今回ご紹介するのは、ビーボのマネージャー職の内田さん。ITの知識を身につけたいとの思いからIT業界へ身を転じ、さらに設立から間もないビーボに飛び込んだそうですが、そこには夢を諦めたくないという強い思いが。内田さんの大事にしてきたモットーやお子さん達との向き合い方を伺いました。
プロフィール
・氏名:内田みちる
・会社名:株式会社ビーボ
・役職名:D2C事業部 カスタマーサクセスDiv. マネージャー
・職種:マネージャー
・簡単な経歴:幼少期より柔道家の父に師事し、オリンピックを目指す。全日本女子柔道ベスト8、全日本学生3位など数々の功績を収める。引退後、不動産売買会社で営業職に従事し、新規顧客開拓、マンション販売、土地開発など幅広く扱う。常に売り上げ目標120%を達成し、年間MVP、トップ賞を受賞。在職中に結婚し、長女、次女を出産、宅地建物取引主任者資格を取得。
またプライベートではブログを通じ自身の経験を発信し、月5000万PV達成。読者の声に勇気付けられ、web上で“コト”のサービス提供を事業化したいと考え、IT知識を身につけるため2006年にIT企業へ転職。
4年後現職の代表武川から今後、ビジネスとして“コト”の提供をしていく意向を聞き、2013年カスタマーサクセスDiv.
・居住地:東京都
・ご自身の年齢 :47歳(1971年生まれ)
・お子様の年齢 :長女20歳(1998年生まれ)、次女18歳(2000年生まれ)
・ワークスタイル:フルタイム
現在のお仕事の内容、ワークスタイルを簡単に教えてください。
現在は、D2C事業部 カスタマーサクセスDiv.のマネージャーを務めております。
D2C事業部では主に女性をターゲットに美容・健康商材をECサイトにて展開しており、商品の開発から販売、購入後のフォロー、提案まで一貫して自社で行っています。
カスタマーサクセスDiv.は、お客様の〝なりたい〟を叶える応援者として、モノではなく“コト”のサービス提供をしており、お客様の目的を達成させることがミッションです。
現在はマネージャー職のため、お客様との直接的な関わりは少なくなりましたが、お客様と関わるメンバーが笑顔でHappyな気持ちで仕事ができる環境、成長できる環境を提供することが私のミッションと考えています。
平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。
6:00 起床。家事、お弁当作り、英会話の勉強(30分~1時間程度)
9:30 出社
20:00 退社。筋トレ(週3~4)
21:30 帰宅
00:30 就寝
出産して、何が一番変わりましたか?
一番変わったのは、価値観ですね。今までは自分のことばかり考えて生きていたのですが、出産してからは娘のため、第三者のために何かをするという考え方に変わりました。
ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うHappyなエピソードを教えてください。
娘たちから評価してもらえた時は、育児も仕事も手を抜かず本気でやっていて良かったなと思います。娘が小学生の時に作文で私のことを紹介してくれて、「尊敬している、かっこいいお母さんです。」と書いてくれました。そんな娘も成人式を迎え、娘から「お母さんのようになるのが私の夢」と書かれた手紙をもらって嬉しかったですね。
フルタイムで仕事をしているので娘と関われる時間は少ないですが、私が本気で仕事をしている姿を娘たちはしっかり見てくれています。後付けになってしまいますが、本気の姿を見せることが私の教育方針なのかもしれませんね。
育児&仕事をしていて大変なことはありましたか?それは何ですか?
子供が病気になった時ですね。母親の代わりはもちろんいませんが、当時は営業職だったので仕事でも代わりがいなくて。仕事も看病もどちらもしなければならなかったのが大変でした。
それをどうやって解決していましたか?
私は周りの方に本当に恵まれていて。近くに身内がいなかったので両親に預けることができなかったのですが、ママ友や周りの方々が私の仕事を理解してくれていたので、助けていただいていました。
もちろんその分、私も周りの方々が困っている時は微力ですが積極的に手助けをしていました。
育児も仕事も全力で取り組んでいたからこそ助けていただけたのかなと思います。
育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?
両方に共通することですが、“本気”で取り組むことです。どちらも手を抜かないこと。それと愛情を持って接して、任せることですね。娘に愛情を持つことは当たり前ですが、メンバーに対しても我が子のように接しています。そして、決して「放置」ではなく、「信頼して任せる」。常に「見守っているよ」という信号を送ることを意識しています。
お子さんが生まれてから目線は変わりましたか?変わってから仕事に活きていることはありますか?
視野が広がりました。母親になる前は想像もしていませんでしたが、子供から学ぶことが意外と多くて。
これまで私がいた環境は、柔道や営業など「個」が重要であり、全て自分自身で判断・決断してきたので、考え方も一つだけでした。
でも、子供が生まれてから自分とは違う生き方や考え方を知り、新たな視点が増えましたね。
こうした経験は、現在、組織マネジメントをすることに活きています。
今までは「組織って何?」という状態でしたが、組織は色々な考え方を持った人の集まりであり、チームで成果を最大化するためには、自身の固定観念だけで物事を進めてはいけないなと思っています。
それと、守るべきものができたことで“ここぞ!”という時の踏ん張りがきくようになりました。元々責任感は強かったのですが、より強くなったと思います。自分自身も子供のせいにしたくない、周りからも子供のせいにされたくない、と思っていたので、成果を出すことにとことんこだわっていました。
お子さんがいる状態で、制度が整っていないビーボへ参画されたとのことですが、迷いはなかったのですか?当時のビーボは設立3年目で従業員3名だったとか。
周りからはかなり反対されましたが、ただ、自分自身、迷いや不安は全くありませんでした。今思えば、まだ娘が12歳と14歳だったので怖いですよね(笑)
制度がないのであれば自分が作ればいい、と思っていましたし、不安よりも自分のやりたいことがビーボでならできると思ったので、迷わず飛び込みました。
子供がいるからといって、自分自身の夢は諦めたくなかったですし、子供のせいにもしたくなかったので。逆に言えば子供がいたからこそ飛び込めたのかもしれないですね。
当時12歳と14歳だったお子さんたちも今は18歳と20歳になられたということですが、お二人が思春期だった頃はワーママとしてどう向き合っていらっしゃいましたか?また今の関係性はどんなかんじですか?
週末はどのようにお過ごしですか?
夏も冬も関係なくほぼ毎週ダイビングに行っています。
2月末にも北海道の流氷の下に潜ってきました。
週末は朝4:30に起きてダイビングに行くか、世界最高峰の障害物競争といわれるスパルタンレースのトレーニングをしています。
あとは英会話の勉強をしたり、ネイルサロンにいったり、エステに行ったり、娘と食事に行ったり……ですね。
仕事や育児だけでなく、プライベートも“本気”です!
今後の目標やプランを教えて下さい!
大きな目標としては、海外に永住し、柔道の道場を作りたいと思っています。これまで誰かのために生きてきたので、娘たちが巣立ったら自分のために生きたいのです。そのために英会話の勉強に力を入れています。
直近の目標は、「カスタマーサクセス」という概念をもっと世の中に広めたいですね。ゆくゆくは、女性向けのトレーニングジムやカフェの運営もしていきたいと考えています。
最後に、メッセージをお願いします。
ためらわずに一歩踏み出してほしいです。
子供とか家族とか関係なく、ひとりの女性、ひとりの人間として挑戦してほしいと思います。本気で挑戦すれば周りは助けてくれますし、子供がいるからこそできることもあるので、チャレンジを恐れないでほしいです。
子供に対しては「一緒にいる時間が短いから愛がない」ではなく、本当に子供を思うならプライドを持って仕事に取り組むことが大事だと思います。子供はちゃんとそれを見てくれているので。諦めずにチャンスをものにしてほしいと思います。
構成:柴田広夢