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植前理紗さん、職場にて
植前理紗さん、職場にて

植前理紗さん、職場にて

▼プロフィール

・氏名:植前 理紗

・会社名:国際通貨基金アジア太平洋地域事務所(IMF OAP)

・役職名:エコノミスト

・簡単な経歴:日本で大学を卒業後、イギリスで経営学修士号を取得。2010年日本銀行へ入行。育休明け後、2017年7月よりIMFアジア太平洋地域事務所(OAP)に出向中。

・居住地:神奈川県(出産後、都内から実家の近くに引越しました)

・ご自身の年齢 :34歳(1984年生まれ)

・お子様の年齢 : 3歳(2016年生まれ)

 

▼現在のお仕事の内容、ワークスタイルを簡単に教えてください。

IMFのエコノミストとして、担当国のカンボジア経済調査を行うほか、東京を含めたアジア域内でのセミナーを企画・実施しています。ちなみに、事務所には20人中15人が女性、10人がワーママです!

色々なイベントを開催しておりますので、IMF東京オフィスのサイトをぜひご覧ください。
(日本語)https://www.imf.org/ja/Countries/ResRep/OAP-Home

IMFの仕事については下記URLをご覧ください。世界銀行との違いは?金融支援って?などなど
(日本語)https://www.imf.org/ja/About/Factsheets/IMF-at-a-Glance

▼平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。

5:45起床・自分の身支度・子供朝ごはん準備
6:30子供起床・朝ごはん
7:30 – 8:00 保育園送り(子供のいやいやが激しくて最近なかなかうまくいきません)
9:00出勤(自分の朝ごはんはデスクで)
17:30 退社
19:00 お迎え
19:45 夕食
20:30お風呂
21:00子供と遊ぶ時間(遊ばないと寝ません、子供との貴重な時間です)
22:00 子供就寝
22:30 メールチェック、残りの家事など
24:00就寝

夫は単身赴任中のため基本ワンオペですが、実家の助け(父・母・妹)をかなり借りています。早朝出勤、残業、出張時には実家に送迎をお願いしています。

▼出産して、何が一番変わりましたか?

周りへの思いやりの気持ちが強くなりました。

子供の突発的な熱やイヤイヤ期など自分ではどうしようもできないことが増えました。同じ子供がいる家庭でもそれぞれ状況は異なりますし、介護や他にも各々の事情を抱えているかもしれないということを思うようになり、自分ができるときはサポートしようと思うようになりました(今はサポートしていただいてることの方が多いのですが。。)。

我が家は子供の定期的通院が必要なため(多い時で週1~2)、職場の皆さんのご理解、保育園の先生方からサポートいただいているほか、私だけだと有給休暇の日数が足りなくなってしまうので半分以上を母にお願いしています。

ワンオペという言葉はよく聞きますし、私も自分がワンオペと言っていますが、一人で全部できるスーパーママなんて実際にはほとんどいないと思います。家族間だけではなく、保育園や職場・ご近所などサポートのサイクルが色々な所に繋がっていき、悩んでいるママが減っていくといいなと思います。

虫探し(男の子ママのつらいところ!?)

虫探し(男の子ママのつらいところ!?)

▼ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うHappyなエピソードを教えてください。

子供を通していなかったら出会う機会がなかったかもしれないママ友ができたことです。また、保育園では保育のプロの先生方が全力で遊んでくれたり、マナーを教えてくださったり、家庭内だけでは決してできないことなので、日々保育園から帰ってくる子供が成長しているのを感じるのは幸せです。

仕事面でも、ママさん・パパさん同僚との会話がはずみます。また、時間が限られるようになったため、「生産性」を意識するようになりました。働ける時間は減りましたが、正直、出産前よりも今の方が、効率が上がっているのではないかと感じます。

▼育児&仕事をしていて大変なことはありましたか?それは何ですか?

育児と仕事の量のバランスをとることです。もちろん子供が一番で何者にも代え難い存在です。一方で、仕事ではありがたいことに出張を含め色々とチャンスを頂けるので、つい全てに飛びつきたくなります。ここで、どこまで挑戦するか葛藤が生まれます。「同じ子供を持つ男性はできることが多いのに、なぜ女性だとできないのだろう?キャリアを積みたい時期と子育ての時期がかぶっているのは男性も女性も同じはずなのに女性の方が悩んでいる」と悶々としたこともあります。
色々な方と話していてもこういう想いをした方は多いのではないかと感じています。

また、多くのお子さんが通る道だとは思いますが、イヤイヤ期継続中のため、朝にストライキを起こす子供と一対一で向き合い、最終的に左腕に15Kg超の子供を抱え、右手には荷物を抱えて保育園に向かうときは体力的にきついなぁと思います。。(笑)

作り置きや朝に晩ご飯の下ごしらえをできるママさん達を本当に尊敬するのですが、なかなかそこまでできない私は保育園から帰ってきて、夕食準備と洗濯・掃除に加えて、かまってほしい息子の相手とてんやわんやで焦って包丁で指をざっくり、形成外科に通うというかえって余計なことを増やしてしまうこともしばしばです。。。

▼それをどうやって解決していますか?

家庭と職場それぞれとよくコミュニケーションを取るようにしています。家庭にはチャンスをもらえそうなときにその予定が確定していなくても、話が来た時点で相談するようにしています。そしてどこまでならヘルプをお願いできそうかよく話し合います。

職場にも今の家庭の状況などなるべく細かくアップデートするようにして、どの仕事ならできるのかはっきり伝えるようにしています。分からない場合も伝えますが、ずっと曖昧だと同僚も動きづらいのでなるべく早めにYes/Noを伝えるようにしています。

子供のイヤイヤに正直イラっとしてしまうこともありますが、イヤイヤ期の姿を子供が大きくなったら見せてあげようと動画を撮ったりして楽しむようにしています。朝時間が本当にない時は、保育園の先生に丸投げしてしまいます(笑)。

先生方との話題は専ら子供のことですが、保育園の先生も同じ働く女性であり、もっと色々お話する機会ができたらなと思っています。

▼育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?

【仕事】生産性を意識することと、急に出社できなくなったときのために引き継ぎ体制を万全にしておく(エクセルは基本的にコピペはせずに関数を使う&データ元を記載、自分が考えていることや疑問点は自分の頭の中に留めずにボックスなどに明記して進捗状況が分かるようにしています)。

【育児】子供にたくさん話しかける。この後にも述べようと思っていますが、毎日何回も子供を抱きしめて「大好きだよ」と伝えています。朝の出勤時に「ママ、行かないで」と言われるときは、「ごめんね」ではなく(つい言ってしまうことも多々ありますが)、「パパとママが働くから、大好きな〇〇(今はあんこブームのため、たい焼き&どら焼き)も買えるんだよ。協力してくれてありがとう」と言うようにしています。“働くことは当たり前で家族みんなで協力していているから今の生活がある”と息子が理解してくれる日がくると信じています。

プレゼン風景

プレゼン風景

▼国際機関で働いてみて日本との違いを感じますか?

国際カンファレンスや海外政府関係者との面談で感じるのは、女性、特に女性管理職の多さです。そしてその女性達の多くがワーママなのです。日本では、出産後、キャリアアップを諦める女性がまだまだ多いと感じています

この違いの一つの原因として、出産後の戻りやすさではないかと思います。例えば、日本では早目に復帰した授乳中のママはトイレや誰もいない会議室を見つけて搾乳していることがあるかと思いますが、IMFの本部には登録したママだけが使えるセキュリティが確保された搾乳室があります。このたった一つの部屋があるだけで、ママは復帰を歓迎されていると感じ、安心できるような気がします。
育児中の女性が職場にいることが当たり前と思わせてくれるこういった環境がより多くの女性の背中と意欲を後押ししてくれるのではないかと感じています。

そして、東京オフィスからは昨年・今年と連続で女性エコノミストが本部採用になり、旦那さんとお子さんをワシントンに連れていくという事例が出ています。旦那さんもアメリカでのキャリアアップに挑戦するそうです。日本では奥さんの転勤に旦那さんがついていくということにまだまだ驚きの反応となることが多いと思いますが、チャンスを掴んだら男女関係なく挑戦できる環境というのは理想的だと思いました。

▼何が一番の課題なのでしょうか?

物理的に保育園が足りない、保育士が足りないということはありますが、男女ともに「意識改革」がキーとなるのではないでしょうか。ママパパ達とお話する機会の中で、ママパパ間で「認識の差」があることを感じています。

【男性側】

まずは経験を!
半々に家事・育児をしているパパが少しずつ増えていることも事実ですが、子育ての中心は依然として母親であって、父親は「手伝う」といったスタンスが多いと思います。しかし、父親も母親も働いていて、子供は二人の子であって、二人ともが子育ての主体であるべきではないでしょうか。毎日のサイクルの中での育児の大変さがあることを、経験・実感することが大事だと思います。

ある企業が全男性部長に短時間勤務トライアルを実施したことを取り上げた記事では、「子どもとの時間が取れて初日はとても楽しかった。でも日を重ねるごとに仕事が終わらないまま退社するストレスと、言うことをなかなか聞かない息子たちへのイライラが募り、最後は爆発寸前。1週間が限界」という感想が出ていました。

「仕事も家事も子育ても介護も」任せられて、それを全てこなせるスーパーウーマンはいないと思います。「世界一寝ていない女性と、働きすぎる男性」と言われている日本は、働き方を真剣に考え、男性も女性も皆で仕事と子育てをシェアして、ワークライフバランスが適切にとれる環境作りが必要なのです。
「女性を活躍させてあげる」という認識がまだある男性には、共に頑張らないといずれ立ち行かなくなるということをどうしたらわかってもらえるのか難しいです。。

【女性側】

罪の意識を感じすぎる…
職場や友人と話していると、仕事で遅くなり料理を作れなくてお惣菜を買ったときに罪の意識を感じるママ達が多くいます。一方で、パパは「遅くなるなら外食か惣菜・弁当を買ってくればいい」とケロっとしています。パパには子供が食べるものにもう少し気を遣ってほしいと思いつつも(笑)、ママはもっと気楽になってもいいのではないかと感じます。

嬉しいことに、最近は子供の口に入るものを意識したお弁当や冷凍食品が出てきています。たまには、こういうものを取り入れて、お母さんだけが家族の食事の全責任を負わなければならないという意識から解放されていければといいなと思います(と、自分に言い聞かせています)。

(出所)
男性管理職も体験、育児の時短勤務
世界一寝ていない女性と、働きすぎる男性と/OECDデータに見る奇妙な国・日本

▼現在、IMFのトップであるクリスティーヌ・ラガルド専務理事(取材日時点)もワーママだったとのことですが、彼女から学ぶことはありますか?

彼女と直接話をする機会が幸運にもあり、その言葉は皆さんの励みにもなると思うのでご紹介させてください。子育てで一番大切にしていたことはという問いに、彼女は一言「LOVE」と答えました。

彼女自身、「子育てと仕事を両立させる鍵は自分の意識を変えること、つまり自分の罪の意識と戦うことだった。母親は、子どもを置いて、仕事やほかのことをすることに対して、深い罪の意識を持つもの。また、育児をしているときは仕事に対して罪の意識を持ってしまう。」と言っています。

しかし、彼女はこうも言っています。「罪の意識が完全になくなるわけではないが、子どもは母親から離れて過ごす時間も必要」。また、子供が小さいうちは「お母さん行かないで」という眼差し・言葉に後ろ髪をひかれたり、学校行事に参加できないことに申し訳なく感じたりすることもあると思いますが、彼女の息子さんたちが大きくなってから「お母さんは責任ある仕事をしていて僕たちの誇りだ」と言われ、きちんと子供に愛を注いいでいれば伝わっていると感じたそうです。

この言葉を聞いて以降、子供は私を見ていると自覚し、愛情を伝えるほかにも、仕事に向かうときは楽しい顔をして家を出ようと心がけています。活き活きと仕事をしている母親をみた子供は「自分もあんな風にやりがいのある仕事を見つけたい」と思ってくれるはずです。一方で、イヤイヤ仕事に向かって子供に「辞めればいいのに」と思われてしまったら、家族間での協力体制が作れなくなってしまうかもしれません。

また、子供に仕事内容を少しでも理解してもらうことも重要だと思います。オフィスでは昨年夏にOpen Office Dayを初開催し、職員の子供(大半は小学生・幼児)にゲームをしながら「お父さん・お母さんのお仕事ってこんなこと」と学んでもらいました。子供たちはとても楽しそうで、帰宅してからも「IMFってこんなことしてるんだよねー」と振り返っていたそうです(わが子は2歳だったため、振り返りはできてません<笑>)。この企画・実行メンバーに加われたこともとても良い経験でしたし、今年も計画中です。
(参考)NHK取材

▼今後の目標やプランを教えて下さい!

仕事も育児も余裕がなくなってしまうことは多々ありますが、「人生一度きり、笑った者勝ち!」と思って、大きな視野で物事をみていけたらなと思っています(一言で言ってしまいましたが、これが難しいですよね。。)

子供がもう少し大きくなったら色々な国へ旅行したいです。色々な価値観があるということや、日本の素晴らしさを確認し、他の国の良いところを肌で感じて欲しいです。

▼最後に、メッセージをお願いします。

仕事と育児は両方ともラクではありませんが、助け合いの中でやっていけるはずですし、むしろ色々なことへの気付きから人生が豊かになるということを今のワーママ達が発信して次の世代にもどんどん繋がっていけばいいなと思います。Powermamaの他のママさんたちの記事を読んで、私も勇気づけられています!

子供や職場に申し訳ない気持ちが出ることもありますが、働いて・子供も産んで、ママ達の日本経済への貢献度はとても大きい、と自信を持ってもいいのではないかといろいろなワーママと話していて思うようになりました。

性別だけに限らず、障害を持った人たちや国籍など、子供たちの未来がフレキシブルでもっともっと楽しい世界になるように今の大人が頑張らねば!と思っています。

時々、「男なんだから泣かないの」や、「女の子なんだからそんな言葉言わないの」という大人が子供に言っている姿が見られますが、男の子だって泣きたいときはあるし、女の子だってそんな簡単に泣いてはいけないと思います。こういった大人の刷り込みが男女差を子供の意識に根付かせてしまうのだとしたら怖いと感じています。男性らしさや女子力ではなく、子供の『人間力』を磨いてあげられる親になりたいと思っています!

女性の日本経済への貢献について、ぜひこちらもご覧ください!
★ラガルド専務理事メッセージ
https://aria.nikkei.com/atcl/column/19/032500088/032500001/

★男女不平等な日本の労働市場 経済成長は持続しない
https://aria.nikkei.com/atcl/column/19/032500088/041100002/?i_cid=nbparia_sied_st_my

取材日:2019年5月30日

2019年9月26日 0 comment
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今回ご紹介するのは、起業コンサルタントProject F株式会社代表取締役の大東めぐみさん。元々、外資系企業でバリバリ働いていたという大東さん。旦那さまの香港駐在のため退職した後、一転、女性のビジネスを支援をしたい!と起業されました。現在は東京で事業を続けられる中、全国でのセミナー活動や、本の出版(「好きな場所で、好きな時間に、愛される仕事を手に入れる本」2017年9月、「笑顔をふやすだけで年収1500万円」2018年3月出版)などなど勢力的に活動されている大東めぐみさん。その活動の原点や、ご家族とのコミュニケーションの秘密について伺いました!

 

プロフィール

・氏名:大東めぐみ
・会社:Project F株式会社 代表取締役
・職種:女性のビジネス支援 起業コンサルタント
・経歴:大阪大学大学院博士課程終了後、グローバル企業P&Gに研究職として入社し研究開発・マーケティングを担当。
2012年 夫の駐在で香港へ移住。P&Gを退職することに。
2014年 女性のためのコーチングで起業。
2016年 オンライン起業プログラム「Project F(プロジェクトF)」の提供を開始。
2017年 家族で東京へ戻り、「Project F株式会社」を設立し事業を展開。
・居住地:東京
・ご自身の年齢:36歳
・お子様の年齢:5歳(2012年生まれ)
・ワークスタイル:ワークスタイルを自分で自由に決めることができます。
在宅での執筆、セミナー講師、カフェでの打合せやクライアントとのコーチング面談など。

 

現在のお仕事の内容を簡単に教えてください。

Project F株式会社では《女性の声が届き、女性が輝ける世界を作る》をミッションとして女性向けの起業支援を行っています。
女性がビジネス力をつけ、自立して自由に生きていくことができるようにするために、Webマーケティングスキルやセルフマネジメントの方法をお伝えし、女性自身の起業プロデュースを行っています。

ビジネススキルを身につけられるようなオンライン・スクールを運営したり、運営しているコミュニティや一般募集を通してセミナーなどを提供したりしています。

お客様は30代の方が多く、ワーキングマザーの方もたくさんいらっしゃいます。家庭と仕事の両立に悩みもっと自由な働き方がないのか、もっと自分らしさを活かして働くことが出来ないか、ライフステージの変化に負けないフレキシブルな働き方はないのかと考え、参加してくださる方が多いです。

運営しているコミュニティの名称は社名と同じ「Project F」。FはFreeのFで、自由に生きたい女性のための起業プログラム&コミュニティになっています。(メンバーは親しみを込めて”プロF”と呼んでくれています)

 

平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。

8:00 起床 フレッシュジュースで朝食
9:00 子供を見送る、仕事開始
午前は主に在宅で執筆。メールマガジンの執筆、メール返信、インプットとしての読書。
午後は人と会う仕事が中心。六本木周辺のカフェで行うことも。打合せやオンラインコミュニティのコンテンツ作り、そして、クライアントさんとのセッション(コーチング面談)。
17:00 娘が帰ってきて、一緒に遊ぶ
18:30 家族で夕食
夕食後再度、仕事
24:00 就寝
※在宅の日のスケジュールを記載しましたが、月に1、2回セミナーを行ったり、旅行にもよく出かけています。

 

出産して、ご自身の内面では何が一番変わりましたか?

まず、「自分を一番にしなくなった」と思います。
子どもが生まれたことで、自分にとって子どもが一番になりました。みなさんもそうじゃないでしょうか。
違う切り口でいうと、「男と女は絶対的に違う」と実感したことでしょうか。
私は子供が生まれるまで、男女の差はそれほどない、同じだと思っていました。
学校は共学に通っていたし、進学した大学は薬学部だったこともあり男女比は同じくらいでした。会社も同じくらいの男女比だったんですね。

そのため、男だから、とか、女だから、といった男女格差、性別による違いをそこまで感じずに済む環境にいました。

しかし、妊娠中、夫の海外赴任について行くことを決断したことで、結果的に大好きだった仕事を失いました。そして、誰一人知り合いのいない香港で、娘と二人で過ごす日々を味わうことになりました。自分だけが働けなくなって、自分だけで子供をみなくてはいけないという現実に直面することになります。

それまでの自分が思っていた、能力に従ってポジションが与えられる、とか、頑張れば頑張るほど報われる、という考えが通用しないということを突き付けられ、男の人と女の人はどれだけやっても違うんだ、ということに気づかされました。なぜ違うんだろうと悩みました。

子供を授かるということはもちろん幸せなことなんです。ただ、私はこのことがきっかけで社会が隠していた欺瞞を見たと感じました。子どもを産むことにポジティブではない側面があることに憤りを覚えました。

子供を産んだらどれだけやりにくいのか・働きにくいのか、当事者になって気づいたんです。この経験が、一生を女性支援に捧げようと決意した私の活動の原点です。

 

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 今のお仕事にママの目線が役立つことはありますか?

もちろんあります!ママって自然と対処能力が高くなりますよね。子供がいると不可抗力な事がかなり起きます。例えば、台風が来て、いきなり子供の学校が休校することってありますよね。自分ではコントロールできない、次々に起こる事をこなしているうちに、自然と対処能力が高くなります。いい意味で諦めが悪くなるんです。この諦めの悪さ、色々な手段を考えるという考え方は仕事にものすごく役に立っていると感じています。

起業支援のクライアントさんとの関わりの中でもママ目線は役に立っています。起業するためにはクライアントさんに成長してもらうことが必要になりますが、人を無理やり行動させようとすることはできません。クライアントさんには「起業してビジネスでうまく行って欲しい・成果を出して欲しい」と思ってしまうんですが、あれして、これしてと指示してもうまくいかないんです。ご自身が何がしたいのか、ご本人の可能性を信じてあげることがまず必要になります。

この目線は子供に対する親の目線と似ているところがあります。自分の好きにしようとするのではなくて、個性を尊重する。歩みが早い人も遅い人もいます。相手に寄り添っていくこの仕事にママ目線が役に立っています。

 

 育児していて一番大変なことはなんでしたか?また解決したきっかけを教えてください。

娘が0~1歳頃、香港に移住し知り合いもいない中で二人っきりで過ごしていた頃が一番大変でした。今のようにhappyを感じることもできなかったし何か被害者意識やイライラしたところがあったと思います。

抜け出すことができたのは娘が9カ月の頃、思い切って3時間預けてみたのがきっかけです。それまでは小さな子供を預けるなんて母親としてどうなの?と思っていました。でも、思い切って自分の時間を作り、やりたかったことやってみたら、自分の心が満たされて行くのを強く感じました。旦那さんは私に笑顔が戻ったことを喜んでくれ、娘はシッターさんに懐いて楽しそう。誰かに頼っても、誰かに責められたりすることなんてなくて、むしろ周りまで笑顔になったんです。

 

ワーママとして育児をしていて良かった~!と思うhappyなエピソードを教えてください!

「頑張ってお仕事しているママが大好き」と娘が言ってくれるのが本当にhappyです!「パパはとっても優しいから5つ星、ママはお仕事頑張っているから7つ星」なんて言ってくれるんです。仕事を頑張っていて良かったなって幸せになりますね。娘がそう言ってくれるのは実は旦那さんが子供に声かけをしてくれているから。旦那さんが私の仕事について「ママがお仕事頑張ってくれるから、うちはハッピーなんだよ」って伝えてくれているんですね。家族と過ごせることそのものがhappyです。

 

ご主人との家事・育児の分担はどうされていますか?

一般的に家事分担の議論は共働きの余力の中で夫婦がどう分担するのかという議論になっていると思いますが、個人的には家事・育児と仕事の「両立」を目指さなくていいのではないかと考えています。どういうことかというと積極的にアウトソーシングを活用すると言うことです。「分担」と聞くとどちらかが無理をしたり不満を抱えるイメージがありませんか? 家事分担をして両立しようとして、ストレスを抱えていたら逆に家の中がぎくしゃくしませんか? 私の場合はベビーシッターさんや家事代行を利用しています。香港に住んでいたときは住み込みのシッターさんに随分助けてもらいました。(旦那さんがシッターさんにきてもらおうって提案してくれたんですよ!)

こうやってアウトソーシングすることによって夫婦仲はとても良いですし(時々デートします)さらに色々な人に遊んでもらえる事で娘も幸せそうですよ。私もストレスが無いのでいつも笑っていられます。もちろんこの考え方は私個人のもので、全ての人がこのように出来ないのはわかっています。ただ、闇雲に家事・育児・仕事全てを両立しようとするのは大変なことです。もしストレスだと感じているのであれば、何かを変えなければいけないですよね。勇気を出して一度アウトソーシングしてみてください。

 

お話を伺っていると旦那さんと素敵なパートナーシップを築かれているようです。ズバリ秘訣はなんでしょうか?

旦那さんがいい人だからです!旦那さんを信頼しているし、尊敬しています。・・・これだけだと答えになっていないですね(笑)

秘訣を一言で言うと「感謝すること」でしょうか。感謝するだなんて、当たり前と思われるかもしれませんが、私のところにきてくださるクライアントさんの中にも、素直に感謝なんてできないという人は意外にも多くいます。思うに、特にワーママの皆さんは色々なことを、やりたくないことを含めて頑張りすぎているのではないでしょうか。頑張りすぎていて当たり前のことができなくなってしまっているのではないかなと感じています。本当はやりたくないことに気づいて、それをやりたくないって旦那さんに伝えることができたら、ポジティブなエネルギーが湧いてきて、感謝を伝えられるようになると思います。夫婦は家族を育てて行く同志で、友人で、一番の仲間でもあります。だからこそ旦那さんとはよく話をして、感謝する、これが秘訣ではないでしょうか。

 

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仕事のhappyエピソードについても教えてください!

クライアントさんが人生を変えていく、その変化を見ることがhappyですね。どんどん仕事が成功したり、家族仲が良くなったり。私自身この仕事は社会に変化を起こしたくてやっているので、クライアントさんが変化を起こしているところ見るのは嬉しいものです。だからこそ、私は今後もたくさんの人と関わって行くと思います。

 

 運営されるコミュニティにはどのような方々が集まっているのでしょうか?

私のところに来てくださるクライアントさんはそれぞれご自身の才能を見つけ、それを生かして活躍されています。例えば、キャリアコンサルタントやネットショップオーナー、婚活コーチなど、本当に様々な方面で才能を発揮されています。ご自身の講座をもったり、コミュニティを作られたりと、自由になって成功していく人がたくさんプロジェクトFにはいます。「みんなで旅行に行こう!」そういったらみんなすぐに集まってくれる、そんなコミュニティです。

 

 それでは、仕事での一番大変だと感じていることを教えてください

女性の自立を目標としているので、私の考えを一人でも多くの人に届けたいと願っていますが、想いを伝えることがそんなに簡単なことじゃないということが一番でしょうか。まだまだ古い常識や価値観、世代間の考え方の違いが多くあり、そこを乗り越えて多くの女性に想いを伝えて行くのが難しいと感じています。

壁を乗り越えるための裏技はなくて、愚直に続けて行くしかないと感じています。私の場合だと本や、ブログ記事、メールレターに思いを込めて伝えていくということを地道に続けています。もちろん、愚直にやると言っても小さなことが積み重なって大きな差になるので、人より密度濃くやるのも大切です。人が1のところを1.5やってみる、人が1日10回のところを20回やってみる…少しでも進めたいと思いますし、いつも焦っているかもしれません。

 

「焦り」と聞くと大変そうなイメージがありますが

私には成し遂げたい夢があるので、このストレスは乗り越えるべきだと思っています。少しでもやりたくないこと、意味のない時間を減らし、自分にとって楽しくて好きでやりたくて夢に向かっていて、、という時間を増やして行きたいと考えていますよ!

 

育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?

・育児では・・・自己肯定感と好奇心。愛しているを伝える、彼女のやりたいことをなんでもやらせて、興味の芽を摘まない。これを一番大事にしています。毎日寝るときに娘に「あなたのこういうところとこういうところが好きだよ、大好きだよ」って伝えています! 幸せが循環しますよ。

・仕事では・・・私にあるのはノリと勢い、実行力です。逆にいうと計画性や戦略性など、足りないものもたくさんあります。だから、自分の弱いところを補い合ってくれる人と仕事をする、ということも大事にしています。私のノリと勢いを形にしてくれるメンバーと仕事をしたいなと思っていますし、いつの間にか周りに補ってくれるメンバーが集まってくれています。

 

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 これからの目標を教えてください。

・育児では・・・娘が自分自身の好奇心をたくさん持って色々な分野に挑戦して行く人になって欲しいと考えています。興味がありそうなことはなんでもやらせてあげたいと思っていますし、娘が楽しそうで好きそうなものを続けさせてあげたいと考えています。

・仕事では・・・現在運営しているコミュニティ「Project F」をもっともっと活発にして、たくさんの自立した輝ける女性を輩出したい、社会に変化を与えたいと思っています!

 

サイトをご覧の皆様(ワーママ仲間)にメッセージをお願いします!

最後までお読みいただき、ありがとうございます。ワーママの皆さん、頑張りすぎないで自分を大切にしましょう。責任感や義務感から本当はやりたくないことやっているなら思い切ってやめて、自分にとって楽しくてやりたいことをどんどん一緒に挑戦しましょう。ワクワクした気持ちや幸せな気持ちを周りに伝え、愛される循環を作っていきましょうね!

 

 インタビュー:中村美沙子、構成:柴田広夢

2018年8月2日 0 comment
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今回ご紹介するのは、ニューヨークで幼児教育のスタートアップを立ち上げ、経営する中澤英子さん。
元々はソニーでお仕事をしていた中澤さんがなぜアメリカで起業することになったのか?!
また教育熱心なママが多いというニューヨークでの最新の子育て事情についても伺いました!

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プロフィール

・氏名:中澤英子 (なかざわえいこ)
・会社名:Dearest, Inc
・職種:Founder & CEO
・簡単な経歴:慶應義塾大学法学部卒業後、ソニー(株)に入社し、営業、海外マーケティング、海外新規事業立ち上げなどを経て、スタンフォード大学にて経営学修士を取得。2011年にニューヨークのソニーアメリカに赴任。2015年にダイニングアプリの会社をコロンビア大学のインキュベーターで起業。2016年12月にDearestを起業。
・居住地:アメリカ、ニューヨーク
・お子様の年齢:2歳半
・ワークスタイル:フルタイム

 

 現在のお仕事の内容を簡単に教えてください。

Dearest (www.dearest.io)という幼児教育のスタートアップをニューヨークで経営しています。0−8歳児を対象に、幼児教育に特化した少人数制のクラスや保育を提供しています。現在約300人の先生達とともにマンハッタンで暮らすご家庭をサポートしています。また、データや最先端の研究を活用し、子供達が将来活躍する際に必要となる力を育成していくことを目標にしています。

 

平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。

8:30  息子と同じ年齢のフランス人の女の子と、先生兼保育士さんが家に到着するのを待ち、出社。
保育士さんが、2人を公園、図書館、美術館などに連れて行ってくれます。また、Dearestの音楽、アート、幼児教育の専門家の先生が家に来てクラスを開き、その際には近くに住むお友達も参加しています。

9:00 オフィスに到着。
小さなスタートアップなので、マーケティング、開発、営業、人事、財務、経理まで、ほぼ全ての活動にハンズオンで関与しています。また、関係者が多く、スタッフ、先生達、社外のメンター、投資家、提携会社の方々と打ち合わせをしている間に1日が終わります。

19:00頃 帰宅。(イベントや会食がない場合)
夜は可能な限り家族みんなでご飯を食べ、子供と本を読んだり遊んだりしてからお風呂に入れて、寝かせます。その後、残った仕事を片付け、就寝というスケジュールです。

 

 出産して、ご自身の内面では何が一番変わりましたか?

今まで以上に機会損失を意識するようになりました。子供との時間は私にとって大切なものであり、敢えてその時間を別のことに使うのであれば、自分にとって意義のあること、大きな価値を生み出すこと、本当にやりたいことに割きたいという気持ちが強くなりました。

 

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ご主人との家事・育児の分担はどうされていますか?

今は、夫の方が家事と育児の負担が大きいと思います。子供がいるライフステージで起業をするということは、家族全員に負担がかかることであり、夫の理解と助けが不可欠だと考えています。夫は、資産運用の仕事をしていて、最近も出版http://www.tomonakazawa.com/book.htmlしており、彼も仕事と家庭の両立に日々奮闘しています。

 

ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うhappyなエピソードを教えてください!

海外から移住したばかりで、子供が幼稚園に馴染めず苦労していた母親から相談を受けました。先生達と相談し、その子に合ったプログラムを提供したところ、徐々に自分に自信を持ち、楽しんで幼稚園に通うようになりました。その母親からは、心のこもった感謝のメールを頂き、社内で共有したところ、その内容に涙するメンバーもいました。起業家ワーママとして、育児と仕事を両立するのは本当に大変です。それでも、こういった形で一人一人の子供にインパクトを与えることができる今の仕事に、大きなやりがいと手応えを感じています。

 

 育児&仕事をしていて一番大変なことは?

どうしても子供と過ごす時間が限られてしまうので、色々な場面で罪悪感を感じることがあります。息子は、人前でシャイになってしまうことが多く、自分が注ぐ愛情が足りないからなのではないかと悩んだこともあります。生後5年間で、脳の9割が形成されるという研究もあり、自分がしてあげられていないことばかりに目が行きがちです。また、それが仕事で成果を出さなければいけないというプレッシャーにもなっていると思います。

 

それをどうやって解決していますか(していこうとしていますか)?

アメリカでは、Mother’s Guilt(母親の罪悪感)という言葉がよく使われます。様々なライフスタイルのママ友の話を聞いていても、それぞれが自分なりの罪悪感と戦っているのだと感じます。おそらく愛情が深いからこそ、「もっとしてあげたい」という気持ちが強くなるのだと思います。それを理解した上で、出来なかったことに執着せず、一緒にできたことや息子の成長などポジティブな面に目を向けるように心がけています。

息子が大人になる未来には、技術の進化により、人間に求められるスキルが大幅に変化すると考えています。そこで、機械にはできない価値を生み出していくためには、リスクをとって新しいことに挑戦したり失敗を乗り越えていく強さが不可欠になると思います。そんな中、息子にとってはポジティブ思考を持ったチャレンジャーママでいたいと思っています。

 

子育てをしながらNYで起業するというのはとてもハードルが高く感じてしまうのですが、大手企業を辞めて起業するに至ったきっかけ、経緯について教えてください。

ソニーでは、やりがいのある仕事を任せていただいていたので、不満はありませんでした。ただ、社内の留学制度でスタンフォードの大学院に行き、ゼロから新しい事業を創り上げている起業家達に出逢い、いつか自分も起業したいという気持ちが芽生えていました。留学後、ニューヨークに赴任し、その思いを実現すべく、現地の友人と一緒に週末を使ってビジネスプランを練っていたところ、コロンビア大学のインキュベーターに選ばれました。散々悩みましたが、起業したいという思いが勝り、辞める決意をしました。1社目は、レストランアプリの会社でした。あまりうまくいかず、ビジネスモデルのピボットを考えていた時期に息子が生まれました。生まれてすぐに預ける先が必要だったのですが、ニューヨークでのデイケアやナニーの質に愕然とし、自分のように働き続けたい親達が安心して預けられる、幼児教育の専門家達を集めたサービスが必要だと考えました。調査を重ねた結果、大きなビジネスチャンスにもなると確信し、2社目のDearestを一人で起業しました。

 

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教育熱心なニューヨークのママ達が今特に高い関心を持っていることは何だと思いますか。

特に熱心な親達の間では、今まで人気があったモンテッソリーやレッジョのような伝統的なアプローチから、子供の興味を中心にした学び方を尊重するプログレッシブなアプローチにシフトしていると思います。興味を持ったことについて調べたり、問題を提起して解決方法をデザインしたりするためのスキルの育成、マインドフルネスやグロースマインドセット等への関心も高まっています。

 

サイトをご覧の皆様(ワーママ仲間)にメッセージをお願いします!

幼児教育の仕事をしていて、改めて、子供達の個性の強さ、そして学び方や興味の持ち方の幅広さを実感しています。忙しく働きながら子育てをする過程で、私も含め、他の人と比較して焦ることや罪悪感を持つワーママは多いと思います。しかし、幼児期には、平均値をとった尺度はあまり意味を持たず、一人一人に最適な学び方やペースがあると考えます。また、働くママだからこそ子供にしてあげられていることも沢山あると思います。アメリカでは、小さい頃にワーママに育てられた娘の方が、そうでない女性よりも仕事の収入と地位が高いという興味深い研究結果も発表されています。男女平等に近づく未来に向けて、日々仕事と家庭を両立しているワーママの皆様に刺激を受けながら頑張っていきたいと思っています。

また、ニューヨークにお越しの際、ベビーシッティングやクラスにご興味がありましたら、お気軽にこちら(eiko@dearest.io)にメールください。ワーママトークをさせて頂けるのを楽しみにしております。

 

インタビュー:小泉加奈子、構成:柴田広夢

2018年7月4日 0 comment
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今回のパワーママは、『これからは、生き方が働き方になっていく』の著者の鈴木絵里子さん。
本業では2つの会社でベンチャー投資に携わり、プライベートでは2人のお子さんのママ。海外で育ち、外資系企業に勤めた経験もある鈴木さんが現在の働き方に至った理由や子育てについて、これからの時代を楽しく生きるヒントを伺いました。

 

プロフィール

・氏名:鈴木絵里子
・会社名:ミスルトウ株式会社
・役職名:投資ディレクター
および
・会社名:フレスコ・キャピタル
・役職名:パートナー
・職種:ベンチャー投資

・簡単な経歴:4歳の頃からアメリカや中東含めた海外で暮らし、カナダのマギル大学を卒業。経済学、国際開発学、数学を専攻。
2008年より外資系の投資銀行部門に勤務。その間2児を授かる。
2013年よりラグジュアリーブランドCOACHで財務企画を担当。
2015年より米国のドローンベンチャーの日本法人立ち上げに携わり日本代表に。
2016年より社会的インパクトベンチャー投資を行うミスルトウ株式会社にて投資部ディレクターを務める。
2018年よりフレスコ・キャピタルのパートナーも兼務。

多様性が活かされる世界を広げたいとfuture female+としても活動し、『これからは、生き方が働き方になっていく』(大和書房)を出版。

・居住地:東京
・ご自身の年齢 :30歳(1986年生まれ)
・お子様の年齢 :6歳(息子)、3歳(娘)

 

現在のお仕事の内容、ワークスタイルを簡単に教えてください。

海外で育ち、貧富の差などを目の当たりにしたこともあり、ずっと国際開発に携わりたいと思ってきました。今は、社会的インパクトベンチャー投資を大胆にやれているのでとても幸せです。

社会的インパクト投資とは、例えば、インドの農業スタートアップに投資をするために現地に出向いてデューデリジェンス(調査)を行ったり、シリコンバレー発アフリカで活躍する医療機器輸送ドローンスタートアップなどの投資先の事業開発のお手伝いなどをしたりです。全世界に共通する社会課題を最新のテクノロジーを駆使して何とか解決していけないか、と現場の方と仲間と考えるのは、とても刺激的です。

また、私の場合、ミスルトウとフレスコと言う二つのベンチャーキャピタル双方にコンサルティングする形で投資活動を行なっています。「複」業の複雑さはあるものの、一つ以上ののコミュニティに所属する利点を大いに楽しんでいます。一方が上手くいかなくなってしまった時のセーフティネットになると感じ、学びも倍増したり。

何にしても、既存の働き方の枠組みを前提とした、既存の募集がかかっている職種からは今の私の働き方には絶対に辿り着けなかったと思っています。

自分が望む生き方を主軸に考えるようにした上で、やりたい仕事を探し、仕事の方を少しずつ、前向きに、生き方に合わせていくようにしてきたイメージです。トライアンドエラーで失敗も繰り返してきましたが、今、テクノロジーの発展などもあり、世の中の転換期にあると思うので、働き方についても考え込んでしまうよりかはアクションを取ったもん勝ちだと、私は思っています。

具体的なワークスタイルについては、例えば、自分のパフォーマンスを最適化するためや家族の事情に合わせながら、リモートで仕事をしたり、比較的柔軟に休暇を調整させてもらったり。その分しっかりバリューを出さなくては、と必死ですが、見苦しくても一生懸命体当たりする方が私は楽しい!と感じています。

また、自分のパフォーマンスを上げると言う意味でも、「好き」で楽しめる仕事内容に取り組むだけでなく、一緒に仕事をするメンバーについても「好き」と思える方達とできるように意識しています。短い人生、自分が尊敬できたり、安心できたりする方と一緒の方が良いですよね。

大企業などではそんなのは難しい、と思われるかもしれませんが、少しずつ、試してみられてはどうか、と私は思っています!

 

平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。

5AM :起床 メールチェックをして、一日について頭を整理。15分くらいSNSを見てしまうこともあり、「あぁ゛、、また時間を無駄にしてしまったー」と後悔することも。6AM :子供達起床 朝ごはん準備の他、宿題を確認し、ピアノの練習も監視したり。7AM :自分の準備 余裕がある時は時短ヨガを実行し、気持ちを整理。
8AM :出勤 オフィスだけでなく、ミーティング先の近くのカフェなどに出向くことが多い。(今、海外では沢山のとてもお洒落で躍動感溢れるcoworking spaceができていて、女性向けのものなどもあります。環境は大事なので、日本でも増えて欲しいと思っています)
9AM – 17PM :仕事 自分で裁量権持って、日中の時間は使っています。例えば、必要ならクリニックに行って気になっていた症状を診てもらったり、子供達の学校の行事に2時間顔を出せたり、ちょっとした買い出しに行くこともあります。
18PM:子供達の迎え 帰宅。猛ダッシュで晩御飯を用意し、子供達に食べさせ、お風呂にも入れる。
20PM:本を読み聞かせて寝かしつけ 自分が寝落ちしてしまうことは、あるある。
20PM – 0AM :仕事のキャッチアップ 夫が帰宅した時には30分程、会話をする。くだらないテレビでも一緒に見るのもコミュニケーションの一つ。

 

出産して、何が一番変わりましたか?

子供の模範になるために自分もしっかりしよう、と、少しずつですがましな人間に成長できている気がします。

また、子供達のためなら、と体力的・精神的な力が漲るのも面白いですね。火事場の馬鹿力のような緊張・頑張りが7年続いている感じでしょうか。もともと運動音痴で体力に自信はなかったんですが、子供を産んでから数十キロのものは幾らでも持てるようになり、今では職場のウォーターサーバーの交換担当は私です。

でも、何よりも、子供達のおかげで、自分のことを社会の一員としてより感じることができるようになりました。子育ては一人ではできない、とつくづく思います。両親や友人やシッターさんやご近所さん、など色々の方のおかげ、コミュニティのおかげで子育てはできている。そのコミュニティへの恩返しにも、この社会が良くなるように自分もできることないか、と益々考えるようになりました。

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ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うHappyなエピソードを教えてください。

仕事を終えて帰宅して過ごす最初の2分間は、いつも世界一最高ですね!!!
満面の笑顔で駆け寄ってくれる子供達を抱きしめると、どんな大変なことでも乗り越えられると思えちゃいます。でも、そう思えるのもそのマジック2分間だけで、すぐさま兄妹喧嘩が勃発したり、お腹が空いたと騒ぎ出し、またカオス対応に戻ります。。笑

 

育児&仕事をしていて大変なことはありましたか?それは何ですか?

育児は答えがなく、一人一人の子供や各家庭で違う中、これで良いのか?と悩むこともありますが、自分の子供達への愛情に自信を持って、何とかなる、と前向きに考えるようにしてます。

また、もちろん子供達や家族にイライラを感じたりすることもありますが、そんな時は、自分自身が仕事や他のことで戸惑っている知らせだ、と捉えて、一歩引いて見てみるようにしてます。なので、子供達は人生がうまくいってるかのバロメーターにもなってくれています。

そんな中。育児と仕事を両方行う中一番大変なのは、1日24時間と言う万人に共通して限られた時間の中で色々なことをこなしていくことだと思います。

でも、自分の幸せを軸に考え、前向きに、断捨離もしながら、自分の時間を自分でコントロールする意識をもつようにしています。固定観念に振り回されるのではなく、自分で考え、自分で選ぶオーナーシップの気持ちがあるのとそうじゃないのとは、随分違うと思っています。

 

それをどうやって解決していますか?

上記に加えて、私にとって大事なのは、仲間・コミュニティとの関係です。

忙しさの話を打ち明けたり、他イライラやモヤモヤについては、同じ悩みを持ってる人がいることを知るだけで、気持ちが救われることもありますし、具体的な解決策を見いだせることもあります。

そんな大切なコミュニティを探すには、自分をさらけ出してみて、そして同時に自分のカン・勘・感性を大切にしながら、素直に「好き、素敵、尊敬できる」と思う人と付き合っていくことだと思っています。また、コミュニティは自由につながっていくものであって縛られるものではないので、自分のライフステージに合わせて離れたり距離を置くことなども大事だと思っています。「お付き合いしなくてはいけない人はいない」と余裕を持ったスタンスで望むと、不思議なことに良いコミュニティを見つけられたりすることがあります。

 

育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?

親としては、愛情をしっかりと表現し、子供の自尊心・自己肯定感を高めることに注力しています。自己肯定感があれば、どんなことにでも挑戦できるようになるのではないか、と思っているからです。もう一つ、子供達には最低限、礼儀や他者への思いやりや共感は身につけて欲しいと願い、そこについては厳しめに向き合っています。

仕事においては、自分にしかできないことがあるとしたら?自分でしかできないやり方は何だろう?と問うようにしています。

子育てにおいては、有難いことに、自分は代替が効かないと思えてます。そのお陰で毎日頑張れてます。同じように、仕事においても小さなことでも定性的なことでも良いので代替が効かないことができている、と思えることに取り組むようにしています。

「自分はなくてはならない存在だ」と思うのとは違い、せっかくやるなら、どう工夫しようか、どう楽しもうか、と、真っ新な状態で考えてみる感じです。特に人口知能、ロボットの発達を受けて、職種が大きく変わっていく転換期でもありますし、そんな視点は大事かな、と思っています。

ただ、繰り返しになりますが、大それたことではなく、例えば接客業であれば、「自分はいつもの常連顧客の方のAさんを笑わせられている。それが自分の持ち味かもしれない」と言う思いだと私は考えています。人から喜んでもらえた時には、やり甲斐も感じられますし。

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ご家族との家事育児分担、アウトソース利用等はどのようにされていますか?

自分だけにしかできないことの話の延長としても、自分独自の愛情表現に繋がらない家事・育児はできるものはどんどんアウトソースしよう、と考えるタイプです。

私は食べるのが大好きなので料理もその延長と捉えて大好きです。子供達と一緒にキャラ弁当を作って遊ぶことも多い。一方で、掃除などについては私は「自分だけ」さは発揮できないので、週1回外部の方の力をお借りしています。

夫との分担においては、お互いできることをやるようにし、ストレートに依頼しあったり、お互い、やってみないと分からないこともあるので、色々試すようにしています。

 

ご自身が受けた教育は、お子様の教育方針に影響与えていますか?

礼儀や他人への思いやりについてはとても影響を受けていると思い、両親には感謝しています。でも、私は複数の国で育ったので、色々な価値観や習慣も見てきました。ですので、教育についても「正解」などはないのだな、と柔軟に捉えて、色々な手法を取り入れています。

 

ワークとライフの理想的なバランスを教えてください。

バランスではなく、自分の幸せで楽しい生き方・ライフを主軸に、仕事であろうと、家族であろうと、交友関係であろうと、織り込んでいく、作り上げていく、ように私は捉えています。

人は働くために生きているわけではないので、人間らしい生き方こそが自然ですし、理想ですね。

また、人は多面的だという認識も大事だと思います。色々な面に合わせてコミュニティにつながり、お互いに影響しあって、成長などもしていけます。
何でも完璧にしようと思ったり、いつもいつも「成長、前進」と考えるのは大変なので、最後は笑えれば良し、と思うようにしています。子育てについての素敵なキラキラしたブログをフォローして参考にしてみるのも良いですが、面白くて笑える子育ての話にどんどん触れられる、パワーママプロジェクトなどがとっても元気が出ます!

もちろん笑えない時もありますが、そんな時は、しっかり休んで自分の時間を少しでも取るようにしています。お笑い番組を見たり、友人と話したり、美味しいご飯を食べて、寝て、カフェに行ってみたり、と。そんなセルフケアも大事にしてます。

こんな緩い、笑える、セルフケアをしあうママ仲間がもっと増えたらいいな、と日々思ってます。

 

著書についても伺えますか?今回、本を書いてみようと思ったきっかけは何だったのでしょうか?タイトルに大変惹きつけられるのですが、「これからは、生き方が働き方になっていく」という言葉に込めた思いについても教えてください!

本を書こうと思ったのは、しつこくお話ししてしまっているのですが、未来を作ろうと思う方達の「コミュニティ」を広げたい、と思ったためです。 特に女性にもそんな選択肢・考え方があるんだ、と知って頂きたかった。女性こそ凄く面白いチャンスの時期にあると思っているためです。 こんな私ですが、現在進行形の生き方働き方の模索を包み隠さずさらけ出して、自分の多面な要素も立体的に包括的にお伝えさせて頂きたく、そのためには媒体として「本」が最適だと考えました。

『これからは、生き方が働き方になっていく』のタイトルについては、敏腕編集者が付けてくださったのですが、これからは人間らしく生きよう、と言う想いが込められています。 仕事をする上でもこれからは人間らしさも重要ですが、母親も、一人の人、ですので、人間らしく、楽しんだり、笑ったり、泣いたりもありますね!

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今後の目標やプランを教えて下さい!

今は、とても楽しく、充実した日々を送らせてもらっていて、今後も仕事においては微力ながら社会的に意義ある投資活動をしていければと思っています。

特に、テーマとしては女性のコミュニティの促進であったり、私の中では関連するのですが、既存の経済のありかたではない、新しい仕組みを考案したりしていく活動にワクワクしています。

ただ、あまり綿密な目標やプランは立てていません。大きな方向性だけを意識しながら、後は流れやご縁に身をまかせつつ、その瞬間瞬間を精一杯にやって行きたい、と思います。

 

最後に、メッセージをお願いします。

コミュニティや仲間を大切に思う私ですが、パワーママプロジェクトこそもとても楽しく素敵なコミュニティ。本当に存在に感謝しています。ありがとうございます!

このようなコミュニティがどんどん大きくなったり、増えたりすれば良いですね。

また、このようなコミュニティがあるお陰で、「ロールモデル」も、必要なくなっているな、と思えています。

時代の大きな転換期にもあるので過去の成功要因が今後そのまま通用するとも限らず、「完璧なロールモデル」を探すこと自体難しい。男性がロールモデルを意識している話もあまり聞かないですが、男性は、 自分たちが多面的で、画一的なものがないことを知っているからでしょうか。

存在しないような一人の完璧なロールモデルを探すのではなく、仕事の仕方や生き方など、それぞれの面において共感できるコミュニティを見つけて、そこの仲間と成長しあえるように、私はしています。ですので、今回インタビュー頂いていることも恐れ多いのですが、私の話も、少しでも参考になるところがあれば嬉しいです。

 

インタビュー:柴田広夢

2018年5月29日 0 comment
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プロフィール

・氏名:黒瀬千尋

・法人名:キリロム工科大学(KIT) / A2A Town (Cambodia) Co., Ltd.

・役職名:学長室長 / 社長室長

・簡単な経歴:筑波大学卒業後、学生インターンシップ紹介会社、経営コンサルティング会社を経て現職

・居住地:プノンペン & キリロム・パイン・リゾート(カンボジア)

・ご自身の年齢 :34

・お子様の年齢 :6

・ワークスタイル:フルタイム

・その他:夫は日本在住

 

現在のお仕事の内容、ワークスタイルを簡単に教えてください。

仕事の内容:

カンボジアの首都プノンペンから車で2時間半、キリロム国立公園内の10,000haの美しい自然の中でグリーンシティの開発をしています。高原リゾート&キャンパスという新しい観光資源を生み出す過程で、Facebookいいね数No.1のvkirirom Pine Resort及び、カンボジア初の全寮制ITリーダー養成機関キリロム工科大学(KIT)の経営に社長室長として携わっています(社長は日本人起業家の猪塚武氏。)バックオフィス業務全般に加え、事業開発部門と一緒に仕事をしています。現在はKITの学生全員がカンボジア人奨学生のため、奨学金スポンサー企業の獲得や、それらの企業とKIT学生とで行うITプロジェクトに参画することもあります。創業4年のベンチャーなので、今はとにかく何でもやっていますが、上場を目指しているので、これからは戦略を策定・実行し、社内の仕組みを整え、発展する会社としての文化作りに貢献したいと考えています。この事業はカンボジアだけでなく日本の未来も明るくする、国を超えて人が助け合う社会を体現する事業なので、もっとたくさんの人に知ってもらい、関わってもらいたいです。

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KITのエネルギッシュな大学生たちと。私はどこにいるでしょう?

 

ワークスタイル:

カンボジア・日本・マレーシア・インド・フィリピン・オーストラリア・・・様々な国に住む社員・パートナーとの協業、採用面談等で、毎日ばたばたと仕事しています。日曜日はお休みですが、現地にある国際インターナショナルバカロレア(International Baccalaureate)スクールの日本語教師をしています。

 

 

平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。

7:00 起床、娘が登校(ナニーさんと)

7:30 出勤(徒歩1分)

オフィスで仕事、1-2泊でキリロムに行くことも。(プノンペンから片道3hなため日帰りでは仕事ができません。キリロムでは大学職員寮に宿泊します。)

19:00 帰宅、食事、娘とおしゃべり

22:00 娘就寝、仕事or読書or英語の勉強or映画を見るなど

24:00 就寝

 

カンボジアへ行くことになったきっかけは?

留学経験はありませんが、大学時代にタイのカセサート大学、チュラロンコン大学で1年間日本語を教えていたことがあります。その頃から、何不自由なく暮らしてきた日本人として、社会に恩返しをしたいと思っていました。自分の能力や経験が一番活かされ、人に喜ばれる場所を選んだ結果、vKiriromプロジェクトにたどり着きました。何か新しいことをしようと思った時に色々な人に相談していたら、他ではできない面白い仕事に出会えたので、自分から行動し、チャンスに出会ったら覚悟をもって決断することが大事だと思います。

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カンボジア人の結婚式に参加。私は誰?(右:黒瀬氏)

 

社会企業と営利企業の違いを教えてください。

私の所属する会社は利益を求める社会企業です。社会企業と営利企業は相反する概念ではありません。社会に必要とされれば利益を得られ、利益があればその分長く社会に貢献できます。世間では社会企業と言われる会社も当然営利を求める必要がありますし、営利企業と言われる会社も社会の課題を解決するものでなくては生き残っていけないと思います。

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リゾートでお客様とランチミーティング、学長・社長の猪塚武氏と

 

カンボジアで子育て&仕事をしていて大変なことは何ですか?

子育ては住み込みのナニーさんがいてくれるのでとっても楽です。仕事は日本とのギャップに未だ苦しんでいます。特に、カンボジア人のスタッフが時間や締め切りを守らないこと、日本人が求める品質レベルをそもそも知らないこと、事細かにフォローアップしないといけないこと、、などです。日本人同士よりももっと深くじっくりとコミュニケーションしていくことが大事だと感じます。

 

子育てと仕事で一番大事にしていること

子育て:子供はお互い学び合うパートナーであるということ。

仕事:各タスクの目的、スピード、好奇心、自分が経営者だったらという思考

 

今後の目標やプランを教えて下さい!

仕事の上では、チームで2017年の目標を達成すること。他のスタッフよりも高い視点で長期的に物事を捉え、目標達成に向けた仕組みをつくり、たくさんの人にプロジェクトについて伝え、共感してもらうことができるかが今年の鍵になると思います。学生寮となる不動産の売り上げ、リゾート利用者数・金額、KIT奨学生のスポンサー数、来年度入学のカンボジア人・日本人入学者数などKPIは様々で、簡単に達成することはできない目標ですが、自分にしかできない分野でバリューを発揮できたらと考えています。

そして個人的には自分の娘がどんなふうに成長していくかを実験しています。それはこれからの子どもたちに「意思を持って主体的に行動すること」を学んでもらえる教育・家庭環境を自分が娘に提供できているかの実験です。そして私自身は「やりたいことは今やる」「感謝の気持ちを表すこと」を実践したいと思っています。

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久々のとうさんとはマレーシアのリゾートでご対面!

 

■最後に、こちらのインタビューをご覧になっている方にメッセージをお願いします。

これからママになり仕事を続けたい人や、今仕事をしながら育児をしている人がご覧になっているのでしょうか?私は母親らしいことはほぼしておらず、正直に言って私ほど母親として怠けている人を見たことがありません。それでも日々逞しく成長している娘の姿を見て驚くと同時に、彼女を誇りに思っています。だから、皆さんも自分が思っている以上に、自分勝手に自分の人生を生きて大丈夫なんです、と伝えたいです。

 

子供がいるから、という理由で制約をつける必要は全くなく、住む場所も、付き合う人も、時間の使い方も、自分の意志(と周りの協力!)でいつでも変えられます。誤解のないように繰り返しますが、これは育児を頑張っているママさんたちにも言えることです。流されるのではなく、言い訳するのではなく、自分の生き方を覚悟をもって選択することが、とても大事なことなんだと思います。よろしかったらキリロムへお越しください。お待ちしています。

インタビューby有澤和歌子

2017年2月19日 0 comment
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田上智子さん

今回ご紹介するのは11月20日開催のワーママフェスタ関西のトークセッションにご登壇いただく方の一人、田上智子さんです。
プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)ジャパン株式会社で広報としてご活躍中の田上さんは管理職となられてから出産・育児をご経験され、海外への母子赴任もこなしてこられました。時には家族以外の協力を得て活躍されている田上さんのワークスタイルや海外での子育て、家事環境についても伺ってみました。

 

田上智子さん

田上智子さん

 

プロフィール

・氏名:田上智子

・会社名:プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)ジャパン株式会社

・役職名:広報渉外部 シニアPRマネージャー

・職種:広報渉外

・簡単な経歴:
神奈川県出身。東京大学卒業後、1995年P&G日本法人に入社。ヘルスケア、ヘアケア事業部でブランドマネージメントを担当。
2000年、P&G日本法人のヘアケア製品広報部を立ち上げる。2002年、管理職へ昇格。2006年出産、1年間の育児休暇のほとんどを夫の赴任先のロンドンで過ごす。2007年職場復帰、2012年からシンガポールにて、アジア本社ホームケア事業部広報リーダーとして、日中韓、ASEAN、オセアニア全10カ国の広報戦略作成・危機管理を担当。2015年、帰国後現職。シンガポール母子赴任を経験した一児の母。

・居住地:兵庫県神戸市

・ご自身の年齢 :44歳

・お子様の年齢 :10歳

・ワークスタイル:在宅・コンバインドワーク(会社で勤務している時間と、自宅で勤務している時間を合算して勤務時間と計算する仕組み)を活用したフルタイム勤務。

 

現在のお仕事の内容、ワークスタイルを簡単に教えてください。

P&Gはアメリカが本社のグローバル企業で、主に生活用品を製造・販売している会社です。現在私はその中で、家事にかかわる製品(洗剤(アリエール、ボールド)、柔軟剤(レノア)、台所洗剤(ジョイ)、消臭剤(ファブリーズ)など)の事業部に所属し、製品広報を担当。地域としては日本と韓国を担当しています。具体的には、各製品のよさやよりよい使い方をお伝えするためのPR活動を企画・実行したり、メディアなどの会社外からのお問い合わせに対応するチームを率いています。
仕事柄、社内の研究開発担当や社外の家事の専門家の方々から家事アドバイスなどをまとめることも多く、実生活でも非常に役に立っています。(P&Gマイレピサイトhttps://www.myrepi.com/ )

チームのメンバーと

チームのメンバーと

ワークスタイルとしては、週一回の在宅勤務、コンバインドワークを活用するフルタイム勤務です。東京への出張は月に一、二度程度、それ以外はほとんど定時前後に帰宅しています。社内外との会議はWEBシステム上で行われることがほとんどのため、出張先、自宅などどこからでも参加可能で、このシステムに助けられている部分は大きいです。 上司はシンガポールやジュネーブにいる外国人なので、夜の電話会議が月に数回あります。

 

平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。

6:15  起床、リラックスタイム (時には散歩、エクササイズ、ストレッチなども)

6:45 朝食準備、朝家事

7:00 子供が起床、朝食、朝勉(夫が在宅時は夫が担当)、

7:50 子供学校へ出発

8:15 出社

8:45 会社到着

9:00-16:00 会議、電話会議、ビデオ会議

16:30 退社、夕食の買い物

17:00 帰宅、夕食準備

19:15 子供、塾から帰宅、夫、帰宅、夕食

20:00 夫に子供を任せて夜家事(子供の話を聞く、勉強に付き合う、一緒に散歩に行く、お風呂などは、夫在宅時は彼の担当)

21:00 ヨーロッパチームと電話会議

21:30 子供就寝

22:00 会議終了、仕事のフォローアップ

23:30 就寝

 

出産して、何が一番変わりましたか?

自分の都合や希望はとおらないことを受け止められるようになったこと。

仕事では、出産前はいわゆるモーレツ管理職で自分にもチームには厳しかったと思いますし、家庭でも「こうでなくちゃ」と自分の主張を夫にもしていたと思います

今も周りからどう見えているかわかりませんが、自分の中では少しは一歩引いて考えたり譲ったりできるようになったと思います

 

ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うHappyなエピソードを教えてください。

一番は、世界が広がったこと。関東出身で、神戸で就職し、モーレツ社員(笑)でしたので仕事以外の友人は数えるほどしかいなかった私ですが、保育園・小学校・そして社内でできたママ友たちはかけがえのない友人です。特に保育園時代は、お兄ちゃんお姉ちゃんのいるママたちがいろいろアドバイスをくれたり、夫婦ともに出張となった緊急時にお友達の家に泊めていただいたりと本当に助けられました。年長の夏に退園し、シンガポールに母子赴任することになったときには、学年全体で送別会をしてくださり、号泣の中、40人以上に見送っていただきました。また、シンガポールでも、インターナショナルスクールでさまざまな国籍のママ友ができ、今でも交流が続いています。

仕事上では、優先順位をクリアにし、メリハリをつけて効率化することができるようになったと思います。特に保育園時代に「園がしまるまでに会社を出なければならない」というプレッシャー、いつ突発的に会社を休まなくてはいけなくなるかもしれない、ということから、優先順位の高い仕事は前倒しにしたり、会社にいる時間を有効に使えるようになり、それは今も続いています。また、いろんなチャレンジを前向きにしてみるきっかけになりました。

私は何事にも慎重派で(周りからはそうは言われないのですが笑)海外赴任に関しても何度か会社からの打診を断っていました。子供の小学校入学が近づくにつれ、「小1の壁」なんていう言葉も聴くようになり、どうしようかと思っているときにシンガポールへの赴任の話がありました。夫からの「仕事上も子供の教育上もまたとないチャンス」というアドバイス(というか力強いプッシュ)もあり、また本人が「英語のお友達と一緒に学校に通ってみたい」といい、先にシンガポール駐在をしている同僚ママたちからの住み込みメイドさんとの暮らしのお話にも後押しされ、シンガポールへの赴任、子供を帯同してインターナショナルスクールに入学させるという大きなチャレンジに一歩を踏み出すことができました。

 

育児&仕事をしていて大変なことはありましたか?それは何ですか?

保育園時代は、子供の突然の体調不良で急に出社できなくなったりすることで、チームメンバーに迷惑をかけているという気持ち、かつては一緒に「モーレツ」だった同僚に比べて貢献していないのではないかという罪悪感がきつかったです。また仕事で疲れてしまって、子供に十分向き合えていない、という罪悪感もあり、一日中心の中ですいませんといっていたように思います。

共働きが普通のシンガポールでの暮らしを経て、罪悪感はだいぶ減ったのですが、今度は子供が大きくなり勉強、友人関係も複雑となることで、外注できない、親でなければ対処できないこと、が増えているように思います。また、子供は小さいときからお母さん仕事で大変そう、と思っているので、いろいろ我慢しているようにも思います。

 

それをどうやって解決していますか?

人と比べないこと、よそと違うことをよしとすること、完璧を目指さないこと、を自分自身に言い聞かせています。幸い、夫がそういう人で、他と比べることをしない人なので、私も見習って少しずつ罪悪感をへらしながら、逆に私が働いているからこそできること、をありがたいと思うように心がけています。また、なにより子供の成長を日々感じることで、できていないことでなく、できたことを感謝できるようになりました。

 

育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?

育児では、「子供の話をよく聞くこと」「ママが笑顔でいること」を心がけています。100%はできてはいないのですが、親に余裕がないと、子供に向き合うことはできないと思うので、仕事も家事も育児も満点を目指すのではなく、あわせて100点くらいを目指したらいいや、位の気持ちで子供には向き合うようにしたいな、と思っています。

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ご家族との家事育児分担、アウトソース利用等はどのようにされていますか?

子供が保育園時代は保育園近くのファミリーサポートさんに本当にお世話になりました。朝早く出張に出るときは保育園開園時間まで預かっていただいたり、東京からの最終新幹線で帰ってきて、0時ごろに、寝ている息子を抱いて帰宅したことも何度もありました。子供が病気になったときは、夫と分担して仕事を在宅に切り替えて対応しました。夫のほうが調整してくれることが多かったように思います。またどうしても二人とも出勤しなくてはいけないときは小児科に併設の病児保育室を活用しました。その小児科は家から車で30分くらいかかる少し遠い小児科でしたが、病児保育室にスムースに予約できるよう、日ごろからその小児科に通い、いつも前日には予約しておきました。

シンガポール赴任時代は住み込みでフィリピン人メイドさんを雇い、24時間体制でバックアップしてもらえたのが心強かったです。学校・習い事の送り迎えも、家事もお任せできたので、私は仕事、学校の行事や子供の宿題といった重要なことだけに専念できました。

帰国してからは、メイドさんもいないし、夫も仕事で多忙を極め、出張が増え、何度かパニックになりかけました。しかし子供がもう10歳になるので、かなり自立して自分ひとりで塾や習い事に行けるようになったこと、短い在宅時間でも夫が洗濯や食器洗いなど、できることは積極的にかかわってくれていることで今はペースがつかめています。また、機械でできることはすべて任せる、をモットーに、食器洗い機、洗濯乾燥機、ルンバ(掃除用とモップがけ用併用)を毎日フル稼働しています。

現在、育児に関しては、近所のママ友に心苦しいほどお世話になっています。歩いて2,3分のところに同学年の仲良しの男の子が数人いて、しょっちゅうお宅にもお邪魔しています。私は出張のお土産くらいでしかお返しできなくて、申し訳なく思っていますが、「ご恩送り」でいつか誰かにこの恩返しをしたいと思っています。

家庭内では、双方の実家が遠方のため、夫と二人で分担しています。学習面は夫と教科ごとに分担したり、週末には私と子供は一緒にテニススクール、夫と子供は卓球に通ったり、いつも三人一緒でなくても分担しながら息抜きをしています。夫は子供の人としての成長に関してはほぼ100%担当してくれて、とても仲良し父子です。

ただ、シンガポール時代に比べると自分の自由な時間に限りがあり、もう少し家事の外注などを検討したいと思っているところです。

 

 

マネジメントで気をつけられていること、注力されていることはありますか?

他部署・代理店も含めて、「私はチームを引っ張るのではなく後ろから押す」をモットーにしています。日頃からチームのビジョンを示し、共有すること、何か障害があるときには乗り越えるための助言をし、チーム全員がそれぞれ自分で障害を乗り越えられるような「考える力」を授けること、さらに細かい点で意見が違うときは自分が飲み込むこと、を心がけています。それから、”忙しすぎるイメージ”を払拭し、若手からも「声をかけやすい雰囲気を保つ」ことを大切にしています。また、何か達成したときにはメンバーを名指しで大きくお祝いするようにしています。一方で管理職にしかできない、グローバルチームへのアピール(笑)、人員増加提案、予算提案、他部署への要請、自分のチームの査定などに関しては全力で取り組んでいます。産後復帰した際にはすでに管理職歴5年だったので、そういったメリハリのある働き方を推し進めることが可能でした。それは私の両立生活の助けになっていると思うので、仕事と育児の両立にはあえて早めに管理職を目指すよう後輩には助言しています。

 

海外母子赴任はいかがでしたか?

海外母子赴任なんて考えてもみなかったのですが、今振り返ると、シンガポールの3年間はかけがえのない人生の経験だったと思います。「自分には無理」と思いがちな私ですが、「やってみてだめならそのときに考えよう」と夫に後押ししてもらったからこそできた選択でした。すでにシンガポールに赴任していた友人や同僚、新しく知り合った友人たち、そして日本に残した夫(やそれを理解してくれた義理の両親や親族)に支えられた三年でした、仕事でも私生活でもいろいろ苦しかったこと、大変だったことも多かったですが、子供がさまざまな国のお友達を通じて多様性を小さいうちから肌で感じる体験ができたことを含め、チャレンジしてよかったと思っています。

シンガポールにてママ友と親子で

シンガポールにてママ友と親子で

 

最後に、こちらのインタビューをご覧になっている方 に向けてメッセージをお願いします。

私も会社に入った最初の5年くらいは、社内にもなかなかロールモデルのような先輩は見つけることができず、社内や雑誌で見る「そういう人」はすごい人・特殊な人だと思っていました。あるとき、仕事で知り合った某出版社の編集長で、自然体で素敵な女性に、「子供を生まなくて後悔している人はいても、生んで後悔している人は私の周りにいないよ」といわれたことはひとつのきっかけでした。幸い、私より数年前に子供を生んだ社内の後輩が数人おり、私は彼女たちのアドバイスを参考にすることができました。数人の仲間ができたこと、また当時の社長や役員のワークライフバランス推奨の波に乗って、一気に社内に「働く母もいていい社内文化」が広がったように思います。このインタビューにお声掛けいただいたとき、私は正直ためらいましたが、少しでもほかの方に、「普通に働いて子供を育てる」ことに向けて一歩踏み出すお手伝いができればと思いました。完璧じゃないからこそ、参考になるかな、と思うので、皆さんも完璧を目指さず、自然体の働く母ネットワークでご一緒できれば幸いです。

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インタビューbyゆもとりえ

2016年11月14日 0 comment
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今回のインタビューは、ニューヨーク在住ライターの公文紫都さん!

ご主人とご結婚後、NYに行かれてからそのご活躍やライフスタイルを眺めては、いつかお話を伺いたいと思っていた公文さん。以前から、しなやかで柔らかさがありながらも、キリッとした佇まいで独特のオーラ(といったら失礼?笑)のあった公文さんですが、より、ご自分らしく肩の力が抜けて毎日を楽しんでいらっしゃる様子が伝わってきました。570gという体重で生まれた娘さんのこと、17歳年上のご主人のこと、そしてNYライフについて伺いました!(千田)

 

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2016年9月17日 0 comment
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パルコの吉本さん

今回ご紹介するパワーママは、学生出産のワーママ歴15年!パルコグループのダイバーシティ推進委員、新規事業責任者などで活躍されている吉本さん。

お子さんが大きくなった今だからこそ言える、育児と仕事の両立にプラスし、自分が理想とするキャリアアップも実現していくために意識してきたこと、そしてこれからの挑戦について語って頂きました!

2016年1月12日 0 comment
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今回ご紹介するのは、グローバル志向なママ&キッズのための情報サイトGlolea!を運営されていらっしゃる内海裕子さん。海外でのグローバル育児が話題になっている今、内海さんは、フリーランス時代にいち早く親子留学を体験し、その素晴らしさを多くの人に伝えたいと起業されました。ポジティブでバイタリティ溢れる内海さんと、プチ親子留学の魅力がたっぷりつまったインタビューです。

 

プロフィール

・氏名: 内海裕子

・会社名: 株式会社タイドハーツ

・役職名: 代表取締役・Glolea![グローリア]編集長

・居住地: 東京都世田谷区

・ご自身の年齢: 36歳

・お子様の年齢: 5歳

・ワークスタイル: フルタイム

・簡単な経歴:

大学卒業後、単身渡米。帰国後は、世界20カ国以上の人々とのシェアハウス生活をしながら、オールアバウトにて編集・プロデュースを担当するなどし、独立 ⇒ 独立後はフリーランスとして現在の朝活ムーブメントを牽引した「朝時間.jp」の創刊・編集長を務める ⇒ 30歳で結婚後、2009年出産 ⇒ 復帰後は、書籍の執筆活動の他、米国ポップコーンムーブメントの火付け役となったシカゴ生まれの「ギャレット ポップコーン ショップス」の日本初上陸原宿店オープンまでのプロモーション・マーケティングプランニング・Web戦略等に携わり、現在の国内における高級ポップコーン市場の開拓に寄与する。これまでの経験を省みる中で、今後のグローバル・コミュニケーション教育及び、ポジティブに世界をつなぐ人材育成の必要性を強く感じ、2014年4月、ちょっとグローバル志向なママ&キッズのための情報サイトGlolea![グローリア]をローンチ。

 

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現在のお仕事の内容を簡単に教えてください。

現在は、主にちょっとグローバル志向なママ&キッズのための情報サイトGlolea![グローリア]編集長として、編集・制作・プロモーション・営業…等オールラウンドに携わるとともに、アントレママ(アントレプレナー×ママ)として会社の経営をしています。

Glolea![グローリア]は、Global + Learning という言葉を掛けあわせたオリジナルの造語で『教育×子ども×世界×未来』というキーワードにピンとくるママ達をターゲットに、平日ほぼ毎日更新情報を発信しています。

 

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▲運営しているGlolea![グローリア]。 ワーママオブザイヤー受賞の鷲見さんの体験インタビューも掲載されています。

 

平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。

5:00 起床、Evernoteに朝日記を書く、メール・FBチェック&返信

6:30 朝食の支度開始
7:00 朝食
8:00 保育園の支度
8:30 保育園送り
9:00 始業
18:00 終業→保育園へお迎え
19:00 夕食、お風呂タイム、就寝準備
20:30  絵本を読みながら寝かしつけ→息子と共に一緒に就寝

 

起業しようと思ったきっかけを教えてください。

独立後、フリーランスで仕事をしていたので「できればこのまま身軽なフリーランスで居続けたい」と思ってましたが、Glolea![グローリア]を立ち上げるにあたり、法人のお客様と会社同士のやりとりの必要性が出てきたため、起業するに至りました。
子育てしていると日本や世界の未来がどうなっていくのかと不安に感じることもありますが、「明日の世界が今よりももっと良い場所」になるよう波紋を世界中に拡げられるようなメディア作りを目指しています。

 

ご自身も数多くの親子留学を体験されていますが、親子留学のメリットを教えて下さい。

私自身、親子留学を通じて息子の世界の捉え方の変化を日々感じました。

先入観や偏見、差別心や固定概念がない幼少期。体験したことをそのまま「自分の一部として吸収」することができる幼少期や初等教育期に、多様な世界や本物に触れることの重要性が各所で言われています。1週間程度のプチ留学体験であっても、お子さんにとっても一生モノの体験になっていきます。帰国後も世界への興味、違うバックグラウンドを持つ人へのポジティブな想いが続いていきます。

そしてなによりママにとっても素晴らしい経験になります。

子どもと共に留学する醍醐味は、子どもと共に学校や地域にも関わる必要が出てくるため、これまで出会ったことのない価値観、言語、考え方、食べ物、風景、香り…様々な「違い」と出会う確率が圧倒的に増えることです。

短期間に集中して語学力の向上が叶うだけでなく、現地や世界各国に友達や仲間ができることで、留学後の語学力アップのモチベーションが続くことも嬉しいお土産。週末には、現地観光のアクティビティーを楽しめるので、旅の楽しみも味わうことも可能なので、一石何鳥も得られる良い経験だと思っています。

 

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▲様々な国籍・バックグラウンドを持つ人々が多いハワイでの一枚。今でも息子はハワイのプリスクールやホームステイ先の話を思い出して語ってくれます!

 

しかし「親子留学を良い経験に導く鍵」は、何と言ってもお子さんの気持ちの準備時間をしっかりとってあげることです。

「どこの国にいってみようか?」「どんなものを持っていく?」「現地ではみんなどんな言葉を話しているのだろう?」など会話をしながら、お子様の心の準備&日常的に使う言葉の準備を少なくとも2〜3ヶ月はとり、お子さんがワクワク楽しみにしてくれる心の準備ができれば、現地での滞在は親子で大満喫できる経験となるはずです!

 

内海さんおすすめのプチ親子留学スポットはどこですか?

ハワイ、オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ、カナダ、イギリス、アイルランド、マルタ島、フィリピン、マレーシア、シンガポール、タイ、フィジー…など、実は短期間でも親子留学の受け入れをしてくれる国は世界中にあります。ぜひ、ご自身のココロが“ピン”とくる国を選んでいただければと思います!

中でも、注目度が急上昇中なのはアジア親子留学です。私が経験してきた国で行くと、フィリピンは本当におすすめです。

・日本との時差はたった1時間。距離も約4時間の近場の英語圏です。コスト的にも人気のマンツーマンレッスンが欧米圏と比べればリーズナブル!

・フィリピンの方々はアジアのラテンと言われるほどのとびきりの明るさで迎えてくれます。女性と子どもにやさしい国民性もあり、居心地が良いと感じる方が多いです。

親子留学ビギナーママのお試し親子留学のためにもピッタリの場所ではないかと思います。

 

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▲フィリピン親子留学先、パーペチュアル・ヘルプ大学&付属プリスクール初日の様子。 フィリピンのプリスクールのレベルの高さや女性の働き方に刺激を受けた日々でした。

 

また、フィリピンは今、まさに国が成長しようとしているエネルギーにあふれています。実は、男女平等度がアジアでダントツNo.1。女性の管理職比率アジアNo.1の国はフィリピンだということをご存知でしょうか(日本は残念ながらいずれも下位)。

女性が働く環境が整っているフィリピンで活躍する現地ワーキングママと、日比両国の子育てや女性の働き方について語る機会があると、日本の女性の生き方や働き方、働く環境について、考えさせられること多々のインパクトのある経験となるでしょう。

 

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▲全て英語で授業が行われるプリスクール。 子ども達も先生もみんな優しく温かく…そのホスピタリティーに 毎日感謝し続けたフィリピン親子留学でした。

 

お仕事がかなり忙しい中で育児をしていくにあたり、何かご自身の中で注意していることはありますか?

「ハレの日」と「ケの日」のメリハリをつけることです。

お祝いの日、お祭りの日…など「ハレの日」には夜更かしも豪華なお食事も、ちょっとの食べ過ぎ飲み過ぎも豪快にパーッとやります。しかし、生活のベースとなる365日中のほとんどの日々の「ケの日」は慎ましく。普通の日を、ごく普通に穏やかに、シンプルに過ごすことを大切にする。そのメリハリを保つことがココロとカラダの健康の秘訣だと思います。健康でなければ何もできないですからね!

 

出産して、ご自身の内面で何が一番変わりましたか?

子どもが大人になる頃の未来、孫が大人になる頃の未来、ひ孫が大人になる頃の遠い未来が、子どもを持つことにより、以前よりも強く“ジブンゴト”として考えられるようになりました。

私達大人世代の決断や判断が次の世代にダイレクトに響いてくるのだな…と思うと、今まさに歴史をつくっている一人の担い手として、ものすごい責任があると感じています。

今まで、しっかり学びたいと思いつつ、機会を逃してきた「日本の歴史」に改めて強く興味を持ち学び直しています。過去の人々がどのような思いで、この日本を作り上げてきたかということを夫・息子も巻き込んで学ぶとともに、「次はどんな未来にしたい?」という話や、世界情勢についてのニュースを観ながら「どうしたら世界から争いがなくなるのだろう?」という話題を家族で日々対話しています。

 

ご主人との家事・育児の分担はどうされていますか?

お互い自営業の夫婦ということもあり、家事・育児がどちらかに偏らないように基本的には全ての役割を半分ずつ…「●●の担当は私」「●●の担当は僕」と、役割を決めて不公平感が出ないように務めています。

 

ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うhappyなエピソードを教えてください!

「ママ、大好きよ〜!!」と、息子が大声で言ってくれる時は嬉し恥ずかし・・・でも嬉しい! です。特に、仕事を追えて保育園から帰ってきた息子とハグしながら「今日はどんな一日だった?」と、お互いの今日一日を振り返る時間は最高の時間です。

 

育児&仕事をしていて大変なことありますか?それは何ですか?

「とにかく時間がない!」ということでしょうか。特に、スタートアップ直後なので何もかもぜーんぶゼロから会社も仕事も作っている真っ最中なので、本当に時間の大切さを身にしみて感じます。独身時代も「時間がな〜い!」とよく言っていましたが、子どもがいるとその比ではありません。

 

それをどうやって解決していますか(していこうとしていますか)?

以前は、なんでも「楽しそう♪」という直感だけで全てのお仕事を引き受けていたのですが、さすがに、育児も並行して仕事をしていると全てが中途半端になってしまう…ということがようやくわかってきまして、やること、やらないこと、できること、できないことをしっかり線引きをするようにしはじめました。

 

育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?

育児においては息子に「愛しているぞ〜!」と愛情を1000%注ぎこむことを大切にしています。実際に「愛してる〜! 大好き!!」と言葉でも言いますし、ハグの嵐が飛び交っています。また、褒めるときも褒めまくります。

私自身はこのような育てられ方はしていないのですが、アメリカ滞在時にお世話になったホストファミリーのママTaraの子育てや子どもとの触れ合い方に非常に感銘を受け共感し、Tara流の子育てを受け継いでいます。

いつか、息子が私を振り返った時に「僕はしっかり家族から愛されていた」という温かい記憶が残れば、私の子育ては一つ大成功だなと思います。

仕事で大切にしているのは、できるだけボールを抱え込んで悩み過ぎないということです。考えながら走る、走りながら考える…疲れたら休む、質素だけれどしみじみ美味しいと思えるごはんを毎日つくり食べる、そしてちゃんと寝る!できるだけ自分がゴキゲンでいられるように、心から好きな人達と、心から好きと思える仕事をして、それがより良い未来につながっているという実感を持ち続けられる仕事と機会を創造しつづけていけば、その仕事の仕方や方向性に間違いはないと思っています。

 

これからの目標を教えてください。

家族がずっと仲良く、心穏やかに暮らしていければいいなと思っています。

また、新しい価値観や文化や、そこに息づく人々との深く関わっていくことが大好きなので、生きている限りできるだけたくさんの国々の文化や人々に触れ、世界中(日本含む)の親愛なる友人達と良い関係を紡ぎ続けながら、大河の一滴のごとく、より良い世界を創りだす一人の担い手になることができればいいなと思います。

 

最後に、サイトをご覧の皆様にメッセージをお願いします!

難しい時代の渦中にいる私達ですが、多様で様々な文化背景を持つ世界中の人たちとポジティブにつながり、もっと素敵で平和な未来に向かって子どもたちと共に世界を学び続ける(=Glolea!する)ママ達とその想いが世界中にひろがっていけば嬉しいです。

世界とつながることは、自分とつながることだなといつも感じます。ひとたび海を渡ったり、日本にいるノンジャパニーズの人と対話すると必ず聞かれるのは「あなたはどういう人? どう考える?」「あなたの国ではどうなの?」ということ。自分の足元をしっかりと知る、学ぶ、伝えられるということがどれだけ大切かということを痛感します。

俗にいう“グローバル教育”という話題で一番に出てきがちなのが「英語どうする?」ですが、英語よりももっと大切なのは、「自分の中にある根っこはなにか?」を自分なりに探求し、自分の言葉で誠心誠意伝えられることなのではないかと思っています。また、合わせて、目の前に居る考えの違う相手への興味関心を持てる心…より良いコミュニケーションを築き、お互いの良い所を見つけあい、少しでも良いネクストステップのために手を携えていこうという心のあり方なのではないかと思います。

言葉が通じ合おうが合うまいが、ココロを裸にして付き合った時に「いいね!」と感じあえるお互いの人間力そのものが重要なのではないでしょうか。

子どもと共に人間力を上げていくこと、そんなことをこれからも楽しんでいくことができればと思います!

 

インタビュー by 宇田川
構成 by 井本&安原

2015年3月31日 0 comment
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明石さんと娘さん

今回ご紹介するのは、オーストラリア在住のパワーママ、明石さん。明石さんは、昨年度末に開催したパワーママアワードの記事をご覧になり、「私自身、ワーママとして思う事、感じた事いろいろあるのですが、案外、周りに似た環境の人が少なく、不安になったことが何度もありました。 こういうワーママ同士の集まりがあるのはいいですね。 応援しています!」という素敵なメッセージを送ってくださった先輩ママさん。
昨年度末に関西のご実家に帰省中でしたので、娘さんもご同席の中、海外の子育て事情などをインタビューさせていただきました。
「仕事をしているママはかっこいい!大好き!」と、娘さんが誇らしげに話していたのがとても印象的でした。二人のお子さんの個性を尊重し、のびのびと子育てされている明石さん。とても勇気づけられるインタビューです!

 

2015年3月16日 0 comment
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vicky1

今回ご紹介するのは、日本財団でスピーチライターとしてのお仕事の傍らで「ママプロ」というプロジェクトに携わられている本多真紀Vickyさん。

生まれも育ちもカナダですが、今は日本のワーママを当事者目線でサポート!

キュートでポジティブなオーラが印象的なVickyさんですが、インタビューからもそんな魅力が溢れ出ています。

2014年11月13日 0 comment
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今回ご紹介するのは、ストップ風疹の立役者であり、4月のパワーママモーニングのゲストにも来ていただいた海野由紀子さん。

9月には、パワーママコアスタッフの椿とともに、ad:tech tokyo2014の公式セッションにも登壇されています。

知識と経験と感性と全てを持ち得ているように見える海野さん。回答いただいている内容には、どれもハートフルで感動してしまいます。

2014年10月30日 0 comment
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高山さんと娘さん@街中

 

8年間の時短勤務を経て管理職として活躍されている高山さん。

「今は我慢の時だよ」、「我慢の時」として、焦らずゆったり構える事も大事など、高山さんが先輩から受けてきたアドバイスや、ご自身の体験から得た「大事なこと」をシェア頂くことで、さらに現在進行形で同じ思いをしている方や、未来の不安を持っている方に響くフレーズがたくさんあるインタビューです!

2014年10月23日 0 comment
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写真_ベビ英語

 

 

今回のインタビューは、familyの絆の強さがとっても印象的な村上康子さん。

ご自身だけではなく、家族ぐるみで多彩な社会貢献活動に取り組まれています。

うまくいかない事がある時は、素直に壁に直面し、トライ&エラーを続けていくこと。

どうしても前向きになれない時は、自分に悩む猶予期間を与えているんです。

と語る村上さんの人間味&魅力溢れるインタビューをご覧下さい!

 

プロフィール

・氏名:村上康子

・会社名:株式会社オプト

・職種:役員秘書

・お子様の年齢 7歳(男)と1歳(男)

・ワークスタイル:フル

 

現在のお仕事の内容を簡単に教えてください。

株式会社オプトにて、役員秘書をしています。

平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。

6:00  起床。朝食の準備

6:30  夫が長男と私のお弁当作り

義父が次男に朝食を食べさせている間、自分の身支度(この間に長男が起床)

7:00    父、母、義父、長男の朝食タイム(早く食べ終わった人が次男の相手をする)

7:30 長男が小学校に登校(次男は教育テレビを見ながら喘息予防の吸入)
8:00 朝食の片付け、次男の身支度後、家を出発
8:20  次男の保育園に到着
9:15 出社
19:00  退社(学童の長男、保育園の次男は義父がお迎え)
20:00  家に到着(この時間に長男、次男は料理上手なパパの手料理を堪能)
20:10  父、母、義父、長男の夕食タイム(早く食べ終わった人が次男の相手をする)
20:40  家族でお風呂タイム
21:30  長男と次男の寝かしつけ
22:00  仕事のメール処理、食事の片付け、洗濯
   長男の宿題の丸つけ、次男の保育園の支度、ストレッチ
24:00  就寝

 

村上さんのご家庭では、旦那様やお父様(イクジイ)の育児参画が活発なんですよね?!ご家族での育児家事分担が現在のように確立するまでどんな工夫をされてきたんでしょうか?

義父母は自営業だったので、両立をするために夫婦が助け合いながら子育てをすることがとても自然な環境でした。

私は外で働き、夫は自宅で仕事をしているため、義父は学童の長男、保育園の次男のお迎え、夫は買い物もこなし、元々料理が得意だった夫が料理を担当してくれ、長男の宿題も見てくれています。

私は家の掃除、洗濯、長男の宿題の丸付け、次男の保育園関連の準備をするなど、義父、夫、私がお互いの時間の中でできるフィールドを徐々に開拓してきました。

 

ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うHappyなエピソードを教えてください。

第1子の育休明け職場復帰後、会社の社員提案制度で女性社員が働きやすい環境作りについて提案をしたところ、最優秀賞をとりプロジェクトが始動、2年後には、プロジェクトの目標だった「くるみんマーク」(女性社員が働きやすい会社として厚生省から認定されるマーク)を取得できたことです。ワーママとして仕事と育児の両立をあきらめなくて良かったと思えた瞬間でした。

http://www.opt.ne.jp/files/topics/1113.pdf

 

当初3名しかいなかった会社のママ会も、7年後の今ではグループ会社を含め、20人以上が集まる月1回のママランチ勉強会となり、感慨深いです。

写真_ママ会

育児&仕事をしていて一番大変なことは何ですか?

仕事で残業があるため、平日に仲々ゆっくり子供達とコミュニケーションをとれないことです。

それをどうやって解決していますか?もしくは、解決していこうとしていますか?

なるべく子供達が寝る前に帰宅できるように心掛けていますが
どうしても遅くなる時は、長男とは手紙のやりとりや、夫にメールを送って
できるだけコミュニケーションがとれるようにしています。
早めに帰宅できた時は、長男と次男お風呂タイムで一緒に遊んだり、
寝かしつけの時間に長男、次男のことを抱きしめてスキンシップをとれるようにしています。
写真_長男からの手紙

育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?

育児も仕事も前向きに考えることです。
うまくいかない事がある時は、素直に壁に直面し、トライ&エラーを続けていくことを心掛けています。
それにより徐々に改善されていく実感も得られますし、いつか同じ悩みを持つワーママの励ましにもなれたらと、燃えてきますw
ただどうしても前向きになれない時は、自分に悩む猶予期間を与えています。
その期間を過ぎると前進あるのみ!です。

土日は、ご家族で地域の取り組みにも積極的に参加されているとか?どんなことをされていらっしゃるんでしょうか?

夫は父親の育児を支援するNPO(ファザーリングジャパン)の理事や、地元の子育て会議の委員をしている関係で、子育て支援の講座で講師をしたり、子育てイベントに携わっていますので家族で一緒に参加できるようにしています。

昨年は、地元の男女共同参画センター主催のイベントで夫婦で両立のために夫婦でできることをテーマにしたワークショップを担当しました。

ママと赤ちゃん向けに、英語教室も開催されてるんですよね?詳しく教えてください!

第1子の育休中に夫に勧められて通信講座で小学校英語指導者資格を取得しました。
幼少期にアメリカに住んでいたこともあり、英語が楽しかった思い出があるので
その後、英語への苦手意識が全くなかったことから、幼少期から英語と楽しく触れ合う機会を
子供達に提供していきたいという思いがあり、ワーママをしながら週末に幼児、児童向けに英語レッスンを開催しています。子供相手のレッスンなので、ただいま保育士資格取得に向けても勉強中です。
写真_ベビ英語

幼い頃は海外で過ごされていたんですよね?そんなバックグラウンドから今影響を受けていることなど実感はありますか?

父の仕事の関係で、幼少期から中学卒業までにインドネシア、アメリカ、クウェイト、フランスに住んでいました。両親は海外生活の中で、家族の時間をとても大切にしてくれたので、
仕事と家庭をどちらも大事にするワークライフバランスの精神が私の心に根付いたのだと思います。

今もっともご興味のあることは何ですか?(仕事でも育児でも可)

ワーママだからこそできる仕事を開拓していきたいです。

ワーママは○○だから会社に必要!ともっと言ってもらえる仕事ができたら嬉しいですね。
更に、今後の日本の労働力人口を向上させるために、女性の再雇用制度が活発になると嬉しいと思っています。

最後にメッセージをお願いします!

ワーママに不可能なことはない!と思います。

時間ややり方を工夫すれば、突破口が見えてくるはずです。
将来のママ達のエールとなれるよう、楽しみながら夢に向かってチャレンジしていきましょう!
親からのサポート、民間や地域のサービスを利用するなどして夢の実現のために借りられる手はどんどん借りていきましょう!

 

インタビュー by高村

2014年4月29日 0 comment
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