第4回となったパワーママ関西のイベント。今回は初のパワーママNightを7月18日(土)に開催しました。「パワーママNight~ママ・リーダー活躍サミット~」と題し、「ママでも管理職になれる?」をテーマに女性リーダー育成に関わる専門家によるテーマトークや実際に企業で管理職として活躍する方をお招きしたトークセッション、参加者の方々との交流会を行いました。
以下は当日のスライドです。事前に実施したアンケート結果もありますので、ぜひご覧ください。
大内章子先生によるテーマトーク「リーダーシップについて」
第一部として、まずは関西学院大学大学院大内章子先生に「リーダーシップ」についてお話いただきました。
大内先生も2人のお子さんを持つママさん。親しみやすい口調ながらも、理論的なデータに基づき、男性と女性の強みの違い、リーダーシップは一つじゃない、など様々な観点から「ママも管理職になれる」というメッセージを届けてくれました。
リーダーシップとは「人々の心を一つにする働きかけ」を言うそうです。
だから組織の中での役職者だけに用いるものではないんだそうです。そう捉えると解釈の範囲は一気に広がります。
なるほど~と感じたのは、女性と男性の間で強み弱みの違いがあるのは当然であり、女性が弱いとされる、大きな視野で問題を捉えるといった”ズームアウト”の力を鍛えること(ビジョンの設定など)が、今後ママが管理職となることのポイントとなる。また自分の持っている経験は「私だから持っている経験」と自信を持ち、日々の経験で自分を作っていくこともまた重要だというお話でした。
参加者の皆さんも非常に熱心にメモを取られていたのが印象的でした。
先輩管理職ママによるトークセッション
続いて、現在実際にご活躍されている先輩管理職ママによるトークセッション。
ご登壇頂いたのは、パナソニック株式会社の川原理恵子さん、三木商行株式会社の高坂一子さん、株式会社サイバーエージェントの野口和さんの3名。管理職ママの本音をたくさんお伺いすることができました。実体験に基づくお話というだけに、頷いてしまうお話ばかり。
トークセッションは2つのテーマトークに沿って進行。
トークテーマ1「どうやって今のチャンスを掴んだのか」
3名それぞれがそれぞれの観点でお答えいただきました。いくつか印象的だった答えを挙げています。
・とにかくどんな依頼も断らなかった。出来ないではなく、まずはやると決めて、どうすればできるのか。それを考えてやってきたことが今に繋がっている。
・どうせ働くなら・・と考え、社内でできたばかりの職掌変更制度に申し込んだ
・やる以上の成果は必ず出す
・仕事では徹底的にポジティブ女でやってる
・ゼロベースの仕事が自分は得意だったことが会社からすれば重宝される部分だった
皆さんそれぞれお立場もお仕事内容も違うのですが、共通していることは、「ママとして仕事をしているわけじゃない」ということ。
この言葉にはぐさーっときました。
”ママをしながらもこんなに頑張っている”ということを評価されたいならそれでもいいが、仕事として成果を出したいのであればママであることは関係ない。仕事においての評価だからと。
”単純にいい仕事をする”ってことに向き合った結果、道が開けたり、新たなステージやチャンスが巡ってきて、今があるんだなと様々なお話、メッセージからそう感じ取ることができました。
トークテーマ2「家事・育児との両立はどうしてる?」
このテーマについては「周り(ご近所やママ友)の協力得る」「親族に甘える」といった意見が多かったです。
家族に頼る際はお金を払って仕事として依頼しているという意見もありました。あえてそうすることで気持ちよく頼ることができるのかもしれません。1人でがんばるのではなく周りを頼ってみることも仕事・家事育児を楽しむコツなんですね。
またこの”両立”において、問題になることに日本の「性別役割分担意識」や「3歳児神話」の話も出ました。
所謂「男性は仕事、女性は家庭」と「子供が3歳になるまでは母親がそばにいなくては」というもの。この二つの考え方が文化として根付いていることが意識的な妨げになっているのではというお話でした。
特に3歳児神話については、「あんなものない。実体験から全く感じない」とのこと。いろんな人に育ててもらったおかげでうちの子はめっちゃいい子に育ってくれてると親ばかな一面も見せてくれました。
そのほかにも「今日は特別に・・・」とぶっちゃけ話をたくさん披露してくださいました。全部載せられないのが残念なくらいです。
しかし、とても輝かしい3名にもはやり落ち込んだりうまくいかないこともあったとのこと。
・その際は潮目と思って割り切る
・うまくいかない時期もある。かといって腐らない。チャンスは必ず巡ってくる。
・チャンスが来た時にいかにどういかすかが重要。
とのお言葉に会場全体が頷きの嵐となりました。
アンケート結果発表
その後改めて大内先生も迎えて、イベント前に実施した「ママ管理職」に関するアンケートの結果発表。
44名の方が回答くださいました。その内33名が会社員ということで、リアルな結果となってました
アンケートの最後の項目「管理職として活躍している先輩にきいてみたいことは?」の中で、「管理職になったからこそできたこと、また苦労は?」という質問がありました。
それに対してゲストの方全員が「管理職だからを意識したことがない。管理職だからといって何か今までと違いがあるわけではない。日々の自分のできる役割を一生懸命やるだけ。」というお答えだったのがとても印象的でした。
第一部の間は、ワーキングマムさん、タスカジさんにご協力により託児も実施しました。子どもたちはとても楽しい時間を過ごし、その間ママたちは密度の濃い貴重な時間を過ごすことができました。
第二部は参加者による交流会。軽食としてピザやお菓子などを用意しましたが、軽食には手をつけず、皆さん名刺交換やお話に必死・・・笑。他社でがんばるママ同士の交流に花が咲いたようで、皆様キラキラしたお顔で交流されていました。
こういうママ達とつながりたかった!なんて声や、いつもはインタビューを読んでパワーもらってるだけですが思い切って参加してみてよかったですなんて声も。
素敵な会場をご提供をいただきましたサイバーエージェントさんありがとうございました。
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パワーママ関西初の夜のイベントでしたが、多数の参加を承り、熱いお話を聞け、とても密度の濃い時間を作ることができたと思います。
ゲストの大内先生、川原さん、高坂さん、野口さん、ワーキングマムさん、タスカジさん、サイバーエージェントさん、そして参加者の皆様、ありがとうございました。
今後も、パワーママナイトはじめ様々なイベントを開催していきますので、ご興味ある方は、パワーママプロジェクト関西のFacebookページにて告知します。ぜひ、いいね!&フォローお願いいたします。
レポート by 森本
構成 by 井本