今回のインタビューは、ITコンサルティング事業やクラフトビール事業などたくさんの事業を手がけるママ社長、島袋尚美さん!東証一部上場企業のシステムインテグレーターや、IBMなど大手企業での会社員生活を経て、会社設立に至った理由とは?
(千田)
プロフィール
・氏名:島袋尚美
・会社名:株式会社ゆいまーる等
・役職名:代表取締役
・職種:ITコンサルティングティング事業、クラフトビール事業、キャリア支援
・簡単な経歴:
2008年 株式会社 NSD 入社 システムエンジニア
2009年 日本アイ・ビー・エム株式会社 入社 データベース・エンジニア
2016年 株式会社ゆいまーる、他1社を設立
・居住地:東京都港区
・ご自身の年齢 :35歳
・お子様の年齢 :0歳
現在のお仕事内容を簡単に教えてください。
①ITコンサルティング
私たちのビジネスや暮らしに、日々欠かせない存在となっているITの存在。
そのITの力を用いて、届けたい想い・便利にしたい暮らし・世の中がもっと優しい場所になれるお手伝いをすることが私たちのミッションです。
20代ながらエンジニア力とコミュニケーション力がピカイチのエンジニアチームが、私の自慢です。
※ltoop(アイティープ)
https://ltoop.yuima-ru-tokyo.com/
②クラフトビール事業
小規模ブルワリーならではのこだわりのクラフトビールや、地元の食品を盛り込んだクラフトビールなど、ユニークなクラフトビールレシピ企画開発に取り組んでいます。
また、クラフトビール関連イベント開催を通じて、生産者や愛好家などたくさんの方に出会いの場を提供させていただいています。
※Jungle Brewery(ジャングルブルワリー)
http://jungleandbrewery.com/
③キャリア支援
平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。
6時半:起床、娘の世話など
10時〜12時:自宅でMTG
12時:仕事仲間とランチ
13時〜15時:自宅で仕事
15時〜:夕方まで娘と過ごす
18時〜20時:打ち合わせ
20時以降:娘のお風呂や寝かしつけ
23時:就寝
出産して、何が一番変わりましたか?
とにかく、自分にこんなにも人を「愛おしい」という感情があることを知りました!
以前は特に子ども好きということもなく、育児に対して不安も多少あったのですが、、、産んで見ると可愛くて仕方ないですね!
ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うHappyなエピソードを教えてください。
仕事で疲れて帰ってくると娘のはち切れんばかりの笑顔があったり、逆に育児で行き詰まった時に仕事をガンガンやることで前向きになれたり。
どちらか一方ではなく、両方あることで救われることがたくさんあります。
育児&仕事をしていて大変なことはありましたか?それは何ですか?
育児はとにかく体力が持っていかれますね。。!35歳での出産・母乳育児だと体力勝負なので、仕事をしていても身体がクタクタ。。。というのはよくあります。
それをどうやって解決していますか?
寝れる時にたくさん寝る(笑)!
あとは、仕事のための移動を可能な限りなくすことを意識しています。赤ちゃんを連れての移動は本当に大変ですから。
その結果、ほとんどの仕事は自宅のマンションのロビーや併設のカフェですることが多くなりました。もちろん仕事内容や職種にもよると思いますが、私の場合は仕事仲間に「子どもがいるから、ミーティングはうちでやりたいな」と言えるようになったことが大きいです
育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?
育児の面では、特にルールなどを作っていません。
気負わず、自分が一番楽しむようにしています。
その結果、本当に娘とじゃれ合う時間が楽しくて仕方ありません!
仕事の面では、人に対して誠実に裏表なく、ということをずっと大事にしています。
仕事上のメンターから10年以上ずっと教わっていることです。商売人として一番大切なのは「信頼を得ること」だということですね。
起業をしたきっかけは?
よく「家族など、周りも女性経営者や起業されている人が多いのですか?」と聞かれるのですが、実は私は沖縄出身で、両親はバリバリの公務員と大手企業勤めという、とても安定志向の家庭です。なので、私の中で、起業したり経営者になったりという選択肢は社会人になった当初、全くありませんでした。
ですが、1年目の時に遭遇したリーマンショックをきっかけに、会社に依存する働き方に少しずつ疑問を持つようになりました。
また、当時お付き合いしていた人(現在の夫)が目に障害を持っていることもあり、結婚にも依存できないし、したくない。むしろ私が彼の人生を支えられるようになりたい、、、など毎日悶々と過ごしていました。そのタイミングで同じように会社員から独立をした方にお会いしたことがきっかけです。今ではその実業家の方に10年以上学ばせていただいています。
実は、思いつきなんです(笑)。
とはいっても、もともとITエンジニアだったのもあり「ITの可能性はすごい!」と思ってはいました。
ただ、自分自身が起業をした際に、せっかく世の中には良いサービスや素敵な取り組みがたくさんあるにもかかわらず、IT知識・人材不足が理由で世に知られていないことが衝撃でした。
ITには、作り手も使い手も共に豊かにしていく可能性を感じて、再度IT事業に取り組み始めました。
クラフトビールに関しては、国際結婚しているアメリカ出身の夫からの影響が大きいですね!(笑)
日本には「とりあえずビール」の宴会文化があります。
ただ、私自身が大手メーカーのビールが苦くて飲めなかったので、、、
今後はコーヒーやワインのように味わい深いクラフトビール が日本に根付き、宴会の際には「とりあえずクラフトビール」になったら良いなあと。
元々、グローバルに活躍したい、地元と東京と海外を行き来できるような多拠点生活をしたい、子育てと仕事を両立したい、というところから働き方を広げてきました。
ご縁を大切にしていく中で、ITもビールも協力者やチャンスに恵まれて、事業化することができたのが立ち上げた背景なんです。
今後は、既存事業の拡張はもちろんのこと、国内外のオーガニックベースの生活用品やビューティケア用品を扱うショップを出店準備中です。
また、学生時代から、国際協力や女性の働き方を広げていくことへの興味が強かったので、SDGsへの取り組みも強化し、働き方やキャリアの視野を広げるヒントになるような対談やコラムなどの執筆や講演活動や、地域貢献にも力をいれて地元沖縄にも貢献していきたいです。
自分で自分を幸せにしていく人があふれる社会を目指し、家庭、子育て、働き方、それぞれの幸せを実現するライフスタイルの拡充に向けて、今後も挑戦し続けていきます。
キャリア形成、働き方、自立、子育て。いろんなことに直面して駆け抜けて来た20〜30代でした。
今まさに壁にぶつかっている人、志高く努力中の人、色々な方がいると思いますが、枠に囚われず柔軟に見地を広げることで、活路が見いだせることは多々あると思います。固定概念を打ち破れるのは、若い我々の特権なのですから。。。!
私もまだまだ勉強中の身ですが、女性をはじめいろんな人が「自分の理想」を描いた通りに活躍できる社会を創るため、これからも邁進してまいります。
(インタビュー:千田)