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人材業界

田中美和さんとベイビー
田中美和さんとベイビー

田中美和さんとベイビー

プロフィール

・氏名:田中 美和

・会社名:株式会社Waris

・役職名:代表取締役共同創業者

・職種:経営者

・簡単な経歴:

大学卒業後、日経ホーム出版社・日経BP社にて約11年編集記者。「日経ウーマン」を主に担当し、働く女性のキャリアとライフを幅広く取材。調査・取材を通じて接した女性の声はのべ3万人以上。その後、女性がイキイキと働き続けることをサポートするために退職し、フリーランスに。2013年フリーランス女性と企業とのマッチング事業を行う株式会社Warisを共同設立し、現職。一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会理事。Lean In Tokyoアドバイザリーボードメンバー。

・居住地:東京都

・ご自身の年齢 :1978年生まれ、40歳

・お子様の年齢 :2018年生まれ、0歳(3月生まれなので、現在生後3カ月)

・ワークスタイル:

現在のお仕事の内容、ワークスタイルを簡単に教えてください。

Waris(https://waris.co.jp/ )という会社で共同代表をしています。

多様な生き方・働き方を創出・応援するのがミッションで

具体的には、広報、人事、マーケティング等のコアスキルを持ちつつフリーランスで働きたい女性と企業とのマッチング事業(=Warisプロフェッショナル)や、離職中の女性人材の復職支援事業(=Warisワークアゲイン)を展開しています。

会社には約20名のスタッフがいますが、役員含めて約9割以上が子どもを持つママパパで、リモートワークを取り入れながら時間・場所の自由度高く働いているのも特徴です。

平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。

5時 起床&自分の入浴(スマホでメール・チャット確認&返信)

6時 夫と協力し子どもをお風呂に入れる

6時30分 朝食

7時~8時15分 子どもにミルクをあげる/自分の身支度/子どもと夫を送り出し(夫が保育園への送りを担当しています)

8時15分~10時 メール・チャットの確認・返信、資料作成など

10時~ 移動開始

11時~17時30分 外出(打ち合わせ、関係先訪問など。隙間時間にカフェで仕事をしたり、スマートフォンで仕事をしたり・・・。週1回は在宅作業日を確保するようにしています)

17時30分~18時30分 移動&子どものピックアップ

19時 子どもと一緒に帰宅

19時30分~20時30分 子どもにミルクをあげる/家事

20時30分~21時30分 夕食

21時30分~22時 就寝

出産して、何が一番変わりましたか?

「先のことを考えて行動するようになりました(笑)」。まだ生後3カ月ということもあり手がかかるため、子どもと一緒にいるときはパソコンを触ることすら難しいですし、家事もなかなかできません。なので、子どもと一緒にいる時間は仕事も家事もほぼできないと考えて、子どもが起きる前や迎えに行く前の時間に「今できること」を常に探しては先に済ませるようにしています。

 バタバタとあわただしい毎日ですし、ワーッと泣かれたときは思わずボーゼンとするときもありますが、子どもといると何より心が安定します。

ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うHappyなエピソードを教えてください。

生後3カ月ということで、まだまだワーママ初心者ではあるのですが・・・8時30分~18時30分までがっつり預けているので、実は子どもと一緒にいられる時間が本当に貴重だなと感じていて・・・仕事を終えて迎えにいく瞬間は「(子どもと)会えるー!」と妙にウキウキワクワクします。それはたまらなくHappyだなぁと思う時間です。最近になって表情が豊かになってきて、こちらが話しかけるとニコッと笑って返してくれることが増えてきて、そんなときも最高に幸せな気持ちになります。

育児&仕事をしていて大変なことはありましたか?大変なことがあるとしたら、それをどうやって解決していますか?

家族の役割を家族以外の第三者と「シェア」することで「大変さ」を回避しています。例えば生後2か月から保育園に子どもを預けています。早い時期から子どもを預けることに対して迷いがなかったわけではないんですけど。こんなに早い時期から預けたらかわいそうじゃないだろうか・・・などとも考えました。このあたりの迷いは、ハフィントンポストさんにも記事を書かせていただきました。

(「生後2か月から子どもを預けます。家族の役割を『シェア』しようと思えた理由」▼

https://www.huffingtonpost.jp/miwa-tanaka/share-20180514_a_23433758/ )

でも結果的に今は2か月から子どもを預けて良かったと思っています。子育てって初めてのことばかりだから、毎日気になること悩むことがたくさんありますよね。例えば、「この顔の湿疹は何だろう」とか、「便が出ていないみたいだけれど大丈夫かな?」とか。そういう一つ一つの「悩み」を受け止めて一緒に考えてくれる存在がいることが大きいです。保育園の先生方から「この時期特有のものだから気にしなくて大丈夫」とか、「もう2日くらい様子を見て、改善しなければ病院へ行きましょう」などとアドバイスをもらいながら育児をできるので、本当に心強いです。

物理的にも一日の大半を保育園で面倒を見てもらっているので、仕事へ取り組む時間をしっかり確保できています。

我が家は家事代行の方にも週1回来ていただいているのですが、この方にも本当に助けられています。この方なしでは生きていけないくらい(笑)。育児も家事も家族以外の方とシェアすることで心も体も楽になるなぁと心から思っています。

育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?

育児も仕事もどちらも大切。だからこそ、その時間はそのことに「集中する」「没頭する」ことを大事にしています。育児中は100%子どもと向き合うように。といってもスマホが気になっちゃうこともありますが・・・極力仕事のメールやチャットは緊急時を除き、子どもとの時間中にはしないように心がけています。

育児も仕事も周囲とのチームワークがあってこそと感じているので、育児では夫や預け先の園の先生方、仕事では共同代表やメンバーに対する感謝の気持ちやコミュニケーションを大事にしています。

田中美和さん@Warisでお仕事中

田中美和さん@Warisでお仕事中

Warisでは「どこよりも多様な働き方を実践している」とのことですが、具体的にはどのような制度を取り入れているのですか?

ボードメンバーはもちろん、メンバー一人ひとりがリモートワークを取り入れて自由度の高い形で仕事をしています。社内の打ち合わせではたいていウェブ会議システムを使っていて、遠隔で参加するメンバーが珍しくありません。私自身、オフィスへ出社するのは週1回程度です。フレックスタイム制を導入しているのですが、コアタイムは10時~12時の2時間のみ。コアタイムが2時間のみというのは、一般的に見てかなり短いほうだと思います。そのうえで朝5時~夜10時までをフレキシブルタイムと設定し就労を認めています。例えば、朝5時から自宅でメールチェックをし、子どもが起きてくる6時まで1時間働き、その後、9時から仕事を再開し、午後には子どもの予防接種のために1時間抜ける・・・といった働き方が可能になります。実際、社員の中には「この働き方だからこそ仕事を続けられた」と語る人もいます。

 利用期間に定めのない短時間勤務制度(=クロス正社員)もあり、フリーランスの仕事をしながらクロス正社員として勤務している男性社員もいます。Warisでは、副業・兼業OKなんです。

多様な生き方・働き方を応援する事業を展開する私たちだからこそ、自分たち自身が「どこよりも自由で多様」な働き方を実践したいと考えています。

そんなに多様な働き方を取り入れていると、社内のコミュニケーションが難しそうですね。どうやっているんですか?

 リモートをベースにした働き方を取り入れているぶん、普段はメールやチャットのコミュニケーションが中心。実際に顔をあわせる機会は限られます。だからこそ、半期に一度のキックオフは対面で行い、3~4人ずつランダムに組み合わせたメンバー同士でランチに行く「ランダムランチ」や、業務上直接かかわりのないメンバー同士を2人一組にしてテーマを設定し対話してもらう「バディランチ」などリアルなコミュニケーションをいかに組み込んでいくか工夫しています。

Waris創業メンバーの皆さん

Waris創業メンバーの皆さん

今後の目標やプランを教えて下さい!

会社は創業6年目に入りました。今後も事業を通じて、働く女性の「ハッピー」に貢献していきたいです。コアスキルを持ちつつもキャリアに課題を抱える女性たちに、「働く」を通じた解決の道筋をご提供していきます。

最後に、メッセージをお願いします。

子育てをするってとっても自然なことなのに、あまりに知らないことが多すぎて愕然とします。そんなときに支えになったのはたくさんの同世代の先輩ワーママの声でした。「絶対に無理しちゃダメ。ちゃんと休みなよ」「私の家も早い時期から保育園に預けたよ」一つ一つの声に支えられました。女性ってついつい罪悪感を持ちやすい部分があると感じます。無意識に固定化した母親像や女性像と自分を比べて、落ち込んだりへこんだり・・・一人だと孤独になってしまうからこそ、周りと連帯し、ときには「シェア」しながら毎日をやりくりしていけたらいいですよね!

インタビュー by 平田麻莉

2018年7月21日 0 comment
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町田さん
町田さん

町田さん

プロフィール

・氏名:町田花奈
・会社名:サイエスト株式会社
・役職名:コンサルタント
・職種: 営業・事務
・簡単な経歴:空港職員、大手人材会社などを経て2016年にサイエストに入社
・ご自身の年齢 :35歳
・お子様の年齢 : 5歳
・ワークスタイル:時短勤務 社員

 

現在のお仕事の内容、ワークスタイルを簡単に教えてください。

弊社は定年後の何かプロフェッショナルな分野をお持ちの方を「顧問」として企業に
紹介する「グローバル顧問」というサービスを展開しています。
https://cyestc.com/global-business.html
私は主に官公庁のプロジェクトにその専門家をご紹介するという仕事をしています。
官公庁とのやりとりは、とても細かい部分があるのですが、日本企業の海外進出をお
手伝いできているという部分にやりがいを感じています。

平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。

6:00 起床
6:30 朝食
7:30 家を出る ※保育園送りは主人の役割
8:45 出社
9:00 始業   ※基本的に社内において事務作業メイン
16:30 退社
18:00 保育園迎え
18:15 子供習い事送り
18:15 夕食準備
19:00 子供習い事迎え

19:30 夕食
20:15 子供と風呂
20:45 子供と遊ぶ
21:30 子供寝かしつけ
22:00 洗濯物干す、畳む
22:30 主人帰宅、夕食準備
22:30 自分タイム(読書、TV鑑賞、ネットサーフィン)
24:00 就寝

出産して、何が一番変わりましたか?

時間の使い方。独身の時は自分ひとりだったので、時間は無限にあったのですが今は
そうはいかないので時間を意識して働いています。

ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うHappyなエピソードを教え
てください。

仕事が育児の息抜きにもなるし、育児が仕事の息抜きにもなり良い相乗効果を生んで
いると思います。

 

育児&仕事をしていて大変なことはありましたか?それは何ですか?

やはり時間の管理が大変です。今はチーム内のマネージャー的ポジションでパートさ
ん、派遣さんも管理しているので皆の時間を見つつ自分も時短勤務で業務を終わらせ
ないといけないのはかなり工夫が必要です。

それをどうやって解決していますか?

夜の時間の自由が利かないのであれば朝早起きする等どうにか時間を捻出できないか
を考えています。

お子さんと。

育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?

仕事ばかりで自分のやりたいことができないのは嫌なので夜子供を寝かしつけてから
の2時間は自分の好きなことをするようにしいます。何よりも仕事ができるのは家族の
協力のお陰なのでいつも感謝の気持ちを大事にしています。

今の会社を選んだ理由は?

社長の理念として、「年齢やバックグラウンドに左右されない働き方を目指す」というものを掲げており社員の中には、ママはもちろん72歳の方や外国人の方など様々な方が働いております。従業員の男女比が3:7で女性がとても多く、その中でもママが半分を占めるとてもワーママの多い会社です。

子育てしながら働くには周りの協力と職場環境も重要だと思うので、子育てしながら仕事をしたい意欲を受け止めてくれる会社で働きたいと思ったため。ママにも沢山の裁量があるのも良い点です。

 

仕事と家庭の両立のために意識していることは?

家に仕事を持ち帰らないこと!
もちろん繁忙時期は避けられないこともありますが、昼間は子供に保育園でがんばってもらっている分、一緒にいる時間は子供と全力で向き合うようにしています。主人が帰ってきてからは一緒にTVをみたり、会話をしたり、楽しい時間を共有するようにしています。

今後ワーママになる方へメッセージ

働きたい意欲があるのに子供がいるからムリ・・・なんて諦める事はないです!
いかにして子育てしながらの働くかは自分の意思と行動次第だと思います。また働いているからこそ(外でやりたいことができているからこそ)、子供にたっぷりの愛情を注げます!どんどんワーママが活躍する社会が広がってほしいと願っています。

今後の目標やプランを教えて下さい

仕事含めいろいろなことに興味をもってチャレンジするママの姿を子供にみせること
で子供にとって自慢のママであり続けるとともに子供自身の好奇心、向上心、努力、忍耐力等を刺激したいです!

2018年2月27日 0 comment
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小山さん

今回ご紹介する小山さんは、不妊治療経験の話、リノベーションの話など、独自のご経験をお話いただき、とてもエネルギーを頂きまして、インタビューをお願いしました。近しい経験を持つ方やこれからお考えの方に届きますように!(インタビュー by椿)

小山さん

小山さん

プロフィール

・氏名: 小山 佐知子

・会社名:ライフキャリア・シナジーLab

・役職名:代表

・職種: 人材業(ライフキャリア支援事業) 

・簡単な経歴:

2004年大学卒業後、株式会社マイナビに就職。首都圏の私立大学の学生募集・広報のコンサルティング営業、雑誌編集に従事。28歳で管理職を経験し、予算管理や各種プロジェクト、自社の人材採用など幅広く経験を積む。26歳のときに11歳年上の夫と結婚。30歳のときに男性不妊が発覚し、不妊治療と仕事の両立という壁にぶつかる。この経験から働き方や女性のキャリア形成に興味を持ち、退職しフリーのライター、セミナー講師として活動を開始。働く女性の妊活コミュニティ「妊きゃりプロジェクト」を立ち上げ、妊活支援に従事した。4年間の不妊治療を経て、2014年に第一子を出産。その後、大手広告会社でのマーケティング開発を経て2016年ライフキャリア・シナジーLabを創業。個人向けキャリアコンサルティング、企業研修等を開始。2017年9月『共働き未来大学』ローンチ。 

・居住地:さいたま市 浦和区

・ご自身の年齢 :1981年生まれ  35歳

・お子様の年齢 :  2014年生まれ 3歳(男)

・ワークスタイル: 企業等の訪問・オフィスワーク・在宅勤務など内容によって柔軟に対応

現在のお仕事の内容、ワークスタイルを簡単に教えてください。

2016年6月にライフキャリア・シナジーLab ( http://lifecareer-synergy-lab.comを創業しました。人材業を中心に仕事をしてきて、自分自身のキャリアもライフステージに応じてさまざま変化してきた経験から、100年生きる時代のライフキャリア形成・支援を生涯のテーマにしていきたいと思い、使命感を持って起業しました。

①個人向けライフキャリア支援事業 ②法人向けコンサルティング・採用研修支援事業 ③コミュニティ運営『共働き未来大学』( https://tomobataraki-mirai.jp ) という3つの柱で展開しています。

取引先企業の人材採用・働き方コンサルティングや研修、そして個人向けキャリアコンサルティングは、フリーランサーらしく“スキルで勝負” なシーンが多いのですが、『共働き未来大学』の運営については、プロボノメンバー7名の力を借りてチームで取り組んでおり、パラレルキャリアを自分らしく楽しんでいます。

最近、築19年のマンションを購入→スケルトンリノベーションし、「子育てと在宅ワークを楽しむ家づくり」というコンセプトのもと空間を大改装しました。フリーランスの私はもちろん、会社員の夫も、“時間や場所に限らず仕事ができる”時代の好環境下、いかにワークとライフを楽しみながら成長していくかが家族の大きなテーマになっています。

模型や雑誌を使ってリノベーションの打ち合わせ

模型や雑誌を使ってリノベーションの打ち合わせ

平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。

4:40 起床、メールチェックや前日の残務、原稿執筆等

6:00 朝食作り(基本和食)後、6:30には全員で朝食

8:15 自転車で5分の保育園に到着

8:30〜17:00 コアタイム

*仕事内容によって外勤or内勤。内勤時は借りているシェアオフィスのほか、自宅兼ワークスペースも活用し少しでも早くお迎えに行けるよう効率化を図っています。

17:00〜17:45 保育園お迎え

18:30 息子と2人で夕食→お風呂

20:00 夫帰宅 家族だんらん 絵本読み聞かせなど

  • 寝落ち率50%。寝てしまったら翌朝3時半ごろから作業開始

21:00 家事や読書、一人お風呂など自由時間

*たまにzoomにてプロボノとオンラインmtgすることも

22:30 就寝

小山さんと息子さん

小山さんと息子さん

出産して、何が一番変わりましたか?

子どもの笑顔を中心に、私の実家の家族と夫の家族みんなが大家族のように仲良く集う機会がより増えました。

ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うHappyなエピソードを教えてください。

「ワーママである私」を意識することはほとんどなく、時と場合によっていろいろな顔の「私」を楽しんでいます。そういう意味では、世界が広がったというか、家族やパートナーはもちろん、仕事仲間や地域の方がた、保育園の先生やシッターさん、ママパパ友、共働き未来大学の関係者など、さまざまな人たちの中で支え支えられながら“生かされている”ことを実感しています。

育児&仕事をしていて大変なことはありましたか?それは何ですか?

2015年夏にリクルートのベビー&マタニティ領域(妊すぐ/赤すぐ)にジョインしました。久々の会社員生活の始まりでしたが、育休復帰とは異なり初めての職場のため、仕事を覚えたり人間関係を構築したりといったこと全てがゼロからのスタートで、最初の1,2ヶ月は心身ともにかなりハードでした。息子がまだ生後10ヶ月だったこともあり、1歳過ぎまでの辺りが一番よく熱を出したり、保育園から呼び出しが来ることも多かったので、毎日本当に気が張っていて綱渡り状態でした。それを考えれば3歳になった今は嘘のように楽ですね。

それをどうやって解決していますか?

基本、子どもも親も、毎日一生懸命生きていれば自然に成長するもんだな〜と実感しています。パートナーや家族との“チーム育児体制”や“パートナーシップ”があれば、解決する必要があるだいたいのことはチーム力でカバーできています。

育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?

“どっちも”楽しむ!思う存分やる!という軸をブラさないこと。軸ブレと手を抜くことは違うので、育児仕事どちらも疲れたら適当に休んだり、第三者の手を借りながら、基本、ママ(パパ)が笑っていると子どもはすくすく育つと思っています。

不妊治療をされていたとのことですが、どのような治療だったのでしょうか?また不妊治療に踏み切った背景も教えてください。

最終的に顕微授精で息子を授かりましたが、4年間の妊活期間は、検査を経てタイミング指導→人工授精→体外受精とステップアップしていきました。一概に「不妊治療」といってもカップルの数だけやり方があるのですが、我が家は男性不妊による治療だったので、途中、夫が精索静脈瘤の手術をしたり、夫婦ともに心身擦切れるほど頑張りました。出産し、育児期に突入してからのパートナーシップがスムーズかつうまく行っているのは妊活期間中に2人で協力して同じ目的に向かって頑張った経験があるからだとつくづく思います!

会社員からフリーに転向したのは、なぜでしょうか?

ライフイベントと働き方はセットで考えることだなとつくづく思います。フリーになりたかった(目指していた)というより、会社員時代は“24時間戦えますか”的な企業戦士の働き方に限界を感じて、そんな時に不妊症の診断を受けたので、細く長く働き続けるためにこの働き方を選んだ形です。今はフリーといっても、会社員と同じように組織の名刺をもって会議に参加したりしながら働いているので、「フリーランス=孤独」という感覚は全くなく、いくつものプロジェクトを自分の裁量で同時に回しているのでとても楽しいです

プレゼン中の小山さん

プレゼン中の小山さん

「共働き未来大学」の立ち上げの背景、これからの活動について教えてください。

20代は仕事人間で、持ち前の体力も相まって文字どうりバリバリ働いていましたが、青天の霹靂で不妊治療をすることになり、夫婦の絆が試されました。「100年ライフ」とも言われる時代ですが、働き方もさることながら、やはり家族(パートナー)が力を合わせて生き抜く力が今の時代とても試されているように思います。

「共働きって辛いよね、しんどいよね」…。

そんなネガティブな事実やイメージを少しでも変えていきたいというのが、このプロジェクトを立ち上げる原動力となりました。一様に「共働き」と言っても、家族の数だけ家族の「らしさ」があります。特に子どもがいる共働き家庭はみなさん大変なことは伴いますが、それでも楽しんで仕事も育児もこなしている人たちをたくさん見てきました。そんな多様なロールモデルとも言える事例をもっと世の中に伝えて、これから社会に出て行く若い世代が、憧れをもって「仕事も子育ても楽しみたい!」と言えるような社会を作っていきたいと思っています。

最後に、メッセージをお願いします。

私が大切にしている言葉に「意志をもって流される」があります。

何でもかんでもガチガチにルート検索してそこまでの道のりを計算してゴールを目指すよりも、時には気ままに思うがままに一歩踏み出し、自分らしく歩んでいたら望んでいた以上の世界にたどり着けるという私自身の成功体験があります。 意志を持つこと、そして種をまきつづけることでご縁や機会はどんどん集まってくるのではないでしょうか。

2017年11月28日 0 comment
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講師をしているときの小倉さん

今回のインタビューは、女性のキャリア支援とワーク・ライフ・バランスコンサルティングをしている小倉 環さん!

以前に某雑誌の保活取材でご一緒した小倉さん。その時にも強調していた良好な関係性について、また、キャリアカウンセラーとしてAllAboutでもキャリアカウンセラーとして記事を書いている小倉さんに、そして独立のきっかけやここ数年で女性活躍の波による変化のリアルについても聞いてみました!(椿)

講師をしているときの小倉さん

講師をしているときの小倉さん 

プロフィール

・氏名:小倉 環(おぐらたまき)
・会社名:株式会社ハーモニーワークス
・役職名:代表取締役
・職種:研修講師、キャリアコンサルタント
・簡単な経歴:
大学卒業後、大手流通企業に入社し、広報を経験した後に人材業界に転身。人事・採用の設計および広告の企画・制作、大学生向け就職支援、転職相談に従事した後に株式会社ハーモニーワークスを設立。現在は女性のキャリア支援とワーク・ライフ・バランスコンサルティングを軸に、人材育成と組織活性に携わっています。

・居住地:東京
・ご自身の年齢 :43になってしまいました
・お子様の年齢 :10歳(男)、7歳(女)
・ワークスタイル:経営者

現在のお仕事の内容、ワークスタイルを簡単に教えてください。

企業や自治体・団体様向けに人材育成と組織活性をテーマに研修やコンサルティングを提供させていただいています。また個人の方のキャリアコンサルティングもしています。
今は女性活躍推進と働き方改革をテーマにした案件が多く、女性のリーダーシップやキャリア開発、働き方の見直し、タイムマネジメントなど、幅広いテーマでお仕事をいただいています。一人社長なので(笑)営業も販促も経理もと一人何役もこなしていますが、ライフワークを事業として育てている醍醐味を感じています。

出産して、何が一番変わりましたか?

それまでの人生で男女の差というものをあまり感じずに生きてきたので、乳飲み子を預けて仕事に行くことに後ろめたさを感じるなど、自分が「女」であったことをいい意味でも悪い意味でも実感しました。
また出産前は恥ずかしいことに「〜でなければならない」「〜するべき」と言った自分の理想や価値観を押し付けて、受け入れられないと切り捨てるタイプでした。きっと出産しなければずっとイヤな女だったかもしれません(苦笑)
ただ出産後、心理学を学んだり、子育てを通じて自分の想いだけではどうにもならないということがあるということを理解できたことで、人に対する受容度が高まり(今も修行中ですが)、周りの人に助けてもらうにはどんな関係づくりをしたらよいのかを考えるようになりました。その境地に達するまでには時間がかかりましたが、産前よりもゆるくなったというかラクになったというか(笑)
あとは自分の人生において、成し遂げたいこと、大事なこと、必要なこと、もの、人などの価値観が明確になり、そのために人生の時間を使いたいと思うようになりました。特に子育てを通じて日本の社会的課題について理解を深めるなかで、自律した次世代を育成するためには、親世代が自律していなければ難しいと感じるようになりました。
そのあたりから、キャリア開発やカウンセリングで課題解決のアプローチできないかと考えるようになりました。

娘さんの保育園卒園式にて

娘さんの保育園卒園式にて

ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うHappyなエピソードを教えてください。

娘は「おつかれさま」と書いたラブレター?をよく書いてくれます。息子は先日キッザニアに学校の遠足で行って「おしごと相談センター」を体験したらしく、「母ちゃんの仕事(キャリアコンサルタント)を体験したいと思って」と言ってくれて、ちょっとホロッとしました(笑)
仕事のストレスは家族や子どもとの笑いの時間が相殺してくれますし、子育てで胆力がついたのか、ちょっとした仕事のトラブルやお取引先のわがままも「はいはい〜」と受け流せるようになりました。仕事で身についたカウンセリングのスキルや心理学の理論が子育てやパートナーシップを育む上で役に立っています。

育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?

我が家は夫婦が基盤となってこそ、子どもたちによい影響を与えることができると思っているので夫への感謝の気持ちと良好な関係性を育むことを忘れないようにしています。うちの夫婦は会話量が多いです。お互い仕事の相談もよくしますし、愚痴も言います(笑)それに私は一人で子育てをすることが苦手なので、子どものちょっとした変化も共有するようにしています。おかげで夫は子育てに積極的ですし、息子は「父ちゃんみたいな生き方もいい」と言っています(笑)。
あと、子どもたちは社会からの預かりもので、いずれは社会に還元するものだと考えています。だからこそ、子どもの主体性や自己効力感を育むために「余計な手や口を出さない、見守る」ということをマイルールにしていますが、なかなか難しいです(苦笑)
そしていつも寝るときに「大好きだよ」とハグしています♡

独立のきっかけを教えてください。

もともと、社会人になったときから独立志向を持っていました。20代後半に転職した人材業界は独立する人も多く、私も漠然と「いつかは」と思い、働いていました。
実は第二子の復職後、担当業務が事業縮小でそれまで自分が頑張ってきた仕事とは違う業務を担当することになり、産前まで頑張ってきたのは、なんだったんだろうと考えるようになりました。
並行して育児休業中にキャリアコンサルタントの資格を取得して、最初は地域の市民講座などでママ向けのキャリア講座などの講師をしたことで、女性支援をライフワークにしようと独立をしました。

 

キャリアカウンセラーやセミナー講師もされている小倉さん。ここ数年で女性活躍の波が来たことで、変化などはありましたか?

「女性」と一言で言ってもそれこそ多様です。いわゆる上位2割の人たちから引き上げられつつありますが、中間層に当たる6割の人たちはまだまだ揺れているというところでしょうか。
イクボスマネジメントなどで先進的な女性活躍推進の取り組みをしている企業では、「上を目指してもいいんだ・・・」と意識転換して、リーダー予備軍の母数が徐々にですが増えているのは事実です。
しかし優秀なのに子育て真っ最中であると思考停止している方もいますので、ブロックを外すのに時間がかかるので、やはり時間制約があっても評価される風土がないと難しいですね。
一方で、一般事務といった職種の方々は今まで教育を受ける機会も少なく、元々キャリア形成への動機も浅いことから、急に「変わりなさい」と言われて不安に思っている人たちが非常に多いです。女性管理職30%の数値目標達成だけでなく、こういったいわゆるアシスタント志向の女性たちのマインドセットがないことには、真の女性活躍は難しいのではないかと思います。

どうすれば、仕事と生活がハッピーになる事が多いのでしょうか?

まずは今の自分を愛し、満たし、信頼することではないでしょうか。そうでないと他者を満たし、信頼することはできません。そして夫や周囲の協力者とパートナーシップを育むためにも、自分から想いを発信して、信頼して任せてみるといいと思います。
子育て期は焦っても仕方がないときがあります。だから誰かと比べたり、過去の自分と比べたりして、必要以上のストレスをためないこと。「今」の自分を愛し、家族や職場の方々との関係を慈しむことで、きっと周囲によい影響をもたらせることになると思います。

自分が好きなこと、心地よいこと、嫌いなこと、不快なこと、苦手なことを見極めて、仕事や子育てで辛いことがあったとしても、セルフケアできる方法を知っておくと、幸せな時間が増えると思います。「あれもこれもやろう」ではなく、「手放すことを決める」ことで、自分にとって本当に大切なことに時間を使えるようになると思います。

最後に、メッセージをお願いします。

キャリア理論にライフキャリアレインボーという理論があります。人は人生の年齢に応じたさまざまな役割をもつことで人生は充実していくという考え方なのですが、その役割に母・妻という役割があります。会社員時代に上司にこの理論を教えてもらって仕事と子育ての両立で継続していくことに不安を感じていたときに救われました。
人は人生でいろいろな顔・役割を持ってこそ、強くしなやかになれると思います。だから、もっと自信を持っていいと思います。
それから、子どもとの時間は「今」の連続で一秒足りとも同じ成長は見られないと思います。イライラすることもありますが(笑)、人生の宝物の時間だと思って大事にしていきましょう。一緒にがんばりましょうね。

2016年10月3日 0 comment
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打ち合わせ中の尾島さん

今回のパワーママインタビューは、最近ネット広告業界から人材業界に転職された尾嶋芳子さん。自らワーキングマザーになることで直面する課題に向き合い、解決に向けて動く姿が伝わります!

打ち合わせ中の尾島さん

打ち合わせ中の尾島さん

 

プロフィール

名前:尾嶋 芳子(おじま よしこ)
会社:株式会社リブ
職種;セールス
簡単な経歴
20代地域クーポン誌の営業として東京都内のエステサロンを廻る毎日。年間売上1位(80名中)を4年連続受賞。
5年目に長男を出産し、産休へ。その後、より企業と消費者の絆作りに関わりたいと思い至り、ダイレクトマーケティング分野で急成長していた株式会社ファインドスターへ転職。営業職×ママの第一号となり、ワーママのメンバーを含めたチームのマネジメントにも挑戦する。
また女性活躍の土台となる、【選択式人事制度策定プロジェクト】に主体的に携わる。
自らがワーキングマザーの開拓者となることで、【挑戦する当事者】×【変化対応力がある組織風土】の2軸が女性活躍のキーになると確信。この大きな社会課題に挑戦するLiBの世界観に共感し、3月より同社にてセールス職に従事。

居住地:神奈川県川崎市宮前区
年齢:35歳
子供の年齢:3歳

現在のお仕事の内容・ワークスタイル

キャリア女性に特化した会員制転職サービス「LiBz CAREER」に登録している会員様と、優秀な人材を獲得したい企業をマッチングする仕事をしています。例えば女性管理職を創出していきたいのだけど、そもそも人材がいない、また定着・活躍してもらえる土台をどう作ればいいかわからない、そういったクライアントの課題に日々向き合っています。会員様にも、クライアントにも良いシナジーを起こせる事例創出が当面のミッションです。

LiBz CAREER URL :https://libinc.jp/
株式会社LiB URL : https://www.libinc.co.jp/

平日1日のスケジュールを簡単に教えてください

5時起床 掃除・洗い物
6時 息子を起こし、朝準備
7時 保育園支度・息子着替え
7時半~出社+保育園送り

8時半~9時 会社の近くのカフェで一日のスケジュール計画を立てる
9時半~お仕事開始
17時半 退社
18時半 保育園お迎え
19時~夕食
20時~お風呂
21時~子供と遊ぶ、絵本タイム
21時30分~23時 読書したり、情報収集したり、友達とコミュニケーションしたり。
24時就寝

 

息子さんと

息子さんと

出産して何が一番変わりましたか?

自分の承認欲求を満たすことよりも、【息子世代に明るい未来をプレゼントする】というのが人生のビジョンになり、クヨクヨしたり、迷うことが少なくなった気がします。
悩む時間がない、というのもあるかも。
あとは、日常がものすごく愛おしくなりました!
日々の息子とのコミュニケーションが、小さな発見や成長の種が詰まっていて本当に楽しい。

ワーママとして育児&仕事をしていてよかった~!と思うHappyなエピソードを教えてください。

【ビジネススキルを磨けること、社会課題にアンテナができたこと。】

保育園問題、小1の壁問題、などの社会課題を解決するにはビジネススキルの高い人材が流入することが
重要なポイントだと思っています。今後幼稚園に息子が通うのですが、そこで起きている課題解決や地域のネットワーク作りなど、本業以外でも、仕事で培ったスキルを武器に、自分ができることはどんどん挑戦していきたいと思ってます。

育児&仕事をしていて大変なことはありましたか?

過去の成功モデル(夫は仕事、妻は家庭)がデフォルトになっている人々(というか夫?)の意識改革
これも、自分だけの課題ではなくて多くの働く女性が直面している課題だと認識しています。
過去は過去で否定しなくとも、少子高齢化が急加速している現代において、決して女性だけの問題ではなく誰にとっても当事者になりえる問題だと思います。

それをどうやって解決していますか?

まずはお互いの歩み寄り。
あとは男性に対してはロジカルに伝えて客観的にデータを使ったりして納得してもらえる方法がいいのかなと思っています。共働き夫婦の戦略に対しての課題図書を読んでもらったり、妻が働くことでの生涯年収の差を示したり?笑 面倒な嫁ですよね…。うーん。まだまだ難しい。アイデア模索中です!誰か教えてください!

育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?

育児→笑うこと!言葉で愛を伝えること!
「あなたがいるからパパとママは幸せ。生まれてくれて本当に感謝してるよ」という言葉をシャワーのように浴びせます!保育園の送り前にギュっと抱きしめるだけで、息子もすっきりした笑顔で登園してくれるので伝わってくれているといいなと思います。

仕事→今の会社は、時短、働く場所も自由、さらに自分で挑戦したいことはどんどん機会を与えてくれる最高の環境だと思います。
だからこそ、「責任を果たす」ということは常に意識しています。自由と責任はセット。だから選択肢が広がるんだ、ということを体現し発信していきたいですね。

ご家族との家事育児分担・アウトソースはどうしていますか?

旦那さんが朝の片づけやゴミ捨て、洗濯は頑張ってくれています!
現段階の家事の可視化をポートフォーリオ表に起こしていまして、少しずつ彼に追加をお願いする予定です。笑

ご自身が受けた教育が子供の教育に影響していると感じますか?

小さいころからおだてられ、どんな状況でも「あなたなら絶対できる」と言われて育ったのでどんな状況でも自分を信じることができているのは、親が授けてくれた力だと感謝しています。
(単なるお調子者になっている感は否めませんが笑)

いつの時代もどんなスキルが生き残る条件かはわからないし、息子がやりたいことは何か私にはわからない。だからこそシンプルですが自己肯定の心だけは培ってもらいたいなと思っています。

ワークとライフの理想的なバランスは?

息子が2歳位になると、自我が出てくる時期で遅いお迎えや、メール返信などの仕事に熱中してしまい息子が「ママPCさわらないでよ!」と泣く時もあり、罪悪感にさいなまれることがよくありました。

今は息子も4歳近くになり、保育園・実家や義理の母など、誰にお願いしてもニコニコしていて、私の仕事についても少しずつ「ママの大事なこと」と理解し始めてくれていると感じます。
私も、仕事と育児を分けず、相互に吸収したことを活かす、というスタンスになってからはイライラすることも少なくなった気がします。やはり理想は「バランス」ではなく「シナジー」かなと!

時短でも全力投球のママも多いLiBのセールスチーム

時短でも全力投球のママも多いLiBのセールスチーム

今後の目標・プラン

当面は、【LiBz CAREER】のサービスの拡大を図り、キャリア女性×企業の多様な決定事例を創出すること。総量を増やすことで、中には時短ママ×管理職や、週4正社員×ママ役員などフレキシブルな事例がでてくると面白いと思っています。
先ずは自らが率先して、とLiBでは多様な働き方に挑戦していますが、企業と個人が柔軟な働き方を選択できることで、日本はもっと元気になれると確信しています。

長い長い歴史の中で日本の女性にとっては今、大きな転換期を迎えていると思います。
この時代に自身が女性として産まれ落ちたからには、この壮大な課題に人生を懸けて挑戦してみたい。そして息子には、そんな母の背中を見てもらって生きることへのワクワク感を養ってもらえたら最高だなと!

インタビュー by椿

2016年3月29日 0 comment
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今回ご紹介するパワーママは、採用コンサルティングの営業職として産後復帰を機に長野から新幹線通勤にシフトし、働き方も変えつつ長野の自然の中でのびのびと子育てされている平山さんです。

プロフィール

・氏名:平山 希
・会社名:株式会社ネオキャリア
・役職名:
・職種:マネージャー
・簡単な経歴:
1979年生まれ。大学卒業とともにネオキャリアへ入社、新卒採用コンサルタントとして従事。
以降12年に渡り、様々な企業の新卒採用支援を手がける。
2011年の結婚を機に、長野在住の夫との週末婚生活がスタート、2013年に長女を出産。
2014年の職場復帰後は、「東京-長野」の新幹線通勤を週4日、在宅を週1日というスタイルで働く。
・居住地:長野県小諸市
・ご自身の年齢 :36歳
・お子様の年齢 :2歳(現在2人目を妊娠中)

現在のお仕事の内容、ワークスタイルを簡単に教えてください。

総合人材サービス会社「ネオキャリア(http://www.neo-career.co.jp/)」に勤務。
様々な企業様の新卒採用に関するコンサルティングを行う部署の営業職として従事しております。約30社の企業様を担当し、お客様である経営者や人事の方に対して新卒採用の戦略立案・その後のフォローなど、一貫してご支援しております。

 

平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。

06:00 起床・朝ごはんの準備

06:30 夫と娘起床・朝食・身支度

07:30 保育園送迎

08:00 新幹線に乗車。朝食を取りながら、メールチェック・資料を作成。

09:30 東京駅着

10:00~16:00 お客様先に2,3件訪問。週1,2回は本社に出社。

17:00 新幹線に乗車(メールチェック・資料作成)

19:00 保育園にお迎え

19:15 お風呂

20:00 夕食

21:00 翌日の保育園の準備・夕食の片付け・前日の洗濯物をたたむ等

21:30 子どもと一緒に就寝

 

出産して、何が一番変わりましたか?

生活スタイル・ワークスタイルが変わったのはもちろんですが、社会の様々な問題(待機児童問題、不妊問題、女性の社会進出の問題、日本経済の問題、家庭の経済問題 等)をより身近に感じるようになり、世の中で起こっている出来事に対して主体的に考えるようになりました。

ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うHappyなエピソードを教えてください。

『自分の成長も実感できる』
子どもの成長は日々ものすごく早いスピードで成長していることを実感しています。だからこそ、「親として自分も成長しなくては」と強く思うようになりました。子どもにとって一番近くにいる両親がお手本になるだろうと思い、私たちが活き活きと楽しそうにしている姿を見せてあげることを意識しています。私の場合は「仕事をすること」で自分の成長や価値を感じられるので、仕事をしている姿を子どもに見せてあげることにより、ママが活き活きしている姿を感じてもらえたら良いなと思っています。
先日、会社で社員の子ども向けイベント( http://www.neo-career.co.jp/culture/?p=848 )があり、娘も参加したのですが、「ママの会社かっこいい!」と言ってくれたのが嬉しかったです。

育児&仕事をしていて大変なことはありましたか?それは何ですか?

出産前は「出産後も絶対に働き続けたい」と強く思っていた私ですが、いざ仕事復帰直前となると「こんなに小さい子を保育園に預けてしまうのは可哀相なのでは?まだ一緒にいるべきでは?」という迷いが生まれました。また、復帰して早々、最初の2ヶ月間は、娘が何かしら病気をもらってきてしまうので、園をお休みばかりしていました。実は生まれてからはほとんど病気もしなかったので、熱が出て嘔吐や下痢を繰り返す娘の苦しそうな顔を見て、「私のせいで苦しい思いをさせてしまっている」と自分を責める日々が続きました。その頃は産後復帰してまだ仕事も慣れない中、思うように働くことができない悔しさもあり、家族にも迷惑をかけてばかりいて「自分が働いてプラスになるどころかマイナスだらけで、何のために働いているのだろうか」と、毎日帰りの新幹線で涙を流していました。
当時は産後復帰したメンバーの第一人者的な存在でしたので、会社にママさん社員が不在で誰にも相談できず一人で抱え込んでしまっていました。

それをどうやって解決していますか?

仕事復帰前に「働くと決めたら、子どもに対して“可哀相”なんて思わないこと。”可哀相”と思いながら働くことが一番子どもにとって”可哀相”なこと」とズバっと言われて目が覚めました。

また、同じ時期に仕事復帰した友人のブログを見ていたら、タイミングを同じくして娘と同様の病気にかかり不安な思いをされていることを知り、「最初はみんなこうなんだ。自分だけではないんだ。」と気づました。実際、2ヶ月目以降は病気になることも減り、元気に保育園へ通うことができるようになりました。

更に、同業界のママさんコミュニティに連絡をとり同じ職種で働くママさん数名に相談し、どのように家事と育児をやりくりしているかなどの具体的な話をお伺いすることができ、とても励みになりました。

 

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育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?

一番大事にしているのは、自分の「想い」です。仕事復帰すると、はじめて経験することばかりで、辛いことや辞めたくなることも度々ありました。ただどんな状況でも自分の根底にある「想い」を大事にすることが大切なのだと思って、育児と仕事をしてきました。私にとっては「子どもに自分が頑張っている姿を見せたい」「カッコイイママだなと思ってもらいたい」という「想い」を持ち続けたことで、どんな場面でも乗り越えられてきたのだと思います。

 

ご家族(旦那様やおかあさまなど)との家事育児分担はどのようにされていますか?

夫【平日】娘に朝食を食べさせる・身支度・ゴミ出し。夜は洗濯担当です。仕事で訪問が予定以上に伸びて私がお迎えにいけないときは代わりに行ってくれたり、とても協力的です。

【休日】娘と二人で出かける(その間に私が掃除を)。毎週末必ず夕食を担当し、自慢の手料理を振舞ってくれます。

義両親・・・私の実家は遠いので、車で10分の距離に住む義父母を頼らせてもらっています。娘が病気の時には義母が仕事を休んで預かってくれます。「じじばばを頼っていいんだよ」と言ってくれる優しい義父母で、娘もかなり懐いているのでとても助かっていますし、そのおかげで私は会社を休まずに働くことが出来、とても感謝しています。

 

最後に、メッセージをお願いします。

あるデータによると日本では、結婚を機に25%、1子目出産後に35%ほどの女性が仕事を辞めているというのを聞いたことがあります。つまり60%の女性が何かしらかの理由で仕事を辞めているということになります。
ワーキングマザーがまだまだ少ない日本は、これから女性にとって働きやすい環境を作っていく段階ですので、私自身の働き方を制度として社内に取り入れてもらうよう動き、それを世の中にも展開していくなどしてより良い環境を作っていけたらと思います。

復帰して1年半ほど経ち、今感じている事としては「出産前よりも生産性高く働けている」という事です。営業職は、お客様とのやり取りが多く、提案資料の作成、様々な商品や市況に関する知識の習得をしなければなりません。以前よりも働く時間が少ない中で、果たして自分に出来るのかどうか、正直不安でした。初めはうまくいかないことも多々ありましたが、徐々に限られた時間の中でも、工夫次第で予想以上のパフォーマンスを出せることが分かりました。

「家では仕事をしない」「1人で頑張ろうとせず、周りにも協力してもらえるような環境を作る」「最初からあきらめず、高い目標を設定する」ということを心がけたことで、実際に過去自分が実績として残したギネス記録を塗り替える事もできました。そのことが自信に繋がっています。

最後に・・・ワーキングマザーがまだ少ない日本は、これから女性にとって働きやすい環境を作っていく段階なのだと感じています。まずは、ここのパワーママさんのようにパワフルに働いている他のママさんの事例をたくさん拝見することで、私自身ももっと「仕事と家庭の両立」が上手にできるようになりたいですし、自分の体験を踏まえて、これから増えてくるであろう会社のメンバーが働きやすい環境作りにも貢献していきたいと考えています。

 2016年1月12日更新

2015年10月28日 0 comment
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