今回のパワーママインタビューは北海道から!
札幌でMRとして活躍中の牧野理絵さんです。
もともとは東京、関東圏中心にお仕事をされていましたが、ご主人の転勤に伴って一度は退職を決断。その後、北海道で再就職をして現在に至ります。とはいえ、北海道での再就職や保育園事情など、東京とは異なる事情に戸惑い、苦労も多かったそう。
さらに、ご自身のお仕事とお子さんの保育環境の確保からご主人との週末婚を選択されています。そうしたご経験やさまざまな工夫を多岐にわたってお伺いしました。
MBAの取得のために大学院での勉強もスタートしたところという牧野さんのバイタリティーに富んだインタビューです。
プロフィール
・氏名:牧野 理絵
・会社名:大手外資系企業
・職種:MR職
・簡単な経歴:
2001年 大手外資系製薬会社に入社。埼玉県で営業(MR職)
2006年 東京、関東首都圏のマーケティング
2010 年 医療用医薬品の治験開発
2012年 夫の転勤で一度退職.
2014年 再度製薬業界へ復職。札幌にて営業(MR職)にて現在に至る。
・居住地:北海道札幌市
・ご自身の年齢 :37歳(1977年生まれ)
・お子様の年齢 :5歳(2009年生まれ)
・ワークスタイル:フルタイム、フレックス制
現在のお仕事の内容を簡単に教えてください。
医薬情報担当者(MR:Medical Representative)として医療機関を訪問し、医療関係者に医薬関連情報を提供しています。医療現場では、近年刻々と診断や治療方法が多様化し、次々に新薬が発売されます。顧客ニーズ、スケージュールを詳細に把握する事で多忙な医療関係者へ効率よく情報提供する事に努めています。また日々自社製品関連知識を補完していき専門性を高め、コミュニケーション能力を磨いています。この職種の魅力は、自らの企画や提案、交渉力で担当エリア、担当の顧客施設をマネージメントする事が出来る事です。
平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。
3:00 起床
3:30 夕飯分の食洗機を回し、洗濯機を回しながら、幼稚園お弁当、夕飯の準備、ベビーシッターさんへの申し送り書作成
4:00 ビジネススクールの予習・復習
6:00 メイクなど身支度
6:30 息子起床
7:15 eテレを一緒に観る
7:30 朝食
8:00 お勉強(ドリル1冊)出来たらバイオリンの練習
8:30 登園、出社
15:00 息子帰宅、その後ベビーシッターさん or キッズデュオ
18:30 ママ帰宅
19:00 お風呂
19:30~20:00 絵本タイム後、就寝
工夫1:延長保育の無い幼稚園の為、幼稚園後はベビーシッターさんや託児付きの英語スクールに行っています。1日の活動量が多くお昼寝をしていないので幼児の体力には限界があり、十分な睡眠の確保が重要になります。ですので、私が帰宅した際には夕飯を食べ終わっている状態にしています。食事を一緒に取る事が出来ないのは寂しいですが、この時期の睡眠が非常に重要である事を小児科医にご指導頂き、ベビーシッターさんに食べさせてもらっています。その為、毎日幼稚園のお弁当と御夕飯を準備した状態で出社しています。
工夫2:夜は息子と一緒に就寝し、10時から2時の成長ホルモンが分泌される時間帯に良質な睡眠を取る事で美容や健康に留意しています。
工夫3:息子が寝ている時間帯に家事や自分の身の回りの事を完了させ、息子が起きている時間帯は一緒にTVを見たり、食事をしたりと同じ時間に同じ事をして時間を共有する様に心掛けています。息子が一人で何かをやっている。という状況は作らない様にし、常に寄り添うようにしています。
工夫4:幼稚園の送迎が日々変わるため、週末に翌週の送迎表を作成しています。幼稚園の先生にお渡しして息子が確実に次の保育者へ受け渡しされる様に努めています。朝もその日によって私がバスに乗せたり、ママ友に預けてバスに乗せてもらったりと、変動的で複雑です。
ご主人の転勤に伴い、以前お勤めだった会社を退職されたと伺いました。迷いはなかったですか?
正直、迷いました。
私の人生の中で仕事を辞めるという選択肢が無かったからです。
これまでのキャリアも社内の人脈もありました。
しかし、当時仕事面では、ワークライフバランスが良くなかった事、職場の人間関係が良くなかった事がありました。一方、家庭面では、息子の年齢を考え家族が一緒に居る事が重要(転勤に連いて行く)である事がありました。私は仕事面と家庭面を天秤に掛け、家庭を優先させました。が、結果的には夫は単身(札幌から1時間半ほど)なので週末婚(
今回、思い切って退職という道を選び、ある意味人生をリセットしました。仕事から解放されることでこれまでの張りつめていた緊張感やストレスから解放された時は何とも言えない開放感でした。一瞬、専業主婦になろうかな。とも思いました。が、その後やはり空虚感が襲ってきました。このリセットで私自身に仕事が必要である事を再認識する事が出来ました。また多くの専業主婦のママ友も出来ました。ワーママと専業主婦との育児に対する考え方の違いに当初戸惑いました。その様な経験を通して、私自身は仕事が生き甲斐であり、仕事をする事が私らしく居られるツールでもあると分かったのです。そのお陰でこれらのパワーが原動力となり、札幌での再就職に繋げる事が出来たと思います。
札幌での再就職は大変でしたか?
大変でした。
エージェントの方からも、東京と札幌を比較したら、札幌の仕事の数はゼロに近いと言われました。実際に東京では、いくつかのオファーを沢山頂いておりましたが、札幌では希望する職種がない。という状況でした。が東京で頂いていたオファーを頼りに札幌での仕事に繋げました。
お子さんの保育園の転園は大変でしたか?(札幌での保活の様子が東京と比べてどう違うかなどありましたら教えてください)
保育園の数が少なかったです。特に認可の保育園は徒歩圏内には無い状況。無認可や認証保育園は、箱の中でただ見ているだけという感じの粗悪な保育環境の保育園が多かった印象です。(全てではありませんが。東京では無認可や認証の保育園はむしろ保育料は高くなるものの様々なオプションがあったイメージでしたが、札幌では全く異なりました。)冬の雪を考えて、近くに保育園が無いのなら送迎に時間をロスしてしまうと考え、自宅近くに送迎バスがある幼稚園に決めました。しかし、東京同様年度途中の入園は困難でした。プレ保育に入っていないと入園が出来ないなど、多くの制約がありました。(札幌は車社会であること、また特に中央区はワーママが少ない。)
ご主人との家事・育児の分担はどうされていますか?
平日は母子家庭で、週末婚ですが、週末は洗濯や食器洗いなどは主人が積極的にやってくれています。
例えば、洗濯物を回して干すのは夫、取り込んで畳むのは私。
食洗機にセットするのは夫、食器棚にしまうのは私。
お互いの洗濯、食器洗い、という家事のゴールが異なっているので当初はぶつかりました。夫は干して終了、洗って終了。という感じで、、、、、、、。
それでは終わっていない!というのが私のいい分。洗濯は畳んでタンスにしまって終了。食器は食器棚にしまって終了。それなのにゴールがお互いに違ったのです。だから、敢えて、一つのアクションを行程で分担する様にしました。そうすることで、スムーズに分担が出来る様になりました。
出産して、ご自身の内面では何が一番変わりましたか?
子どもに全く興味が無かった私でしたが、今は誰の子どもでも本当に可愛くて仕方ないです。子どもが小さな身体で一生懸命に様々な事をしている姿が微笑ましく愛おしいです。
ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うhappyなエピソードを教えてください!
・育児では・・・仕事をしている女性の姿を間近で見せられる事。ママのお仕事を一緒にしたい!一緒にお仕事に行きたい!と言ってくれるととても嬉しいです。
・仕事では・・・一人でマネージメント出来る時間が生まれる事、その事で育児から解放され一人の時間が作れる事が何よりも良かったと思う。特に日々のランチは一人、または同僚とゆっくり向き合える時間でとてもHappyです。
育児&仕事をしていて一番大変なことは?
・育児では・・・トラブル(病気・発熱、振替の休園日、いきなりの午前保育)が発生した時。
・仕事では・・・残業が発生した時。
それをどうやって解決していますか(していこうとしていますか)?
基本的には家族でカバー出来る様にしています。それが無理ならベビーシッターさんです。夫に出張エリアから一時帰宅して対応してもらえないかを交渉し、それが無理であれば、ベビーシッターさんや、義母、AsMamaというサイトを活用しママ友に保育をお願いしています。
育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?
・育児では・・・前述しましたが、一緒に居る時間は寄り添う、同じ時間に同じ事をして時間を共有し、子ども目線で接する事を大事にしています。
・仕事では・・・育児によって制限される仕事のしわ寄せを最小限に出来るようタイムマネージメントをしっかり行っています。ただ、無理な事や物理的に困難な場合はヘルプの相談を素直にする事も重要と考えています。現在の職場は非常に理解が深いのでその様な相談も快く受けて頂ける事に本当に感謝しています。
これからの目標を教えてください。
・育児では・・・息子から何でも相談され何でも話してもらえる母親になりたいです。そして尊敬される親を目指します。
・仕事では・・・MBAを取得し、ワーママ管理職を目指したいです。
サイトを覧の皆様(ワーママ仲間)にメッセージをお願いします!
子どもが居るからこそ、障壁や難局があっても大変な仕事を乗り切れることがこれまで沢山ありました。沢山の葛藤がある中で日々一番良いと思うバランスで切り抜け、こなしていくワーママのパワーはどんな力にも負けないと思います。だからワーママはキラキラ輝いているし人生をenjoyし満喫している方が沢山いると思います。そんな出会いからも私自身沢山励まされました。
地方で奮闘するワーママとして、ワーママやこれからワーママを目指す方々に少しでも何か発信することがこれからも出来たら良いなと考えています。
その為にも私自身ももっともっと育児に、仕事に、勉強に、妻に頑張っていきたいです!!!
インタビューby 柴田 広夢