今回ご紹介するのは、大手国内メーカーで広報を担当されていらっしゃる山本愛さん。
山本さんは、4歳になる娘さんとご主人さんの3人家族ですが、
現在、第二子妊娠中で、夏には4人家族になります。
仕事では海外出張をされることもあり、多忙な中、家事・育児・仕事を両立されていらっしゃいます。
結婚・出産は女性にとって、仕事における大きな転換期。
キャリアを諦めたり、仕事自体を辞める決断をする女性も少なくありません。
でも、「最初から無理だとイメージすると無理ですが、
なんとかなると思って臨めば何とかなるものです」と、彼女は言います。
山本さんのインタビューには、うまく仕事を続けていくための
両立のヒントがちりばめられていますので、ぜひ参考にしてください!
プロフィール
・氏名:山本 愛 (ビジネスネーム:上野)
・役職名: 主務
・職種: 宣伝・広報
・簡単な経歴:
2006年4月 国内メーカー入社、広報部配属
2010年12月~2011年10月 出産・育児休暇
2014年4月 宣伝・広報グループの総合企画チームへ異動
(2015年6月~2016年 2月 出産・育児休暇予定)
・居住地: 大阪
・ご自身の年齢: 31歳
・お子様の年齢: 4歳の娘 & 第二子妊娠中
・ワークスタイル: フルタイム
現在のお仕事の内容を簡単に教えてください。
・社内の横断テーマに関する宣伝企画
・WEBコンテンツ企画(FacebookなどのSNSやオウンドメディア)
平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。
5:30 起床、朝食作り
6:00 主人&娘 起床
6:30 3人で朝食
*娘の身支度・保育園の支度はなるべく本人にやらせています
7:30 娘を保育園へ
*徒歩約10分。妊娠前は自転車を使っていましたが、今は徒歩で通園しています。
この10分が思った以上に楽しいコミュニケーション時間になっています。
8:30 出社
8:45 始業~メールチェック
会議・打ち合わせ・資料づくり(企画関連)・WEBコンテンツチェックなど
18:00 退社 (遅くても19時ごろ退社)
18:40 帰宅~夕食準備 (主人がお迎えの場合)
19:30 主人&娘帰宅
19:45 夕食
*夕食中はディズニーの英語DVDをかけています
20:30 娘&主人お風呂
21:00 娘 就寝
*就寝前にベッドで絵本を読んだりしています
*お風呂~寝かしつけはだいたい主人が担当し、その間、わたしは夕食の片付けなどをしています。
21:30 私お風呂
23:00 就寝
出産して、ご自身の内面で何が一番変わりましたか?
自分は前向きで強い人間だと思っていましたが、
子供のことになると弱気になったり、悩んでしまったり。
自分の「弱い部分」に気がつけた気がします。
ご主人との家事・育児の分担はどうされていますか?
基本は「できる方ができる時にやる」&「得意な方がやる」です。
・掃除全般:主人
・洗濯:私
・食事:平日基本私(できないときは旦那)、休日は外食率がかなり高い
休日のお昼を家で食べる場合は旦那が作ることが多い
1週間の海外出張もこなしていらっしゃいますが、どうやって仕事と育児を両立されていますか?
海外出張などで家を空けるときは、100%主人に育児・家事を
お願いすることになるので、事前にできる限りの準備をします。
例えば、おかずを数種類作っておく、保育園に必要なものを整理しておく、など。
もしも私が不在中に娘が風邪をひいたりして保育園にいけないなどの突発案件が生じたら、
義理のお母さんまたは妹にヘルプを頼むこともありますので、
事前に二人のスケジュールを把握しておくこともしています。
もともと結婚前から仕事は続けるということに同意してもらっていましたし、
家事は分担、できる方がやろう、ということも結婚前からお互い認識していました。
主人の両親も共働きであることから、
「母親・妻=家にいて家事をこなすもの」という固定観念がなかったのも大きいかと思います。
育児に対しては母親も父親も同等に責任をもって向き合うべき、ということも、
特に話はしていませんがお互い同じ認識を持っていると思います。
ママになってから昇進されましたが、周囲に認めてもらうために努力したことや気を付けていたことを教えてください。
出産に際して休暇を取得せざるを得ないのですが、どうしても休職期間中は人事的にはマイナス評価。
それをどう捉えるかは本人次第ですが、
私は「長い会社人生のほんの一部分」と割り切って、その後の仕事で取り返せると考えるようにしました。
素敵だな、かっこいいな、と憧れる先輩はすべて男性(笑)。
後輩には女性が多いので、逆に私は後輩から憧れをもってもらえるような仕事をしたいと常に考えています。
短時間勤務の方に「私は16時に帰らないとならないから必ず15時までにこれを提出して!」と、
命令口調で言われウンザリした経験があるので、
自分の都合を優先した言い方は絶対にしないようにしよう、と決めています。
また、時短勤務は権利であり、認められているとはいえ、権利をふりかざすような言い方はよくないなと。
へりくだりすぎる必要もないですが、そこはコミュニケーション能力をフルに活用して、
「上野が言うなら仕方ないな」と思ってもらえるように心がけています。
これはワーママに限らず、全社会人に共通して言えることかと思いますが。
海外出張時に欠かすことのできないアイテムは何ですか?
・飛行機の中で足のむくみをとる、イオンローラー
・飛行機内に持ち込み用のメイクパレット
*メイク道具は保安でひっかかりやすいので、基本はトランクで預けます
・Wi-Fiは現地で必ずレンタル!
*PC・スマホ両方で使うのでUSBタイプではなくカードタイプにしています
・通常の連絡はLINEやFacetimeを使用
・トリートメント(海外は水質がよくないので髪がキシキシに・・・)
7月末に第二子をご出産予定ですが、産休&育休中にやっておきたいことは?
・長女とたくさん遊ぶ!今回は実家に娘と帰省予定なので、残り少ない一人っ子時間をたくさん甘やかしてあげたいと思います。
・出産後は運動をたくさんして、出産前の体型に戻したいです。会社でバカにされるのがいやなので・・・(笑)
いつも美味しそうなご馳走の写真を拝見していますが、手早く料理するためのコツや便利グッズなどがあれば教えてください!
・メニューはあらかじめ決めておくと、帰りの電車で段取りを思い浮かべられます。我が家は、1週間分決めて土日にまとめて買出ししています。
・愛用品はキッチンにビルトインされている食洗機ぐらいでしょうか・・・。調理グッズは収納場所に困るし、結局自分でやったほうが早かったり、使いこなせないので買いません。
・基本は1汁3菜。ただし、その日に作るのは基本汁物とメインだけ。それ以外は週末に作っておいたり、調理ナシで出せるものを準備しています。簡単に作れるものをストックしておくと心に余裕ができます!よく使うのは、卵豆腐、もずく酢、シューマイ(レンチン)、ちくわ+生野菜・・など。作り置きは、ひじき煮、切り干し大根、ポテサラ、ピクルスなど。
ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うhappyなエピソードを教えてください!
やっぱり共働きはダブルインカムが大きいです!
年に数回国内旅行、1回は海外旅行へ行くようにしていて、それがモチベーションです。
海外はハワイがメイン。今年は子供が生まれるのでわかりませんが、できたらフロリダのディズニーワールドにいきたいです!
あとは、子供が大きくなったときに「お母さんかっこいい」と思ってもらえたら最高ですね!
育児&仕事をしていて大変なことはありますか?
子供と向き合う時間をなかなかとれないので、たまに長時間一緒にいるとどうしていいかわからなくなる時があります。
躾の方法も、子供の叱り方もぜんぜんわからず・・・。
仕事が忙しいとつい子供にあたってしまったり。親も成長が必要ですね。
それをどうやって解決していますか?
主人や保育園の先生と相談しながら対処法を考えています。
6月からの産休中には今まで手をつけなかった育児本にも手を出してみようかなと考えています。
怒鳴ってしまった後は、娘に謝ったり抱きしめたりフォローを欠かさないようにしています。
育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?
育児も仕事もすべて私の人生の一部。
なので、基本は同じで「笑顔でいられること」を一番大切にしています。
育児は子供と一緒に楽しむ。仕事は自分が楽しいと思えるようにする。
シンプルですが、ストレスをためないためには笑うことってすごく重要だと思っています。
これからの目標を教えてください。
まずは家族が一人増えるので2人育児&仕事のペースをしっかりつくること。
育児・家庭においては笑顔を大切に・・・と言いつつ、ついイライラしてしまうこともあるので自分を抑える術を見につけたいです。
仕事においては企画がまだまだぜんぜんできていないので、企画のプロになれるように実践を積んでいければと思っています。
最後に、サイトをご覧の皆様にメッセージをお願いします!
「仕事と家事の両立」って大変そう・・・という固定観念は捨てましょう!
人生1回きり。
固定観念で始めから諦めちゃうのはもったいないです。
人生楽しんだもん勝ちだし、やりたいことは諦めなくていいと思います。
仕事が好きなら続ければいい。
「私には無理」なんてこと絶対ないです!
誰にだってできます。だって自分の人生なんですから。
ただし、何でも一人でしようとするのは無理があるので、うまく周りを巻き込むといいと思います。
旦那さん、お友達、保育園など。
甘えすぎはよくないけど、Give & Takeであれば周りもちゃんと支えてくれると思いますよ。
諦めず、欲張っちゃいましょう!
インタビュー by 安原愛