今回のインタビューは、ミニマル・テクノロジーズ広報の佐藤菜摘さん!
創業2年のスタートアップに、同社初の女性&ママ社員として入社し、フレキシブルな働き方をされている佐藤さん。とっても爽やかで明るく、気持ちの良い元気さが魅力の佐藤さんは、ご出産後、専業主婦を経て再就職をされる際には、ご家族から意見があったり、保活が大変だったりと色々経験されていました。 (千田)
プロフィール
・氏名:佐藤 菜摘
・会社名:株式会社ミニマル・テクノロジーズ
・職種:広報
・ 経歴:広告代理店で最大手CVSの担当営業として5年間従事し、退職後2015年に出産、専業主婦を経て2016年2月から株式会社ミニマル・テクノロジーズで広報として働く。
・居住地:神奈川県相模原市
・ご自身の年齢 :29歳
・お子様の年齢 :1歳5ヶ月
・ワークスタイル:フレックス
現在のお仕事の内容を簡単に教えてください。
創業2年のITベンチャーで広報をメインにやっています。(少しだけセールスもやります)
最短5分でWEBサイトを多言語化できる「WOVN.io(ウォーブンドットアイオー) 」を運営しており、社内の半分以上が外国籍の人間です。その為ミーティングも英語が飛び交います。
元々広報という役職の人間がいなかったので、私が初めての専任となり、「スタートアップの広報」というとてもやりがいのある仕事をやらせてもらっています。
主にサービス認知を広める為の露出を考え、周りの広報さんからお知恵を頂きながら日々奮闘しております。シンプルで強力なコンテンツでありながら、今まで中々メディアへ取り上げられることが少なく、これから広報としてやるべきことが山ほどありワクワクしています。
今年はビックサイトで開催する大きな展示会への出展も2つあり、出展企画から顧客獲得までの全工程に携わりました。セールスもフォローという形でやっていますが、やはりユーザーさんの生の声を聞くことは勉強になりますし、なにより喜んで頂いた時はこちらも顔がほころびます。
平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。
6:30 起床
7:00 子供を起こし朝ごはん・支度
8:00 保育園へ
9:30 出社、新聞やネットでニュースチェック
10:00 ユーザーサポート
12:00 デスクで軽く昼ご飯(他社広報さんとランチに行くことも)
13:00 ミーティング・広報の仕事諸々
16:30 退社
18:00 保育園お迎え、買い物
18:30 帰宅、夜ご飯準備
19:00 夜ご飯
20:00 お風呂、明日の準備
21:00 寝かしつけ
22:00 家事、仕事の残り
23:30 就寝
創業2年のベンチャーとのこと。この会社で仕事したいと思った理由やきっかけを教えてください!
たまたま求人で見つけて応募。とにかく自由な社風と、フレキシブルに働ける点に惹かれました。前職が1クライアントとべったり二人三脚で、自ら動くというよりは来る球を打ち返す仕事だったので、スタートアップの会社でやるべきことは自分で考える、というスタンスにワクワクしました。
自分が本当に惚れているサービスを、各々がプロ意識を持って世界中に広めようとしている所がかっこよかったですね。
初めての女性でしかもママ社員さんということですが、働いてみていかがですか?また、周りとのコミュニケーションで気をつけていることがあれば教えてください!
保育園に入って最初の3ヶ月くらいは熱を出したり本当に休むことが多かったです。でも自宅勤務も可能で、他の社員ともSlackやSkypeでコミュニケーションは取れていたので問題なかったです。
自分が女性ともママともそこまで意識していなかったので・・仕事中は「佐藤菜摘」という一人の人間なので、周りと対等と思っています。私だけではなく、みな同じように働きやすいと感じていると思います。
もう少し英語ができたらフランス人とももっと深い話が出来るんですけどね・・英語頑張ります。
保育園へ預ける事に周囲の反対や不安はありませんでしたか?
うちの母は専業主婦で古い考え、なぜこのような小さい子を預けるのか?最初は猛烈に反対されました。
しかも私はその当時専業主婦で、就活と保育園探しを同時進行でやってました。
「私が働く事で息子には絶対寂しい思いはさせないし、私も一緒に成長するんだ」そう言い張って、まず今の会社に内定を頂いたのに、保育園は落ちに落ちて・・・
偶然二次募集で空きが出た保育園に入園が決まり(転勤により保育園辞退した人が出たのと、内定が出て私の点数があがった)、今では母も応援してくれています。
育児と家事と仕事が両立できるのか、自信はなかったけれど、やってみなきゃわからないと突っ走って今に至ります。主人や実家の支えがあって何とかなるもんですね。やっぱりやってみなきゃわからない。
専業主婦時代に「働こう!」と思われたきっかけは?また、ご主人の反応はいかがでしたか?
きっかけは、知合いがフリーで仕事を立ち上げて、そのお手伝いをさせてもらったことです。久しぶりにクライアントとの打合せの場に同席したり、提案資料を作ったり、お金を生み出すって楽しいし、人との繋がりって素敵だな、と改めて思いました。
あと前職では考えられなかった「自宅で仕事が出来る」というのを体感できたことが大きかったです。
私の昔からの夢でもある「パン屋」になりたい、と仕事を辞めることにした私を応援してくれるような主人なので、この時も快く背中を押してくれました。
ご主人との家事分担はどのようにされていますか?
主人は雑誌の編集者という仕事柄、平日は夜遅く、休日も仕事や、出張も多いです。そのため、ゴミ出しだけ主人で、基本は全て私が行います。といっても全てにおいて60点を合格点としています。主人が休みの日は普段手の回らない部分まで掃除してくれるので助かります。
出産して、ご自身の内面では何が一番変わりましたか?
自分のことと同じくらい(それ以上?)に面白いことができました。1日中見てても飽きないし、時間があっという間に過ぎることに驚く。
ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うhappyなエピソードを教えてください!
出産した時は専業主婦で、この子が幼稚園生になるくらいまでは働かないと思っていました。でも子供はもちろん目に入れても痛くないくらい可愛いのだけれども、自分も可愛かった(笑)。お互いまだまだ成長段階なんだから、自分も挑戦しなければと思いました。今の会社はIT・英語・広報、すべて未知の領域で・・ 久しぶりに本をたくさん読んで刺激的な毎日を送らせてもらっています。
全てにおいて初心者の私に、会社にとって大切な「広報」という仕事を任せてくれて、それはそれは気合もやる気も入ります。
まだまだ結果は出せていないですが、何事にも挑戦しようとする好奇心はこの仕事をしていなければ味わえなかったな〜と思います。
夏休みに息子と2人で香川に旅行に行ったのですが、これも仕事のおかげで行動力がついて(資金力も増してw)なし得たことかな、と思います。この4日間は久しぶりに小さな相棒とのんびり朝から晩まで向き合えて、本当に素敵な時間でした。
育児&仕事をしていて大変なことはありましたか?それは何ですか?
どうしても、保育園帰宅後に甘える息子と、早く夕食の準備をと焦る私との間にバトルが生まれます。度々泣かせてしまうことも・・
あとは広報という仕事柄、夜の交流会や勉強会になかなか参加できないのが悔しいときもあります。
それをどうやって解決していますか?
まず夕食はパルシステムと、休日作り置き冷凍で乗り切っています。なるべく息子と遊ぶ時間を増やすようにしています。その為メニューの内容が酷いときもありますが、お腹がいっぱいで幸せ!になればオッケーとしています。
夕方以降の仕事は実家の母の強力を得て、保育園のお迎えからお願いする時も月に3、4回あります。実家が近いので協力にとても感謝しています。
育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?
育児:1人の人間として個性を認める。危険なこと以外はやらせてあげる。
仕事:自由に何でもやらせてもらえるからこそ、結果を意識して責任を持つ。
これからの目標を教えてください!
まずは広報として実績を残すこと!このサービスを世界中に広めたい。(そして広報のおかげと言われたい・・w)
5年後くらいには昔からの夢であるパンと朝ごはんをキーワードにお店をやりたいと思っています。妄想は膨らむばかり。
最後にメッセージをお願いします!
頭で考えることも大事ですが、足や手が先に動くことがあってもいいと思います。
立ち止まって考える時間は勿体ないから、動きながら考えればいいかな、と。
失敗も成長の糧になりますもんね。やらない事の方が怖いです。
子育てって絶対大変なんですけど、これ以上に面白いことってないかもしれませんね。
インタビュー : 千田 絵美