今回紹介するパワーママは、おもちゃメーカーのバンダイでお菓子の企画開発を担当している草薙綾さん。
綾さんはとにかくいつも明るくポジティブ!楽しくお仕事されているのはもちろん、今年小学校に上がった娘さんの『小1の壁』も「キタキター!小1の壁キター!」と家族で盛り上がって乗り越えているとか。旦那さんとは、お互いにLINEで子供と遊んでいる時の写真を送りあって、どっちがどれだけ楽しい事をしているか報告しあうという子育て分担術も素敵です。
発売されたばかりの「つくるおやつ」の開発秘話や、社内のママ達の集う会社公認のクラブ活動の様子についても伺いました!
ご自身について教えてください。
・氏名:草薙 綾
・会社名:株式会社バンダイ
・職種 :企画開発
・簡単な経歴:雑貨などの企画デザインの会社を経て、2002年に㈱バンダイに入社。
カード事業部⇒アパレル事業部⇒ガールズトイ事業部
⇒2016年4月よりキャンディ事業部へ異動。
・居住地:東京都
・ご自身の年齢:42歳
・お子様の年齢:7才(小学校1年生)
・ワークスタイル:フレックス
現在のお仕事の内容を簡単に教えてください。
主にキャラクターの「おまけ付お菓子」等の企画開発をしています。
平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。
7:00起床
8:00子供登校
9:00始業
17:30退社
18:00帰宅
19:00夕食←ほぼ夫が準備
21:00子供就寝←だいたい一緒に寝オチ
22:00~24:00大人就寝
出産して、ご自身の内面では何が一番変わりましたか?
かなりの自分中心タイプだったのですが、子供や夫などいろんな目線から物事を見るように自然となっていました。
ご主人との家事・育児の分担はどうされていますか?
夫:7、私:2、ご近所:1。夫は「家事・育児は俺が9割やっている」とか言いそうです。ご近所のみなさんには家族ぐるみでお世話になっています。お年寄りが多く、みなさん「孫」のようにかわいがってくださいます。
バンダイに勤務ということで、働き方が激しいというイメージなのですが、育休復帰後の働き方は変わりましたか?
私は復帰から現在まで「育児フレックス制度」を選択しています。
上司、同僚、家族と相談しながら、緩急つけて働けていると思います。
自分の担当商品につい没頭してしまうのは産前産後も変わってないので、協力してくれる家族に感謝です。
ちなみにバンダイでは、お子さんのいる社員に向けた「育児時短制度」や「育児フレックス制度」だけではなく、様々な家庭事情に対応するための「ライフサポート規程」が設けられており、不妊治療や子供の不登校、介護といったケースでも、時短やフレックス勤務を選ぶことができます。社員の事を家族丸ごと考えてくれていると感じます。
そうした中で、今年、社内で部署異動があったと伺いました。お仕事内容や働き方はどのように変わりましたか?
キャンディ事業部という食品を扱う事業部に4月から配属になりました。
シールやカードが付属した「おまけ付菓子」や、
手作りのお菓子が簡単に楽しめる「つくるおやつ」などを企画しています。
食品を扱うのは初めてで、専門用語を覚えたり、生産の立会いなどで、お菓子の工場に行ったり…まだまだ知らない事がいっぱいなのに、担当商品は日々進行しなくてはいけないので、猛ダッシュしながら修行中という感じです。
また、お菓子の企画については「ママ目線」の意見を求められる事も多く、今までよりも実生活の経験が業務に直結しています。
家でも、子供に新商品の試食や、試作検証をしょっちゅうお願いして一緒にやっています。
子供も「お仕事に協力している。」という実感があるようで、すごく真剣に手伝ってくれてありがたいです。
また、世間で女性活躍等が取り沙汰される前から、社内でママたちを横断的につないで活動をされているそうですね!どんな活動をされているんでしょうか?
「子育てネットワーク」という会社公認のクラブ活動をとりまとめています。
主に、社内ランチ会やおでかけイベントなどを定期的に開催しています。
育休から復帰してきた人、これから産休に入る人、お子さんが成人されている人…
など、10年以上の歴史のある部活動だけあって層が分厚い!
「ワーママの宝石箱やー!」と叫びたくなります。
自分に近い環境の先輩ママに働き方を相談したり、子供の年齢が近いママ同士で子育ての悩みを共有できたりするのが魅力です。
普段は他事業部の方と話す機会もなかなか無く、ましてや先輩となると緊張してしまいますが、「子供がいる」という共通点のお蔭でつながれるのは、ワーママならではですね。年々部員も増えています。また、子供の声を商品に反映させられるので、社内の商品モニターやアンケートにも積極的に協力しています。
新発売の「つくるおやつ」シリーズでも試作品のモニターに沢山のママ社員とお子様が協力してくれました。いろんな事業部の人がそれぞれ違った目線で商品について写真付のレポートを提出してくれたのですが、目からウロコの貴重な意見ばかりなうえに、自社商品と子供への愛情があふれていて、すごくバンダイらしいなと感じました。
さらに、小1の壁についても伺ってよいでしょうか?!今年4月に娘さんが小学生になられたそうですが、どうですか??学校生活や初めての夏休みなどについても教えてください。
学校からのプリントに知りたい事が書いてないとか、PTAとか、友達関係とか…噂通りの現実を目の当たりにすると、「キタキター!小1の壁キター!」と家族で盛り上がっています。ただ、先輩ママ達からいただいた情報のおかげで、あまりネガティブにならずに済んでいます。
また、「子供が小学生になったら家に必ず誰かいるようにする」という家族の目標を、自宅兼店舗(1Fは夫のヘアサロン)にする事でかなえられたのも大きいと思います。学童に行きたくない日や、病気の時の自宅でのケアなど、子供の調子に合わせて受け止められるので、比較的ローストレスです。
そういえば、娘が夏休みに1人で私の実家にホームステイしたのには驚きました。
「まだ帰りたくないから残る!」と自ら志願して、延長1週間。
私の母と女2人の生活を楽しんだようで、真っ黒に日焼けして戻ってきました。
去年は「1人でお泊りは無理」と言っていたので、成長を感じられて嬉しかったです。
綾さんは娘さんといつも二人でいろいろなところへお出かけしてますよね。また、娘さんのファッションがとてもかわいい!!娘さんと過ごす時間でどんなことを大切にしていますか?
私の小さいころ、市販で「気の利いた子供服が売ってなかった」(母談)らしく、母が良く作ってくれました。お蔭で今でも洋服が大好きです。子供もオシャレを楽しめる人になったら嬉しいです。手作り服の思い出もそうですが、自分が子供の時に行って楽しかった場所、行きたかった場所、してもらって嬉しかった事、やりたかった事、ひとつひとつ子供と一緒に体験しています。覚えていてくれるかな…忘れちゃいますかね。ほぼ私の自己満足です。
ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うhappyなエピソードを教えてください!
自分の企画した商品を子供が喜んでくれたとき。モノづくりに関わる人の醍醐味だと思います。
育児&仕事をしていて一番大変なことは?
なんとかなっているので、そんなに大変だと思った事が無いです。
しいていえば、夫は平日休み、私は土日祝日休みなため、家族単位で遊ぶことがほとんどない事です。
それをどうやって解決していますか?
お互い、LINEで子供と遊んでいる時の写真を送りあって、どっちがどれだけ楽しい事をしているか報告しあっています。
また、Googleカレンダーを同期して、スケジュールを共有しています。
育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?
育児も仕事もどっちも別腹でマイペースに楽しむ!
これからの目標を教えてください。
健康第一を掲げて、仕事と子育ての関わり方を見直したいと思っています。
隙間恐怖症のようにイッパイイッパイにしてないと気が済まない性格なのですが、40才を越えたので「節度」をそろそろ身に付けて腹八分目を覚えたいです。
できるかな~。
あと、英語力のアップも…自分を奮い立たせるためにあえて言います。
今、会社主催の早朝英語活動(略して「エイカツ!」)に参加しており、3年目に突入しているので、もうそろそろパッションとかジェスチャーで伝える英会話から卒業して、ちゃんと話せるようにしたいです。
オリンピックまでには…なんとか。がんばります。
サイトをご覧の皆様(ワーママ仲間)にメッセージをお願いします!
やっぱり出産という命がけの重労働を経て、子供を育てながら、それでも仕事に戻ってきているので、ワーママは腹のくくり方が違うと感じます。
みんなすごくカッコいいです。
私の周りにはそんなワーママがいっぱいいて、悩みの相談に乗ってもらう事もあれば、もう口もきけないくらいヘトヘトな時は視界に入るだけでも安心感を覚えます。
ワーママは存在だけで、お互いに勇気や安心を与えあっているのかもしれません。
これからも周りにパワーをもらいながら、「ワーキンググランマ」を目指したいと思います!
インタビューby 柴田広夢