理士、社労士、弁理士などとワンストップでサービスを提供するグループであり、2001年の創業以来15年以上にわたり、一貫してベンチャーサポートを行ってきました。時代や環境に左右されず、継続してベンチャーサポートを行ってきたからこその知識、ノウハウの集積には自信があります。また、AZX全体としても、私個人としても、ベンチャー業界のエコシステムの発展に貢献すべく、ベンチャーに必要な法的基礎知識の啓蒙活動などを積極的に行っています。

今回、AZXとしてのこれまでのノウハウを集積し、起業家が最低限知っておくべき法律知識を分かりやすく解説した本である「ベンチャー企業の法務AtoZ」(中央経済社)を出版しました。この本は、いわば「起業家版 法律の実用書」となるべく、起業家から良く受ける質問をベースにQ&A方式で執筆しています。ベンチャーに関わる全ての方にお役に立てるのではないかと思います。

そのほか、私個人の共著に「良いウェブサービスを支える「利用規約」の作り方」(技術評論社)があります。

AZXのホームページでも、起業に興味のある方への情報をいろいろ掲載していますので、是非見てください!

「ベンチャー企業の法務AtoZ」(中央経済社)を出版

「ベンチャー企業の法務AtoZ」(中央経済社)を出版

平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。

(第2子育休前のものです)

6時 起床

6時~ 朝ごはんを食べたあと、子供と絵本を読んだり、レゴをしたりして遊ぶ

8時半~9時 保育園に通園(可能な限り、夫が担当)

10時 出社

11時半~12時半 ランチ(場合によっては仕事関係者とランチ)

18時~18時半頃 退社

18時半~19時頃 保育園へのお迎え

19時半~20時 夕飯、お風呂

20時~21時 子供の就寝

21時~23時 リラックスタイム 掃除、洗濯等

22時~23時頃 就寝(たくさん寝てます!)

出産して、何が一番変わりましたか?

これまでは独身を謳歌して、都会の真ん中に住み、遅くまで働き、毎晩のように飲み歩いていましたが、子供が出来てからは生活が一変しました。

限られた時間で仕事を効率的に行うよう工夫したり、個人プレーではなく、チームのメンバーと分担して業務を行うようになり、結果として、チーム全体のパワーがアップしました。また、プライベートでは、夜に飲み歩くことがなくなり、自炊をし、規則正しい生活をするようになりました(相変わらずお酒は好きですが(笑))。これからは、子供のためにも健康を維持していかなければと思っています。

ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うHappyなエピソードを教えてください。

出産を契機にこれまでの仕事を見直し、新しく起業したり、ベンチャーに就職する女性がまわりに増えてきており、これから立ち上げるサービスの適法性チェックや規約の整備等の法務相談を依頼されることも増え、新たなチャレンジをサポートできることに喜びを感じています。また、これまで「出産、育児」の分野ではアナログな方法でのサービスが多かったのですが、働く母親が増え、皆がスマートフォンを活用するようになってきていることから、ベビーシッターや家事代行のマッチング、育児情報のサイトなど新しいサービスが続々と生まれてきており、そのようなサービスのアドバイスの立ちあげの際に法的視点のみならず、働く母親視点でも意見交換をさせていただけるのがうれしいです。プライベートでも積極的にいろいろなサービスを試してみるようにしています。

育児&仕事をしていて大変なことはありましたか?それは何ですか?

子供が体調を崩したときは、夜も十分に睡眠がとれず、親子ともだおれになってしまい、本当に大変です。クライアントから仕事を受ける立場であるため、仕事の量や繁忙期もコントロールしにくいため、仕事のヤマと子供の体調の悪化が重ならないように祈る日々です。ただ、いまのところ大病にはなっていないことが救いです。

それをどうやって解決していますか?

ひとりでかかえこまずに、病時保育サービスやベビーシッターサービスを恒常的に利用しています。また、母も定期的に来て協力してくれていますが、母も自分の用事や親の介護もあるので、母の都合があわなくても対応できる体制を心がけています。

病時保育やベビーシッターさんに頼ることは、最初少し躊躇しましたが、「子供の風邪は親に感染しやすい」ことが分かり、親が体力を維持し続けることも大事だと思い直しました。夫がアウトソースに対して抵抗感がなく、積極的に利用を勧めてくれることも有り難かったです。

継続して利用することで、ベビーシッターさんとの信頼関係もでき、いざという時のお願いもしやすくなるので、「本当に緊急の時」だけではなく、たまにはリフレッシュ目的で利用するなどして、ある程度継続してお願いしておくのも良いのではと考えています。文京区には子育て訪問支援券事業というのがあり、ポピンズなどの信頼性が高い事業者のサービスが一定の負担で利用できるのでとても助かっています。第2子の出産間近の際には後期づわりでつらく、2歳の長男の相手を十分にできなかったため、ベビーシッターさんには随分助けられました。ほかからみると「え、その程度の大変さでベビーシッターを頼むの?みんな自分でやってるよ!」と思われてしまうかもしれず、自分自身もそういうことを気にしてしまう時もあるのですが、もう少し、アウトソーシングに対する心のハードルを社会全体で下げていければと思っています。

育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?

こどもと一緒に、自分も学び、成長していくことです。仕事も16年目となり、忙しさにかまけていると「こなしている」感じになってしまいがちなので、意識して目標を設定して、学ぶようにしています。ただ、同時に余裕も失わずに、あくまで「楽しく学ぶ」ことを大事にしていきたいと考えています。

今回も、第1子の出産後、年齢のこともあり早めの第2子の出産を計画していたので、それまでの短い期間に「起業家向けの本を出す」「TOEICの目標スコアをクリアする」という目標を設定し、ギリギリながら、なんとか達成できました!

国際ロボット展での旦那さんの会社の展示ブースにて

国際ロボット展での旦那さんの会社の展示ブースにて

起業家で外国人の旦那様!家事育児の役割分担はどのようにされていますか?

今のところ、ほぼ全て私がやっています。夫は土日祝日も関係なく仕事をしているので、休日は、私が子供とすごしています。

ただ、子供を保育園へ送っていってくれたり、ゴミ出しをしてくれることはとても助かっています。また、夫は英語で子供と接していることもあり、英語の本も時々読みきかせしてくれています。めずらしく夫がリビングにいると、子供が本を持って近づいていくのがほほえましいです。

いまどきの家庭よりはイクメン度は相当低いですが、夫と私の関係では、これでよいと思っています。

夫は産業用ロボットのソフトウェアを開発するベンチャーをやっており、それは世の中に役にたつ素晴らしいことだと誇りに思っています。ロボットのことや、ものづくりの楽しさ、何より自分でやりたいことに辛抱強くチャレンジしていく姿勢を伝えていくのが夫の役割だと二人で決めているのですが、それはもう少し先になると思います。今は仕事をめいっぱい頑張ってもらい、将来、夫の事業が成功した際には、楽をさせてもらうのが夢です(笑)。

「ワーママ」というと、「夫と家事や育児を分担しよう」とか「夫をイクメンに育てましょう」という方向で語られることが多く、やや息苦しく感じてしまうことがあるのですが、お互いを尊敬しあって感謝の気持ちを忘れなければ、いろんな夫婦の形があってよいのだと思います。そうはいっても、休日に公園で遊んでいる父親と子供をみるとうらやましくなってしまうこともあるんですが(笑)。

会社員夫婦ではないと保育園探しも大変だと思いますが、どうでしたか?

早めに区役所の窓口に行って、夫婦の収入形態、勤務状況等について事情を説明し、どのような情報を申込時に伝えた方がよいか相談しました。それを踏まえて、夫の会社や自分の法律事務所のパンフレットや新聞記事を添付して、そもそもの実態がきちんとあることや、そこでの勤務実態を理解してもらい、決して「自由業だから時間の自由がきくものではない。特に夫は土日なく深夜まで働いている」ことが客観的情報から分かるように工夫しました。また、早めに段階的に復帰したうえでベビーシッターにアウトソースし、その受託実績を添付したりもしました。おかげで自宅から2キロ先ではありますが、なんとかギリギリ認可保育園に入れました。小規模保育園ですが、とても雰囲気がよく、子供も楽しく通っていました。

次は来年4月からの第2子の保育園探しをしなければならず、今から気が重いですが、今度は兄弟加点があるのと、近くに認可保育園が増えているので、少しは楽になりそうです。

弁護士のママさんはキャリアバリバリなイメージなのですが、世間からの見え方や、一般的にはどのようにヤリクリしている事が多いのでしょうか?

所属している事務所の業務内容、構成人数や、その事務所での経験年数、企業法務か裁判所案件が多い一般民事か、パートナーか否かによっても違うと思うので、「一般的」というものがないのが正直なところです。私の場合は、ある程度大きい中規模事務所で、常に2人以上で仕事をすることが多く、また、パートナーも私以外に複数いる事務所ですし、15年程度経験を積んだ後の高齢出産でしたので、「チェックする仕事」やミーティングに出る仕事がほとんどであり、とても仕事がしやすいです。チームのメンバーに日々感謝しています。

ママになってから弁護士の仕事のやりがいや社会的意義など変化はありましたか?

「社会的意義」とはほど遠い個人的な話ですが、第1子の育休の際に、家にいることや家事をすることがあまり得意ではないことをあらためて自覚し、仕事と家庭での育児というメリハリがつけられることが自分にはあっていることを認識したため、以前よりも一層、仕事にやりがいを感じるようになりました。自分にとっては、仕事をしているからこそ、ママも楽しく出来ており、よいバランスが保てているのではないかと思ってます。

今後の目標やプランを教えて下さい!

ベンチャーをサポートするという仕事を続けていくには、法律だけではなく、世の中の新しい動向を日々学んでいかなければなりませんが、それを子供と一緒に、子供の未来をよりよくするために、楽しみながら進めていけたらうれしいです。

最後に、メッセージをお願いします。

「多様性を楽しむ」ことを人生のモットーとしているので、女性の生き方も、「こうあるべき」という姿にとらわれず、夫婦間の役割、働き方などについて、いろいろな形がもっともっと広がり、許容されていけば良いなと思います。

2016年10月27日 0 comment
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イベントで話す美央さん

今回ご紹介するのは、スターバックス コーヒー ジャパン 株式会社でPR担当をしている都築美央さん。

いつも自然体で笑顔な美央さん、その源について聞いてみました。

出産、育休を通して、職場での変化、旦那さんの変化、娘さんの母に対する思い、そして働く母としての心の移り変わりがほっこりと伝わってくる、等身大インタビューです。(椿)

 

イベントで話す美央さん

イベントで話す美央さん

プロフィール

・氏名:都築美央(つづき みお)

・会社名:スターバックス コーヒー ジャパン 株式会社

・役職名:PRマネージャー(育休前)

・職種:PR

・簡単な経歴:米国の大学卒業後、外食企業を経て、スターバックス コーヒー ジャパンに入社。マグカップやタンブラー等のマーチャンダイズ商品の開発や店外イベントの企画運営等を経験し、2009年よりPRを担当。2010年に第1子を、20163月に第2子を出産して、現在、2度目の育休中。

・居住地:東京都世田谷区

・ご自身の年齢 :39

・お子様の年齢 :6歳と0

・ワークスタイル:フルタイム

現在のお仕事の内容、ワークスタイルを簡単に教えてください。

コーヒーやフラペチーノといった、スターバックスの商品や店舗、サービス等を様々なメディアを通じて、消費者に発信する仕事を担当しています。チームのマネジメントに加え、プレスリリースの作成や新商品発表会の開催など、報道関係者へのプロモート活動や取材対応がメインです。

平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。

【育休前のスケジュール】

700すぎ 起床、朝食準備

800 朝食

830 家族みんなで家を出る。私は駅に直行、夫は保育園に立ち寄り

930 出社(店舗での取材応対など、早めに出社する日もあり)

18:10 退社

19:10 保育園のお迎え

1920 帰宅、夕食の準備 (だいたいこの時間帯に夫も帰宅)

2000 夕食→娘と遊ぶ→お風呂

2130 娘の寝かしつけ

2300頃 再度起きて残りの家事の片づけ、残務処理、ちょっとのんびり録画したドラマを観るなど

24002500就寝

育休中の現在は、数時間前倒し、家事も夫がかなりやってくれています。

出産して、何が一番変わりましたか?

ライフスタイルが一変しました。「子育て」という生涯かけて立ち向かわなければならないNo.1ミッションができたことで、今まで仕事や自分の興味中心だった人生の優先順位が子供に乗っ取られました。(と6年前は思っていました。)

ちょうどやってみたかったPRの仕事に異動して間もなく、妊娠が発覚。あまり心の準備ができていないまま、「ハイ、あなたの担当です!」という感じで、娘が家族に加わったようで、もちろん娘はかわいいのですが、初めて子育てをしてみて、「これほど先が見通せないことがあるのか!」と当初は落ち込みました。

ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うHappyなエピソードを教えてください。

たくさんの働くママ達と出会えたことです。最初は子供がいることや時間に制約があることをメディアの方や取引先の方々に公言することはマイナスになるかな、と思って避けていたのですが、話してみると同じ境遇の記者さんだったりして悩みを共有して元気をもらったり、ママ向け媒体の方とは何となく世間話をしたことが掲載につながったりと、仕事でもポジティブな効果がありました。今は機会があれば話すようにしています!

また、保育園を中心とした地域のママ友もたくさんできました。子育ての話題だけでなく異業種のならではの話を聞けたり、私が体調不良の時には手作りのお惣菜を届けてくれたりと、両実家が遠方の我が家には心強い支えができました。(サプライズでさんまの塩焼きを持ってきてくれて本当に涙がでました!

育児&仕事をしていて大変なことはありましたか?それは何ですか?

やはり時間的な制約があることでしょうか。PR は相手のスケジュールに合わせて対応しなければならないことがほとんどなのと、元来、人に頼るのが苦手で、自分でなんでも把握したい性分なので、第1子出産後1‐2年はやりたいことができないジレンマが常にありました。

それをどうやって解決していますか?

復帰後、2年ほどして(遅いのですが)やっとリズムが確立してからは、時間を言い訳にしても仕方ないのでその中でどれだけやるかが大事、という風に考えられるようになりました。それも、周りのサポートにも大いに助けられ、同じ会社で働く夫とチームメンバーの協力があったからこそです。

まず、夫がほとんど残業をしない働き方に変えてくれました。元々、夫はわたしよりも効率的に働くタイプで、スケジュールも担当業務の特性上自分でコントロールしやすいため、長時間労働を止めました。きっと短気な私の性格を考えても、その方が家庭運営がうまくいく、と徐々に感づいたのだと思います。私がどうしても保育園の預かり時間外の仕事に対応しなければいけない場合は、夫が娘の世話を引き受けてくれます。また、毎日夕食を家族で一緒に取り、子供を見てくれている間に片付けが終えられるというのは精神的にもずいぶん救われます。世の中の女性がハッピーになるにはこの解決方法がベスト!と思います。

また、私の所属する広報・PRの部署は、同世代の子供を持つパパも多いのと、スターバックスは多様性を尊重し、人の役に立ちたいと考える人達がたくさん集まった会社なので、自然と手を差し伸べてくれる上司と同僚のおかげで、早朝や夜の仕事などもチームでやりくりすることができました

美央さん、娘ちゃん、旦那さん

美央さん、娘ちゃん、旦那さん

育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?

育児では、子供には将来「自己実現できる」人になってほしいと思っています。世の中には様々な人がいて、いろんな環境下があることを知ってもらいたく、親子キャンプなど子連れ参加できるイベントや職場でもあるスターバックスのお店に連れて行くなど、身近なところから新しい人や場所と出会える機会を増やすよう心がけています。また、まずは自分で考える癖をつけて欲しいので「いつもあなたはどう思うのか?」と聞くようにしています。(時々、「だから、ママの意見を聞いてんの~~」と怒られますが・・・。

仕事では、やはり風通しの良いチームであることが、日々の業務の進捗や結果にも影響するので、感謝を忘れないこと、共通の目的をもっているか意識してすり合わせるようにしています。

いつも自然体で笑顔なみおさん。外資のPRマネージャーはとても忙しそうなイメージですが、ご自身で決めていること、譲れないことなどあれば教えてください。

常にSmall gesture(小さなこころがけ)を示すことと全力を尽くすことでしょうか。店舗のパートナー(スタッフ)や社内外の協力者に対してきちんと仕事の段取りを組んだり、お礼を伝えたりといった姿勢はPRパーソンとして当たり前ではありますが、忙しいと雑になってしまいがちなので、特に留意しています。あと、やはり子育中はイレギュラーなことが起こりうるので、普段から何事も誠意を持って取り組み、一定の成果を出すというのは信頼関係で成り立っている仕事の上では大切なことだと思っています。

また、チーム運営という面では、以前の上司に、「みんな同じようにできなくても、ジグソーパズルのように、それぞれの強みがあってそれが上手く組み合わせられたらチームとして成果がでるんじゃないかな」と言われたことがあります。ひどく共感して、それ以来は、それぞれメンバーの強みを生かするにはどうすればよいか、という風に考えるようになりました。これは、家族運営でも同じだと思っています。

育児や家事は、(ご家族やアウトソースなど)どのようにやりくりされているのですか?

まさに前述の質問に通じるのですが、夫と互いの強みを生かして分担しています。きっちりと決めたわけではなく、6年間の共働き生活の中で自然とそうなったのですが、互いの得意分野で、例えば料理は私、掃除は夫という風にざっくり半々になりました。2人目が生まれさらに忙しくなった今、多くを語らずとも上手く家事の役割分担ができているのも、長時間労働をしないようにしている夫の働き方の上に成り立っています。

二人目を産もうと踏み出したきっかけがあれば教えてください!

何もかもが初めての娘の育児と仕事の両立で「二人目なんてとんでもない!」と何年か思っていましたし周りにも宣言していたのですが、娘が5歳前後になったころから、これは年中年長女子あるあるの第一次反抗期かな、と感じたことがありました。どうしても平日はあわただしいので、夫も私も週末は娘に甘くなりがちで、なんでもわがままが通ってしまいます。このまま一人っ子でもいいけれど、兄弟がいたなら、彼女の家庭の中の立ち位置も変わるかな、と何となく考えられる余裕ができてきて、幸いなことに、第2子を授かりました。

息子くん、美央さん、娘ちゃんと。

息子くん、美央さん、娘ちゃんと。

二人目の育休。みおさん流、育休の過ごし方を教えてください!

年齢も第1子の時よりもずいぶん取ったので(苦笑)、息子が寝ているからと言って家事を詰め込まず、アクティブ×リラックスのバランスを取りながら過ごしています。赤ちゃん連れでできる習い事を探しては、積極的に出かける方だとは思います。

5年半ぶりに育休を取って感じるのは、離乳食のレシピや授乳室の場所を探せるアプリなど、便利なITサポートツールがたくさんできましたし、ヨガやエアロビ、フラワーアレンジメントなど親子で参加できるものも格段に増えたように思います。ほとんどは、子育て経験がある先輩ママが自らの実体験からママたちのリフレッシュを想って創り上げたもの。先人達の努力に感謝するばかりです。

育休中だからこそ養われる、生活者視点。

皆さんも実感されていると思いますが、育児をすることで、生活者視点がより養われます。お恥ずかしながら、DINKS時代は、野菜の値段を重視したり、暦の上での風習を気にしたりすることもありませんでした。今この育休中に、昼間の街に出かけると税金を使ってどんなイベントが行われているのか、公共の交通機関は弱者の味方となる機能性があるかなど、今まで仕事に追われている中だと認識できない、俯瞰的に社会を見られるからこその気づきが多くあります。スターバックスは、お客様にとって身近で親しみやすいブランドでありつづけたいですから、そういうインプットは、仕事の面でも自分自身の視野を変化させてくれるいい面があると思っています。

今後の目標やプランを教えて下さい!

子育てに関しては、6年経ったと言えど、まだまだ新米です。日々試行錯誤しながらではありますが、娘と息子の自主性を尊重し、長い長い自立までチャレンジをし続けられるよう手を差し伸べていきたいです。

仕事の面では、女性が多い職場なのでこれからワーキングマザーになるだろう世代に対してわずかでも、私(と夫)の働き方がヒントになればうれしいです。そのためにも、復職後は2人の子育てで変化しているだろう自分の価値観を生かし、より多角的になったスターバックスの魅力をPRできるよう、きちんと業務面でのパフォーマンスもあげていかなくてはいけないと責任も感じています。

最後に、メッセージをお願いします。

一人目の時に、「今が一番かわいいときね」とか「毎日あっという間ね」と他人に言われても「いやいや一瞬一瞬必死ですから、そうは思いません!」と心の中でつぶやいていました。それが、経験がものをいうというのはこのことか、また立派な戦力である娘と夫、ママ友のおかげで本当にストレスフリーな育休生活を送ることができています。今この時期の息子や娘と触れ合うことは実は短い、ということに第2子を生んで6年越しでやっと気づき、私も少しは母親らしくなれたのかもしれません。(本当に遅いですが!)

娘の書く手紙には「いつもおしごとがんばってるね!」と書かれているのですが、先日娘が七夕に書いた短冊は「ママが、はやくおしごとにもどれますように」でした。6年間、「ママはほんとうにお仕事ばかりね。。」とずっと思わせていたのか、ちょっと反省はしたのですが、育児が一ビジネスウーマンとしての私の世界を広げ、成長させてくれたと感じる6年でもありました。そういう風に考えられるようになった「気持ちの余裕」をくれた2人目である長男の存在と働き方を調整してくれた夫に感謝しつつ、これからも自分なりのチャレンジを続けていきたいと思います。

悩みやハプニングの尽きない、育児×仕事生活、一緒にがんばりましょう!(くどいようですが、男性の働き方改革&意識改革、これ大事です!)

2016年10月26日 0 comment
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