今回ご紹介するのは、子どもと一緒に楽しめる上質なレストランの紹介サイトを運営する宇田川真美さん。セールスフォース・ドットコムの相良さんにご紹介いただきインタビューとなりました。いずれは日本を飛び越えて世界中のママ達にまでネットワークを広げ、子どもと一緒にどこへ行っても安心できる世の中を作りたいと願う素敵なパワーママさんです。
プロフィール
・氏名:宇田川真美
・会社名:NR合同会社
・役職名:代表
・簡単な経歴: 大学卒業後、ブライダル業界に就職し店長を経験。その後、監査法人系コンサルティング会社に転職し、法人営業、セミナー講師、コンサルティング業務に従事する。のちに外資の営業を経て退職。パートナーの転勤で産後、大阪へ。育児をしながら起業。現在は「子ども三ツ星レストラン」の運営と企業の営業コンサルティングを行う。
・居住地: 大阪
・ご自身の年齢: 31歳
・お子様の年齢: 2歳
・ワークスタイル: 週4日勤務、週3日専業主婦
現在のお仕事の内容を簡単に教えてください。
「もっと外へ出たい!」というママ達の声をもとに、「子ども三ツ星レストラン」というwebサイトを運営しています。それと合わせて、ママ達に地域の“アンバサダー”としてお手伝いをしていただきながら、情報発信の場を提供する試みも合わせてスタートしていきます。ママ達が子ども達の為に真剣に考えた、未来に残したい地域の素敵な情報を発信する取り組みです。
本当にママ達に寄り添った情報を、ママ達の手で作り、子育てをしながらも楽しく自己実現をしていく・・・そんなメディアを目指しています。
業務としては主に営業、記事編集。他に、営業先で依頼があると営業のコンサルティングなどもしています。
平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。
7:00 起床 化粧、朝食作り
7:30 息子を起こす 一緒に朝食
8:30 保育園
9:00 自宅で仕事or営業
16:00家事
17:30 お迎え
18:00 帰宅
18:30 夕食
20:00ベッドで本
20:30 息子就寝
21:00 家事
22:00 仕事
24:00 就寝
出産して、ご自身の内面で何が一番変わりましたか?
【未来に何かを残したい】という気持ちが強くなりました。
独身時代にはなかった考えだと思います。自分のためというよりも子どものために、よりよい社会、世の中を作りたいという新しい視点を持つことができました。
ご主人との家事・育児の分担はどうされていますか?
あえて分担しない。二人でどっちもやります。
転勤族である私たちには、今住んでいる大阪に身寄りがありません。万が一、お互いに何かあったときのために、それぞれが家事・育児をすべてできるようにしています。男性であれば育児が不安でやりたくないこともありますよね。でもわが家の場合は、子どもが産まれた直後から、少しずつ回数を重ねて、任せることは任せ、できたら褒めてを繰り返したことで、何でもやってくれるようになりました。御蔭でうちの旦那さんはスーパーイクメンです。
家事はお互いが得意なこと、苦手なことを話し合い、それぞれができることを率先してやるようにしています。今では私が家事をしているときは主人が育児を、あるときはその逆をという感じで、家事・育児にお互いがストレスなく過ごせています。
起業しようと思ったきっかけを教えてください。
きっかけは2つで、
ママが使いやすいレストラン検索サイトがなく不便だったから。
そして転勤族なので、社会復帰するなら起業しかないと思ったから。ということです。
もともと外食が好きで、友人との食事会ではお店選びを担当することが多かったんです。ママになってからも、独身のときと同じ感覚で子連れで行けるレストランを探そうと思ったら・・。今まで使ってきた有名なレストラン検索サイトは、実はママにとってはとても使いづらい!検索している時点で外出を諦めたくなることが続きました。同時に、子連れで外に出ることって、こんなに大変なんだという驚きもありました。ママ仲間も同じことを思っていた方が多かったので、この【不便なものを便利にしたい!】というシンプルな気持ちが起業しようと思ったのがスタートです。
あと、わが家は転勤族なのでいつのタイミングでどの地へ移動するか分かりません。今この地で就職する道より、私個人の力をつけるいいタイミングだと思い、起業の道を選びました。
ご主人の転勤で見知らぬ土地へ行き、不安はありませんでしたか?
しばらくは毎日泣いていました(笑)しかし、それが無駄だと教えてくれたのは同じママ達でした。関西で出会ったママ達はアクティブなママが多く、子どもを産んでも自分が働きたかったら自分で教室やセミナーを開いて働く、というママが多かったんです。もちろん企業に勤めたかったら頑張って就職活動をする人もいます。そんなシンプルで当たり前のことを実行している姿を見ていたら「知らない土地で仕事も辞めてどうしたらいいんだろう」と考えている自分が馬鹿みたいに思えました(笑)私は見知らぬ土地での生活が不安なのではなく【自分がやりたいことをやっていないから不安に感じるのだ】と気づかされました。そこから起業までの動きは早かったです。今こうして前向きに毎日を過ごせているのは、ママ仲間の後押しがあったことも大きいです。
ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うhappyなエピソードを教えてください!
毎日子どもと一緒に成長できること
仕事で優秀な方と一緒に働くと、ワクワクしたり、とても勉強になったりしますよね。同じワクワクは育児にもあると思うんです。子育てにはまだまだ未知の領域がたくさんあって、日々勉強、そして自分自身の成長にもつながります。
子どもの「なぜ?」「これなに?」という興味って尽きないですよね。一緒にいると勉強になることばかりです。最近の息子は虫に興味津々なので、虫嫌いな私も虫に詳しくなっちゃいました(笑)子育てって、今まで知らなかったことも子どもというフィルターを通して見聞きすることで、世界がずいぶん広がるんだなあと実感しています。私にとってはそれが一番の収穫かもしれません。
育児&仕事をしていて大変なことはありますか?それは何ですか?
家族が風邪を引く事。
これが一番大変で厄介です。家事、育児、仕事、全てが機能しなくなりますし・・・。
それをどうやって解決していますか(していこうとしていますか)?
引いてしまったことは解決できないですね。ただ、風邪を引いてしまわないように身体を鍛えたり、手洗いを徹底したり・・・とかですかね。
育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?
変化に対応することと、全力でやりたいことをやること
息子は今2歳ですが、成長は1ヶ月単位で違います。だから、私なりに築いてきた育児と家事のバランスに、ようやく慣れてきたと思ったら、すぐに崩されることの連続(泣)。その変化に対応するのは頭の中で想像するよりもはるかに大変です。でも変化→対応って仕事と一緒だな、と。転勤族の妻になってからは、それをより体感しています。
この先10年後、20年後に自分が今住んでいる場所にいるとは限りません。もしかしたら、海外にいるかもしれないですしね。どんな変化にも対応できる力がママには必要だと痛感しています。
更に変化が多い中で重要なのが、【自分はやりたいことをやっているか】ということ。子どもと過ごす時間も仕事の時間も、自分が本当にやりたいことをやっていれば辛い時期があったって乗り越えられると思うんですよね。どこへ行こうが世の中がどうなろうが、自分自身のブレない信念や仕事を持って全力でやりたいことをやっていることが大事だと思います。
これからの目標を教えてください。
ママ達が楽しく外出できる世の中を作りたいです。おしゃれして、外に出て、人と触れ合って、たくさん消費して(笑)。ママは外に出ることで育児疲れをリフレッシュできるし、笑顔で子どもと向き合える。ついでに消費も増えて世の中が潤うと考えます。
自分がママになって身を持って感じるのは、「社会とつながりを持ちたい」「社会の役に立ちたい」と考えるママ達が多いということ。その原動力は「子どものために社会をよくしたい」という未来志向な考えに結びついているんです。
それらを実現するためにも、ママ達が情報発信できる環境を整えていきたいと思っています。ママ達に地域の“アンバサダー”としてお手伝いしていただきながら、いずれは日本を飛び越えて世界中のママ達にまでネットワークを広げ、子どもと一緒にどこへ行っても安心できる世の中を作りたいと思っています。
最後に、サイトをご覧の皆様にメッセージをお願いします!
これからは発信力のある個人がますます力をつけていく時代になると考えています。仕事を辞めてしまって就職をするのが大変でも、あまり悲観的にならず、情報発信や自分が学ぶことをやめなければ、必ず何かの巡り合わせがあると信じています。子どもが産まれてからも、自分がやりたいこと・やってみたいことをやり、自分の理想とする育児と働き方のバランスを見つけて欲しいです。そうすることで、きっと人生を楽しみ尽くしていくことができるはずです。
インタビュー by 安原愛、校正 by 松久美鈴