今回のパワーママインタビューは、KDDI(au)で商品企画のグループリーダーをされている山下明子さん。
発売されたばかりのキッズ向けの時計型端末『mamorino watch』の生みの親でもあります!
社内のママたちを集めたチームで、この商品を開発したそうです。
山下さんが率いるこのチーム、実は、去年、世界初の洗えるスマホを生み出したことでも話題となりました。
ママの悩みを解決するようなデバイスを続々と世に送り出している山下さん、そこには、ご自身の子育ての経験が活きていると言います。
プロフィール
・氏名:山下 明子
・会社名:KDDI株式会社
・職種:商品企画
・簡単な経歴
入社後、ISP事業のサービス企画を経て「海外トレイニー」制度を活用し、シンガポールに赴任。
帰任後、ワンセグの立ち上げに参画。
その後、プロダクト企画部門に異動し、日本仕様に対応した最初のAndroidスマートフォンやターゲット特化型の商品企画を担当。
現在は、auラインナップの方針策定を行うグループのリーダー。
・居住地:東京
・ご自身の年齢:39歳
・お子様の年齢:2歳10か月
・ワークスタイル:フルタイム
現在のお仕事の内容を簡単に教えてください。
スマートフォンやフィーチャーフォン等のau商品ラインナップに関するマーケティング及び戦略立案を担当しています。
平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。
5:30 起床、朝食準備、身支度
6:30 夫、子供起床 → 自身は出勤
17:30 退社(週に2度ほど19:00まで残業)
18:30 保育園にお迎え
19:00 夕食
20:00 翌日の朝食、夕食準備
20:30 お風呂
21:30 洗濯、子供寝かしつけ
23:00 就寝
出産して、ご自身の内面では何が一番変わりましたか?
出産するまで何となくしか考えてこなかった「働く」という事について、産休育休といった長期間、会社や仕事と離れる経験を通じ、「今後も仕事を続けたい」と明確に意識するようになりました。
ご主人との家事・育児の分担はどうされていますか?
お見送りは主人に任せ、自身が残業しづらい分、早朝に出勤し業務をこなしています。
また、週に1度程はお迎えをお願いする事もあります。
お仕事でママとしての経験は役立っていますか?
ママの目線、子育ての目線、子供の目線をジブンゴト化できるようになった為、商品企画に多分に生かせると感じています。
社内のママのチームで商品開発をされているとのことですが、そもそもなぜこうしたプロジェクトが立ち上がったのでしょうか?
共働きの家庭が増えている事もあり、育児に積極的に携わる男性の同僚も多くなりました。
また同時期に職場復帰をした女性社員も数人いた為、子育てにおける不満点や困っている事を話す機会が多くあったというのが始まりです。
こうした環境の中で、子育ての目線で○○が出来たら良いよね・・・といった意見が出るようになって。
現状の不満点や不足点、それに対する改善案の仮説立てがスムーズにできた事が大きいと感じています。
また、仮説を検証し企画に生かす上でも、子育てを通じて構築された個々人のパパママネットワークを利用できた事も大きいと感じています。
より多くの生の声を聞く機会が持てた事から、早い時点で企画が立体的になっていたという側面が強いと思います。
このプロジェクトでは具体的にどういった商品が生まれたのでしょうか?
キッズ向け商品では、この3月に mamorino watch が発売されました。
ママ向け商品の商品では、洗えるスマホの Digno rafre です。
商品に対しての反響や、プロジェクトでの今後の計画などについても教えてください。
子育てに従事する者の目線で企画されたという事が分かりやすく多くのメディアに取り上げて頂きました。
またターゲットを明確にしてアプローチした事で、一般的にはITリテラシーが低いと言われているママ世代からも多くの反響を頂きました。
ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うhappyなエピソードを教えてください!
・育児では・・・毎日、じっくり向き合える訳ではない事もあり、週末を一緒に過ごすと、一週間でできる事が増えていて、素直に喜べるし、素直に褒められます。
子供も褒められるととっても嬉しそうです。
・仕事では・・・他にも子育て中心の生活を送るという選択肢がある中、自分の意志で働いている事を認識できた為、迷いがなくなり、下らない事で悩まなくなりました。
育児&仕事をしていて一番大変なことは?
・育児では・・・子供が体調を崩している時です。
特に、病み上がりで通園できない時の家族間の在宅勤務調整がとても大変です。
・仕事では・・・やはり会社に居られる時間に制約がある事が一番つらいです。
日中は打ち合わせ等でデスクに居られる時間が少なく、一方で残業もしづらいので、部下とのコミュニケーションが不足しているのではないか、話しかけづらいのではないかと感じています。
それをどうやって解決していますか?
・グループごと、チームごとの週次定例の開催は欠かさない。
・メールによるコミュニケーションが中心になってしまうが、どのような内容のメールにも必ず返信する。
・たまに席にいられる時は極力、メンバーに話しかける。
といったことを心がけています。
育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?
・育児では・・・週末はできるだけ甘えさせてあげています。
そして、大好き、大切という事を常に言うようにしています。
食事やお風呂、着替え、歯磨き等をできるだけ遊び感覚にして、子供自身が楽しんでやれるように工夫したりもしています。
・仕事では・・・何事においても「子育て」を言い訳にしない。
これからの目標を教えてください。
・育児では・・・将来的に子供に「ママみたいになりたいっ」て思ってもらえるようになること。
・仕事では・・・後世に続く女性はもちろん、男性の目標にもなれるような存在になること。
サイトをご覧の皆様(ワーママ仲間)にメッセージをお願いします!
「ママ」というだけで社内外に共通の会話ができるネットワークができるのが、とても貴重で特権だと思います!
是非、皆様のネットワークをどんどん大きくし、また活用して子供にとっての未来はもちろん、自分の未来も明るいものにしていけたらいいですね。
インタビューby.柴田広夢