2人のお子さんを育てながらママの視点と今までのキャリアの両方を活かして知育アプリのプロデューサーとして活躍している小林さん。
あきらめずに、家族と一緒に「できる方法」を模索する姿がとても素敵です。
転職に悩まれている方には、参考になるインタビューだと思います!(紹介者:はせれい)
プロフィール
氏名 小林真理子(34歳)
会社名 FORii株式会社
職種 アプリプロデューサー
子供の年齢 6歳7ヶ月
3歳1ヶ月
職歴
群馬テレビ(アナウンサー)→リクルート(営業)→楽天(WEBプロデューサー)→2007年長女出産→2011年長男出産→FORii株式会社(2013年6月~)
現在のお仕事の内容を簡単に教えてください。
8年居たEC業界から転職し、2013年6月から、こども向けの知育アプリを制作しています。プロデューサーとして、アプリの企画や進行管理の他、権利関連の契約なども担当しています。ベンチャー企業なので業務範囲は広く、色々な事にチャレンジできる環境を楽しんでいます。
昨年8月に「えほんであそぼ!じゃじゃじゃじゃん」という幼児向けアプリをリリースしました。(http://www.jajajajan.jp/)無料版は、童謡、童話が8作品も楽しめ非常にお得です。親子で楽しめる、子供が成長できる、そんなサービスを目標に、追加コンテンツの制作に取り組んでいます。
また、同アプリの英語版も、まもなく海外を含め配信を開始します。楽しみながら英語に触れる事ができる内容になっているので、ぜひDLしてみてください。
平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。
育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?
あきらめない事です。
仕事しているから、子供に〇〇させてあげられない、〇〇する時間がない。
子供がいるから、仕事で〇〇できない。
だと、両方中途半端になってしまいます。とにかくできる方法を模索するようにしています。
1人でも子育ては大変なのに、2人のお子様だとものすごい大変そうですが、1人目と2人目で子育ての大変さはどう変わりましたか?また、どう乗り切っていますか?
私は家事が苦手で、子供が増えた分だけ家事も増えるので、最初は、かなりきつかったです。
下の子が生まれてからは、夫が洗濯を毎日担当してくれたり、娘も弟の面倒をみてくれます。家族のおかげでなんとか日々乗り切ってきます。
お子様がいながらの転職活動は大変そうですが、どうやって活動されましたか?
活動はしていないです。
子供との時間をもう少し確保したいと悩み、前職を退職することにしました。
そんな時、友人経由で「ママでプロデューサーを探している」とお誘いを受けました。社長が子育てに理解があるので、勤務時間などかなりわがままを聞いて頂いています。知育系の仕事にも以前から興味があったので、すぐに入社を決めました。
「時短ワザ」が何かあれば教えてください!
お金で解決できるところは無理をしないようにしています。
掃除はルンバにお願いし、買い物は通勤時間を活用し、oisixやネット通販で済ませています。
お子さまとの時間をもっと取りたくて退職された時、色々な事を考えられたと思います。同じような悩みを持つワーママも少なくないと思います。その時の思いと決断の背景を教えて下さい。
前職は収入も環境も安定していたので、正直なかなか退職する決断はできませんでした。
しかし、とある活動で知り合った大先輩のワーママが、今いる場所でベストパフォーマンスを出していれば、悩まずとも次の道が開けてくるとアドバイスしてくれたのです。それからは、目の前の仕事を必死にこなし、自分でもやりきった思いがあり辞める決断ができました。また、アドバイスの通り、仕事のお誘いもありました(笑)。
知育アプリのプロデュースは、ママである事を仕事に活かせますか?
「アプリ=おもちゃ」 と考え子供に与えたくないと思われる保護者もまだまだ多いと思います。しかし、デジタルネイティブな世代ですので、子供の頃からタブレットなどに触れていた子供と、そうでない子ではITスキルにも差がでます。要は与え方が大事で、良質なコンテンツを、時間を区切って与える事で子供自身の成長に繋がります。今は、その良質なコンテンツを日々プロデュースしています。
「この内容は5歳向けだね」「これは女の子が好きそう」「この価格ではお母さんは購入しないのでは?」など子育てをしているからこそ分かる感覚が求められる仕事です。自分が子供に使わせたい、さらに自分も楽しめる、そのクオリティーを基準に制作しています。自分の子供が使うと思うと一切妥協できないですし(笑)、ママならではの感覚が活かせる仕事だと思います。
現在お仕事しつつお子さまとの時間を優先されているフェーズだと思いますが、今後はどのようなワークスタイルを目指されていますか?
結局のところ、前職より仕事のボリュームは大きいです。ただ、会社の理解があり、子供の為の急なお休みや、学校行事などの際はそちらを優先させています。16時退社し、子供を寝かしつけた後22時から1時頃まで仕事をする日も多々あります。子供との時間と、仕事の時間がぶつかる事のないように調整可能なので、暫くはこのようなワークスタイルを続けていくつもりです。将来的に、子供がもう少し手を離れたら…夢は沢山あります。
最後に(ワーママやワーママになりたい人へ)メッセージをお願いします。
育児でも、仕事でも『どうにもならない』時が今まで何度もありましたが、そんな時はたいてい周りの人が手をかしてくれました。退社ギリギリ時刻にトラブルが起き焦っていたら、「かわりますよ。」と同僚が声をかけてくれたり、自分が入院した時はパパ友が子供のお迎えに行ってくれたり、本当にありがたい事です。いつか子供が手を離れた時は、進んで手をかせる側になりたいと思います。
紹介者:はせれい 構成:つばき