今回ご紹介するのは、Webディレクターとして活躍しながら、2012年に起業家ママを応援するWebサイト「ママントレ」を設立し、様々な起業家ママを紹介してきた関西のパワーママ、須澤美佳さん。
2014年には、就業意欲が高いママと企業をマッチングする「エリアマイスター」も開始し、この7月に法人化もされました。
「ママの働き方は、もっといろいろあっていい」という想いから、働きたいママをサポートするため日々奮闘している須澤さんのインタビューをぜひご覧ください!
プロフィール
・氏名:須澤美佳
・会社名:株式会社ママントレ
・役職名:代表取締役
・職種:Web制作、人材紹介(2017年1月~)
・居住地:兵庫県芦屋市
・ご自身の年齢 :39歳
・お子様の年齢 :9歳
・ワークスタイル:会社経営
現在のお仕事の内容、ワークスタイルを簡単に教えてください。
もともと人事系のSEとして従事していましたが、妊娠トラブルを機に退職。
出産後は、パート・派遣などを経て2011年にWebデザイナーとして独立。
「起業を働き方の選択肢としてもっと広めたい」との想いから、2012年には「ママの起業を応援するママントレ」を設立。Webサイトでの情報発信のほか、ITが苦手なママ向けのセミナーや個別指導などを積極的に行ってきました。
2014年11月からは、就業意欲が高いママと企業をマッチングする「エリアマイスター」を開始。在宅ワークをはじめとした主婦ならではの仕事が話題を呼び、近畿経済産業局主催女性起業家応援プロジェクト「LED関西」第一回ファイナリストに選出されたほか、メディア掲載も多数。現在阪神間を中心に約230名の方が登録。ハイスキルなママと企業をつなぐ仕事を創出。多くの方にご活躍いただいています。
ただ仕事を紹介するだけではなく、最近では11月にオープンした事務所で交流会やスキルアップの勉強会なども積極的に開催しています。
2016年7月に法人化。2017年1月には有料職業紹介の許可も取得し、さらに活動の幅を広げていく予定です。
・あなたの街のエリアマイスター
・在宅ワークセミナー@JUSO Coworking
2016年11月25日(金)「フリーランスそれぞれの働き方」トークショー
2016年12月16日(金)「フリーランスを始めるにあたって知っておくべきこと」
・エリアマイスター無料登録相談会
毎月第二木曜日10:00~12:00
https://areameister.jp/event/soudankai/
・エリアマイスター交流会
毎月第三木曜日10:00~12:00
https://areameister.jp/event/meeting/
平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。
6:30 起床/朝食
7:30 家事をしながらメール・メッセージ返信等
10:00 打ち合わせ
17:00 帰宅/夕食準備等
18:00 娘習い事お迎え
19:00 夕食・家事・風呂
21:30 娘就寝/休憩(テレビ等)
22:30 仕事(※頭を使う系のお仕事はたいていこの時間)
24:30 就寝
出産して、何が一番変わりましたか?
子どもを通じて地域とのつながりができたこと。
出産前は仕事ばかりで、家と会社の往復の毎日だったのですが。
出産してからは、つながりを求めて子育てサークルに参加したりしているうちに、地域とのつながりが一気に増えました。
「ママ友」「仕事相手」の域を超えた友人もたくさんできましたし、今まで見えてなかったことをたくさん知ることができ、だんだんと「自分が住む場所」に興味が湧いてきました。
自分の今の活動(エリアマイスター)も、子どもがいて地域とのつながりができたからこそ。そういう意味でもきっかけを作ってくれた子どもに感謝しています。
ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うHappyなエピソードを教えてください。
以前にワーキングマザーの子どもたちを集めて「働く母、ぶっちゃけどう思う?」という座談会をしたことがあるんですが。
「いつも寂しいとか言われちゃうのかな・・・」と親たちが不安に思う中、みんな声を揃えて「僕も、私も将来働きたい!」と。
子どもたちはしっかり見てくれてるんだな~とうれしくなりました。
育児&仕事をしていて大変なことはありましたか?それは何ですか?
小学校に入ってから一番大変だと感じるのは、時間のやりくり。
学校行事は平日昼間でも否応なしに入ってくるし、習い事の送迎なども必要に。また台風による休校になるときなど、臨機応変な対応が必要なケースも多く、そのたびに頭を悩ませています。
また期限が決まっている仕事が多いため、納品前などは家事や子どもの宿題を見る時間等が全く取れないことも。
それをどうやって解決していますか?
娘が小学校に上がるタイミングで夫が出張の鮨職人として独立したのもあり、いつも夫婦で相談しながら、「できる方がやる」という形をとっています。
おかげで夫とはチームのような関係に。
それでもできないことは、どうしてもやらなければならないこと以外は「まあいいか」とあきらめます(特に家事)
育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?
育児も仕事も共通していて「人と比べず、個性を大事にする」ということです。
以前は他の人と比べて、「どうして私は・・・」「どうしてうちの子は・・・」と思ってしまうことも多かったのですが。
「人と比べても仕方ない」と思うようになってからは、気が楽になったのはもちろんのこと、自分の強みも見つけることができて、仕事の幅もグンと広がった気がします。そして子どもも自由になったからか、そのときからもともと好きだった絵の才能を発揮し始めました。
発想も自由なので、いつも笑いを提供してくれるだけでなく、「こういう発想もあったか!」といった気づきも多く、仕事にもいい影響を与えてくれているような気がします。
ただたまに個性的すぎて、きちんと学校生活を送れているのだろうか・・とヒヤヒヤすることもありますが(苦笑)
立ち上げて、さまざまな女性と関わった経験から、女性の活動を認めてもらうには、女性にどのような意識が必要だと思いますか?また、そのために社会はどのように変わる必要がありますか?
今、女性活躍推進として行政や企業がさまざまな取り組みを行っていますが、中には違和感を感じるものも正直ありますよね。
でも与えてもらう機会を待ったり、与えてもらったものを批判するだけではなく、女性自身もしっかりと学び、それに対して提案していくことが大事だと考えています。
また「ママだから」というのを言い訳にしない姿勢と感謝の気持ちを持っておくのも大事だと日々の活動の中で感じています。
あとは「社会が変わる」というところでいうと、“男性の家庭進出”がもっと進めば、相互理解も進み、働きやすい社会が実現できるのではないでしょうか。
今後の目標やプランを教えて下さい!
ブランク、待機児童、年齢、条件・・・女性の再就職にはいくつもの壁があります。
そこで「私はもう働けない」と諦めてしまう方も多いのですが。
そんなのあまりにももったいないと思うし、エリアマイスターの活動の中で「私のスキルがこういうところでも活かせるんだ!」と気づき、自信を取り戻す方を何人も見てきました。
家族以外の誰かに必要とされることで、自信もつく。
そしてママがイキイキすると、家族も笑顔になる。
ママが稼ぐと、おかずが一品増えたり「ごほうび」が増えて、もっと経済が活性化する。
私にできることは、その一歩を踏み出すためのきっかけづくりだと思っています。
ライフスタイルが変わっても、自分のスキルを活かしてイキイキ働ける。
そんな働き方をスタンダードにしていく。それを若い世代や自分たちの子どもの未来につなげていくことが私の目標であり、実現のためにこれからも発信し続けていきます。
最後に、メッセージをお願いします。
これまでたくさんの仕事に悩む女性に出会ってきましたが、多いのが「やりたいことが見つからない」という声。
「好きを仕事にしよう」というフレーズもよく聞きますが。
私はやりたいことは無理矢理見つけなくてもいいと思っています。
きっと動いているうちにおのずと見つかるものだと思うし、実際動いてみてわかることも多いから。
実は私自身も独立した当初はやりたいことがなくて、ただがむしゃらに目の前にあることをこなす日々でした。
これからやりたいことを探すよりも、今できることを活かしてほしい。
エリアマイスターにはそんな想いが詰まっています。
だからこそエリアマイスターでは、働き方に悩む人にまずは「自分に何ができるかな?」を探すお手伝いをしたいと考えています。
相談会や登録会、勉強会なども開催していますので、ぜひお気軽にご参加くださいね!