プロフィール
・氏名: 石嶋瑞穂
・会社名: STR企画
・役職名: 代表
・職種:企画書・提案書制作、プレゼン資料作成代行、各種販促企画・制作、ライティング、ネットショップ代行、WEB制作・運営
・簡単な経歴:大学卒業後、関西にて広告代理店勤務を経て、ネットショップ運営、
東京の企業でネットベンチャー事業責任者を経験。3人息子になるべく寄り添いながら、STR企画の運営
・居住地:大阪府
・ご自身の年齢 :39歳 1978年生まれ
・お子様の年齢 :8歳 7歳 5歳
・ワークスタイル:基本的にリモートワーク
現在のお仕事の内容、ワークスタイルを簡単に教えてください。
主に個人や中小規模の企業などを対象としたHPの制作や、企画書制作、ライティング業務などをメインに行う傍ら、病気と闘う子供たちと家族を応援するマミーズアワーズプロジェクトを主催しています。
ワークスタイルは、ほとんどがリモートワークが中心です。
STR企画 http://www.strkikaku.com/
マミーズアワーズショップ https://www.mammies-hours.com/
平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。
6:30 起床/朝食
8:00〜9:00 子供達送り出し(小学生二人 幼稚園一人)
9:00 メールチェック/家事
10:00 自宅PC作業/打ち合わせ/縫製作業
14:00 幼稚園お迎え
15:00 子供達全員帰宅/できる範囲で仕事/家事
17:30 夕食準備/夕食/片付け/家事など
21:00 子供達就寝
21:30 仕事(※頭を使う系のお仕事はたいていこの時間から始めます)
1:30頃 就寝
出産して、何が一番変わりましたか?
守るべき存在ができたこと、自分よりも大事な存在ができたことで、責任感がより一層強くなり、その部分が一番変わりました。
ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うHappyなエピソードを教えてください。
家事だけをしていた時よりも、確実に子供達が私を褒めてくれる回数が増えるようになった。
特に何も教えていないんですが、子供はよく見ているもんだなぁと感じます。
育児&仕事をしていて大変なことはありましたか?それは何ですか?
子供の入院、親の入院、自分の入院。
とにかく病院との縁が、次から次へとなかなか切れないのが大変です。
それをどうやって解決していますか?
根本解決はしないですが、いろいろ経験しているからこそわかることを活かして、あったらいいなというものを形にしています。
育児と事、それぞれで一番大事にしていることは?
思いやり。
人を思いやる心を大切にしています。
しんどい思いをしたからこそ、人に優しくなれる部分があるので、それは子供達にも伝えるようにしています。
仕事を始めたきっかけは?
三人兄弟の末っ子が幼稚園に入園したのを機に、何か仕事を始めようと思って2016年4月にSTR企画を立ち上げました。http://www.strkikaku.com/
が、その1ヶ月後の5月に息子が大病を患っていることが発覚しました。
始めたばかりだし、辞めてしまおうか・・・とも考えましたが、パソコンとネット環境さえあればできる仕事だったので、私の仕事場は自宅から病院に変わりました。
現在は退院していますが、基本的にリモートワークスタイルは変わりありません。
住まいが郊外にあるので、通勤に使う時間がもったいないですし、個人でするこのスタイルが気に入っています。
プロジェクトの具体的な内容はどんなものなのでしょうか?
基本的には、病気と闘う子ども達とその家族を応援する活動を行っています。できることをできる力で、自分も困ったり、こうだったら良かったと思うことや感じたことなどを形にしています。
きっかけは、息子が入院してしばらくした頃、治療のためにCVカテーテルという医療機器を体内に留置する手術を受けるという説明がありました。その際に引き抜き防止や感染防止の観点からカバーを作るように医療機関から説明され、「販売してないんですか?」と聞いたら、「市販品はないので、基本的に保護者の方に手作りしていただいています」と説明を受けました。
しかし、これから我が子が長い治療をしようという序盤で、その作業は過酷なもので・・・結局すぐに友人に事情を話し、カバー制作をお願いしました。そのカバーの出来栄えが、とても素晴らしく親子共々大変喜びました。
友人に頼んだことを主治医の先生に話すと、「お母さんが3人位いればいいんですけどね・・・
お母さんの時間がいくらあっても足りないのがこの病気の課題なんです。」と言われ、ハッと思いました。
私と同じように、困っているお母さんは沢山いるんじゃないかと。
しばらく、息子が寛解状態になるまでは、ずっと私も病室に泊まり込み、傍でWEBのライティングやHP制作、企画書制作などの仕事をこなしていました。
ようやく寛解状態に入り、息子の調子も少しよくなった頃、カテーテルケースを作ってくれた友人に話をして、きっと同じ思いで困っている人がいるはずだから、試しにワンコインで販売してみよう!と自分の仕事で持っていたサイトを少し改造して試しに20個ほどを販売してみました。すると・・・2ヶ月もしないうちに完売。
ニーズがあるんだと確信しました。
そこから、当初はボランティアで医療機関に寄付はできないものか?などいろいろと紆余曲折がありました。結局いろいろなハードルがあったため、現実的なところ自分のサイトでキット販売を基本としたハンドメイド品として販売していくことがベストだという結論に至り、息子の入院中は作ってくれた友人に縫製サービスを頼んでマミーズアワーズショップを立ち上げました。
https://www.mammies-hours.com/
それが今のマミーズアワーズプロジェクトの原型です。全ては病室から始まりました。
息子は、約1年間の入院加療を終え無事この2017年5月に退院しました。
現在は、カテーテルケースの販売はそのままに、入院生活で本当に欲しいかったもの、闘病生活でできた友人たちの意見を見聞きしてきっと喜ばれるものを、少し視点を変えお見舞い品として展開しています。
また、そのお見舞い品の収益の一部を病気と闘う子供たちと家族が利用する宿泊施設や、認知活動などを行っている団体などに寄付する活動を行っています。
今、力を入れていることはどんなことですか?
現在、お見舞い品の情報を専門に扱うハートフェルトギフトというオウンドメディアを制作中なんです。
こちらのオウンドメディアは、自身も感じたことなのですが、病気を患った人と、そうでない人の間には、なんだか見えない壁のようなものできてしまうなと感じていて・・・。
「見舞う」という気持ちは人を思いやる気持ちの表れだなと感じていて、お見舞い品というツールを通して、そういうお互いに気を使いあったなんとも言えない雰囲気の中に、少しでもほっこりした笑顔を呼び込んで、周りの人とのつながりを再認識してもらえたらいいなと考え、制作を決めました。
そのお見舞い品がどうして必要なのか?という背景を情報化し、読み手が理解した上でお見舞いをしたり商品を手渡すことで、心と心のつながりを再確認してもらえたらいいなと考えています。
まだまだ制作中で、お見舞い品も自社で制作するものを集めている最中で、記事も書き上がっていない状態ですが・・・とても楽しいです。
ようやく病室から自宅に帰り、少しずついろいろな人と会うようになり・・・
息子の傍ら、病室であれやこれやと考えていたことが、少しずつ具現化されていくと、あぁ社会ってこんな感じだったなと・・・感慨深いものがあります。
私自身も、この仕事や活動を通じて、人とのつながりや笑顔を大切にしていきたいなと感じています。
今後の目標やプランを教えて下さい!
お見舞いというジャンルのマーケットを作りたいです。
楽天やアマゾンなどの大手のショッピングモールにお見舞いというカテゴリーがあっても、商品が十分でなかったり、ニーズとマッチしていなかったりします。
「見舞う」という文化は、世界共通意識なはずだけれど、いまひとつフューチャーされていない分野だと思うので、世界に発信していけるようなサイトにしたいなと考えています。
最後に、メッセージをお願いします。
病室から始まったマミーズアワーズプロジェクトは、徐々にいろんな人に伝わって、本当にいろいろな方のご協力をいただいて、新しい製品を作ろう!とか、途絶えかけた伝統技術を復興させよう!とかそういった動きを見せています。
子供が病気になって、始めたばかりの仕事自体どうしたもんか?と思っていましたが、辞めることはいつでもできるし、子供の病気のせいで辞めてしまったんじゃつまらんなと感じて、ただひたすらに続けました。
いろいろな壁もありましたし、今もいろんな壁や意見があります。
でも、諦めたり辞めたりするほどのものではないと感じているので、私は自分の勘をただ信じて続けようと思います。
いろんな思いを込めて制作しているサイトを少しでも多くの方に見ていただけたらと思います。https://www.mammies-hours.com/inquiry
今までお見舞い品として展開してこなかったけど、こういうものはどうだろう?というお問い合わせも絶賛募集しております。http://heartfelt-gift.com/
お気軽にお問い合わせください。