広告業界での営業を経験したのち、自営でサロン運営やベビーマッサージ講師、イベント企画など複数のお仕事を同時進行で取り組んでいらっしゃるもうすぐ三児のママ。
お話していると、ママである私や子供たちを優しく見守ってくれるような、心地よい気持ちになります。そんな大らかで、自然体な小内さんのインタビュー、みなさんも「小内さんワールド」を体感してください♪
プロフィール
・氏名:小内章子(こうちのりこ)
・会社名:活動名義 aura d’ange(オーラドンジュ)、ベビーマッサージb’e b’e d’ange(べべドンジュ)
・役職名: 主宰
・職種: サロン運営、オーラソーマプラクティショナー、ベビーマッサージ講師、イベント企画
・簡単な経歴:
22歳 大学在学中に海外で過ごしたいと思い、中国天津に1年間語学留学
23歳 大学卒業後、イベントを中心とする広告会社に就職
入社後6か月で、新聞広告を中心とする広告会社と合併し、転籍
素晴らしい先輩たちに恵まれ、社会人の基礎を学ぶ
25歳 転機が訪れ、インターネット広告会社に就職
29歳 オーラソーマに出会う、休日に学び始める
30歳 結婚
32歳 長女出産
33歳 長女を保育所に預けてフルタイムで職場復帰
35歳 インターネット広告会社退職、そのあとすぐに長男妊娠、サロンを借りる
36歳 長男出産、ベビーマッサージを学ぶ、サロンの活用を模索するようになる
37歳 長男の保育所に預けてフルタイムでオーラソーマ、ベビーマッサージ講師、イ
ベント企画の仕事をすすめる
サロンだけではなく、外部の場所をレンタルしてイベントすること多数
・居住地:京都市
・ご自身の年齢 :38歳(1977年生まれ)
・お子様の年齢 :6歳(2009年生まれ)、2歳(2013年生まれ)
・ワークスタイル:自営業
現在のお仕事の内容、ワークスタイルを簡単に教えてください。
大きく分けて3つの分野で仕事をしています。
1つめは、イギリスのカラーシステムであるオーラソーマのプラクティショナーとしての活動です。
主に自分のサロンにて、対面で行います。
色のついた100本以上の瓶を見てもらい、インスピレーションで選んだ4本の瓶に含まれた色から、クライアント様の今の置かれている状況をお伝えするものです。
いろいろなアプローチがありますが、私は「自分の現在位置を知る」ということを意図してコンサルテーションしています。
妻として、母として、社員として、娘として・・・忙しい女性のクライアント様が多いです。
自分の現在位置を知ることで次の一歩へのヒントが得られる、と好評です。
クライアント様が自分自身の美しさ、魅力に改めて気付き、イキイキ輝かれるのを見ていつも感動しています。
2つ目は、ベビーマッサージの講師としての仕事です。
2人目の子供を出産してから学び始めました。
レストランを貸し切りベビーマッサージをしてから、ゆっくりランチを食べてもらう時間を取っています。ベビーマッサージという名前ですが、私は講師としてはベビーよりもママの方を向いていると思います。ママがベビーマッサージを通して赤ちゃんと触れ合い、育児に自信を持てば、子育ての楽しさが倍増すると感じているからです。ですので、ママがゆっくりランチを食べて、あれやこれやとお話する時間は本当に大切だと思っています。
ベビーマッサージは私のライフワークの一つです。
3つ目はイベント企画です。もともと、イベント中心の広告会社に勤めていたこと、また長くインターネットの広告会社に勤務していたことがすごく役に立ち、子供を抱っこしながらイベントを企画してきました。
イベントのコンセプトは「おとりよせ」と「おたがいさま」です。
「おとりよせ」は、自分の気に入った講師やワークショップなどを京都に誘致する活動です。つまり、全国の講師やワークショップを京都に「おとりよせ」するのです。私がやるべきことは、「おとりよせ」に見合う集客です。これには、広告会社での経験が大いに活きています。
「おたがいさま」は、お子様と一緒に参加できるイベントの開催です。出産して発見したことの一つに、ママは一人で出かけたい方ばかりではない、ということがあります。子供と一緒にお出かけしたい、というママはすごく多いです。
ということで、お子様連れでも参加できる講座や映画上映会などを開催しています。
お子様連れのママはそうでない方にもちゃんと配慮し、お子様を連れていない方はお子様連れの方に配慮できる、そんな「オトナ」な場を目指しています。
最新の「おたがいさま」イベントは8/28に開催する「みんなの学校」自主上映会です。
子育てを楽しもう!
京都オーラソーマ&ベビーマッサージとイベント企画
http://auradange.com/
平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。
7:00 起床、食事、子供の登園支度
8:30 保育所送り出す(ほとんど夫が送って行ってくれます)
9:00 サロン出勤
10:00 オーラソーマコンサルテーション、イベント準備など
18:00 帰宅、夕食の準備
19:20 子供たち保育所から帰宅(ほとんど夫がお迎え行ってくれます)
19:30 夕食
20:30 お風呂21:30 子供たち就寝
23:00 家事など終了したら就寝
出産して、何が一番変わりましたか?
1人目、娘を出産したときに大きな変化を感じました。
一番の変化は自分の人生の優先順位が大きく変わったことです。
出産前は「仕事、会社」が私の人生を大きく占めていましたが、出産したことにより「子供、家族」が私にとって圧倒的に一番大切なものとなりました。
以前はワーカーホリック気味でしたが、良い意味で仕事への執着がなくなり精神的に楽になりました。同時に、仕事を楽しめるようになりました。仕事が今の私を作り、今の自分と家族を支えてくれていることに、感謝できるようになりました。
ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うHappyなエピソードを教えてください。
私は本来、すごく欲張りなのだと思います。
仕事もしたいし、子育てもしたいし、会社員も楽しんだけど、自営業も体験してみたい、そんないろんな願望を叶えてきました。
子育てをしながら仕事をすることのメリットは、家ではいつでも「ママが一番大好き」と言葉や態度で示してくれる娘や息子の存在です。
仕事でどんなことがあっても、イケてない自分と向き合わないといけないようなことが起こっても、家に帰ればモテモテ。
こんなに精神的に満たされて癒される環境はほかにないのではないかと思っています。
育児&仕事をしていて大変なことはありましたか?それは何ですか? それをどうやって解決していますか?
会社員と自営業、どちらも経験していますが、一番大変なのは子供の体調管理だと思います。
大切な仕事の日に子供が体調を崩してしまうと、保育所で預かってもらえず、いつも通りに出勤することが難しくなります。
会社員の時、会社を休むのが嫌で病気の娘を何日も私の実母に看てもらったのですが、しんどくて一番母親を必要としている時に私がおらず娘にストレスが溜ってしまったことがありました。実母も機嫌の良い孫ならいくらでも相手できますが、ずっと不機嫌で体調のわるい孫を何日も預かって疲れてしまいました。この経験から、もし子供が病気になった場合は私が面倒をみる、と腹をくくりました。どうしても、の場合の病児保育も調査しています。
そして、そんな最悪の事態にならないように、普段から子供には無理をさせないように、気を配っています。
生活リズムを崩さないように、どの季節もお風呂に入ってしっかり身体を温めてだいたい決まった時間に眠るように心がけています。
育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?
育児で大切にしていることも、仕事で大切にしていることも共通していますが、「無理しすぎない」ということです。多少の無理はしないとまわらない毎日ですが、無理しすぎず、無理はほどほどにして余裕がある方を選択したいと思っています。
無理しすぎてテンパっている私より、少し余裕がある私の方が、家族にもお客様にとっても魅力的なのではないかと思っています。
ママに優しい目を向けた活動をされていますが、 そこに至った経緯は?
暗いニュースが多く、子育てに対してマイナスイメージや「しんどい」イメージが多いような気がしています。
私も実際、独身時代はあんまり良いイメージを持っていませんでした。
しかし、出産してみると子育ては本当に楽しく、人生を豊かにしてくれるものだと分かりました。
ママが楽しく育児したり、時々リフレッシュすることが家族(特に子供)にどれだけ良い影響を与えるか、自分が実感しています。
ですので、ひとりでも多くのママと楽しい時間を過ごせるような活動を目指しています。
3人目の決意は?子だくさんの幸せ話を聞かせてください。
幼い頃にテレビで見ていた若草物語の影響で、4人姉妹にあこがれていました。
私は2人姉妹ですが、自分が子供を出産するなら兄弟が多い方が良いな、と思っています。
2人目がすでに男の子なので、若草物語は叶いませんが…。
夫は一人っ子、私は2人姉妹。私たち夫婦は、弟を持つ姉の気持ちも姉を持つ弟の気持ちももうすでにわかりません。
ましてや、3人兄妹がどうなるのか、私たちも体験したことがない領域だと感じています。
子供たちと一緒に生活することで、私も新しい体験の連続です。
今後の目標やプランを教えて下さい!
あと2年で40歳です。
20代は仕事していました。30歳で結婚して、30代は育児で充実して過ごせそうです。
40代はまた仕事したいな、と思います。
今、子育てしながら進めているいくつかの仕事を大きく成長させていきたいです。
そして、今のまま家族が成長できれば、「夫婦のパートナーシップ」や「無理しない子育て」、「無理しない仕事」の専門家になって講演会したいですね。
最後に、メッセージをお願いします。
子供はパスポートみたいなものだな、と思っています。
子供のおかげで、普段知り合えないママ友やそのご家族と知り合い、子供のおかげで季節の行事に参加し、私は子供というパスポートのおかげでずいぶん世界が広がったと感じています。
私の人生にとって、子供を持つことは本当に意味のあることです。
今、結婚すること、仕事をすること、出産すること、育児すること、すべてを自分で選択することが許される時代に生きていて、どの人生を選ぶか、なにを幸せと思うかはそれぞれですので、すべての人がどんどん自分の人生をカスタマイズし、楽しめたら理想的だと思います。
私は、「母親の人生が充実すれば一緒に暮らす家族の人生も充実する」と信じ、「子供は私を選んで生まれてきてくれた」ということを信じ、まずは自分の人生を楽しもうとしています。
働くママは役割がたくさんあって大変なことも多いかもしれませんが、
自分の人生を大切に、自分のために生きる、
大変で忙しいからこそ自分を大切に扱うことが必要だと思っています。
ママだからと、仕事をしているからとあきらめないで、どんどん楽しんでいきたいです。
インタビュー by 野口 和
構成 by 安原 愛