今回のパワーママインタビューは、オムロンヘルスケアで女性の健康や睡眠をテーマに商品企画やPRを担当している西口恵さん。
現在は東京で活躍されていますが、元々は京都での勤務だったそう。2014年にご夫婦そろって東京に転勤となったそうですが、ちょうどお子さんの小学校入学のタイミングとも重なり・・・。ご夫婦ともに関西出身ということで、慣れない土地での学校探しなどご苦労も多かったといいます。
ご自身の転勤をどのように乗り越えたのか?や転勤後の生活などについて伺いました。
プロフィール
・氏名:西口恵
・会社名:オムロンヘルスケア株式会社
・職種:商品企画/PR
・簡単な経歴:オムロンヘルスケア㈱ 健康機器営業として都内、北関東を担当。その後大阪へ転勤。営業業務を継続。2007年長男出産。休暇中にアロマテラピーアドバイザーの資格を取得。復帰後、マーケティングリサーチ部に配属。営業で得た現場力を活用し国内、海外の顧客調査を企画、実行する(育児をしながらの海外出張は大変でした)。調査を通じて顧客の声を商品化する難しさを学ぶ。商品企画部門に異動後は新規事業プロジェクトで商品企画/PRを担当。主に睡眠に関する商品を扱うことから、『睡眠改善インストラクター』の資格を取得する。事業拠点が東京へ移ることになり、そのタイミングで家族とともに東京へ転勤。
・居住地:東京都
・ご自身の年齢:36
・お子様の年齢:8
・ワークスタイル:フルタイム勤務
現在のお仕事の内容を簡単に教えてください。
女性の健康、睡眠 をテーマに、既存事業の枠にとらわれない商品企画/PR活動をしています。商品コンセプトづくりから、営業戦略、販促計画と一気通貫で携わっています。
また、睡眠改善インストラクターとして、各メディア取材対応、書籍監修、セミナー講師などの活動も担当しています。
平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。
6:00 起床、朝食づくり、子供の学校準備チェック、身支度
7:00 長男起床、朝食を食べさせながら着替え、歯磨き、朝の勉強チェック、見送り、あわただしく学校へ送り出す
8:00 出勤
9:00 始業 会議、外出、商談とあっという間に過ぎる。ランチが何よりの楽しみ
18:00 帰社 アフタースクールへお迎え
19:00 帰宅 宿題を見ながら夕飯準備
19:30 夕食 学校やサッカー教室の出来事を聞いたり、流行っている遊びを見せてもらったり子供との大切な時間
21:00 長男就寝、洗濯、明日の夕食準備、学校の連絡帳チェックなど
23:00 ストレッチ 気分転換のために毎日やっています。スポーツニュースチェック、主人も私もスポーツ好きなので二人でワイワイ言いながら見ています
24:00 就寝
出産して、ご自身の内面では何が一番変わりましたか?
気持ちの仕分け方。
性格は簡単には変わりませんが(笑)、子供ができたことで優先順位を決めるスピードが速くなったこと、選択肢の幅が広がったこと、この2つのおかげで産む前にはなかったであろう新たな発見に出会えます。
ご主人との家事・育児の分担はどうされていますか?
ルール化するとそれが負担になるので決まった役割は作っていません。必要なとき余裕がある方が担当しています。2人とも余裕がないときは・・、余裕が出来るまで放置しています。子供のお迎えは必ずどちらかが行きますが、どうしても難しいときもあります。その時はママ友の力をお借りしています。お互い関西出身のため、じいじ、ばあばヘルプが無いのでママ友の助けは本当にありがたいです。
一昨年(2014年)に京都から東京へ転勤になったと伺いましたが、転勤の経緯・理由などお聞かせください。
2014年4月 に東京へ転勤してきました。もともと担当していた新規事業の拠点が京都から東京に移すことになったのが理由です。
転勤の際、ご主人のお仕事はどうされたのでしょうか?(ご主人も京都から東京に転勤されたのでしょうか?)
もともと主人は東京中心の仕事をしており、京都と東京を行ったり来たりする生活でした。そこに私の転勤の話が出ました。ちょうど小学校入学のタイミングで、諸手続きもすべて完了していたこともあり、何度も家族会議を重ねました。引っ越しや、入学先変更、仲良しのお友達がいない環境での暮らし、など息子に不安な思いをさせたくなかったのです。でも、一方で、家族一緒なら新たなチャレンジも楽しく乗り越えられるのではないか、家族で東京を経験できるのは後々良い財産になるのでは、と思い決心しました。
育児を抱えながらの転勤は大変ではありませんでしたか?
大変でした。引っ越し作業は過去の経験で慣れていましたが、子供の教育環境を整えるのが大変でした。
「東京の小学校ってどこにあるの?学童は何処に申し込むの?」」と、途方に暮れました。でも、親がしっかりしなければと思い直し、東京に住んでいる親友に相談し、薦めてもらった場所を実際に見に行き、学校やアフタースクールの方々にも面談をお願いし、生の情報集めを心がけました。その間も仕事は続けていたので両立が大変でした。
初めて学校を訪問する日、その日に限って例年にない大雪でした。学校が急な坂の上にあるため、積雪で足が滑りその坂を登れなくて。その時、我慢していた不安が一気にこみ上げてきて雪の中で一人泣いてしまったのを今でも覚えています。なので、無事入学できたときは本当に感激しました。
転勤後の働き方や生活はどのように変わりましたか?
何事も「楽しむ」ことを大事にするようになりました。
生活も職場も新たな環境ゆえ、わからないこと、慣れないことが色々ありました。特に土地勘がない苦労が多かったです。プライベートでは「スーパーどこ?」から、仕事では商談先に伺うのに何度も道に迷いました。始めは「どうしよう?」と不安になりましたが、あるとき「これは、毎回クヨクヨしてたらキリないわ!失敗も笑いのネタが増えた位に思っとこ。」。考え方を工夫しました。小さな心がけですが積み重ねると自信になってきています。
もうひとつ、「健康管理」の意識が高まったことも大きな変化です。じいじ、ばあばヘルプが無いため、体調を崩しても頼れる人がいません。食事ももちろんですが、、平日はストレッチと軽い筋トレ、週末は子供とジョギングやスイミング、主人はゴルフ(笑)。家族みんなで楽しみながら取り組んでいます。職場がヘルスケア分野なので仕事で得たノウハウもすぐ活かせるのでありがたいですね。
ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うhappyなエピソードを教えてください!
・育児では・・・時間が限られている分、子供との時間はめいいっぱい話したり触れ合えっていることです。最近では画用紙に絵をかいて「こんな商品企画はどう?ポスターはどう?」と言ってアイデアをくれたりします。また、私が出演したテレビ番組を見て「まあまあやな。」など厳しいコメントをくれたりするのも、とてもHappyです。
・仕事では・・・学校やママ友のネットワークで見聞きする情報を仕事に活かせることです。職場にいると触れる機会が少ないであろう情報に、商品のヒントが隠れていることが多くあります。とても勉強になります。職場、家庭、様々な出会いの場をいただいていることが一番Happyです。残業も出張もあり主人とのスケジュール調整が大変ですが、今の仕事、好きです。
育児&仕事をしていて一番大変なことは?
・育児では・・・8歳なので体のベースは出来てきましたが、一方で心の成長が著しいと感じています。学校、習い事、色んな人とかかわる中で、得手不得手、勝敗、色んな場面に遭遇しています。その中で、うまく対応出来る時とそうでない時があるようです。そんなとき、親としてどう見守っていくのが子供にとってプラスになるのか、日々、主人と試行錯誤しています。
・仕事では・・・子供が病気した時です。幸い職場は理解ある方ばかりなので、いつも助けていただいています。その分、日頃の些細な業務でも何かお手伝いできることがあれば進んで申し出るように心がけています。息子の元気な姿が、私のエネルギーです。
育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?
・育児では・・・嫌がられても逃げられても、全力でハグする。
・仕事では・・・「私」としてどうしたいか?を考え抜く。育児と仕事のバランスを重視するがために、時に効率だけを優先することがあります。結果ムダになるかもしれませんが、それを恐れず挑戦するために「私」として考え抜くようにしています。
これからの目標を教えてください。
・育児では・・・息子と2人でハワイ島旅行。(4月にオアフ島に2人で行きました♪)
・仕事では・・・働く女性を応援する商品を企画して、一人でも多くの女性をサポートし続けたいです。
最後に、サイトをご覧の皆様(ワーママ仲間)にメッセージをお願いします!
母、妻、働く女性、3役を完璧にこなそうと無我夢中になっていた頃がありました。あるとき、3日間原因不明の高熱が続き骨髄液検査など大掛かりな治療が必要になりました。その時『何よりも自分が元気でいること』の大切さを痛感しました。
大切なご家族を笑顔にする“ママ”には、まずご自身の健康を大切にしていただきたいと思います!
働く女性を応援する活動を続けてまいりますので、ご意見などお待ちしております!
インタビューby 柴田広夢