今回のインタビューは、食文化研究家、長寿美容食研究家のスギアカツキさん!
食文化研究家、長寿美容食研究家であり、人気ブログを展開するブロガーさんでもあり、女子SPA!をはじめ様々なサイトに連載を持つライターさんでもある、多彩なスギさん。人生の基本と言っても過言ではない?!「食」に真摯に向き合われながら、私が一番印象に残っているスギさんからの食へのアドバイスは、とにかく無理なく自分が楽しく、というものでした。そんなスギさんのママライフと、「食」について伺いました! (千田)
プロフィール
・氏名:スギ アカツキ
・職種:食文化研究家、長寿美容食研究家
・ 経歴:東京大学農学部卒業後、同大学院医学系研究科に進学。基礎医学、栄養学、発酵学、微生物学などを幅広く学ぶ。在院中に方針転換、研究の世界から飛び出し、独自で長寿食・健康食の研究を始める。TV、ラジオ、雑誌、ウェブなどの多方面で活躍中。人気ブログ も手がけている。
・居住地:東京都
・お子様の年齢 :1歳
・ワークスタイル:フリーランス
現在のお仕事の内容を簡単に教えてください。
世界中の健やかな『食』のあり方を追求しています。
特に、
・健康食(健やかな食)
・美容食(ずっとキレイでいる食)
・頭脳食(頭が良くなる食、頭がさえる食)
仕事としては、取材対応・撮影・原稿執筆・メディア出演などが主な仕事です。仕事をいただいたら、基本はお断りすることはしないようにしていて、お仕事先やサポートしてくれる関係者への感謝の気持ちをしっかり持ちながら、心を込めてお仕事させていただいております。
平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。
仕事のある日の例(不規則なので、決まったものはありませんが)
7時:起床
9時:子どもが起きる⇒身支度・食事
10時:外出⇒子どもとの時間
12時:買い物(仕事のスーパー研究も兼ねて毎日行きます!)
13時:一時帰宅⇒お風呂・昼食
14時:仕事スタート
18時前後:帰宅⇒料理しながら子どもと遊ぶ
19時:夕食
20時:お風呂
21時:子どもを寝かせる
21時以降:自宅での仕事(執筆作業など)
1時:就寝&授乳
3時、5時頃:授乳
「食」にご興味をもたれたきっかけやエピソードがありましたらお教えください。
ここでは語り尽くせないほど、長くなりそうです(笑)。
一つだけ絞ると、横浜でAPEC(アジア太平洋経済協力)が開催された際、準備を取り仕切った事務局長のお話をうかがう機会をいただきました。その際、
「世界の人々と純粋につながれるのは、「食」。だから、一番力を入れて準備したのは、「食事」です。」
というお話が印象的でした。それが一番大きなきっかけですが、小さなエピソードの積み重ねで今があるかもしれません。
ワーママの皆さんから「時間はないけど、栄養がありおいしい食事をなるべく心がけたい」というお声をよく聞きます。そんな皆さんに、日々のお食事に関してアドバイスをお願いします!
これは、実際に頑張るママさんにお会いしたい!語り合いたいテーマです。私自身が完璧にできているわけではありませんが、やっぱりいちばん大事なのは、 「探究心」と「楽しむ好奇心」なのかなと。例えば、ママ友から「ごはんの栄養素をこっそり強化するには、キヌアのパウダーは使えるよ!」と聞いたら、「よ し、やってみよう!」と、すぐにネット注文して試してみるとか、そういうことかもしれません。とにかく文章だと書ききれません(笑)。一緒に料理のワークセッションとかやりたいですね。
スギさんのおすすめレシピがあればぜひ教えてください!
お子様の年齢にもよるかもしれませんが、できるだけ家族みんなで同じものを食べたいですよね。そうすると、王道ですが、老若男女が安心して楽しめる「お好み焼き」でしょうか。子どもに食べてもらいたい栄養価の高い野菜を刻んで入れることができますし、忙しい時はカット野菜だって良いと思うんです。使う具材で好奇心を育んでいただきたい!
私のオススメ具材は、ブロッコリーや納豆。豆腐をくずして入れてもおいしいです。おどろくほど野菜がたっぷり食べられるメニューですし、ソース以外にもピザ味にしたりと、アレンジも楽しい。そして、たくさん焼いて冷凍もできる。小麦粉の代 わりに米粉、牛乳の代わりに豆乳が使えるので、アレルギー対応もしやすいですよね。
出産して、ご自身の内面では何が一番変わりましたか?
お恥ずかしい話ですが、「自分の未熟さを痛感した」ことかもしれません。30過ぎて、プライベートでの衣食住は、自分一人でできると勘違いして生きていたこ とに気がついたんです。育児をしていて困難やストレスに直面した時、すぐに家族に頼ろうとしたり、言い訳をしたくなる「弱い自分」・「責任感のない自分」 をたくさん発見しました。
子どもの誕生は、「真の精神的自立」の大切さを教えてくれました。今は日々、笑顔で努力の毎日です!
ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うhappyなエピソードを教えてください!
今夏、仕事も兼ねてですが、子どもを連れてイタリアに行きました。最初は、「長時間フライト、食事、10都市移動なんて無理だよ・・・」と心配の連続。と ころが、そんなことを一掃してくれる子どもの勇敢さを目の当たりに!濃い太陽や大自然、おいしい食事、心豊かな地元民との出会い・・・、その時に見せてく れた感動顔、笑顔が忘れられません。親子でチャレンジ・冒険することの大切さを実感できました。
それと、すごく些細な ことなのですが、私が仕事用にメイクやファッションコーディネートをすると、ジュエリーなどを触って、『ママ、キレイだね!』って喜ぶんです。1歳なの に!?と最初は驚きましたが、美しいモノに対する感度は、大人以上なのかもしれません!できるだけ、「キレイにしていたい」と意識させてくれる子どもに感 謝です。
育児&仕事をしていて大変なことはありましたか?それは何ですか?
小さな大変さはたーくさんありますが、一番大変なことは、「子供の気持ち・立場をおもんばかる」ことかもしれません。
自分が育児で大変!大変!と感じるのは、これはこれまで体験したことのない育児の難しさに直面するからなのでしょうが、きっとその時、子供の方こそ「超大変」なのではないか、って。もしかすると「大変」という概念を超えているのかも。
それをどうやって解決していますか?
喜怒哀楽、色々ありますが、まずは、子どもが泣いている時、私にしがみついてくる時、少しでも共感してみようとしています。そうすることで、親が感じてしまう「我慢」とか「忍耐」から少しだけ解放される気がします。
そうやって意識することで、すべてを理解できないにしても、子どもとの間に言葉を超えた絆が生まれ、自分も子どもだった頃の感覚を取り戻せる、思い出せるような気がします。
それと、子供は1歳なので、世の中的にはまだまだ「赤ちゃん」なのかもしれませんが、6ヵ月を過ぎたあたりから、「立派な少年」としてコミュニケーションす るよう決めました。その結果、私たち親子は、なんとなく「親友」のような関係に近いかもしれません。むしろ、感情や感性、発見、いたずら心などなど・・・ 毎日、子供から教えてもらうことの連続です(笑)!
育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?
育児:「子どもの人生」を「自分のもの」だと勘違いしないこと、でしょうか。まだまだ未熟なので、試行錯誤の連続ですが。
仕事:『感謝』と『努力』と『勇気』を忘れないよう心がけています。新しいことへのチャレンジにワクワクしながら、今いただいている仕事に感謝をして、しっかり向き合うこと、そして自分ができることを一生懸命やるのみ、です。そして、もっと進歩できるよう精進したいです。
これからの目標を教えてください!
食に関しては、広い視野を持って、世界中の食文化の探求を続け、楽しい情報発信ができればいいなと考えています。また、育児に関連したものだと、「ママと子どもが、本当に安全に楽しくおいしく食事ができるレストラン」を作りたいなという夢があります。
最後にメッセージをお願いします!
頑張っているママを癒やしてくれる、力を与えてくれるような社会になるよう、私なりにできることを模索中です。一緒に何かやってみたい!と賛同くださる方は、ご連絡ください!→ sugiakatsuki(@)gmail.com
インタビュー : 千田 絵美