スタートアップ界隈の盛り上げ役、サムライインキュベート社で、エンジニアから何でも屋もこなし、かつ3児のママでもあるパワーママ。
仕事に育児に物凄いタスク量をやりくりしている阿部さんの、リアル感溢れるインタビューです!
プロフィール
・氏名:阿部 愛
・会社名:株式会社サムライインキュベート
・職種:システム戦略担当
・簡単な経歴:
高校卒業後、専門学校のOJTでポスプロに就職
→SEに転職
→1人目出産
→3ヶ月後に復帰
→2人目出産
→1週間後に復帰
→3人目出産
→切迫早産で入院、退職
→3人目出産
→出産から3ヶ月後、時に今の会社から仕事の依頼、受ける
→2011年サムライインキュベートに
・ご自身の年齢:松坂世代です
・お子様の年齢:4歳女、7歳男、10歳女
現在のお仕事の内容を簡単に教えてください。
コーディング、プログラミング
Samruai Startup Islandの運用
Samurai Incubate主催の大規模イベント運営
Web Director ()
その他、DTPなど持ってるスキルを時と場合に応じてフル活用させて頂いてます。
平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。
6:30起床 朝食&弁当作り、家事
↓
7:00 子供たちを起こす、朝食
↓
9:10 次女を幼稚園に送る
↓
10:00 出社
↓
18:00〜19:00 退社
↓
19:00〜20:00 実家に子供たちを迎えに行く
↓
21:00 子供たちをお風呂に入れる
↓
22:00 子供たちを寝かしたあと、旦那と喋ったり、仕事したり家事したり
↓
25:00 睡眠
出産して、何が一番変わりましたか?
自分に対する執着心が減ったことです。
自分のやりたい事をやったり、どんな風に人に見られたいかとかそういう意識だけだったのに、
子供達がよく育つ為には自分はどんな事をしたら良いだろうという気持ちがプラスされたなと思います。
ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うHappyなエピソードを教えてください。
仕事をしているから生きていける。という意識が子供たちについたことと、
仕事を通じて出会った人たちが、子ども達とご縁が出来て、私だけでは到底ムリな体験を子供たちにさせてあげられたことです。起業家さんの事業を通しての体験もあるし、面白いイベントの情報が入ってきたりするので、そこで参加してまた新しい経験が出来たり。それに私もついてって色々な勉強させてもらってます。
育児&仕事をしていて一番大変なことは何ですか?
3人居るとダブル、トリプルブッキングは日常茶飯事です。
重なっている場合は優先順位の高い方をとり、他を切り捨てるので諦めもつきますが
大変なのは微妙に時間が重ならない予定が立て続けにあるとき!
それをどうやって解決していますか?
基本、学校や習い事の予定はお手紙でもらうので、まずカバンに突っ込んで、
空いた隙間時間にスマホからカレンダーに予定を入力して行きます。
早めに予定がわかるものをどんどんカレンダーに入れていけば
誰かにお願いしたり調整が効かせたりと準備ができます。
ポイントは、子供たちができるだけ自分で動けるように準備すること。
とは言え、ギリギリ迄わからない予定もあるし、病気に怪我もあります。直前にバタバタすることも多いです。
旦那と振り分けつつ、おじいちゃんおばあちゃんに送り迎えのサポートをしてもらうことも。
上二人が小学生になり、自分で行動してくれる事も増えてきたので最近はだいぶ楽になりました。
育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?
どちらも笑顔と感謝の気持ちです。
23歳で出産(若!)、3人のママの阿部さん。早く出産すること、どうですか?
それはもう、物理的に回復が早いことです。最近体力の衰えを実感してきたのでしみじみ思います。
なんか素っ気無い意見ですね(笑)。もう一つよかったと思う事があります。
それは早く出産した事で「もう自分はこうやって生きて行こう」っていう覚悟がついたことです。
20代前半の私は精神的に成熟していませんでしたし、将来像もフワフワっとしてました。
でも、そこに理屈なしに育てていく気持ちと、その為に自分がもっと
成長しないと行けないという気持ちが芽生えたのであれこれ方向性を悩んだりする必然性が無くなった。
覚悟を決めたら自分がどうしたいかを考えて、決めて、また考えて、動く。
その積み重ねが現在につながり、今とても楽しいので私は早く産んで良かったなって思います。
3人のママでスタートアップでお仕事。激務なイメージですが、どうやりくりしているのですか?
もうそれはそれは、家族と会社と学童と幼稚園のお陰です。あと世にでている文明機器達のお陰。
パソコン、スマホ、食洗機、乾燥機。配達サービス、あげればきりがありません。
それと、自分の体調の変化に敏感でいること。変化を感じ取ったらすぐに対策をとって、
スピードダウンする事はあっても倒れないように心がける。
あと自分の場合はメンタル面での負担が低くなればなるほど、頑張れます。
頑張れるというか、余裕がうまれれば発想が浮かび、発想を実現しようと頑張る事で
モチベーションが上がって楽になれます。
だからしんどいなーって思ったらすぐ、どうやったら楽しく出来るかの仕組みを考えます。
家事をやる時は好きな歌をヘッドホンでガンガンにかけて歌いながらやったり、
単純に寝れば疲れ取れるよ!って時は、寝ます。限られた時間で最大のパフォーマンスを出せるように、寝る前にストレッチしたり、頭の中を空っぽにする事を心がけたりしながら。
子供の宿題を見る時はイライラしないように子供が可愛いと思える萌えポイントを探します(笑)。
ちなみに逆に旦那は追い込み追い込まれてやる気を出すタイプなので、それを子育てに当てはめたとき
良く議論になります(笑)。
在宅でお仕事されていた期間もあったとか。エンジニアだからできたのでしょうか?
会社に所属している時には
朝 始業のメールをし、
昼 家でプログラム書いたり、ドキュメント作って
夕 終業のメールで送る
という時期がありました。子供が0〜1歳くらいの時だったと思います。
納期を守りさえすればどんな風に時間使ってもいいよというスタンスだったのでありがたい反面、
自分で決めて時間を区切って作業するのは始めのうちは中々うまく行きませんでした。
ここも失敗を重ねて徐々に出来るようになってきました。
あとはアルバイトでパソコンの先生になったり、HP制作したり、チラシを作ったりしていました。
Facebookから仕事場の楽しそうな写真が流れてきます(笑)なぜ、スタートアップでお仕事しているのですか?
スタートアップ界隈の人は相手の事をちゃんと肯定してくれる人が多い印象があります。
ものすごく責任感があるからかな?
サービスだけでなく、それを作る人たちの人間性や取り組みも本当に面白い。
とても良い刺激を貰えます。
面白いなと思ったスタートアップのサービスは子供達に話したり、使わせたりします。
子供たちにこんな面白いものがあるよ!と伝えられる事がいいですね。
そうするとそれを作った背景を質問されたり、自分だったらこんな事に使ってみたい、
みたいな話も出てきて会話が弾みます。
Samurai Venture Summitでも裏方大活躍!働くママをお子さんたちはどう見ていると思いますか?
ママ、お疲れさま!って言われてます(笑)。
子供が産まれる前は、働いていて子供が寂しいって思うかどうかが気になっていたのですが、
いざふたを開けてみると、あんまり気になりません。
実際のところ、どう見えてるんでしょうね?全然わかりません。
自分では仕事って大変だけど面白いんだよと伝わるように頑張っているつもりです!
家族の協力体制、パパの育児参加はどうですか?
私の両親の協力体制はバッチリというか、本当に私が甘やかされている位に
思っていて、本当にありがとうしか出てきません。
父は「育じい」なので、子供たちの勉強も見てくれます。
夫は毎日の洗濯と私の苦手とする運動能力の向上を計ってくれてます。
ワーママであることが、ママに活かされるシーンもありそうですね。
PTAの仕事では普段のスキルを生かした事をやらせて頂く機会が多いです。
その辺りの仕事はどちらかというとパパさんがやる事が多いようで、小学校に入ってからは
パパ友さんが沢山出来ました。
勉強熱心な阿部さん。最近は何に興味があるのですか?
来年から娘と英語を頑張ろうと思います!
阿部さんの野望を教えて下さい!
20代のうちに3人産んでいるので、40代に入ってから バリバリ仕事するのが私の野望です。
よく働いていると行ってくださる方もいますが、 現在の状態は子育てを最優先した結果であり、 子育てしている最中だからこその感じる所を活かして 仕事をしています。それは楽しい作業ですが、 仕事の醍醐味は味わいきれてないと思っています。
周りに子育てが一段落してから カッコイイよく生きている憧れママさんがいて、 40過ぎてからだな☆と密かに今からワクワクしてます。
最後にメッセージをお願いします!
親になって10年、自分と自分の周りの人の変化なしには頑張れなかったと思っています。
よく、人を変えるよりも自分が変わったほうが早い。という話を目にします。
確かにその通りだと思います。
しかしその前にその人は本当に変わらない人かどうか試すべきです。
相手を変えようと言う意識は持ったほうがいい、という事です。
無理に変える必要はないけど、そこに変えたい何かがあれば、
変えるために自分がやるべき事があると思います。
そしてどうぞお元気で!
インタビュー by 椿