今回のインタビューは、クックパッドで人事のフロントとして会社を支えるパワーママ鷲見さん。
自分のやりたいことを明確に持ちつつも「来たバスに飛び乗る」というしなやかさが、鷲見さんのパワーママな秘訣かも?!とお話を伺いながら感じました!
プロフィール
・氏名:鷲見美緒
・会社名:クックパッド株式会社
・職種:人事・採用担当
・ 簡単な経歴:東京外国語大学を卒業後、メーカーに入社するも、失敗した!と感じ4ヶ月で退社。その後インテリジェンスに入社し新サービス立ち上げ期の営業 職に従事。人事向けの営業をするうち、自身が事業会社の人事として会社の成長を支えたいという思いが強くなり、24歳で採用担当としてクックパッド株式会 社に入社。従業員数20名ほどの時代から150名ほどの現在に至るまで一貫して採用を担当。産休から復帰後は従来の中途採用に加え、新卒採用も開始。
・居住地:横浜市
・ご自身の年齢:30歳
・お子様の年齢:3歳
・ワークスタイル:フレックス勤務
現在のお仕事の内容を簡単に教えてください。
クックパッドの採用を担当しています。新卒・中途ともに、会社の将来を見据えてどういったひとを採用するべきか議論することから始まり、具体的にどこでど う認知を広め、出会い、クロージングするかのストーリーを企画設計・実行します。最近はチームメンバーも増えたので、チームとして大きな成果を出すことも 大きな課題です。
平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。
6:30 起床、犬の餌やり、自分の身支度
7:00 娘が起床。朝ごはんと身支度
8:00 自宅から徒歩5分の保育園に向けて出発
9:30 出社、デスクワーク、打ち合わせ、面接など
12:00 候補者の方や取引先の方とランチ
14:00 来客、打ち合わせなど
17:15 退社
18:30 保育園にお迎え、スーパーに寄って帰宅
19:00 夕食の準備、娘とごはん
19:30 娘と遊び、お風呂へ
21:00 娘就寝。家事と残務の処理を開始
24:30 就寝
出産して、何が一番変わりましたか?
時間の使い方と、ひとに何かをお願いすることがうまくなった気がします。
前者については、会社にいられる時間が限られるため、会社でしかできないこと (打ち合わせや面接など)を出社中に済ませ、帰宅して娘が就寝した後にメール処理や事務作業を行うサイクルにしました。後者については、共働きの核家族で 子育てを完結することはどうしても難しいので、たとえばお迎えをお友だち家族にお願いしたり、近所の方にちょっと家事を手伝っていただいたり、ということ が自然とできるようになりました。お願い上手になったことは、仕事にも活きているような気がします。言い換えると図々しくなったとも言えるのですが… (笑)
パパやご両親などとの家事・育児分担はどうしていますか?
主人も私も実家が遠いので、日常で両親の手を借りることが難しい状況にあります。ですから、気づいたほうが家事をするようにしています。私の仕事柄、帰宅が22時を過ぎることも週に2回程度ありますので、そのときは主人に保育園のお迎えをお願いしています。
ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うHappyなエピソードを教えてください。
育児では、自由にお金を使えること!好きなものを買いたいときに自分の判断で買えることはかなりhappyです!
仕事では、学生さんや中途の女性候補者の方に、クックパッドでのリアルな子育て生活をイメージしていただけることです。
育児&仕事をしていて一番大変なことは?
育児では、私は寝るのが大好きなので、寝不足がちょっとつらいです(笑)。
仕事では、それなりに時間の制約があるので、出張や夜の会食などの調整に少し時間がかかることでしょうか。
それをどうやって解決していますか?
お友達家族にお迎えを代わってもらったり、シッターさんにお願いしたりしています。シッターさんは、シッター会社を通すと高額になるので、直接探せるサービスを通して出会いました。ある程度お金で解決することに後ろめたさをもたないことをモットーにしています。
ベンチャー(インテリジェンス)から当時20名くらいだったクックパッドに入社し、それからずっと採用に責任を持たれている鷲見さん。インテリジェンスに入社されようと思ったきっかけ、そこからクックパッドに入社を決めたきっかけなどを教えてくださ い。
インテリジェンスに入社しようと思ったのは、とにかく人が元気で、時間も関係なくガリガリ働ける環境に身を置きたいと考えたからです。若かったので、投資 できるのは時間だけだなと思っていました。そこで私は人事の方向けに採用支援サービスを提案する営業職に従事していたのですが、人事の方とお話していた ら、自分が人事になりたくなってしまって。外部から採用のお手伝いをするのではなく、事業会社の担当として採用活動を行い、入社したひとが活躍していく姿 を見ていきたいなと強く感じたのが人事を志したきっかけです。そう思ったときに、未経験の採用担当者を募集していたのがクックパッドで、役員とお話するう ちにどんどん惹かれていって、エイっと入社を決めました。
現在、クックパッドは第二創業期とも言えるとのことですが、急拡大するクックパッドの中にいらして、鷲見さんご自身はどのような影響を受けていると思われますか?
どんどん変化を楽しむ性格になってきていると思います。私は青森の田舎で公務員家族に育って比較的保守的な子どもだったのですが、親が会う度に「あんたほんと変わったね、もっと臆病だったのに…」とびっくりしています。
出産は人事のお仕事にどのような影響がありましたか??出産後、人事のお仕事ってやりやすいですか?
いちばん影響があったのは、会社の窓口として、候補者の方にリアルなメッセージをお伝えすることで、入社を前向きに考えてくださる女性が増えたことです。 たとえば採用説明会で私が学生さんに「今3歳の子どもがいて…」とお話すると、皆さん一様に「えっ!?」という顔をされるのですが、おそらく出産後も採用 のフロントにいるということが、一般的には「大丈夫なの…?」と思われるからだと思います。それを、大丈夫だよ〜と自分の口で言えるのは、おそらく信憑性が あっていいのかな、と。人事の仕事は、社内外ともにひとを巻き込んで進めていく仕事なので、出産後に時間の制約ができたとしても工夫すれば続けやすい仕事 かなと私は思っています。
育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?
育児では、完璧主義にならないこと。
仕事では、周囲に協力してもらっているからこそ成り立っているので、感謝の気持ちを忘れない。ひとつひとつ恩返しをすること。
これからの目標を教えてください。
育児では、子どもの小さな興味を広げることを大切にして、一緒にわくわくしながら生きていくこと。
仕事では、来たバスに飛び乗りながら自分の可能性を広げていき、毎年来年の自分が楽しみになるような刺激的な毎日を送ること。
最後にメッセージを!
案ずるより産むが易しとはよく言ったもので、すべてはなんとかなるものだなと痛感しています。仕事と育児の両立は、世間で騒がれているほど大変ではなく、むしろ女性をイキイキとさせてくれる素晴らしいことだと私は思っています。
インタビュー by 千田 絵美