今回ご紹介するのは金融機関で営業事務をされている森本茜さん。ワーママとして仕事も育児も全力投球の彼女は、関西支部が立ち上がる前から、パワーママプロジェクトを応援し、熱いメッセージを送ってくれました。産後、時短で復帰後、わずか6ヵ月でフルタイムに戻った彼女。なぜこんなに早くフルタイムに戻ったのか?パワフルなのにとっても謙虚な森本さんのインタビューをどうぞ。
プロフィール
・氏名: 森本 茜
・会社名: 金融機関
・職種: 相続手続営業事務
・簡単な経歴: 新卒で現金融機関に入社、支店での融資業務3年→本部での現相続部門へキャリアエントリーで異動。相続手続営業事務5年。(5年で部署内係替え有)
・居住地: 大阪府大阪市
・ご自身の年齢:31歳
・お子様の年齢:2歳8ヶ月
・ワークスタイル: 正社員フルタイム
現在のお仕事の内容を簡単に教えてください。
相続発生後の遺言執行手続き・遺産整理業務。
相続財産の名義変更・換価換金のお手伝い、相続後のご資産の運用・活用提案などを行っています。
平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。
4:30 起床、メイク、朝食・夕食作り
5:50 子ども起床
6:00 夫出勤、子どもと朝食
6:30 朝食片づけ、掃除、身支度、保育園準備
7:20 保育園登園
7:40 (保育園へ送って一旦帰宅して自宅を軽く整理して)出勤
8:25~17:25 仕事
17:40 退社
18:15 保育園お迎え
18:30 帰宅、片づけ・愛犬の世話
18:50 夕食
19:25 夕食片づけ、家事片づけ
19:30 ドリルなどの簡単な取り組み遊び
20:00 お風呂、就寝準備
20:45 絵本読み聞かせ
21:00 子ども就寝、その後、夫帰宅
21:10~洗濯、保育園準備、翌日の夕食下ごしらえ、片づけ
22:00~22:30頃 就寝
出産して、ご自身の内面で何が一番変わりましたか?
毎日バタバタですが、出産前より充実した日々を送れている気がして、何事も前向きに楽しんで行えるようになりました。
仕事・家事・育児をきちんとこなしているには程遠いですが、自分なりに一生懸命抜くところは抜きながら楽しくやっていて、本当に毎日充実しているなと感じています。
「子はかすがい」といいますが、ホントにその通り。子どもの存在でやる気もパワーも湧き出ている気がします。
ご主人との家事・育児の分担はどうされていますか?
夫は出勤が早く、帰宅も遅い仕事なので、平日の家事・育児の分担は夫:私=1:9、いや、0.5:9.5くらいだと思います(笑)
周りのご家庭を見てしまうと正直もっと家事・育児をやってほしいと思いますし、実際それで言い合ったり喧嘩したりすることもあります。
ただ、会社や職種は全然違いますが夫も同じ金融機関勤務ということで、金融機関特有のお堅い古い体質を理解できるので、しょうがないなと思っています。(いや、思うようにしています(笑))男性が半休を取ったり、定時で退社したりがまだまだ浸透していないところが多いのは、金融機関の特徴かもしれません。
家事・育児の割合が少ない代わりに、主人には仕事をがんばってもらっていますし、休日の夕食作りや、子どもと2人で遠出してもらったり、時には夜に息子のお世話をお願いして、友人と食事に行かせてもらったりしています!
時短勤務で仕事復帰されてから、半年でフルタイムに戻られたのはなぜですか?
産休・育休前は、外回りで営業し、その事務処理を行っていました。お客さんとの交渉に遣り甲斐を感じていたので、同じ係で復帰できたのは嬉しかったです。しかし、外回りの営業ではなく、それをサポートする事務方の業務内容でした。もちろん大切な仕事ですし、産休明けの私を気遣っての上司の配慮ということも理解できたのですが、何か物足りない日々が続いていました。そんな風に感じていた時に当時の上司に、「以前みたいに自分の担当エリアを持って外を回ってみないか?」というお話をいただきました。それには時短勤務から通常勤務に戻すのが条件でした。通常勤務でやっていけるか不安も多少ありましたが、それよりも、外回り・顧客折衝ができる嬉しさとチャンスをいただいたことが嬉しく、通常勤務に戻すことを即決しました。
また、時短勤務はその分給料も少なくなりますし、どんなにがんばっても昇級・昇格が難しいという噂もありました。職場環境が整っているおかげで、出産後、仕事復帰された方がたくさんいますが、一般の社員が職場復帰して管理職へ昇格されたモデルはおそらくいらっしゃらないか、いたとしてもごくわずか。仕事面では更なる経験や知識がまだまだ必要ですが、働くからには自分なりに精進し上を目指したいと思っていますので、これから産休・育休予定や、考えていたりする社内の女性の方たちの参考になるようなロールモデルに、将来的にはなりたいと思っています。
お子さんとの時間をどのように過ごすように心がけていらっしゃいますか?
フルタイムで働いているので、平日子どもと一緒に過ごせる時間はごくわずか。なので、その時間をなるべく濃い時間にするように心がけています。
小さなことですが、保育園の送り迎えは少し余裕を持って一緒に歩いて歌を歌ったり、ご近所さんに挨拶したりお話したり。おうちでは夕食とお風呂の隙間時間にドリル(文字や数字や知恵遊び)をやっています。お受験や早期教育は全く意識していませんが、日中、保育園で過ごす時間が長いため、何かを習得するのも保育園任せになりがち。そのため、ドリルをすることで、親子で一緒に達成感を味わい、子どもが興味を持ち楽しく取り組めるものを、と思って始めました。毎日短時間ですが、習慣づいてしまい、子どもも私もドリルの時間を楽しみにしています。
また、寝る前の絵本の読み聞かせも、生後6ヶ月頃から欠かさずやっています。ドリルと同じく我が家の習慣で、子どもとコミュニケーションがとれる大切な時間となっています。
平日の子どもと一緒にいる時間を有効に楽しめるように、家事は一緒にできることは一緒にし、一緒にできないものや、自分1人でしたほうが良いものは子どもが寝ている間にしています。その日の晩ご飯を朝に作り、帰宅後温めるだけにしているのはその一貫。晩ご飯は「できたて」料理ではないけれど、このやり方が我が家には合っているみたいなので続けています。
また、休日はできるだけ外遊びを、と心がけています。公園でお砂遊びをしたりストライダーをしたり、愛犬と一緒にお散歩したり。休日は休日で子どもと全力で遊ぶようにしています。
ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うhappyなエピソードを教えてください!
「ママ、お仕事がんばって!保育園がんばるね!」と子どもからまだたどたどしい口調で言ってもらえたことがものすごく嬉しくhappyになりました。
ワーママをしていると、きっと誰しもが多少なりとも「罪悪感」を持って過ごしているような気がします。子どもに対して「一緒にいてあげられなくてごめんね。保育園に預けてしまってごめんね。」とか、仕事・会社に対して「子どもの都合で迷惑かけてすみません。」とか。育児よりも仕事を優先しているときも、仕事より育児を優先している時も、いつもどこかで子どもや周りに対して「ごめんね」の連続。
でも、子どもからその言葉を言ってもらえた時、「ごめんね」から「ありがとう」と思えるようになり、仕事・会社に対してもそう思えるようになりました。
まだわかっていないと思っていましたが、子どもは小さいなりに、試行錯誤しながらもがいている親の姿をちゃんと見てくれている。そう感じてから、育児も仕事もより楽しめるようになりました。もちろんまだまだ私も小さい人間なので、「ごめんね」の連続の日々もありますが(笑)
育児&仕事をしていて大変なことありますか?それは何ですか?
時間に制約があること。夕方から急に会議などが入ると最後まで参加できないことがあったり、仕事が立て込むと当日に裁ききれない業務が出てきたりもしてしまいます。
また、育児&仕事だけの毎日になってしまうことも、もともと楽しいこと好きな私にとっては楽しいことができなくて、時間に追われる生活をしているのに、物足りなさを感じることがあります。
それをどうやって解決していますか?
時間制約については、無理をしない程度に、早めに出勤するようにしています。子どもの送り迎えも私がやっているので、上司からは出勤は定時ギリギリでも問題はないと言っていただいてはいましたが、早めに出勤することで気持ちに余裕を持ちながら仕事ができるので、効率よく仕事ができるようになりました。子どもにとっては保育園登園が早くなり寂しい思いをさせるかな?と思ったこともありますが、その分、なるべく定時きっかりで退社するように心がけ、できるだけ早くお迎えに行くことにしています。
育児&仕事だけの毎日になってしまうことは、当たり前といえば当たり前。でも、その中でも楽しいことがあるように、保育園お友達ママと連絡を取り合って情報交換したり、お休みの日の夜にママ会をしたり、お昼間に子どもたち&ママたちでお出かけなどを企画して楽しむようにしています。
育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?
育児も仕事も楽しむこと。そして「ありがとう」と思うこと。
人生楽しんだもの勝ち!と思っています。物事をやるなら全力でやる、楽しんでやる!
その際は必ず周りへの感謝の気持ちを忘れないように。子どもにも、夫にも、両親にも、会社・職場にも、ママ友にも。周りの支えがあって自分が今こうやって育児も仕事もやれていることを忘れないように心がけています。あと、もちろん、努力を続けることも忘れないように心がけています。
これからの目標を教えてください。
母としても社会人としてもまだまだ未熟。もっともっと経験値をあげて、「働く母ちゃん」のいちモデルになれたらと思っています。ワーママさんの中には私なんか足元にも及ばない、素敵でキラキラしている方がたくさんいらっしゃいます。憧れますし近づきたいと思います。でも、自分は自分。私なりに楽しんで育児も仕事も楽しんでやっていきたいと思いますし、「普通の会社員でもこん人もいるんだ!」と思ってもらえるような、何でも全力で楽しむ働く母ちゃんになりたいです。
最後に、サイトを覧の皆様にメッセージをお願いします!
超普通の平凡な会社員の私が皆様にメッセージを送るなんて滅相もないことです。すみません。でも、超普通の平凡な私でも楽しんで育児&家事をやっております。自分のやり方でとにかく「楽しむ」ことを忘れずに、ワーママをやることが一番だと思っています。ホント同じワーママさんから色々刺激を受けております。私も少しでも周りに刺激やパワーを与えることができる存在になれるよう、楽しんで働く母ちゃんやっていきたいと思います!皆様、一緒にがんばりましょう!育児も仕事も楽しみましょう!
インタビュー by 安原愛