パワーママプロジェクトには様々なメッセージが届きます。いつもありがとうございます。
今回はフランスより応援メッセージが届きましたので、紹介させてください!
本日、貴サイトをネット検索で見つけ、初めてメール差し上げます。
私はフランス在住がもうすぐ30年になろうとする還暦を3日前に迎えた日本女性です。貴会の皆さんの御経験、実生活での御活躍、将来への夢を拝読し、大変感動しています。
私も2児の子育てを殆ど終え(長男23才、長女16才)、まだ夫との自営業やフリー通訳翻訳業を続けています。
ですから、年齢的にはおばさん先輩ですが、職業人生の2/3を社会保障制度の篤いフランスで親切過ぎる夫と暮らしてきていて、現在の日本で働くママとして生きていくのはとても大変なことだろうと、毎日日本のネット新聞を読みながらつぶやいていました。
でも、貴会のどのページの女性も素晴らしい方々ばかりで、今日は力をもらいました。有難うございました。
私は、本業以外には現在近くにいる日仏カップルの離婚手続きのボランティア通訳サポートをしたり、日本語クラスで教えたりしています。
実は、2年後の娘のフランスの高校卒業後、関西のとあるデザイン学校に進学予定です。その1年目には私も1年間帰国し、娘のサポートをしつつ、関西に住んでみようかと思っています。(九州出身ですが、両親共もう他界)それで、その頃、できましたら、是非貴会にお伺いできたらと思っています。
といいいますのは、パワーママを育てるのは、今の育児世代だけががんばるのではなく、私達前世代の責任でもあると私は思っています。
たまたま、私は仏語が好きで、私の姑を始め、こちらで仏人女性、その夫達に多く出会ってきましたが、今の日本の社会制度より、女性の為の各種の制度が、一世代以上進んでいます。北欧ほどではありませんが、それでも日本より男女平等が進んでいるので、主婦という単語は殆ど使わず、無職と同意です(勿論、これには反論の人もいますが)。
それは、私の通訳専門分野の社会教育界の例では、学校外教育制度として存在し、働くママ達の為の託児制度ではそこで働く保育士の「女性が必要で、その保育士達は公共予算で養成される事などで顕著です。また、その3人子持ちの友人の離婚裁判の弁護士料も、その人の収入に合わせた国の補助制度があり、1/10以下の費用で済むとか。大学生は住居補助があったり、高校までは公立の教育は無料とか。
離婚した夫婦の子供の親権は両親共にあるので、その為の養育費の取り決め等しっかりしています。離婚後のワンオペになり、生活面や経済的ストレスに押しつぶされるお母さん達は日本よりずっと少ないです。むしろ、元夫からの義務の養育費を期待したり、パートに出るより、公的家族補助金をもらえば、最低賃金より多いという事も望めます。
私は、貴会のパワーママを応援する際に、このフランスの制度を紹介したり、それを現場で御覧になりたいチーフ会員の方々がおられたら、フランスにいらっしゃればそういう制度を現場で見れるようにご案内できるのに、と思っております。
今日の朝日ドットコムにも「子育て政策おかしくないですか?」の記事があったり、1人で孤独に悩み、つい虐待の方向へいくお母さん、子供が保育所に入れず日本へ怒りを投げる女性・・・全てが日本の現実です。
フランス社会も勿論完璧ではありませんが、それでも、ボーヴォワールやヴェイユ大臣の時代から、身を投げ打って女性や家族の人権を築き上げてきています。それは一部の有能な女性やチャンスがある女性だけがいい職業につくことができ、パワーママになれることだけではなく、どの女性もどのお母さんにも獲得できる権利でないと、社会全体が進まないし、格差が益々広がるのです。
フランスで特に女性の大先輩達が凄い活躍、貢献をしてできている細かな制度、法の確立を見ると、世界でも稀な優秀な国民である日本がいつまでも国民の半数以上の女性、将来の世代を育成する母親を支える制度が向上しないことに、今遠距離から見ている私は悲しささえ感じます。
長くなりましたが、小さな存在である私も、2年後に帰国して実際に面談をする前に、貴会の皆さんとのネット上の出会いでこの応援の気持ちをお伝えしたく、今日は書かせて頂きました。今後とも、宜しくお願い致します。
パワーママプロジェクトでは随時、応援メッセージを受け付けております!