今回のインタビューは、メディロムの大木都さん!
時短勤務ながらメディロムの新規事業責任者となり、2015年にヘルスケア研究所を立ち上げ所長に就任した大木さん。ヘルスケアに深い思い入れがある背景には、ご自身の経験がありました。現在力を入れている仕事内容や、ママに知ってほしいヘルスケアのお話などを伺いました!(千田)
プロフィール
・氏名:大木 都
・会社名:株式会社メディロム
・役職名:ヘルスケア研究所 所長
・職種:コーディネーター
・簡単な経歴:
大卒後、ベンチャー企業に就職、事業企画担当から始まり、マーケティング・ディレクターなどを経験。その後、外資系広告代理店にてwebプロデューサーとなり、海外ブランドから日本ブランドまで様々な製品のブランディングを担当する。結婚後は配偶者の転勤に合わせてフリーランスとして活動。関東へ再び戻ってきた2013年、株式会社リラク(現:株式会社メディロム)に入社(当時、子供は1歳)。時短ながらも新規事業責任者となる。医師との研究やサービス開発に従事、現代日本人を「健康」な生活へと導くため、専門家と一般の方をつなげて研究支援やマーケティング等を行えるコーディネイト業を行うヘルスケア研究所を2015年に立ち上げる。現在では、医学研究支援や、病院での生活習慣病治療や企業むけ健康経営サービスとして活用されている自社サービス体質改善プログラム「Medites ™ (以下、メディテス) 」の開発など、様々な健康増進事業に携わっている。
・居住地:千葉
・ご自身の年齢 :39歳
・お子様の年齢 :6歳
・ワークスタイル:フルタイム
現在のお仕事の内容、ワークスタイルを簡単に教えてください。
メディロム社には新規事業立ち上げ担当として入社しています。もともとはRe.Ra.Kuという店舗事業がメインの会社だったのですが、約5年をかけて既存の店舗事業とは全く異なる新規事業を社長と一緒に立ち上げました。新事業では様々なプロジェクトを担当しています。
事業の立ち上げ担当なので、事業設計の他、基盤となるメンバーの採用から、継続して事業育成・営業とサービス開発も行っています。昔は広告代理店で働いていたので私自身が「不健康」の方が身近だったくらいで…(苦笑)、健康増進や医学分野は全くの未経験でしたが、体調予報というアルゴリズムの特許申請をしたり、医学会で健康増進に関する研究発表も行ったり、医療臨床現場でも採用されている体質改善プログラム「メディテス」という日常生活をモニタリングするスマホアプリ&管理システムを立ち上げも担当しました。
メディロムは創業時から、いわゆる「未病」の分野に特化していて「健康を維持・増進」するための事業が様々あるのです。一人のママとしても嬉しいことに、仕事を通して素敵な医師や専門家に出会うことが出来て、いろんな学びが有ります。そんな出会いで得られた知識やサービスを一般の方の生活改善につながるようにコーディネイトすることを事業にしています。ここでは、広告代理店時代に培ってきたマーケテイングノウハウが活かせています。
特に現在は、生活習慣を改善できることで肥満・糖尿病治療など、幅広く成果をあげている新サービスの「メディテス」に注力しています。防水の活動量計で睡眠の質や歩行数に加え、体重計などを自動記録されるアプリを通し、無理なく健康的になれるメソッドで専属スタッフがヘルスケアコーチングをしてくれます。
病院や企業での健康管理に採用いただき、非常に多くの方々の体調が改善されていき、一生モノの無理のない健康管理方法を得ていく様子をサポートしているので、本当にやりがいがある仕事に従事していると思っています。よりよいサービスにすべく、医師と医学会での研究発表にも取り組んでいます。
平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。
5〜6時に起床、家事か仕事。
8時30分頃:家族の食事付等を終えて登園。
10時—18時業務
19時30分頃:お迎え・ご飯・家事
21時:息子との時間(お風呂や絵本を読む)
22時30分:息子と就寝
出産して、何が一番変わりましたか?
健康意識ですね。1人目を流産したのですが、それまでは自分に流産があるなんて想像もしていなかったので…。
無事に息子を出産できるまで、とっても自分の健康に不安で。「健康って何なの」か考えて、調べましたね。食・水・睡眠・ストレス・アレルギーなどなど、知れば知るほど、色んな情報が溢れていたり、正反対の情報があったりして、どちらを信じるべきか混乱するし。
結果的に「健康に対して無知」であることのリスクを知りましたね。時短で新規事業立ち上げなんて大変そうな今の仕事に就く、大きなきっかけにもなっています。
ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うHappyなエピソードを教えてください。
私の場合、主人や子供に理解してもらって、応援してもらえることかな。常に時間が足りないし、イライラするコトもあるけれど、家族で助け合えている信頼感も感じられますし、細々ありますね!なにより息子に働くことの意義を伝えられていると思っています。
職場に連れて行って刺激を与えたら「僕、明日も出社したい!」と言ってくれるし、息子が仕事のお手伝いをしてくれる(風な?)ので、モノゴトの考え方をコーチングしてみたり、疲れていると「頑張ってるね!」って褒めて癒やしてくれたり、仕事してることを最大限に育児に活かしちゃってると思います。
育児&仕事をしていて大変なことはありましたか?それは何ですか?
自分が3人いれば良いのに!と思うくらい、業務と家庭のイベントと疲労が重なるときですね(毎日かも?笑)。例えば、仕事のイベントと息子の発熱とか。看病もしたいし、仕事もしたい、休みたいし!みたいな。
それをどうやって解決していますか?
ぞれぞれの状態を見極めて、重なった内容の優先判断をし、主人や義理両親、会社のチームメンバーにお願いしてサポートしてもらうように調整しています。特に仕事に関しては、私が居なくても事業が回るべきだと考えているので、出来る限りチームメンバーを信頼してどんどん任せちゃいます。
もしも失敗しても、私が責任を持てばいいと思っていますが、実際はみんなが非常に頑張ってくれているので、本当に助かっています。毎日、感謝いっぱいです。
育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?
育児:感謝・愛情を伝えながら一緒にいること。
仕事:信頼関係ですね。誠意を持って対応して関係性を大事にしています。
ママに知ってほしい、ヘルスケアのお話を1つ上げるなら何ですか?
「生活習慣 ”病” 」って、どういうことか気づいて欲しいです!簡単に言えば、国が「現在の生活習慣が病だ」って病気名に決めているわけです…ね。多くの方々にヘルスケアセミナーを開催していると、日本人の大半は「私はこのタイプ」と決めつけている事が多く、心配になります。
女性で言えば「生理は重いタイプ」って、どういうことでしょうか。婦人科の先生のお話では、経血の一般量を学んだコトがないので、経血が多いタイプ(本当は過多月経)と思い込み、病気になかなか気づけない方が多いそうです。結果、学生時代から生理期間中は辛いのが、私の当たり前って思っているんですが、それって病気が隠れているってことが有るんですって!
実際、メディテスというサービスで治療していると、大学生時代から子宮内膜症で生理期間中はダウンするタイプだった方が、食事摂取とストレッチを取り入れた生活行動改善により生理痛を全く感じなくなった事例がありました。
生活習慣は人ぞれぞれですが、身体能力的にはストレスになる生活習慣の人が多いので、思い込まずにプロから学んで改善して欲しいです。生活習慣は一生モノですから、老後に寝たきりにならないよう、家族でずっと元気に過ごしたいですよね。
今後の目標やプランを教えて下さい!
メディテスの事業でいえば、より新しいカタチの雇用創出を目指しています。特にヘルスケアに精通する方々が勤務地にとらわれず、自由に仕事が得られる体制を構築したいです。
実は管理栄養士・看護師・療法士などの国家資格をお持ちでも、家庭事情などで活躍が出来ない方がたくさんいらっしゃるそうです。もちろん、当社店舗で活躍するセラピストも該当者がたくさんいます。出産・育児や介護など、ご自身が健康でも自宅から出て自由に仕事ができない。けれども社会的なつながりを持って、技術を活かして、収入を得たいという、有能な人材はたくさん眠っているのが現状です。
そのような方々が在宅で活躍し、結果的によりたくさんの人々の健康増進に役立つ業務を行いながら、働く方たちがしっかりと適切な収入を得られる体制を構築したいと思います。
最後に、こちらのインタビューをご覧になっている方に向けてメッセージをお願いします。
健康って毎日の積み重ねだ!と、改めて思うようになりました。頑張っているママは世の中にたくさんいらっしゃると思うのですが、無理しすぎないで、ボディケアや健康管理アプリなんかも上手く使ってみてください。ママが健康で元気で過ごせるといいですよね。
(インタビュー:千田)