プロフィール
・氏名:月見 啓子 (ツキミ ケイコ)
・職種:グラフィックデザイナー
・簡単な経歴:
大阪芸術大学デザイン学科卒。石鹸メーカーの商品企画室で、石鹸やヘアケア製品、化粧品、ホテルアメニティ等の商品企画開発・パッケージデザイン・販促ツール制作等を担当。妊活に専念するため2013年に退社。妊活しつつ、2014年に半年間、専門学校でWEBデザインを勉強。2015年よりフリーランスのデザイナーとして活動開始。念願叶い2016年2月に男児を出産、一時休業。2016年8月より活動再開。
・居住地:奈良県
・ご自身の年齢 :40歳(1976年生まれ)
・お子様の年齢 :0歳10ヵ月(2016年生まれ)
・ワークスタイル:フリーランス
現在のお仕事の内容、ワークスタイルを簡単に教えてください。
・化粧品、雑貨のパッケージデザインやイラスト制作
・WEB広告、WEBサイト・LPデザイン、グロースハッカーとして既存WEBサイトCTR向上の為のデザイン改善案制作 など
これらのお仕事を在宅で行っています。
平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。
6:00 起床 メールチェック、スケジュール確認、デザイン制作
7:30 息子 起床、朝食の支度
8:00 息子と朝食、身支度など
9:00 保育園に送る
9:30 洗濯・掃除など家事
10:30 デザイン制作
13:00 昼食
13:30 デザイン制作
16:30 保育園お迎え
17:00 夕食の支度
18:00 息子の夕食
19:00 息子と入浴
19:30 主人と夕食、息子と遊ぶ
21:00 息子が就寝、デザイン制作の続き
24:00 就寝
出産して、何が一番変わりましたか?
生活全体が息子中心になったので、よく飲み歩いていた夫婦2人の時とは全く変わりました。(笑)
でも一番変わったのは、自分の意識でしょうか。
自分より大切なこの子を絶対守らなくちゃ、という感覚は子供を持って初めて知りました。
ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うHappyなエピソードを教えてください。
まだ0歳でおしゃべりも出来ないので、そんなにエピソードもないんですが、仕事で疲れた時に息子をぎゅっとするとすごく癒されます。
逆に、育児に疲れた時に仕事に集中すると、育児の疲労感がリセットされます。
これってとってもHappyなバランスだなと思います。
あと、息子が大きくなって、もし私の仕事に興味を持ってくれたら、色々教えてあげよう!とか妄想するのが楽しいです。
育児&仕事をしていて大変なことはありましたか?それは何ですか?
今ちょうど母親の免疫が切れた時期なんですが、保育園に行ってることもあってしょっちゅう病気しています。月の半分以上休んでいるんじゃ、という状態で・・・
一番きついな〜と思ったのはこないだなんですが、息子がかかったウイルス性胃腸炎を私ももらってしまって、でも締め切りがあるし、というので冷えピタはって吐きながら仕事してました・・・
それをどうやって解決していますか?
幸い実家が近いので、もう両親に頼りっぱなしになってしまっています。
手厚くフォローしてくれるので、ほんと感謝してもしきれません。
育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?
育児では、仕事が忙しくてもなるべくコミュニケーションを大切に、特に1日最低でも何冊と決めて絵本をたくさん読んであげるようにしています。
あと高齢出産なので、自分の体力作りと若作りも大事にしようとしています(笑)
仕事では、なるべく「ひいて見る」よう努力することです。デザイン制作はのめり込みやすい作業なので、作ったデザインを客観的に見るのがなかなか難しいんですが、完成したらちょっと寝かせてからもう一度チェックして手を入れたり、というのを時間の許す限りしています。
それでも落としどころがうまく見つからないこともありますが、何もインプットされていない人がこのデザインを見たらどう思うだろうか、というのを一生懸命想像することが、伝わるデザインに繋がると思っています。
紙のデザインからウエブのデザインにシフトするために、学校に通うことになったのですよね?
シフトする、といういうより、出来る仕事の間口を広げるためですね。
紙のデザインはもちろん好きなんですが、今の時代、WEB関係の仕事の方が多いという感覚があったので。勉強してみて、WEBデザインのおもしろさや奥深さを知れたので本当に良かったなと思っています。
紙もWEBもそれぞれ違う楽しさがあるので、どちらにも関われるのは視野が広がりますし、デザイナーとしてプラスになっていると思います。
フリーランスとしてデザイナーに復帰することにしたことについて、教えてください。
長年メーカーのインハウスデザイナーとして勤めてきたのですが、組織なので理不尽なことを飲み込まなくてはいけない時もあり、全てが自分の責任で完結するフリーで仕事がしてみたい、という思いを以前から持っていました。ちょうど、子供を持ちたい気持ちが強くなり、会社勤めしながらの妊活に限界も感じていたこともあって、働き方をシフトしようと決断しました。実際フリーで仕事をはじめてみて、産休を省くと実質1年半くらいなんですが、自分の制作したものに報酬を頂く、というストレートな形式が気持ちよくて楽しい半面、収入は上下しますし、社会保障や福利厚生を考えると厳しい面もあるので、一長一短だなあと感じています。ただ私の場合、以前の会社に勤めたままだと子供が持てない可能性が高かっただろうと思うので、その点も考えると、決断して良かったと思っていますし全く後悔していません。
地方からでも、遠隔で都内の仕事をするのは、やってみてどうですか?
小さな子供がいるので、外出しての打ち合せなどがないクラウドワーキングのスタイルにはとても助けられています。パートナー契約して頂いている会社が持たれている、オンライン上のシステムでのやりとりは非常にスムーズで、距離感ややりにくさも全く感じたことがありません。むしろ効率が良いと思います。
ディレクター陣も優秀な方ばかりですし、デザイナーを大事にして下さる会社なので、そこは本当に有り難いです。
都内のお仕事は、クライアントさんも多種多様で刺激になっています。
自分になじみの薄いジャンルの商材やサービスの広告制作だったりすると特にですね。
子供を抱えての制作業なのでいかんせん引きこもりがちになってしまうのですが、
仕事を通して世の中の空気を感じているような感覚になったりします。
地方のデザイナーでも都内からコンスタントに仕事を依頼して頂けているので、場所を選ばずに仕事が出来る良い時代だなと感じています。
今後の目標やプランを教えて下さい!
リアルなところですと、フリーランスとしてはまだまだ駆け出しなので、もっと仕事の幅をひろげてスキルも収入もあげていきたいなと思っています。
もっと先の目標としては、商品開発・デザイン・WEBなど、自分が経験してきたことを組み合せて、何かひとつのビジネスに出来たらいいな、なんていう夢を持っています。
いくつになっても、何か楽しいチャレンジをし続けれる人に憧れますし、自分もそうあれたらなと思います。
最後に、メッセージをお願いします。
いきいき働くママが増えると、日本はもっと良くなると思いますし、
それは子供たちが生きる時代をより良くすることにもつながっていくと思います。
大変ではありますが時には息抜きしつつ、お互いに頑張っていきたいですね!