今回ご紹介するのは、総合物流会社で働く森國瑠璃さん。
育休明けに職種変更になるも、今の自分に何が出来るかを徹底的に考え、自身にとっても会社にとってもいいと思うことは積極的に上司に提言し、声を上げ続けてきた森國さん。
しかもその提案はきちんと資料にまでまとめる徹底ぷり。その行動力で道を切り開いていく姿には勇気をもらいます。
ひたむきでまっすぐ、それでいて謙虚。
今の自分に何が出来るか。自分は何にこだわって仕事、育児をしていくのか。そんなヒントが詰まったインタビューです。
プロフィール
・氏名:森國 瑠璃
・職種:総合物流会社
・簡単な経歴:新卒で入社、1年間南港(現場)で通関関連業務を行い翌年営業部門へ異動。今年で9年目。
・居住地 大阪
・ご自身の年齢 30才
・お子様の年齢 2才
・ワークスタイル 総合職・フルタイム
現在のお仕事の内容、ワークスタイルを簡単に教えてください。
事務兼営業。
弊社は総合物流会社の為、業務内容は多岐に渡りますが私は海上輸出入・保管業務をメインとしお客様との商談・現場立ち会い・事務所でのデスクワークを日々行っております。
平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。
5:00 起床・メイク・朝食・掃除
6:30 主人起床
6:50 子供起床・朝食
7:20 出勤
7:40主人が子供を連れ登園
※主人が送れない場合は1時間前倒しし、6:50には登園
8:00~18:00 仕事
18:10 退社
18:50 保育園お迎え
19:15 帰宅・片付け・明日の準備・子供可愛がりタイム
20:00 夕食
21:00 子供,主人お風呂・掃除
21:30 就寝準備・子供可愛がりタイム
21:30-22:00 子供就寝
22:00 お風呂
23:00 ~仕事(メールチェック等)・自由時間・就寝
出産して、何が一番変わりましたか?
物事を広い視野で見れる様になった。
子供のおかげで様々な出会いや出来事があり自分が知らない世界がこんなにもあった事を知りました。
出産を経ての様々な経験のおかげで自身のキャパが広がっていくのを感じています。
独身時代は全てにおいて必死に走っている感じでしたが、今は一旦立ち止まり落ち着いて考えられる様になってきたのも変化の一つです。
産休・育休後に仕事復帰をして、会社・仕事に対する考え方や業務に対する取り組み方はどのように変わりましたか?
このやり方は最適なのか?もっと効率的に仕事を行うためにはどうしたらよいか?日々試行錯誤を行い、いかに効率化出来るかを考えて取り組む様になりました。
また、最近は減りましたが復職してすぐは子供の体調不良で急遽お休みを頂戴する事があった為基本的には仕事は残さずに行う、残す場合は万が一の事を考えて引継ぎがスムーズに出来る様わかりやすく纏めて帰る等、一緒に働く同僚方に掛けてしまう迷惑を最小限に押さえられるよう努めています。
とても行動力のある森國さん。ワーキングマザーとなって会社に色々な働きかけを行ってるとのこと。具体的にはどのうよなアクションを起こしているのですか?
私はまず声に出すことを大事にしています。
考えをまとめ資料を用意し、直接上の方に持ち込み行動を起こす事で自身の意思を表明しています。
今回も営業での復職を望んでおりましたが、結果として事務をメインとしてのスタートとなりました。
事務も勿論重要な仕事ではありますが、私は営業部門に所属する以上数字を作る事が重要であると考えている為、現在の自身の出来る範囲で数字を作るにはどうしたら良いか考え残業時間削減での粗利率を上げ数字をつくる、コスト削減に向けた業務効率化推進の簡単な提案資料を作り部長に直談判しに行きました。
部長はご理解のある方で部の方針も同じ方向を向いていた事もあり、半年間のプロジェクトメンバーとして専念出来る環境を整えて下さいました。
プロジェクトも軌道に乗り今年の4月より元の部署に戻り営業・事務兼任の立場に戻りましたが、この半年間頂いた時間は自身にとってとても良い経験となりました。
今も色々と考えている案件がありますが、やみくもに声を出しても通る話も通らない事もある為、状況をみて波が来た時に乗れる様に常にアンテナをはる様にしています。
ご主人との家事・育児の分担はどうされていますか?
【家事】
掃除・ご飯作り→私
洗濯→主人
【育児】
保育園お迎え→私
保育園お見送り・お風呂→主人
家事は基本的に固定ですが、育児に関してはお互いの仕事の状況をみてその日その日で分担しています。
皆様からご主人は育メンだ!とお褒め頂く事や、ご主人を尻に敷いている!とご指摘を受ける事もあり何だかどちらもとても不本意です。笑
そもそも育児はどちらかが行うことではなく、どちらもが当然行うべき事。
そして働いているのであれば、そこでの責任を果たすのもお互い当然の事。
互いに自分の出来る事を行い、フォローし合い子供を保育していく。
それが当然な世の中になれば良いなと考えております。
お子様の食事についてとても気を遣いきちんとされている森國さん。どのようなことに気を配り、どのような工夫をされていますか?
子供の衣食住に関してはとても気を遣っています。
お洋服は日本製の信頼できるブランドを購入し、子供に触れるもの(タオルやボディーソープ・玩具・お布団等々)は自身で厳選したものを購入し子供の口に入るものは国産のお野菜や無添加の物、素材にこだわったトレースが出来る食材を選んでいます。
特に食育には強い関心がある為、下準備の手間や金額的に高くなっても子供の口に入るものは大事にしています。
これはもうある種の自身の決め事になっており、若干引くに引けない様になっていまっている感もありますが、やはり大事な子供にはより良いものを与えたいという意識を持って無理のない範囲で様々な工夫を行っています。
ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うhappyなエピソードを教えてください!
平日はしっかり仕事に打ち込み、土日は子供を連れて朝一から仏閣巡りやレジャー施設・公園様々な場所にアクティブに出かけているのでオンオフをしっかりわける事が出来ています。
仕事も育児も両方楽しめているのでとても幸せです。
育児&仕事をしていて一番大変なことは?/それをどうやって解決していますか(していこうとしていますか)?
やはり子供の病気の際の対応について一番苦慮しております。
一度主人も私も出張の為やむを得ず病児保育をお願いした事がありましたが体調不良でしんどそうに泣いている子供を預けるのはとても辛く、子供にこんな思いまでさせて私何やってるんだろう・・と落ちこんだ辛い経験でした。
現在は体調不良もなく元気に登園してくれているので何とかやっていますが、もし今後同様の事態が起きたらどうするのか、これから考えていかないといけない問題です。
育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?
育児は子供が何事にも挑戦出来る様安心出来る環境を整える事。
土台がしっかりとしていたら、どんな場面でも頑張れる!と思っています。
パパとママはあなたを1番愛していてあなたの1番の味方だよと伝える様にしています。
仕事は自分に出来る最高のパフォーマンスをする事。今までの様に出来ない事も正直ありますが、今の私だからこそ出来る事もたくさんあると思っています。
求められる人材になれる様これからも精進します!
これからのワーキングマザーとしての楽しみ・悩みはありますか?
時代の流れも後押しし、女性が子育てをしながら働くというスタイルが定着しつつはありますが、やはり企業によってそのスピードは違う為、まだまだ浸透していないのが実状だと感じています。会社側の意識・風土改革も大事ですが復職する側のスタンスの確立も非常に重要かと思います。
この問題をどうクリアしていくのか、考えていくべき事は多々ありますが逆に今の私達世代が変えていけると思うととても楽しみだなと思っています。創り出すチャンスがあるのはとてもラッキーな事。
これからの自身の取り組み方で数十年後どうなっているのかとても楽しみです!
これからの目標を教えてください。
仕事はキャリアアップを目指しています。
現在の会社で管理職を目指していきたいと考えてはおりますが、
それだけに捉われず、様々な可能性を視野に入れ自身のステップアップに関し前向きに考えています。
育児はたっぷり愛情を注ぎながら、彼が様々な事を経験出来る環境にしていきたいなと考えています。
興味を持つためにはまずきっかけが必要だと思うので、国内や海外様々な所に連れて行き、色んな経験をする事で彼が自身の将来を決めていくお手伝いをしていきたいと考えています。
サイトを覧の皆様(ワーママ仲間)にメッセージをお願いします。
子供を育てながら働くという事は大変ではありますが、とても充実した日々かと思います。
私も今後のキャリアプランについて日々悩み悶々とする日もあれば、とても幸せだ!と思える日もあり気持ちのアップダウンはありますが、とても幸せな日々を過ごすことが出来ていると感じています。
今の日々を大切に、皆が充実したワーキングマザーライフを過ごすことが出来れば良いなと思います!
インタビュー by 森本 茜
構成 by 井本七瀬