2年半の専業主婦を経て、今の会社に出会われ、ワーママとなった西垣さん。専業主婦を経たからこそ、「働く楽しさ」を独身時代よりもより感じるという西垣さん。いつも仕事を楽しみ、充実オーラ満開で活躍を続け、忙しい中でもスキマ時間を見つけて勉強される素敵なパワーママ。様々な転機を経て今がある。そんな西垣さんのインタビューをお楽しみください!
プロフィール
・氏名:西垣 裕子(にしがきゆうこ)
・会社名:123トロフィー株式会社
・職種:Web店舗運営
・簡単な経歴:大学卒業後、語学留学や数々のアルバイトを経て英会話スクールに入社。三度の転職後、妊娠を機に退職。2年半の専業主婦生活を経て、123トロフィー株式会社に入社。現在に至る。
・居住地:京田辺市
・自分の年齢:38歳
・お子様の年齢:4歳
・ワークスタイル:時短勤務
平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。
5:00 起床、洗濯、簡単な掃除
6:30 子ども起床、朝食
8:00 保育園に登園
8:15 出社
16:00 退社・お迎え
17:00 帰宅、公園遊び
18:30 夕食
20:00 入浴
21:30 子どもと一緒に就寝
現在のお仕事の内容を簡単に教えてください。
現在は、ネット店舗運営の仕事をしています。
お客様からの問い合わせに対応することも多く、ネットだとは言えそこは人と人の関わりなので、心の通ったやり取りを意識しています。
西垣さんはもともとは、専業主婦になると思われていたとのことですが、 それが変わられたきっかけは何だったのですか?
母が専業主婦だったので、子供の頃から私もきっと専業主婦になるだろうと思って育ちました。まさか自分が、子どもを産んでも働いているなんて…人生は本当に面白いです(笑)
大学三回生の夏休みのトルコ旅行がものすごく楽しくて、「いつかは海外に行きたい!」と思うようになりました。
「日本語教師になれば、海外生活ができそうだ」と考えた私は、大学卒業前に周りの友人のように就活はせず、日本語教師の資格をとるためにダブルスクールをしていました。
卒業後は、バイトや日本語教師のボランティアをする中で、英語を話せることも必要だと感じ、アメリカに語学留学に行って、必死に英語を勉強したりもしました。
ただ、なかなか日本語教師の職というものがなく、帰国後は英会話スクールに入社し、その後派遣で国際貨物の会社に転職。 コールセンターで、英語での対応も含めた電話応対の仕事につきました。
実は、電話は苦手だったので迷ったのですが、母から「好き嫌いせずやってみたら?」と言われ、それもそうだと飛び込んでみると、これがとても面白かったんです。
また、当時の女性上司や先輩の女性の皆さんが、すごくイキイキ働いておられて、それまで30代40代になって働いているイメージを全く持ってなかった私が、将来はこんな風になれたら楽しそうだな、と思うようになりました。この会社での経験は大きかったですね。
その後は、なぜWEB関係のお仕事の方にシフトしていかれたのですか?
派遣ではなく、やはり正社員の職を探そうと思い、ご縁があって小さな編集プロダクションに就職し、イラストレーターを使って印刷物を作ったり、自分で取材に行って記事を書いたりする仕事をしていました。
裁量のある仕事を任せてもらえることや、日々素敵な方に出逢える仕事だったので楽しかったのですが、社長が現役を退いたOBの方で、会社も小さく、自分がこのまま働いて成長できるのか、どうなっていけるのか、将来が見えなくなりました。
それが30歳の時。
そこで考えて閃いたのが「WEBの仕事につくこと」でした。
もともと、学生の頃から独学でWEBサイトを作ったりしていたので、「WEBの仕事なら、結婚して子どもができても、家にいながら仕事ができる!」と思い、仕事をしながら学校に通って実務スキルを磨きました。
その後、正社員としてネットショップに就職したのですが、会社の経営状況も思わしくなく、大阪の事務所を閉めるという話になり、なんと妊娠中に退職することになってしまい…これを機に専業主婦になりまして、知人に依頼されたWEBの仕事を家で細々と行っていました。子どもを寝かしつけて、あいた時間でやるという感じで。
そこから、現在の会社と出会われるのですね。
子どもが2歳になる前でした。たまたま自宅の近くで、ネット店舗運営の募集がありました。
面接で1時間ほど話をしたのですが、Webができて、電話やメールでの接客もできる人が欲しい、イラストレーターが使えて、英語も使えればなおよし、と言われて、 「え!?それって、私のことだ!」と、まるでパズルのピースが全部きっちり噛みあうように、今までやってきたこと全てが繋がったんです。
先方からも、「子どもがいてもいいから、ぜひうちに来てくれ」と言って頂き、即入社を決めました。それが、今の会社です。 本当にご縁だな、とつくづく思います。
すごい偶然ですね!そこから仕事と育児の両立が始まったわけですが、両立はいかがですか?
会社の柔軟性や、上司や仲間の理解に助けられ、感謝しています。
以前こんなことがありました。 繁忙期で大変忙しく、娘を保育園に迎えにいくのがいつも最後の方という日が続きました。 だんだん娘も保育園に行くのを嫌がるようになり、ある朝、娘が保育園に行かないと言い出しました。私も仕事を休める状況ではなかったので困り果てて、「すみません・・・娘を会社に連れて行ってもいいですか・・・?」と、ダメもとで上司に伝えたら、「いいよ」と言われ、娘を会社に連れて行ったのです。
その時は、上司や他の社員にも迷惑をかけたと思いますが、おかげで娘も気が済んだようで(笑)、翌日からまた元気に保育園へ行ってくれました。
この出来事があったので、しばらくは時短勤務にしたいと申し出て、現在は業務を周囲に少しずつ任せて、私は店舗運営メインで時短勤務をしています。
ただ、求められることや責任の大きさは年々上がっていきますし、周囲もサポートをしてくださるので、「時短だからここまでしかできない」「子どもがいて時間がないから勉強できない」という風に、育児を言い訳にしてしまうのは良くないと思っています。 また、言わなくても、仕事の姿勢を通してそれは周りに伝わってしまいます。
なので、これまでの仕事のやり方を見直して改善してみたり、何とかスキマ時間を見つけて勉強したりするようにしています。
皆さんにたくさん支えてもらっている分、私も努力して成長しよう!というのが、今の私のモチベーションにもなっています。
今後、西垣さんはどうなっていきたいですか?
以前の会社で先輩の女性を見て「私もあんな風に働きたい!」と思ったように、今の後輩たちが私を見て、少しでも「ああなりたいな」と思ってもらえるように、ロールモデルと言うとおこがましいかもしれませんが、そんな存在になれたらと思っています。
「わー両立って大変そうー!絶対嫌だー!」ではなくて(笑)、「そういう道もあるんだな」と、選択肢の一つに感じてもらえるようになりたい。
両立って大変なこともありますけど、とても素晴らしいことですよね。 仕事をしていなければ絶対に得られなかった経験がたくさんできますし、自分が社会から必要とされ、責任を求められることが、今はとても嬉しく、やりがいになっています。 言ってみれば、家庭という世界と仕事の世界、どちらも味わえて、人生一粒で二度美味しいって感じです(笑)
一旦仕事から離れて専業主婦だった時期があるので、余計に仕事の嬉しさを実感しますね、独身時代よりも今の方が断然、仕事が好きです。
先日、とても嬉しいことがありまして、私の入社をきっかけに会社が「ママを積極的に採用しよう!」と言ってくれるようになったんです。
それを聞いた時は、とても嬉しかったです。
結婚して、子どもがいても働こうと思う人達は、モチベーションが高くて腹をくくっていると。
嬉しい半面、責任重大だ!と気が引き締まる部分も大きいですが、気負いすぎず、楽しんで、これからも等身大で頑張って行きたいです。
最後にメッセージをお願いします!
夫や義理の母や周囲の方に支えられ、助けられ、自分自身は現在両立ができています。一人で何とかしよう!とするのではなくて、周囲の方の力を借りて、みなで育児をしていく環境を作っていくことってとても大切。私自身もこれからも楽しく両立できるよう工夫していきたいなと思います。
インタビュー by 高野美菜子
構成 by 井本七瀬