今回のインタビューは、アマゾンジャパンでリクルーターをしている、ワーママ1年目の小川璃紗さん!
時々在宅ワークをしつつ、毎月旦那様と一緒に”おいしいものを食べる日”を楽しみつつ、週末は夫婦で作り置きおかずをつくっているインスタをシェアしている小川さん。
仕事も家事も育児もエンジョイしている小川さんに、どうやって実現に至ったのか、その真相についても聞いてみました。
最も大変であろう復帰1年目に、夫婦でどう役割分担するかは大事ですよね。これからワーママ・その旦那さんになる方にも参考になること間違いなし!(椿)
プロフィール
・氏名:小川璃紗
・会社名:アマゾンジャパン合同会社
・職種:リクルーター
・簡単な経歴:
上智大学外国語学部英語学科卒。2007年に新卒でサイバーエージェントに入社。人事マネージャーとして主に技術職の新卒採用・育成・社内活性化に従事。2013年より新卒採用のプログラムマネージャーとしてアマゾンに入社。産休・育休を経て2016年4月に中途採用リクルーターとして復帰。
・居住地:東京都
・ご自身の年齢 :31歳
・お子様の年齢 :1歳8ヶ月
・ワークスタイル:フルタイム
現在のお仕事の内容、ワークスタイルを簡単に教えてください。
中途採用担当のリクルーターをしています。
募集している職種はエンジニアやデザイナーなどの技術職から、プロダクトマネージャーやマーケティングマネージャー、ベンダーマネージャーなど多岐に渡ります。またカメラマンやスタイリストといった職種も募集しています。
フルタイム勤務ですが、完全フレックス制なので出勤・退勤時間も自分で調整できたり、自らの働き方をデザインしやすい自由な社風なので、子どもがいても働きやすく助かっています。
平日1日のスケジュールを簡単に教えてください。
6:30 起床(大抵息子が最初に起きていて、息子の声で起きます)、身支度
9:00 出社(息子は夫が保育園へお見送り)
17:00 退社
18:00 保育園にお迎え
18:30 帰宅、夕飯準備
19:00 息子の夕食タイム
19:30 息子と遊ぶ(絵本、追いかけっこ、etc.)
20:00 お風呂、息子寝かし付け
21:00 夫と夕食
21:30 仕事したり、TV見たり、、、
24:00 就寝
出産して、何が一番変わりましたか?
家族と一緒に過ごす時間が圧倒的に増えました。
出産前の平日はとにかく仕事中心の生活で、土日は友達と出掛けたり、一人でフラっと映画を観に行ったり、自由奔放に過ごしていました。自炊して家で夕飯を食べるなんて、年に何回あっただろう・・・というくらい、ほとんど家にいませんでした。笑
子どもがいると時間的制約があるので、必然的に家で過ごす時間が長くなり、土日も基本的には家族3人でどこかに出掛けることが多くなりました。
自炊する回数も圧倒的に増えたので、料理の腕は少しは上がったかも?
ワーママとして育児&仕事をしていて良かった~!と思うHappyなエピソードを教えてください。
保育園に迎えに行くと、私の姿が見えた瞬間、満面の笑みでテケテケテケと息子が駆け寄ってきてくれる瞬間は、たまりません!
どんなに疲れていても、思わず笑顔になります。
こんな瞬間を味わえるのも、毎日離れて過ごす時間があるからこそ。
ただ、子どもはかわいいけれど、一人の時間も大切です。
イヤホンをつけて好きな音楽を聴きながら電車に揺られる時間、出社前に立ち寄るコンビニで自由に買い物する時間、自分のペースで好きな物を食べられるランチタイム。そんなちょっとした時間が至福の時だったりします。
「一人で動けるってこんなに身軽で楽なんだなぁ~」と復帰初日は感動しました。
一人で過ごす贅沢な時間と、子どもとの愛おしい時間、両方を体験できることが、ワーママの特権だと思っています。
育児&仕事をしていて大変なことはありましたか?それは何ですか?
復帰したての頃は、家庭と仕事のバランスをとるのが難しく、苦労しました。
あまり風邪をひいたり体調を崩すことがなかった息子が、保育園に通いだしたら頻繁に発熱するようになり、毎日のように鼻水を垂らしている姿を見て、かわいそうに思うあまり、「ここまでして働く意味って何だろう・・・」と悩んだりもしました。
最初の頃は息子が毎週のように発熱していたので、出社できない日々が続きました。
WFH(Work from home=自宅勤務)が許される会社ですが、子どもの看病をしながら仕事するのはかなり大変。思うように仕事は進まず、子どもの泣き声で電話会議の音声は掻き消され、予定は全てリスケ・・・。周りへの申し訳なさから心苦しくなったり、思うように成果が出せない焦り・不安を感じたり、イライラが募りました。「もっと思う存分働きたい!」「もっと頑張りたいのに全然思うように仕事できない!」と、涙する日もありました。
それをどうやって解決していますか?
一人で抱え込まず、夫と協力しながらベストな方法を模索するようになりました。
復帰したばかりの頃は、「自分の力で解決しなきゃ」と思うがあまり、何でも一人で抱え込んでいました。保育園を休まなければいけない日は、私が仕事を調整して家にいる。保育園に呼び出されたら、私が仕事を切り上げてお迎えに行く。何の取り決めがあったわけでもないのに「私がやらなきゃ」と勝手に思い込んで、助けも求めようとせず、気付いたら「同じようにフルタイムで働いてるのに、どうして私ばっかり・・・」と被害者意識が強くなっていました。
でもきちんと気持ちを伝えたら、夫は理解してくれ、それまで以上に協力してくれるようになりました。「仕事が調整できる日は、言ってくれれば俺がお迎え行ったりできるから連絡して」と言われて、ハッとしたのを覚えています。どうせお願いしても無理だろうな、と決めつけていたり、申し訳ないと夫に遠慮したり、結果的に全て抱え込んで自分の首を絞めていたことに気付きました。夫と話し合ってから、私も無理をせず、もっと積極的に夫を巻き込んでいけばいいんだ、と思えるようになりました。
育児と仕事、それぞれで一番大事にしていることは?
共通して大事にしているのは、いつも笑顔で、ポジティブでいること。
いい意味で、したたかに、しなやかに生きること。
育児では、「下手でもいいから、まずはやってみる」ことを息子に促すようにしています。
息子が持っている無限大の可能性を、どうしたら最大限に引き出してあげられるかを考えて接しています。危険でない限りは、彼が興味を示したことは自由にやらせたり、自分でやりたいと主張したことにはとことん付き合うようにしています。
仕事では、周りの理解とサポートに常に感謝しつつ、とにかく成果を出すことを大事にしています。
子どもが生まれる前と今とではやはり働き方は変わりましたし、前より周りに迷惑をかけること、フォローしてもらわないといけないことも増えました。そんな状態で成果も出てないとただのお荷物でしかないので、目標を達成することは前提で、成果を出すことで恩返ししようと思っています。
ワーママとして職場復帰1年目。想像していた姿とリアルと、ギャップはありますか?
正直、想像していたほど大変ではないです。
そう思えるのも、もちろん会社の皆さまの理解とフォロー、夫の協力があってこそ。
復帰前は、「育児だけでいっぱいいっぱいなのに、これに仕事がプラスされるなんて、一体どうやりくりしたらいいの?!」と不安でいっぱいでした。が、いざやってみると、どうにかなるものです。会社の有難いWFHの制度も駆使して、会社でしかできないタスクは会社にいる間に、家でもできる仕事は帰宅後にと切り分けたり、限られた時間をどう有効活用するかを常に考えて工夫して動くようになりました。
毎日のタスクの時間配分の仕方が変わっただけで、全ては自分次第だなと思います。
よく旦那さんと素敵なところにお食事に行っていますね!何か決め事しているのですか?
月に一回は、普段は行かないようなちょっと贅沢なお店で美味しい物を一緒に食べよう、と決めています。結婚してもうすぐ5年になりますが、ほぼ毎月ちゃんと実施しています!
元々、前職時代は平日深夜まで仕事し、出張も多かったので、夕飯は別々に済ませるというライフスタイルでした。また結婚して2年目は夫が関西に単身赴任していたこともあり、一緒に過ごす時間はごく僅かでした。
そこで、月に一回くらいはお互いにスケジュールを調整して美味しいディナーに舌鼓を打ちながら、ゆっくり話す時間をとろう、ということで始めました。月イチの貴重な時間だから、ちょっと贅沢しよう、と。
子どもが生まれてからはディナーは難しいので、ランチに切り替えました。子どもNGのお店に行けず残念ですが、逆に子連れフレンドリーなお店を開拓できたり新たな発見も多いです。今は息子も大人とほぼ同じ物が食べられるので、一緒にランチを楽しめるようになり楽しいです!
毎週日曜日に、旦那さんと一緒に作り置きおかずを作られているようで(素敵!) 何がきっかけで始めたのですか?
産休・育休中は毎日自炊していましたが、仕事復帰したらどうしよう?と悩んでいた時に、元同期が作り置きおかずを有効活用しているのを知りました。
復帰する数週間前から試しに実践してみようと思い、日曜日に私が料理を始めると、夫が「何か手伝おうか?」と声をかけてくれました。夫も料理が好きな人なので、「何か一品作ってくれてもいいよ?」と冗談半分に言うと、一品どころか2~3品作ってくれたのがきっかけです。
最初はせっかくの週末なのに夫を巻き込んでしまって申し訳なさがありましたが、「週に一回、一緒に料理する時間が楽しい」といつだったか夫が言ってくれたので、二人の共同作業として日曜夜に作り置きおかずを作ることが定着しました。息子も食べられるようなメニューを複数作っておけば、平日料理することはほぼなく、楽できます。
理想とするワークスタイル、ファミリースタイルがあれば教えてください!
互いに支え、尊重し合い、それぞれが物事に全力で取り組み、成長を刺激し合えるような家族でありたいです。
女性だけがキャリアを犠牲にしたり妥協するのではなく、パートナーの理解を得て、二人で協力し合って家族のカタチを作っていく。今はそんな時代だと思います。もちろん子どもがいることによって生じる制約は多々ありますが、出来る限り子どもがいることを理由に仕事に制限をかけたくないと思っています。
それも全ては、将来子どもに胸を張って成し遂げたことを語れるような母でありたいと思っているから。夫にも、息子に誇れる仕事をして、息子にとって憧れの存在でいてほしいです。
今後の目標やプランを教えて下さい!
「○○といえば、小川璃紗」と言われるような存在になることが、人生の目標です。
まだ明確に見つかっていないのですが、これだけは誰にも負けないという武器を見に付けたいです。どんなに小さなことでも、「武器」を持っている人は強く、魅力的だと思うので。
そのためにも、まずは目の前のことに愚直に取り組むことが大事だと思っています。毎日少しずつ努力を重ねることが、いつか必ず実を結ぶと信じています。
最後に、メッセージをお願いします。
今でも励みにしている、憧れの先輩ママからの言葉があります。
「何かを完全に諦めたり手放したりするのは簡単だけど、いつか子どもは大きくなって少しずつ自分の世界を持っていくからこそ、『仕事をして何かを成し遂げているお母さんがかっこいい。』といつか我が子に思ってもらえるように頑張りましょ!」
子どもは、親のことを驚くほどよく見ています。
働くことがいかに楽しいことか、人生において何かを成し遂げることがいかに大事なことか、背中で示してあげれば子どもはちゃんと見てくれていると思います。
かっこいいママでいるためにも、一人で抱え込み過ぎず、手を抜けるところは抜いて、周りをうまく巻き込む。
育児と家庭の両立に思い悩み、息を止めて全力ダッシュしているような怒涛な日々にもそのうち終わりがきて、いつか思い出し、懐かしむ日がくるんだと胸に留め、毎日を丁寧に、楽しく過ごしていきたいですね。