パワーママプロジェクトでは、かねてよりご希望の多かった関西支部をこの度立ち上げることになりました。(関西支部立ち上げの詳細はこちら。)
関西支部立ち上げの第1回のインタビューは、キャリアコンサルタントの井本七瀬さん!関西支部のコアメンバーとしてこれから関西を盛り上げていただければと思っています!
プロフィール
・氏名:井本七瀬
・会社名:人材系
・職種:キャリアコンサルタント/教育研修指導
・簡単な経歴:
新卒で現在の会社へキャリアコンサルタント/営業職として入社。
新規チーム立ち上げや採用プロジェクトなどを経験。5年目でチームリーダーとしてマネジメントにも従事。
その後産休・育休を経て2013年より職場復帰。
・居住地:兵庫県
・ご自身の年齢:31歳
・お子様の年齢:2歳半
・ワークスタイル:時短勤務、正社員
現在のお仕事の内容を簡単に教えてください。
現在はこれまでの経験を生かし、キャリアコンサルタントや営業、ビジネスパーソンとしての考え方などを体系化する形での研修企画や、直接のメンバー指導(営業同行や各案件のアドバイスなど)が主な仕事です。
その他には業務改善をはじめ、組織の課題解決に必要なプロジェクト参画や自社の採用の面接官トレーナーも兼務しています。
実はこんな仕事をしている人は社内にはいません。
育休中に学んだり、考えたりしたことを社内で活かしたくて、復帰前に上司にプレゼンし、新たなポジションとして作っていただいた仕事です。
平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。
6:30起床、朝食作り&洗濯
7:00 朝食
8:15 家を出る
8:30 保育園到着
9:00 カフェで朝食をとりつつFBやその他情報収集タイム
9:30 出社
17:00 退社
17:40お迎え
18:00 帰宅、夕食作り
18:50 パパと3人で夕飯(夕飯の後片付けは旦那さん担当)
19:40息子&パパお風呂タイム
20:00息子・トーマス鑑賞タイム20分程度(その間に入浴)
21:00 寝かしつけ
21:30 プライベートタイム*
23:30 就寝
(*寝落ちした場合は23時頃に起きて、1時くらいまで活動することも)
*プライベートタイムにすること:雑誌を読む。テレビを見る。旦那さんと会話。やりたいことリスト(仕事で今後やりたいこと、プライベートでやりたいこと、行きたい場所、会いたい人、読みたい本を思いついたら書きとめているリスト)を処理する
出産して、ご自身の内面では何が一番変わりましたか?
とにかく「子供が大好き」になったこと。
自分の子供だけでなく、世界中の子供をかわいいと思える自信があるほどです(笑)
ご主人との家事・育児の分担はどうされていますか?
なんとなく決まっている分担は「料理が基本的には私が、後片付けは夫が」くらいで、後はお互い協力しながら、その時にできる人がやればいいというスタンスでやっています。それは、仕事も家事も育児も、もちろん自分の時間も全てに感動や喜びがあり、それを夫婦共に楽しみ、シェアしたいと考えているからです。また、効率的に家事をするには、どうしたらいいかを二人で考えたりもします。お互いのスケジュールを把握できるように、アプリも最近導入しました!
実際、夫は子供のお風呂、食器洗い、部屋の片付けや掃除機がけ(土・日)をしてくれています。負担の割合で言うと、今は私が時短のため、私6:夫4ですが、最近「朝ごはんづくり」を申し出てくれ、私の分担領域まで蝕まれ始めています(笑)
ワーク・ライフバランスコンサルタントの資格をお持ちということですが、取得しようと思ったのはなぜですか?
私は、入社3年目に結婚したのですが、当時の私は、結婚したら家事をやらなきゃ!と、なぜか当たり前のように思っていたんです。結婚のイメージというのがよく分かっていなかったし、気負っていた部分があったのかもしれません。それで、早く帰って夫の夕飯を作るために、今まで遅くまでやっていた仕事をどうしたら「成果を落とさずに」早く終わらせて帰宅できるのかについて、考えるようになりました。
当時の私は営業職でチームリーダーをしていたのですが、チームのメンバーの女の子たちも、毎日遅くまで仕事をしていて、「結婚後の生活がイメージできない」と言っていました。そんな時、一冊の本に出会いました。
株式会社ワーク・ライフバランスの小室淑恵さんの「6時に帰るチーム術」です。
この本を読むまでは、「ワーク・ライフバランス」という言葉には、「仕事はほどほどに」とか「女性の権利主張」みたいな、あまり良くないイメージを持っていました。でも、実はそうではなくて、生産性という観点から、これまでの労働時間が長ければ長いほどいいというような、非生産的な働き方を変えていくことで、「会社も労働者もよりよい成果が出せる」ということを教えてくれた本でした。
本の中には具体的な取り組み例が多くあったので、どんどん試してみました。現在も社内でこの時私が始めたことが仕組みとして継続されていることが多くあります。当時は週2回は夕飯を作り、1回は思う存分残業し、残りの2日は臨機応変に!というルールで取り組み、両立させていました。
そんなわけで、すっかり小室さんのファンになり、育休中のタイミングで講座を受講し、資格を取得しました。
育児休暇から「バージョンアップ」して復帰したかった。会社に対して何かしらのお土産(成果)を持って復帰したかったのも理由の一つ。
出産でキャリアが中断されてしまうと考えるのではなく、ブラッシュアップの期間としてとらえる。実はこれも昔、小室さんのセミナーで聞いたことでした。
学ぶ中で、今の仕事内容の構想が湧き、現在に至っています。まだまだ「生産性向上」や「ワーク・ライフバランス(本当はワークライフシナジーのほうが近いのですが)」を組織内で成果に結び付けられる取り組みは出来ていませんが、上位者へその必要性について訴えてきた結果、少しずつ認知されるようになり、取り組みが始まっていることもあります。
ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うhappyなエピソードを教えてください!
基本的には「ワーママ」であることがHAPPYです。仕事も育児もどっちも楽しませてもらっているので。
・育児では・・・人生で一番やってよかったことは子供を産んだことだと思っています。
子供を持って、知らなかった世界や新たな世界が広がりました。「あ、飛行機」「見て~どんぐり~」など子供に言われなければ見えてなかったものとか気づきもしなかったものが本当にたくさん。そのおかげで社会とか地域とか教育とか、自分の中で新たな興味の分野やテーマが広がりました。
・仕事では・・・インプットしたもの、気づきをアウトプットできる場があること。
目に見える形で成果や評価として返ってくること。仲間がいること。
育児&仕事をしていて一番大変なことは?
それをどうやって解決していますか(していこうとしていますか)?
最初は初めての子育てで、今まで好き勝手働いて、自分の時間を使ってきた分、いろんなことに制限を感じて、しんどかった時期もありましたが、今は大変だと感じることがほとんどありません。
それは、そのような環境が作れるように、まわりに発信してきたことが大きいかもしれません。一人で抱え込まない、一人で解決しようとしないことは大事だと思っています。と言うのも、問題を解決するためには、「当事者」の頑張りだけではなく、「理解者」の存在も必要だと思うからです。
ただ、時間的制限のある「当事者」が、周りに対して何かを「発信」した場合、自己主張にとられてしまうかもしれませんよね。
ですので、もっと大きな視点から、相手にとってメリットがある形で発信するように心がけています。
今は、そんな理解者のおかげで、どちらも楽しんでる私があります。感謝です。
育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?
・育児では・・・毎日大好きと伝える。一緒に楽しむ。たくさんの人に関わる(多くの人に育ててもらう)
・仕事では・・・当たり前を疑って壊す。価値を生み出す
これからの目標を教えてください。
・育児では・・・「自分で選択する力」を育てる。
・仕事では・・・「人を活かす」をテーマにした仕事をもっと大きな視点からやりたい。
そういう部署を新たに設立して「戦略的な人事」に携わりたい。「女性活用」もその一つ。
サイトを覧の皆様(ワーママ仲間)にメッセージをお願いします!
「欲張りな女性が日本を救う」と思っています。
私自身、これまでにパワフルなワーママ仲間に出会い、励まされたり、変われたりしたことが多くあります。
関西のワーママ達にとってもこのサイトがそんな意味を持てるよう、運営していけたらと思っています。
これからよろしくお願いします。
インタビュー by 安原愛