今回のインタビューは、パン教室講師の吉永麻衣子さん!
吉永さんと初めてお会いしたのは、吉永さんに自社イベントのゲストに来ていただいた時。ほぼ打ち合わせなしでのトークライブで、参加者の皆さんが惹き付けられるお話をサクサクとされていて、そのパワーと肝の据わり具合(?)、頭の回転の速さに一気にファンになりました(笑)!
無理せずに格好つけない、自分に嘘をつかない。吉永さんの大事にしていることやポリシーが垣間見えるインタビューです。個人的に、最後のメッセージには、ちょっとうるっときちゃいました!
プロフィール
・氏名: 吉永 麻衣子
・会社名: cooking studio minna
・居住地: 神奈川県横浜市青葉区
・ご自身の年齢: 34歳
・お子様の年齢: 3歳10か月、2歳3か月
・ワークスタイル: フリー
(吉永さんのブログはこちら⇒ おうちパンのある生活 )
現在のお仕事の内容を簡単に教えてください。
パン・料理家として活動をしています。自宅やカフェ、外部でのパン教室や、企業様とのレシピ、商品開発をしています。本を出したり、レシピを紹介する動画も作っています。
平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。
5:30 下の子がもそもそ起きだして仕方なく起きる
6:00-7:00 下の子と遊んだり、パンの仕込みをしたり
7:00-9:00 朝ごはん、パンレッスン準備、上の子を幼稚園へ送り出し
10:00-12:30 パンレッスン
12:30-13:00 ランチ
13:00-14:00 休憩
14:00-15:00 上の子のお迎え
15:00-16:30 子供と遊ぶ、
16:30-18:00 次の日のレッスン準備、夕飯準備、夕飯
18:00-19:00 お風呂
19:00-20:30 子供と遊ぶ、次の日のレッスン準備(パンなので発酵しておいたり)
20:30-21:00 子ども就寝
21:00-24:00 事務処理、次の日のレッスン準備、試作等
パパやご家族との家事・育児分担はどうしていますか?
パパはとても協力的で私の仕事も理解してくれています。毎月彼のスケジュールは決まりがないのですが、家にいて私の仕事がある日は子供を外に連れ出してく れたり、私が企業様と仕事が外である時は預かってくれたりします。炊事は私の仕事ですが、洗濯は干すのをやってくれていたり、掃除も積極的にやってくれています。
実家が兵庫のため両親とは離れていてすぐにヘルプを要請することはできないのですが事前にお願いしておけば手伝いに駆け付けてくれています。
出産して、ご自身の内面では何が一番変わりましたか?
自分の希望よりも、優先したいものができました。すごく待てるようになったと思います。それまではイケイケ!とばかりに体力が続く限り仕事をして結果が出るまでがんばっていたのですが、結果がすぐに出ないこともあるわけで、、そんなことは子供から学んだ気がします。
ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うhappyなエピソードを教えてください!
夜寝るときにベッドで上の3歳の子と話すのが日課になっています。「今日何があった?」「幼稚園楽しかった?」「何をしたの?」と他愛のない会話をするの ですが、そんな中で「〇〇ちゃんも〇〇ちゃんもかわいいね~」なんて言うので、「そうだね~欲張りだね~」と答えたら、「おかあさんもかわいいよ、いやちがうな、かっこいいよ」「かっこいい?」「そうだよ、おかあさんはパン教室してるからね、だからかっこいいんだよ。ぼくは幼稚園とプールと2つがんばってるでしょ?お母さんもパン教室がんばればいいね~」と話してくれたことがありました。(彼の中でかっこいいは褒め言葉の最上級です。)
子供を保育園に預けずに自宅で働く方法を選んでいるのですが、レッスン中など、一緒の空間にはいても相手をしてあげられないこともあり、本当にこのスタイルが良かったのか不安でしたが、その言葉をもらってよかったのかなと少し安心しました。
育児&仕事をしていて一番大変なことは?
とにかく時間がないことです。もっと時間があれば試作もたくさんできるし、企業への提案も、そして自分の勉強も、、とやれることがいっぱいあるのですが、 どうしても2人を見ながらだと勝負は寝静まってからの時間となります。その時間に私のパワーが残っているかどうか。。体力勝負です。
それをどうやって解決していますか(しようとしていますか)?
今は今の生活を楽しむことにしています。子育てができる時期、子供に求められる時期は本当に短いと思うので、今を無理せず毎日過ごせることを目標に、(といっても欲張って仕事したくなってしまうのですが、、)全力で仕事するのはもう少し先だと思っています。
パン教室を始められたきっかけや背景を教えてください。
当時付き合っていた彼(めでたく今の旦那)の就いた仕事がスケジュールが不定期の仕事だったので、自分がこのまま仕事していたのでは彼のサポートは十分にできないなぁとなんとなく思ったのがスタートです。自宅で働ける方法があればいいなと模索していたところ、趣味で通っていたパン教室で自宅でパン教室を開く方法があるのを知り本格的に目指し始めました。「食」の仕事は年を取ることがマイナスにはならず、むしろプラスになるのでとても良いと思いました。
吉永さんは、お子様との時間も確保しながら、とてもしなやかに楽しそうにお仕事されている気がします。その秘訣やコツなどあったら教えてください!
いえいえ、もう周りに感謝、それだけです。私がパン教室をさせてもらっているのもすべては家族の理解と協力合ってのことなので、常にそう思ってやっています。。。と言っても、仕事が忙しくなるとどうしても家族のことが疎かになりがちなので反省です。
私が子供を見ながら自宅でパン教室を開いたり、企業に連れて行くことを決めたのですが、この方法が本当に子供にとって良いのかまだわからないです。子供が大きくなって聞いてみないと、、そしてその時にどんな子に育っているかによって正解がわかるんだと思うのですが、今のところ私のワガママでしかないのかなと思っています。
なので、家族にもそしてこんな教室に来てくれる生徒さん、そしていつも子供がいて立ってしか打合せできないのに仕事をくださる企業様に感謝です。
お家である程度時間の融通がきくお仕事がしたいと、出産前から考えていらっしゃいましたか?いつからそのように考えるようになったのでしょうか??
彼と結婚する前からそう思ってました。インテリジェンスという転職をサポートする会社にいたので、自然に自分のキャリアについてもなんとなく考えていたのかも知れません。出産というより彼をサポートするためにうまく自分が動ける方がいいなと思いました。インテリジェンスにいたころ、上司との評価ミーティングでは毎回「どうなりたいんだ?」と聞かれ「わかりません」と答えて散々困らせてしまっていたのに、どう働きたいのかを考えたらすんなり答えが出てきました。外に飛び出すことを選んでしまったのですが、、。
育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?
全力でがんばることです。でも無理をしないこと。そのバランスをとるのが時に難しいのですが、今のところ頑張れているような気がしています。これも子供や旦那に聞いてみないとわかりません。私が決めることではないのかも。
でも自分にウソをつかずがんばっていれば、自然と周りも認めてくれて助けてくれるように感じます。育児はもちろん自分の子供ですから全力ですが、仕事もあくまで仕事としていただいているので全力です。ママ起業家なんて、「ママ○○」とつくことでなんだか仕事だけどちょっと許されるような風潮があるような気がするのですが、それは絶対あってはいけないことです。
これからパン教室のお仕事はどのように展開されていくのでしょうか??目標などありましたら教えてください。
二つあります。6月に2冊目のレシピ本が出るのですがそれはママのために作った本です。朝10分で焼きたてのパンが焼ける本。1人でも多くのママが「手作りのシアワセ」を子供や家族、大切な人に伝えられるようお手伝いがしたいです。粉とトースターを持って全国行脚したい!
(☆出版記念イベントが、6月23日(火)に神楽坂、7月10日(金)に豊洲で開催されます!)
もう一つは、いつか自分の工房を持ちたいです。パン屋さんになるつもりは今のところはないのですが、パンを焼くのが好きな人と集まって大きなオーブンでたくさんパンを焼いて、みんなでたくさん食べて、ゲラゲラ笑ったら最高にシアワセなんだろうなと思います。
最後にメッセージをお願いします!
私はまだまだひよっこママです。子供と一緒に毎日泣いて笑って過ごしています。
私たちママも無理のない、そして家族も無理のない毎日が送れたらそれが一番いいなと思いますが、本当に大変なことも事実。ひとりでがんばらずに、みんなで前にすすめたらいいなと思います。私もがんばります!みんなでよいしょよいしょとがんばりましょう!
そしていつかおいしいお酒をみんなで飲みたいですね!!
インタビュー : 千田 絵美