今回のインタビューは、新しい取り組みの話題でメディアをいつも賑わせている、ZOZOTOWNなどを手がけるスタートトゥデイの顔として、広報をしているパワーママ大村さん。
多忙な広報の仕事をフルでこなしつつ、いつも笑顔で人当たりの良い大村さんのパワーママな秘訣を伺いました!
プロフィール
・氏名:大村麻理
・会社名:株式会社スタートトゥデイ
・職種:広報
・ 大学卒業後、渡英し大学院でアートとメディア学を専攻。卒業後帰国し、アート系の書籍を扱う外資出版社に編集アシスタントとして就職。2006年、PR会 社に転職し、主にアパレル・観光業界などを担当。2008年にスタートトゥデイに広報担当として転職。31歳で出産、1年程育休取得ののち、広報担当に復 帰。現在に至る。
・居住地:都内
・ご自身の年齢:33歳
・お子様の年齢:2歳2ヶ月
・ワークスタイル:フル
現在のお仕事の内容を簡単に教えてください。
ZOZOTOWNやWEARを中心とする自社サービスなどのプレスリリース作成やテレビや新聞などのメディアの取材対応などを中心とした社外向けの広報業務を担当しています。
平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。
5:40 起床
子どもの朝ごはんや着替えなどの準備と自分の支度
子どもと一緒に朝ごはん。(時間がある日は夕飯下準備)
7:15 子どもの保育園の送りは夫に任せて会社へ
8:50 出社
9:00 デスクワーク、メールチェック、掲載チェックなど
(6時間労働制なので、ランチタイムなし)
13:00 取材立会いや取材調整、打ち合わせなど
15:00 休憩
16:00 残りのメールチェックなどのデスクワーク作業
17:00 退社
18:20 自宅の最寄駅に到着。夕飯の買い物
18:40 保育園にお迎え
19:00 帰宅。夕飯の準備など
19:30 子どもと一緒に夕飯
20:30 子どもをお風呂に入れる
21:30 子どもを寝かしつける
22:00 残りの家事、明日の準備など
23:00 就寝
出産して、何が一番変わりましたか?
もともと身体がそんなに強くない方だったのですが、出産を気に、健康や食事に気をつけるようになりました。
パパやご両親などとの家事・育児分担はどうしていますか?
朝の保育園の送りと、週末の掃除機掛けやお風呂に入れるのはパパが担当してくれてます。主人は仕事が毎日遅いので、私が仕事で帰りが遅くなる平日の夜や病気の時は、主人の両親に預かってもらっていて、とても助かっています。
ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うHappyなエピソードを教えてください。
育児面では、働いている分、子どもとの時間が少なくはなったので、思いっきりスキンシップしてます(笑)。子どもの成長には毎日発見ばかりで驚かされるので、学ぶことも多いです。
仕事では、家事育児との両立をうまくこなしたいのですが、なかなか全部はできないので、時短含めて、自分に合った工夫を見つけるのが大事だなと気づかされました。出産前より、仕事でも優先順位をより意識して取り組むようになった気がします。
当 社ではありがたいことに「ろくじろう」という6時間労働制が昨年からスタートしてるのですが、ただ6時間働いたら帰れるというものではなく、6時間でいか に自分の仕事を効率よく進めて生産性を上げられるか、というのが思っていたよりも難しいことに気づかれました。まだまだ毎日奮闘しています。
育児&仕事をしていて一番大変なことは?
育児では、ついついイライラしてしまうことや、ちょっとしたことで叱ってしまう時です。イヤイヤ期はちょっと大変でした。
仕事で は、予想以上に子どもの病気などで保育園からの呼び出しが多くて、急遽早退したり、休んだりすることで迷惑をかけてしまうこともあって、申し訳ないで す。本当にありがたいことに、そういう時は周りの同僚にフォローしてもらっているので、いつか恩返しできたらと思っています。
それをどうやって解決していますか?
育児での悩みは先輩ママやママ友に相談したりしています。
仕事のことは、メンバー同士でメディアの方とのやり取りなど、細かく共有してい たりするので、急に休むことになったときに対応をスムーズにお願いできるようにしています。あとは、普通のことで本当に恐縮なのですが、頻繁にやりとりす るメディアの方とは携帯や個人のアドレスなどをお知らせしています。
スタートトゥデイさんは非常にユニークな人事制度などが多いと感じるのですが、その中でも、経営理念に「いい人をつくる」というものがありますよね。その せいか、スタートトゥデイさんにはいい人で幸せそうな方が多いと感じます(笑)。この経営理念がご自分や会社全体にどのよ うな影響を与えていると感じますか?
ありがとうございます!確かに、手前味噌ですが、当社では、自然と周りの変化に気づいて声をかけてくれたり、フォローしてくれる人が多いと感じます。実 際、私もこれまで何度周りのみんなに助けてもらったことか・・・。質問の答えになっていないかもしれませんが・・・、当社では自然に周りの人のことを考える風土ができているのかも。
スタートトゥデイさんにはその他にも1日6時間労働の「ろくじろう」というユニークな制度があります。「ろくじろう」を簡単な紹介をお願いします!また、ママである大村さんご自身は「ろくじろう」の制度が出来て働き方や考え方にどのような変化がありましたか??
「ろくじろう」は、全スタッフを対象に一昨年(2012年)からスタートした制度で、基本的には9時から15時までの6時間(昼休憩なし)で集中して働くという制度です。
た だ6時間働いたら帰れるという風に思われることが多いのですが、あくまでも業務を終えたら帰れるというものなので、繁忙期は難しいですし、部署によっては シフト制などで取り組んでいます。15時以降の時間を有意義に使い、より人生を楽しむことで、インプットとアウトプットの好循環が生まれることを目指して います。
私も「ろくじろう」には、まだまだ毎日奮闘していますが、PRの資格を取得したいと思って、今勉強中です。英語も忘れてきているので、もう一度やり直したいです。自分のこれまでの働き方の見直しと何か新しいことにもチャレンジしてみようと思うようになりました。
アパレル業界での革新的な取り組み『WEAR』はたくさんのメディアでも話題になっています。その分、急な取材対応などが多くなってくると思うのですが、そのあたりはママ広報としてどのように切り抜けていっているのでしょうか??
急な取材対応の時は、メンバーと相談して、夕方遅くまでかかりそうな取材は代わってもらったり、どうしても自分が対応しなくてはいけない時は、主人の実家に子どもを預かってもらえるよう相談しています。
年明けすぐ、1月15日(水)に今度は『ZOZOMARKET』という、こちらも業界が驚くような仕組みが開始されます。ママさんにもおススメなんですよね。
ZOZOMARKETは、手作りアイテムなどを制作されているクリエイターの方や新進気鋭のアパレルブランド様など、個人・法人、規模を問わず商品を出品できる、開かれたオンラインマーケットです。
当 社は、「最短2分で、誰にでも簡単にオンラインストアが作れる『STORES.jp(ストアーズ・ドット・ジェーピー)』」等を運営する株式会社ブラケッ トを昨年子会社化して初めての共同事業として、この度、「ZOZO」の集客力と6万店のストアを持つ「STORES.jp」のサービスを融合させた新サー ビス「ZOZOMARKET」をスタートすることになりました。
今までZOZOTOWNではカバーしきれなかった分野なので、非常に可能性を感じています。
ママになって、子ども向けのグッズなどの手作りを始めた方もいらっしゃると思いますが、自分のお店を気軽にネットから始められるので、オススメです。
育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?
育児では、なるべく機嫌の良い母でいられるようにと思っています。そうそう思い通りや時間通りにはいかないので、ついイライラしてしまうことも多いですけどね。機嫌が悪いと子どもはいち早く察知する気がして、気を使わせてしまわないようにしたいです。
仕事では、他の人に頼めること、自分でできることを早めに決めて、優先順位を付けてやるようにしています。日々難しいのですが・・・。
これからの目標を教えてください。
以前、すごくお世話になった尊敬する女性から、「“育児”は“育自”でもあるから」という言葉が響いて、すごく印象的だったのを覚えてい ます。子どもの成長はあっという間で驚きの連続なのに、自分はなかなか成長してませんが・・・(汗)。育児と育自を頑張ります。
仕事では、ママならではの視点をもっと役に立てることができたらいいなと思います。
最後にメッセージを!
メッセージなんて、おこがましいですが自分の経験からお話してみます。
私は不器用なので、毎日慌しくて、人様にお話できるものではないのですが、なんとかやってこれたのは、子どもの存在がとても大きいと思います。
仕 事を始めてから、子どもといる時間が減ってきていることが不安に感じた時もありましたが、「時間じゃないと思うよ」と母から言われて、過ごす時間は減った けど、向き合う時間を大事にしようと思います。(母は専業主婦で小さい頃ずっと一緒にいてくれたので、意外な一言でした。)
出産から、育児や家事、働くスタイルまで、本当に人それぞれで、違うし、違っていいんだなと思うようになりました。子どもによっても違いますしね。
情報も溢れている時代なので、育児や仕事など、たくさん参考になる情報もあって、本当に迷いますが、無理せず楽しく毎日をおくれるように、自分に合うスタイルでいいのかなと思うようになりました。ママもたまには楽しみも必要ですしね。
インタビュー by 千田 絵美